2月の3連休の最後の日曜日にジムの仲間7人で笠間に行って来ましたので報告します。一応今回のお頭Aさん、花崗岩経験が凄く豊富なBさん、昔笠間で遊んだことが有るというCさん、外のボルダーは初めてというDさん、最近めきめきと腕を上げている若人Eさん、それに小生とその相棒です。
笠間にあんなに人がいたのは初めてです。って、相変わらずわれわれ以外は誰も居なかったのですが。で、久しぶりに非常に楽しいボルダリングを堪能しました。
笠間の城跡公園の上の駐車場の横の茶店の脇にはまだ雪が残っており、出だしで少々不安がよぎりましたが、林の中に入ると、その下に雪は全く有りませんでした。
先ずは、石倉岩の頭の日当たりの良いボルダーでウォーミングアップ。
Loマントルに取り付く。E難度だからみんな出来ると思ったら、外は初めてというDさんが、「のぼれないよー」と叫ぶ。その横をBさんが、ひょいひょいとトラバースする。やっぱり、外の岩は慣れなんですね。特に花崗岩はそれが大きいみたい。Loマントルは8級。
上の方のベンチの前の岩でAさん、Cさんが登っている。そこには小生の資料では課題はない。でも、少し被っていて面白そう。Aさん、Cさん達は、それを登ってしまうと、今度はそこをシットダウンスタートで登り始める。2級くらいらしい。小生、スタンドアップスタートでやっとだから、SDなんて、2級なんてとんでもない。
どうも、石倉岩の頭の付近の課題はLoマントル以外はよく分からない。Hiマントルやケイシーがどれだか分からない。ハンドトラバースはそれらしいものは有るのだが。
今回もまた少し探索してみたところ、もしかするとHiマントルではないかと思われる面白そうなラインを発見。(って、小生が発見したわけでは有りません。)Aさんが、登れるんじゃないのと登ってみる。簡単簡単といって、降りて来る。でも、高くて、下地もあんまり良くはないので、小生は怖い。続いてCさんが登る。登れる。「そこ効きます?」と聞くと「効く」とのこと。勇気を出してトライする。だめ。少し危うい。でも、何とかなりそうと勝手に決めて、再度挑戦。出来たぁー。で、「うん、やっぱり易しい」そんなもんです。
Aさん曰く。「なんかざらついているから、殆ど登られていないみたい。多分Hiマントルじゃない気がするけど、今度からこれをHiマントルにしちゃおう。」これに対して、”なんか地図は大分違う気がするけど、岩の位置関係からそれがHiマントルの様な気がする。高いし、マントルじゃーないけど、ぽいし”というのが小生の見解。これは4級。
その他、少し高いところの傾斜の弱いスラブとかをBさんが登っていて、真似したけど、怖いからだめ、とか、なんだかんだで遊びましたが、少し厚着をしていたので汗ばんでしまいました。
続いてシンプル岩へ。
皆さん、シンプル&ディープを登り始める。先ずはAさんの模範演技。相変わらず、あんなんで良く体上がるなぁー。
小生は、その横の横のフェースにトライ。ここは一度登っているから、今回も出来た。 Bさんはリーチの関係でスタートが大変。マットを敷いて、スタート。そしたら、簡単みたい。
その隣のフィンガークラックにも挑戦。ここはこうやって、こうやってって、結局レイバックで登ってしまった。力業である。ともにE難度。Aさんのグレーディングだと、フェースで6級、フィンガークラックで7級だって。フェース登るのに何回トライしただろうか。それで6級なのかなぁ。やっぱり花崗岩は厳しいや。
上級者グループはエ・モーションにも挑戦している。冷やかしに取り付いて、3回目位にやっと離陸出来たが、そのまま固まっちゃった。やっぱだめだ。シンプル・ライク、シンプル・ファイター、シンプル&ディープ、ともに1級。エ・モーションで初段。
シンプル岩のすぐ上のハート・ビート・カンテに挑戦。Cさんのムーブを真似ると、どうしても離陸できなかったのが、2回目の挑戦で離陸に成功。その上をレイバック気味に進むも力尽きて落下。
そのカンテの左をAさんが登って、こっちの方が簡単という。そうか、離陸したらカンテの左に回り込んじゃえば登れるかもと、次の試技でカンテを左に回り込んでやっと登った。最初から左でスタートは第1歩目のスタンスがとんでもなく高い。従って一般向きではない?
