山森ボルダーそして石部ボルダーに行ってきました

近畿ボルダー巡り第1日目
ゴッシーランド、延命公園も見に行ったのですが
2007年 1月13日記

 暮れから正月にかけて、相棒と二人で近畿地域のボルダーを巡ってきた。以下は出発から第1日目である。

 仕事の関係から、12月30日の夜10時頃、自動車で出発した。

 途中、東名の足柄サービスエリアで、相棒が見たいというテレビドラマの総集編を20分程見た。小生も時々見ていた連続ドラマだったので、その物語の筋がやっと理解できた感じだった。

 2時ちょっと前に相良牧之原サービスエリアに到着し、そのまま就寝した。

 翌31日は朝8時前に出発した。途中、関ヶ原辺りから回りに雪が見え始め、なんとなく不安が沸いてきたが、10時頃に彦根インターを降りた。

 最初の目的地は、佐目のゴッシーランドと呼ばれるエリアである。

 多賀大社の前を通り、段々山に入りだすと、路肩の雪が増えだした。佐目のトンネルの手前辺りでは、道路幅の半分ほどを雪が覆うようになってきた。周りの景色も真っ白であった。こんなんでは、路肩に自動車が停められない等と心配しながら、トンネルを抜けると、右側に少し広めの駐車スペースらしき所があった。しかし、雪が20cmほども積もっており、自動車を乗り入れることが出来なかった。

 様子を見ながら、そろそろ走っていったら、そのスペースの先にトンネル脇を通る道路が伸びているように見えた。

 暫く先まで行き過ぎてからUターンし、思い切って、そのトンネル脇の道らしいところに乗り入れてみた。雪は道型に凹んではいるが、やはり雪が積もっており、一応冬用タイヤを履いているとはいえ、勇気が出ず、数メートル突入しただけでバックした。

 履物は一応長靴も用意はしてきていたが、雪道を暫く歩いて川原に下りる気がせず、偵察も断念した。

 次は延命公園のボルダーだ。そういう名前の公園にボルダーがあるらしいとの情報に基いてのことだ。

 雪は少なくはなったが、山や畑には相変わらず雪が残っていた。途中の道路では小母さんが家の前の雪を道路に撒いていた。延命公園はちょっとした山らしい。やっぱり雪が残っているのだろうか。

 カーナビに導かれて、それらしい細い道に入ってゆくと、小さな公園が現れた。大きな岩も見えてきた。しかし、それらの道から見える岩はどうやら雪解けで濡れているようだった。

 公園の入り口辺りに駐車スペースがあるものと期待していたのだが、この公園は街中にあるので、駐車スペースが見当たらなかった。道路脇には駐車禁止の看板も見えた。仕方が無いから先に進んで行ったら、大分先まで行ってしまった。

 Uターンしてひき返してきたら、公園の近くに300円の有料駐車場があった。でも、雪が有りそうだったので、次の目的地に移動した。

 3ヶ所目は山森ボルダーだ。以前インターネット上に案内があった様に思うのだが、現在は詳しい場所等は発表されていない場所だ。従って、以前読んだ、その案内の記憶を頼りの訪問であった。

 琵琶湖方面に走ってゆくと、雪は殆どなくなってきた。小さな山にも雪は見当たらなくなった。山森ボルダーの存在する場所は、ちょっとした山に入るところだったはずなのだが、なんだか大丈夫なような気がしてきた。

 最初の目標物を過ぎたので、辺りを注意しながら進むと、それらしい入り口の路肩に自動車が停まっていた。そこの反対側の路肩にもちょっとしたスペースがあった。多分そこだろうと、その反対側の路肩に自動車を停めた。

 自信は無いので、相棒は自動車に残し、小生一人だけで、空身で偵察に出かけた。

 一応インターネットのブログページで見つけた写真を持って、道を登ってゆくと、なんとなく写真の雰囲気になってきた。なんだか良さそうな感じだった。なおも登ってゆくと、右に入る踏み跡が出てきた。なんとなく岩がありそうな感じがしたので、その踏み跡に入ってみたら、その先に岩陰が見えた。そして、大きな岩が現れた。

