栃木のボルダーを巡ってみました

2002年 7月30日記
 相棒と一緒に、先々週の土曜の夜から先週の日曜にかけて、栃木県内の ボルダーエリアを幾つか廻って来た。

 土曜日の夜8時前に家を出発する。土曜日は特に予定が有った訳ではなく、土曜日の朝から出る積もりで居たのだが、なんとなくだらだらとしてしまって、昼前が昼過ぎに、そして、夜にと延びてしまった訳である。

 以前から気になっていたし、山の中なら少しは涼しいだろうと、塩原温泉の野立岩を目指す。

 途中ガソリンを入れて、つくば学園都市から下館、真岡を通って宝積寺と言う所で4号に合流し、矢板から関谷と言う所に行くつもりを宝積寺の先の氏家で、塩谷と言う所に行く道に入ってしまう。10分位走ってからなんか変だと気付いて、4号迄引き返す。

 関谷で道の駅に寄ると、既に12時を廻っていると言うのに、例によって沢山の自動車が停まっている。大きなキャンピングカーも停まっている。ここで仮眠しようかとも思ったが、なんとなく暑いので、塩原まで行けば少しは涼しいだろうと、野立岩の近くの駐車場まで行く事にする。

 少し山道風になって来るが、自動車が多い。対向車も結構頻繁に来る。皆な暑いからそこら中を自動車で走り回っているのだろうか、それとも、来る途中、結構あちこちでお祭りをやっていたから、ここら辺もお祭りなのだろうか。

 インターネット上のこの野立岩を紹介してくれているホームページから案内図を落として来たのだが、その案内図がもう一つ良くわからない。さっきの道の駅でもらって来た塩原の案内図でも野立岩は出ていないし。塩原温泉の少し手前らしいのだが。幾つかの駐車場をやり過ごしつつ、既に温泉街に入った感じもして、少し不安になりながらも、駐車場の横がガソリンスタンドだと言うことを頼りに先に進む。すると、トイレの看板の先にガソリンスタンドが現れる。ここかと、思ったが駐車場は既に過ぎてしまったので、そのガソリンスタンドに入って、そのまま、隣の駐車場に戻る。

 案内図から、ガソリンスタンドの先が駐車場だとばっかり思っていたのが、反対で、駐車場の先がガソリンスタンドだったのだ。

 結構自動車が停まっている。ダンプトラックもいる。そのダンプの横に車を止めて、寝る支度をする。例のボルダリングマットを前の席の背凭れを倒した後ろの席に敷く作業である。今回はそれに、日除けの銀マットと寒冷紗を張った日除けを窓に取り付ける作業も加わる。暑いから窓も少し開けておく。

 持参した夏用のシュラフを開こうとすると、相棒が枕が無いと言うから、枕になるものを持って来ていない事に気付き、仕方が無いので、そのシュラフを枕にする。当然身体にかける物はない。さすが量は減ったとはいえ、相変わらず自動車が走っている。

 朝6時頃に目覚める。既に観光客の様な人達が入れ代わり立ち代わりトイレに寄って行く。川に面したフロントグラスには何も覆いをしなかったので、川を眺めに来る人達からは自動車の中が丸見えである。少しみっともない。

 用意して来たガスストーブでスープを造り、これも用意して来たサンドイッチを食べる。所が、コーヒーを忘れている。今回は、テントは持って来なかったから、用意が全て杜撰だったようだ。あまり手軽すぎるのも考え物の様だ。まぁ、朝出る積もりが夜になってしまったという、そっちの原因の方が大きいと言う気もするが。

 8時頃、用意を整えて野立岩に出かける。といっても、200m位先の河原なのだが。

 ガソリンスタンドの少し先から道路に沿って川に張り出した遊歩道が作られており、その途中から野立岩の頭まで橋が架かっている。ここは道路が川岸の結構高い所を通っており、河原までは急な石組の壁になっているのである。そして、野立岩の頭と道路が大体同じ高さなのである。その橋を渡って、柵で囲われた野立岩の頭に渡って見る。

 一ヶ所、何とか河原に降りられそうな所を柵を越えて下って見る。途中までは簡単に降りられるが、あと2m位と言う所から下があまり良くない。相棒はその途中までも来れずに上に引き返す。仕方が無いから小生だけが、ボルダリングマットを背負ったまま河原まで降り、辺りを偵察する。

 その少し上流の家のある辺りに階段が見えるので、若しかしてその辺から河原に降りられるかもしれないと思い、そっちの方に偵察に行く。石組の急な壁に沿った、コンクリでできた狭い少し急な斜面を使って石組の壁の上に登り、道路から一段下がった石組の壁の頭の少し広い道を使って人家のある所まで行く。人家は2〜3軒並んでおり、その人家と人家の間に思ったとおり階段がある。その階段を使って道路に出る。