このハート・ビート・カンテ、「関東の岩場」に写真入りで紹介されているが、その体制で登ると、D難度ではないのではないか、Dならば左に出てもいいのではないかとAさんが言ってくれたので、無茶苦茶素直に従うことにする。カンテの左で5級、右で2級とのこと。
Bさんがシンプル岩の横の石器人岩のスラブに取付いている。見た目何にもないスラブ、B難度である。やっぱりここもAさんが登る。2級との事。
次はワシントン倶楽部、C難度のスラブである。
ここはこうやって、ここまでは行けるんだけど、それからがどうしてもと小生。Cさん、Dさんもその辺でだめ。そこを、Bさんが、するするすると小刻みに足を上げて、登ってしまう。さすがーと感心するも、どうしてあんなところでぶら下がれるんだろうなぁと思うことも確か。
Cさんが、何回かの試技で、左上のカンテを捉えて、やったと思ったら、その先もやっぱりなんにも無いよと落ちてくる。3級。
次は、ヒップ岩へ。
ヒップ岩の上のハング・マン、B難度。
今まで何回かトライしているのだが、上の方にホールドがなにもない。どうやって登るのだろうと、その度に疑問に思っていた課題である。
そしたら、これって、ハング・マントルだったんだ。Bさんが最初のホールドでマントルするのを見てそう思ってしまった。因みに2級とのこと。何回かやれば出来るかも。
ここでもAさんがSDでこの課題に挑戦。「2段位かな」だって。だそうです。で、この課題の名前は「Q番」とした、とか。
みんなでヒップ岩を1週する。あれー、1周してたんだ、とはDさんの声。
ハング・マンの丁度裏に当たるフェースを登ってみる。ここでもDさんが最後の1歩がなかなか出ない。さっきのワシントン倶楽部の登りは何だったんだろうか。このフェース、ダイクを使って登ると9級。その右のフェースを真っ直ぐ登ると8級だそうです。
小生が、エアロダンサーの下部を登って、この先怖くて行けないと降りてくると、Aさんがするすると登ってしまう。その先ホールドなんか無いと思っていたのが、思いもよらない所のホールドを使っている。あんな所のホールドをあんな風に持っちゃうんだ。将に目から鱗状態である。でも、抜け口にあるRCCボルトは非常に邪魔である。
次はフィストクラック。以前小生が試みて、出口のクラックに手を突っ込むのを躊躇して降りてきた課題である。今回はBさん、さすが、ジャムを利かせて軽々と登る。Cさんもジャムを利かせて簡単に登る。小生、もジャムを試みるも、利く気がしないのでやっぱり降りてくる。Dさんも降りてくる。やっぱり、ジャムはなれないと使えません。手の甲を擦り剥いているのにね。
アンダー・トラヴァース、エアロ・ダンサーともに4級、フィスト・クラックが6級。アンクラ・スラブはなんか限定が有りそうで、グレードはよく分からない。
ここで、小生の相棒が初めて靴を履いて、プラクティス・マンの岩のスラブを登っている。相棒は笠間に来ると必ずそこを登るのだが、今日も登れたようだ。多分、そこは小生の相棒が登れたのだから10級くらいだと思う。
Eさんがいない、どうしたんだと思ったら、シンプル&ディープを1人で登っていたという。で登ったという。最初の頃の試技で爪を割ってしまったというのに、大変な根性である。うーん、若さとはしつこさも併せ持つのか。
少し登り返して、ラブタッチ に行く。C難度。なんだかいっぱいチョークが着いている。関係ないとこまで着いている。
やっぱりみんな登れない。Aさん、何事もなく登ってしまう、我々の使うホールドやスタンスとは殆ど関係無しに。それで、「その辺みんなホールドだよ」だって。パンパンと岩を叩いて、こうやってやればここもホールドだよと今度はラブ・カンテを登ってしまった。我々じゃぁ岩を叩いたって決してホールドにはならないのだが、なんか妙に説得力を持って聞こえる。不思議なものだ。これから、丸っこいカンテのホールドはパンパンはたいて手を置くことにしよう。だって、豊田の古美山にはパンのカンテという課題があって、その課題ではカンテをパンと叩いて持つのが正式なムーブだそうだから。因みに、ラブタッチ、これで3級だそうだ。ラブ・カンテで2級。裏のグリコは9級。
最後にWay of Gillに挑戦。Cさんが何回か挑戦するも、完登ならず。Eさんは下の岩のゴールド・フィンガーに挑戦している。Dさんと小生で下のスラブの岩に行く。やっぱり、本日もだめでした。
スーパースター、Way of Gillが1級、ゴールド・フィンガーが2級。
笠間からの帰りにみんなで夕食をして帰ったのだが、その時、みそ汁の椀をもったら、指先が凄く熱い。Cさんの手のひらは真っ赤、やっぱり熱いという。でもAさんの手は何ともないんですよね。本人曰く、頑張らないから、楽に登ってるからだって。
Dさんの腕の内側にも2カ所の傷跡が。Eさんも爪を割って血を見ているし、小生の人差し指からも出血しているし。
でも、凄く楽しいボルダリングでした。
最後に教訓です。岩の上の落ち葉の掃除は大変です。冬の笠間には箒を持参すべし。これ、実感です。