 岩の正面に回ると、少し被った面にチョークの痕が点々と残されていた。写真と見比べてみたら、間違いが無さそうだった。

 そのブログには、その先にも最近開かれたエリアがあるとあったので、道に戻り、先に進んでみた。

 暫く進むと、左側の斜面に小さな石が数個積まれたケルンの様なものが見つかった。そこからはかすかな踏み跡も延びていた。その踏み跡の先を見上げると、格好の良さそうなボルダーが見えた。その上にもいくつかボルダーがありそうな感じだった。

 その踏み跡を登ってゆくと、ポツリポツリとボルダーが点在しており、なおもビニールテープが続いていた。しかし、その踏み痕も薄くなってきた。その先にもビニールテープは続いていたが、履物はサンダルで来ていたので、あまり登ってもと思い、適当なところで引き返した。やっぱりサンダルは失敗だった。

 相棒を伴い、山森ボルダーの前に行った。

 途中、茂みの中に岩陰が見えたので、相棒を道に残し、そのボルダーを見に行ってみた。登れる岩ではなかった。

 山森ボルダー到着は、お昼をちょっと過ぎていた。

 雪もないし、日も照っている。風もない。暖かくはないが、寒いという感じもない。山道を登ってきたから、暑いくらいにも感じた。

 しかし、ここは樹林の下だから、日は射しては来ない。それに、なんだかジメジメしている。岩は濡れてはいないが、地面は乾いてはいない。岩の苔は濡れていた。

 昨日辺りに降った雪のせいなのだろうか。岩は登れそうだから、良しとしよう。

 靴を履き、メインの岩の右下の小さな岩を登ってみた。アップにしても簡単すぎた。

 ここのトポは勿論無い。適当に探して登るしかない。

 先ずは、正面の左端の、大きなフレークのところを登ってみた。リップまでフレークの淵が続いているのだが、そこそこ被っているし、リップのマントルもなんとなく小生には悪そうに見える。リップまででも3m近くはある。落ちたらいやだなぁと思いながら、適当なホールドでスタートしたら、何とか上に抜けることが出来た。

 この課題、なんだかSDの課題の様な気がしたが、まぁ、登れればよいと、再度SDで挑戦することはしなかった。

 実はここに来るまでは、この岩には易しい課題はなさそうだったので、登れるかどうか心配していたのだが、何とか滋賀県でもまともなボルダリングが出来たようだ。

 真ん中の辺りの所を触ってみたが、離陸がやっとだった。でも、記念撮影をしてしまった。

 この岩の裏の方にも2つか3つの大きな岩がある。そのうちの一つに取り付いてみた。高さだけはあるが、ほぼ垂直で、適当にホールドがある、真ん中よりもちょっと右の易しそうなところを触ってみた。難しくは無かった。

 基本的には、チョーク痕のない場所である。当然ホールドやスタンスは自分では磨かない。そんな所をそんなスタイルで登るわけだ。

 その岩の上の方に、上に丸太の倒れ掛かった岩がある。左上するちょっとしたバンドのある岩だ。そのちょっと階段状の感じのバンドを使って登ってみた。

 足があまり無いから、思ったよりは悪い。2手、3手と登り、左手ガストンで右足を上げてみた。しかし、そこからのマントルが悪かった。丸太が邪魔、というのは言い訳だが、上の方は少し湿っているのか、ぬめる感じだったのだ。登れば登れた感じはするのだが、無理することはしなかった。

 面白く登れそうなところはそんなところだ。

 続いて、上のエリアに行ってみた。

 最初のきれいな被り面を持った岩に行ってみた。

 リップの角度が立っていたし、足もありそうだったので、登れるかと思ったのだが、意外と悪く、小生には登れなかった。

 その壁の左のカンテを使って登ってみた。3回ほど挑戦してみたが、こちらも、カンテが立ちすぎており、リップへのムーブを起こせるホールドが見つからなかった。

 その岩の上の方に、丸っこい岩がある。その左のカンテ絡みで登ろうと、やってみたが、離陸がやっとだった。

 岩質は一応花崗岩だと思う。しかし、あんまりフリクションは利かない感じだった。

 その岩の左斜め上の方に2mちょっとの岩がある。真ん中辺から右端にかけて斜めの細いバンドがあり、登れそうに見えたので、そのバンドからSDでやってみた。

 両手バンドのカチで右手をリップに飛ばす。左手リップで、さらに左のリップに飛ばす。右手を寄せる。そこからマントル。2回ほど挑戦したのだが、最後のマントルが出来なかった。

