綱ノ瀬川のボルダーに行ってきました

2005年 1月12日記
 平成16年年末からの九州ボルダリング行第8日目である。

 7時起床、昨夜スーパーで買ったサンドイッチを食べる。

 9時少し前に出発し、国道388号から、県道20号経由で国道218号に出る。干支の町北方町に入ってから、県道214号で比叡山を目指す。

 案内書にあるとおり、凄く細い県道を進む。途中、あまりにも道が細くなってしまい、おまけに上のほうに太そうな道が見えたから、引き返して、その太そうな道に入っていったのだが、不安だったし、人がいたので、聞いてみたら、その先だと言う。そのまま走っていったら、細い道に合流した。多分引き返した細い道を走ったら、この道に出てきたのであろう。

 少し走ったら右側に比叡山登山口の駐車場が現れる。もっと広い駐車場を想像していたのだが、結構狭い駐車場である。数台しか自動車は停められないかも知れない。

 尚も進むとトンネルを潜る。千畳敷を探しながら走ったのだが千畳敷は見当たらない。そうこうしていたら、斜め手前に谷に下る道が現れる。この道に入るのだろうか。確信が持てなかったから、尚も進んだら、少し開けた場所に出てきた。

 家の前に人がいたから、千畳敷を聞いてみたら、トンネルの近くを登るとあるらしい。道路からでは分からなかった様だ。

 その谷に下りる道は県道からでは何回か切り返しをしなければ入れないくらいに鋭角にぶつかっていたのだが、Uターンして戻ってきたから、すんなり入ることが出来た。

 その先は、途中一回では曲がれないきついカーブを曲がったり、大きな岩が道に張り出していたりで、走りにくかったが、何とかギリギリで走っていったら、川床近くで作業小屋のような小屋の前で終わっていた。

 そこにはUターンするためのスペースが取ってあったが、そこに自動車を置く訳には行かないから、少し戻って、道の脇の少し膨らんだ所に自動車を入れ、歩いて小屋まで引き返した。

 小屋の前には田んぼが作られている。この田んぼの為の道の様だ。コンクリート舗装が施され、所々石組み等が施されているから、結構お金のかかった道である。何となく贅沢にも見える道ではある。若しかして以前は人家があったのだろうか。

 作業小屋の脇から川原に降りる。

 大きな岩がゴロゴロしている。

 一応トポを持参したのだが、そのトポには方向が書かれてはいない。どちらが上流かが分からないのだ。当然降りて来た場所が何処かも記載が無い。仕方がないから、暫くトポを眺め、暫く実際の大きな岩を眺めて、見比べてみたのだが、皆目分からない。

 岩の特徴を表すような大き目の岩が無いか調べたらクジラ岩とかライギョ岩と言うのが見える。しかし、そのように見える岩は見当たらない。

 少し下流に移動して、同じ事を繰り返す。今度は上流に登って見る。

 上流には少し広い歩きやすい場所が現れたから、流れからは少し離れるが、進んで見ると、物凄く目立つ、三角にとんがった岩が見える。近づくと、カンテにチョーク痕が見える。まてよ。トポを眺めていたら、しゃち岩というのがあった。そうか、あれはどう見てもシャチに見えるではないか。

 トポの課題を見たら、カンテとスラブに課題があることになっている。3mと2.5mとも書いてある。間違いない。トポの右側のほうが上流のようだ。

 その岩を手がかりに、周りのモスラ岩やホームベース・ロックが見つかった。しかし、ストロベリー・ロックは見つからなかった。

 相棒のもとに戻り、靴をもって、しゃち岩に行く。

 まずスラブである。5.9だから何とか登る。カンテを利用して登るとあるから、当然カンテを利用させてもらった。

 チョークの付いていたカンテは5.10だから登らなかった。

 モスラ岩のマントルとか、ホームベース・ロックの石の上からスタートする課題とかを触っていたら、雨が降り出してきた。遂に来たか。まだ降り出したばっかりだからと、チムニーの課題を触ったり、トポとは関係が無い易しい壁を触ったりしていたら、なんか霙状になってきてしまった。

 荷物まで戻ったら、結構降り出して来ていた。

 もう駄目だと、荷物を纏めて、目の前のガバガバの岩が勿体無かったから、靴のまま少しだけ触って引き上げた。

 既に時間は12時を回っている。なんだかんだで、それでも2時間程は遊んでいたようだ。

 自動車に戻って、スーパーで買ってきた年越し蕎麦を作る。幸い雪は僅かにしか降ってはいなかった。

 道路の脇に椅子を出し、少し早めの年越し蕎麦を食べて上の県道に戻る。

 上の県道の鹿川渓谷方面に少し行くと、左に入る道がある。その道は直ぐ先でまた県道に合流するから、その道を使ってUターンしてもと来た道を戻った。

 トンネルの少し先に水汲み場がある。折角だから、そこでもポリタンに水を汲んだ。

 天気予報では明日も雪が降る等、天気は悪いらしい。もう一日ここにいても、ボルダリングが出来る確証はない。それより、明後日も雪の可能性があるらしい。そうなると、3日の内に家に帰り着けるかどうかも怪しくなってしまう。今日、明日で祝子川や北川、或いは尾平を考えていたのだが、尾平は標高が高そうだから問題外にしても、祝子川も行けるかどうかわからない。となれば、もう帰る仕度をしたほうが良さそうだ。

 と決まれば、どの道で帰るかだ。

 昨日か一昨日辺りから、福岡下関の高速が雪で通行止めになっている。大分久留米間でも確か高千穂が通行止めだった気がする。こうなったら海岸沿いに北九州に行くのが一番良さそうだ。その先は関門トンネルで下関に行けば何とかなるだろう。

 一先ず延岡まで戻り、再び10号線を北上する。

 3時頃に北川道の駅に寄ったら、店はお休みである。ここも年末は休みのようだ。

 4時頃やよい道の駅に寄ったら、温泉があったので、温泉に入ることにする。それにしても、駐車場がほぼいっぱいになるほど混んでいた。

 露天風呂への扉が上手く閉まらない様で、そこから寒い風が吹き込んでくる。洗い場で身体を洗っていたら少し寒かった。

 ここも物産館と言うか売店は休みである。もうこれから帰る訳だから、そろそろお土産を買っておかなければなるまい。幸い温泉館に売店があったから、そこでお土産をほんの少々買い込んだ。

 今日は適当な場所で泊まるか、そのまま深夜も走って行けるところまで行くか、少々迷ったが、このまま行けば一日余裕があるので、あまり無理せずに、北九州の手前で泊まることにした。

 9時半頃、豊前おこしかけ道の駅に9時半頃到着する。この先はもう北九州だから、この道の駅で泊まることにする。日本一思いやりのあるトイレのある道の駅らしかった。


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作成年月日 平成17年 1月12日
作 成 者 本庄 章