魚飛渓のボルダーに行ってきました

2004年 1月 8日記
 三重・京都ボルダー巡りの第二日目である。

 海山道の駅の駐車場で目を覚ます。まだ3時である。しかし、何か嫌な音がする。雨の様だ。まぁ、仕方がないか。二日目だから、若し雨なら休養でもするか。昨日は軽めの積もりが本気で挑戦してしまったから。また寝る。

 7時前にまた目を覚ます。雨は降ってはいない様だ。相棒も目を覚まし、ドアを開ける。凄く寒い。相棒は、これでは雪になるかもと言いながら外に出て行く。

 雪が降り出す。相棒が帰ってきて、やっぱり雪になったと話す。

 昨日は食堂で朝食にしたが、今朝は持参したうどんで朝食にする。

 雪が降ったり止んだりしている。日は照っているのだが、何か安定しない天気の様だ。

 魚飛渓はここから直ぐ近くの銚子川という川の河原らしい。道路も濡れているから登れないかも知れないが、行くだけ行こうと、9時過ぎに出発する。

 河原に岩が現れ、魚飛渓付近に到着する。およそ10時であった。

 道路脇の駐車場らしき場所が現れたので、自動車を停め、偵察に出る。しかし、トポの駐車場とは何か違う。先ず、駐車場の脇の河原に降りる踏み跡らしいものが見当たらない。河原の岩の配置も違うような気がする。その先を見に行く。

 また駐車場が現れる。偵察をするが、やはり何か違う気がする。

 トポにある巨大スラブボルダーらしい岩が見えるので、車道をそこまで歩いて戻ると、岩の上が展望台の様になっている。登って河原を見ると、河原には沢山岩が見えるのだが、やはりトポとは違うようだ。

 もう少し戻ってみると、三角の駐車スペースが現れ、そこから河原までトラロープが下げられている。もう少し戻ると、立ち入り禁止と書かれた柵に囲まれた小さな小屋がある。その前の道路脇の少し広くなった場所にはベンチが作られ、そこの脇に河原に降りる階段が作られている。その階段を降りて河原に出ると、参照したHPの写真にある「楽々スラブ」の岩があった。ここだ。

 戻って自動車を先ほどの三角形の駐車スペースに移動し、岩の偵察をする。

 「バギラッティスラブ」の岩と「楽々スラブ」の岩は直ぐに分かったが、それ以外の岩が分からない。何しろ、トポよりも沢山の岩が存在するのだ。「どうでもよい」とか「泣きを見る」の岩が見つからない。その辺と思しき場所は岩が重なり、簡単には歩けないのである。

 岩を登ったり降りたり、道路下の壁際をへつったりして少し下流に行くと、「シャーク」らしい岩を確認する。トポには大分省略があったようだ。多分[ピカ」らしい課題も確認する。

 一応戻って、岩の写真だけを相棒に撮ってもらう。

 駐車場に戻り、岩もまだ乾いてはいないので、まだ少し早いのだが昼食にする。

 椅子を持参していたので、その椅子を出し、荷物入れのプラスティックケースをテーブルにして、コーヒーも沸かして、昨夜買ったパンを食べる。

 道路も乾いて来た様なので、荷物を持って河原に降りる。

 先ずは「楽々スラブ」を触ってみる。右手の大きなポケットがまだ水が溜まっており、濡れていたが、何とか上に抜ける。

 トポには近くに簡単そうな課題は無い。さぁ、次はどうしようか。近くの岩の簡単そうな場所を登ってみる。

 「バギラッティスラブ」の岩に行き、一応触ってみる。全く離陸が出来ない。初段から二段だから当然ではある。

 その横の「地ジャン」を眺める。4級らしいが、多分飛びつきも出来ないだろう。

 小さな岩だが、少し面白い面を持った岩を見付けたので触ってみる。やっと離陸し、上に抜ける。

 幾つかそんなことをして、少し大きな岩のスラブを石の上からスタートするところを触ってみる。

 傾斜は無いのだが、ホールドも無いのでなかなか出来ない。左手を返してその手に全体重を預け、右手で左のカンテを取って膝まで使ってやっとマントルを返す。足ブラになってしまったから、少し怖かった。

 岩が乾いてきてはいるのだが、他に小生の登れそうな課題も無さそうだし、昨日頑張りすぎたこともあって、まだ1時を廻ったところ位だから少し早いのだが、ここはこれで切り上げ、御手洗渓谷経由で笠置まで移動する事にする。

 御手洗は笠置まで行く途中の大台ケ原から山越えで行ける場所なので、時間もあるし、一応写真だけでもと寄ってみることにしたのである。

 大台ヶ原への169号へはそのまま425号で合流できるので、来た道を先に進む。

 段々山の中に入って行く。自動車は殆ど通らない。この先チェーン必要の看板が現れる。しかし、今回は3日間と日程も短いので、チェーンは携行していないのである。周りの山には確かに雪があるが、行けるところまで行って見ようと、先に進む。

 周りの山の雪が段々多くなってくる。しかし、道に雪は無い。自動車とすれ違う。多分大丈夫だろうと尚も進む。

 道に少し雪が現れる。尚も進む。道がグチャグチャの所が現れる。大分高度も上がっている。2/3以上は来ただろうか。とすれば、あともう直ぐだ。トンネルを抜ける。正面の斜面が真っ白である。少しやばくなってきたかも。しかしもう行くしかない。小さな尾根を越える。道が真っ白である。轍も無い。雪が積もっているのだ。おまけに下り道である。こりゃ駄目だ。やっと諦めて引き返す。

