訳あって暫く前からチョークに代わる滑りどめを探していた。で、何日か前に、大分以前に制汗剤としての明礬水情報を見つけてコピーしていたことを思い出し、明礬水を作ってみることにした。
昨日、スーパーで焼明礬を購入し、百均でスプレーボトルを買ってきた。そして、原液としての30倍溶液を作ってみた。明礬は、中々水に溶けないので、完全な水溶液にするには少なくも1晩待たなければならない。ということで、作業は一時休止となった。
そこで、尚も明礬水の情報をネット上で探してみた。すると、300倍だけではなく、30倍から1000倍くらいまで、果ては焼明礬を直接使うというやり方まで、色々な情報が見つかった。まぁそれによると、そんなに厳密な水溶液を作る必要は無いらしい。ということで、その後の作業が非常に楽になった。
翌日、その30倍の原液を適当に10倍して約300倍とし、スプレー瓶に分注して、クライミングジムに行った。
クライミングを始める前に、その明礬水を手に擦り込んでみた。水分を飛ばした後、指を擦り合わせてみると、なんとなくネチャネチャする感じがした。何となく不安感もあったが、そのままクライミングを初めた。
ホールドにもともと付いていたチョークが指にも付いたが、量的にはほんの少量で、手が白くなるようなことは無かった。結果として、効いてるような効いていないような。
休息時のインスタントコーヒーを入れるため、手を水で洗った。手に付いていたチョークは完全にきれいに落ちた。
また明礬水を付けなければならないかもと思いながらも、ものは試しと、そのままクライミングを再開して見た。
今まで保持できなかった、指先だけしか掛からない滑りやすいホールドを使う課題に取りついてみた。ところが、今まで足を上げようとすると指が滑って落ちていたのに、そのホールドをしっかり保持することが出来、今まで取れなかったその先のホールドを保持することが出来た。そして、その課題をクリアーすることが出来た。即ち指が滑るいことも無く、しっかりとホールドを保持できたのである。チョークなしでである。これは使えるかも。
その後も5回ほど手を水洗いしたが、最後までチョークを使うことなく、また明礬水を塗り直すことも無く、普通にクライミングを継続出来た。時間にして5時間位か。勿論、ホールドからの僅かなチョークを除き、自分から手にチョークを付けることも無くだ。
結論から言うと、明礬水は、十分チョークの代わりとして使うことが出来る。尚且つ、チョークよりもずっと長時間の使用に耐えるということだ。チョークバックをぶら下げることなく、また、持ち歩くこともなく、恐らく、1日のクライミングが出来る。多分。ということだ。
まだ、ほんの1回だけの、1日だけの使用感だから何とも言えないが、小生にとっては十分にチョークにとって代われるということになりそうだ。これで手をチョークで汚すことなく、ひいては岩を汚すことなく、クライミング、また、ボルダリングが出来る可能性が濃厚になったということだ。
大いに期待しつつ暫らくチョークを使わずに様子を見ることにしよう。