 結局、このエリアで登れた岩は無かった。何しろ下地が濡れていたからか、靴も濡れてしまったせいもあったのだろう。そんなことにしておこうか。

 自動車に戻ったら、2時半頃になっていた。その近くには国民休暇村の近くのボルダーエリアがあるらしいのだが、情報が殆ど無かったので、次の石部のボルダーを見に行くことにした。石部のボルダーとは、延命公園の情報が載っていたブログに乗っていたボルダーで、場所を特定できる情報が与えられていたのだ。

 ブログの情報に従い、細い山道を登って行ったら、道路脇にボルダーが現れた。なおも進むと滝への分岐が現れたので、その分岐には入らず、直進したら、どんどん沢が深くなり、道は急な側壁を走るようになってしまった。

 少し広い所でUターンして戻り、最初に見つけたボルダーを偵察に行ってみたのだが、どうもブログのボルダーとは違う感じだった。

 下から、一輪車に乗った子供とおじさんが登ってきて、どこに行くかと聞いてきたので、岩を探しに来たと答えた。すると、そのおじさんは、この道の先は道が崩れているから、行くことは出来ないのだと教えてくれた。

 ついでに、そのおじさんにボルダーのことを聞いてみた。そんな岩は知らないと言われてしまった。

 ブログの案内文を読み直してみたら、どうやら、その先の滝への分岐を入っていくようにも読めた。

 滝に行く分岐に入ってゆくと、直ぐに大きな岩が現れた。

 ブログにはブロックが見えると書いてあったので、ブロック塀のブロックかと思っていたのだが、もう一つの文章に、見栄えのするハングを擁する花崗岩のブロックと書いてあった。そしてそこは、確かにアプローチは20秒だった。

 右側の6級から7級のアップ課題を探しに行った。

 高さが3mはあり、厚さも30から40cmほどの巨大なフレークが凹角を形成している場所の上の方が掃除された感じになっていた。多分そこだろうと、その巨大なフレークの端を登って行った。若しかするとラインが違うのだろうか。

 その左側のフェースを見てみた。薄被りのノペッとしたフェースだ。ブログには4から3級の直登とあるのだが、下地が悪く、そんなに優しそうには見えない。即諦めて、その左側の面の真ん中辺を登ってみた。2mくらいから上は傾斜が寝ているので、難しくは無かった、多分誰も登っていないだろうし、落ち葉も積もっていたから、滑りそうで怖かった。

 ここは、そのボルダー一つなので、それで引き上げることにした。

 この石の前の道を時々自動車や人が通ってゆく。奥の滝に行くらしいのだ。我々も滝まで行ってみた。

 細い道を登ってゆくと、沢沿いに小さな小屋が現れた。どうやらそこが滝らしい。Uターンできないので、先に進むと、道がより細くなりだした。仕方が無いから相棒に誘導させ、バックで、小屋の横を過ぎ、暫く下っていった。

 小屋から数十メートル下辺りの道のいくらか広くなったところでUターンし、そこにそのまま自動車を停めた。

 小屋は二つあった。滝は奥の小屋の脇にあった。名水とか書かれていたのだが、水を汲むような場所は無かったので、ただ見るだけで帰ってきた。

 なんだかだで、結局はそこを出発したのは5時近かった。

 夜はアグリの郷栗東道の駅で泊まる予定であった。

 栗東まで戻り、道の駅の看板で右折したのだが、道の駅が見当たらなかった。間違ったのかと、国道まで戻り、右折した信号の手前の敷地の中に入ってみたら、どっかの会社だった。仕方が無いから、途中で見つけた、和食のファミレスで漁師海鮮丼を食べた。

 再び先ほど右折した道をさらに進んでみたら、右側に道の駅が現れた。

 まだ6時だったので、寝袋に入り、ラジオを聴いていたのだが、7時頃には寝てしまったようだった。


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作成年月日 平成19年 1月13日
作 成 者 本庄 章