 42号まで戻り、熊野市から309号を経由して169号に行くことにする。

 昨夜寄ったスーパーの脇で42号に合流すると自動車が沢山走っている。雪の心配は全く無い。熊野まで走る。

 途中から309号に入ると少し交通量は減ったが、自動車は走っている。169号に入って池原貯水池に近づくと、雪が降り出す。しかし積もりはしない。対向車もあるから、前の自動車に付いて走る。先の425号はこの辺に合流してくるので、都合2時間くらいのロスであろうか。

 ダム湖を抜け、御手洗渓谷に行く道の分岐場所に近づく。周りは既に結構な雪である。分岐場所に来ると、雪を被ったパトカーが1台停まっている。多分御手洗方面に行く自動車の滑り止めの確認をしていたのだろう。当然、我々は既に御手洗を諦めているから、パトカーを横目に先にそのまま真っ直ぐ進む。

 道路に雪が現れ出す。道路の脇でチェーンをつけているらしい自動車も現れる。対向車のスピードも極端に落ちてくる。まだ上りだから、ブレーキをかけてみる。スリップはしていないようだ。一応マッドアンドスノータイヤだから、4駆だから、大丈夫だろう。まだ4時にはなってはいないし、外気温も2度だから、まだ道路は凍らないだろう。でも、スピードを落とし、ソロソロと走る。

 長いトンネルを抜ける。外気温は零度を示してはいるが、道路はまだ凍ってはいないようだ。

 ループになったトンネルや橋を走る。既に道路の雪は消えている。峠も越えたし、もう大丈夫だろう。川上村まで下ると周りの雪も消えていた。

 カーナビは169号を走るよう指示しているが、大宇陀町を通りたかったので、途中から370号に分かれる。

 大宇陀町は小生がまだ小さい頃に何回と無く遊んだことのある町なのだ。

 大宇陀町の宇陀路大宇陀という道の駅に入ろうとしたのだが、入り口を見過ごしてしまい、通り越してしまう。仕方がないから、そして、これ幸いと、町はずれ辺りまで行き、そこから大宇陀の街中を走る道を戻ることにする。

 畜産試験場の看板で右折し、昔良く歩いたであろう路を走る。

 こんなに細い路だったろうか。確かバス通りだった筈なのだが。

 「きみごろも」というお菓子の看板を見付ける。懐かしい名前である。あれを買おうとその看板の店を見ると閉まっている。

 もう少し走ると、また「きみごろも」の看板を見付ける。自動車を停め、その店に入る。

 箱入りのほかにばら売りもしてくれるというので、箱のほかに2つのきみごろもを購入する。序に、昔の懐かしい話を少しする。

 道の駅に入り、店の見物がてら、地図を頂く。

 そのまま370号を走り、榛原から369号に入り笠置を目指す。

 途中、針インターの近くで農協のスタンドでガソリンを補給する。

 スタンドを出ると、目の前に「和食・洋食」の看板が現れる。既に6時である。此処で夕食にするか。

 広い駐車場に自動車を停め店に入る。

 コロッケ定食が380円とか。安い。しかし、豚汁定食を頼む。

 壁にキズシ250円の文字を発見する。キズシって何だろう。聞くとしめ鯖らしい。一皿頼む。テーブルにどて焼300円だったかの立て札がある。これも何か聞くと、スジ肉の味噌煮込みらしい。それも一皿頼む。

 隣のお兄ちゃんにコロッケ定食が来る。見ると、キャベツの大盛りの横にコロッケが、少し小振りではあるが、三つも付いている。やっぱりあれにすればよかった。

 キズシが運ばれてくる。普通のしめ鯖である。相棒曰く、「鯖寿司だと思った」と。

 今夜は笠置町の隣の和束町の茶処和束という道の駅に行く予定である。

 笠置町のボルダーのある河原の脇を通り、163号から和束を目指す。

 カーナビに従い、県道に分かれたのだが、なんだか物凄く狭い路である。一瞬間違ったかと思ったが、カーナビの指示通りに走っているので、そのまま進むと、和束町の道の駅近くに出た。しかし、道の駅が見当たらない。少し行過ぎて、また戻ってきても分からない。反対に行き過ぎて、また戻って、やっとコンビニの横の駐車場を発見する。この道の駅にはコンビニとレストランがあったのだ。とうよりも、コンビニとその駐車場が道の駅だったのだ。

 一応駐車中に自動車を停めては見たが、駐車場も狭いし、コンビニは24時間営業だろうし、その隣のレストランも営業中だしということで、他の場所を物色することにする。

 地図に活動ヶ丘公園というところが有るので、行って見たのだが、周りに住宅があり、ジョギングをしている人もいたので、そこも諦めざるを得なかった。

 相棒が、先にもらったパンフレットに上野市の近くに12月に出来たばかりの道の駅があると書いてあるという。笠置から上野市までは20kmくらいある。少し遠いが、まだ時間もあるのでということで行って見ることにする。

 壬生野インターから7分とそのパンフレットには書いてあるが、肝心の場所が書いてない。適当に見当をつけて行ってみると、雪かきをした道の駅が現れる。

 9時近いから、カーナビに付いているテレビを少しだけ見て、寝る。


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作成年月日 平成16年 1月 9日
作 成 者 本庄 章