 道路を野立岩の所まで戻ったが相棒がいない。駐車場まで戻ったのかと、駐車場まで戻るがやっぱりいない。野立岩の頭まで再び戻ると、さっき登って行った人家の近くの石組の壁の頭の道の上に相棒がいてこちらに向かって手を降っている。急いでそこまで戻って、一緒に河原に降りる。

 既に日が照っていて暑い。一応荷物を置いて、インターネットから落とした資料を片手に辺りを散策する。

 先ずは上流から石を確認する。といっても、野立岩を中心にゴチョゴチョと石が固まっているので、石はすぐに確認が出来る。しかし、石が固まっている分下地が悪く、隣の石に行くのに大きく廻らなければならなかったりする。おまけに、側壁からのしみ出しの水の量が多く、また、多分沢自体の水量も多目だろうと思われるので、結構下地に水がついていたりする。そんなこんなで、安全に登れそうな課題はそう多くはない。

 野立岩より上流の石を一通り偵察した後、写真を撮ろうとデジカメを用意すると、メモリーカードが入っていない。写真をパソコンに移した時に、カードをデジカメに戻すのを忘れてしまったようだ。折角はじめて来た所なのに。丸森についでの失態である。悔やんでも仕方が無い。

 下地がそんなに悪くはなく、また日陰になっているちょい被りのカチカチの岩の課題を登る事にする。

 先ずはアップに、右の、カンテとカンテに挟まれた、いくらか寝た壁の7級だったかの課題を登って見る。例によって出られない。どうやって出るのだろう。右のカンテを使って何とか出る。あとは7級だから、ホールドもスタンスもあるから何とか上に抜ける。しかし、ホールドがなんとなくヌメる。なんか湿っているようだ。この状態だと結構厳しそうだ。その課題の上にはピンが打って有った。

 次のターゲットはその左の3級の課題に決める。しかし、途中からホールドがわからない。デッドを多用するとかのコメントがあるので、それらしいホールドが有ると思うのだが、どうもホールドがあるようには見えない。まぁ、休みながらぼつぼつとやってみるか。

 一応マットを敷いて、カチカチでスタートし、右手をすぐ上のカチに移す。が、ホールドがぬめる感じで右手が出ない。まぁ、最初はいつもそんなものだと、休息に入る。それにしても暑い。岩の面は一応影になっているのだが、影の長さがそんなに無いから、休息する所は日が当たっている。

 野立岩の頭には観光客が結構来る。道路を歩く人も結構いる。おまけに釣り師も来る。ギャラリーは多い方だと思う。しかし、あまり目立たないから、そんなに注目される事はない。と思う。

 また取付いて見る。今度は右手が出て左のカチを取りに行く。が、届かない。この右手、真ん中が少し凹んでいる感じで、なんとなく効くような効かないような感じのホールドである。また休む。

 まだ見ていない野立岩の下流の石を偵察に行く。途中野立岩にへばりついた感じの石を偵察する。下地が水没している。他の石は野立岩から少し離れているので、途中側壁からの水が川となっている所を越えなければならない。一瞬躊躇するが、流れは石の上を僅かに覆っているだけだから、思い切って流れの中に足を置き渡る。思ったよりは濡れなかった。

 こっちの方には石は2つしか無い。最初の少し大きな石には小生の登れそうな課題はない。その下流の石は登れそうな課題のある所は下地に水がついている。

 戻って、今度はその石の左端のやさしいらしいところをやって見る。なんかホールドがわからないから登れ無い。少しゴチョゴチョやって何とか上に抜ける。次はその右のそれより少し難しいらしい方をやって見る。出だしは石の上からなのだろうか。下地に一寸した石がある。でも、こっちはホールドがわかるので、一回で上に抜ける。感じとして、こっちの方がやさしいかも。

 少し休んで、またさっきの課題をやって見る。右手からの左手が取れる。そのホールドは見た通りのややガバである。次は少し遠い少し外傾して見えるホールドだ。少し飛びつくもやはり届かない。

 一番上流の石の正面の4級のマントルを触って見る。顕著なホールドが無いしリップが少し高いから、どうやってマントルするのかわからない。戻ってトポを確認する。その課題の左右の3級の課題にはスタートホールドのコメントがある。共にポケットを使ってマントルするらしい。再びそのマントルの石を触ると、左の3級のマントルならもしかすると出来るかもしれないと思いわれたので取付いて見る。

 下地には丁度石が出ており、その石からスタートする。左足を適当に置いて、右足をリップにヒールで乗り込んで見る。まぁ、そこそこ身体は上がる。右手を上のポケットまで持って行こうとするのだが、右足に完全に乗り切れず、右手が次のホールドに届かない。2〜3回やって見たら、右足に少し乗り込めた感じで、上のポケットと思しきホールドに手が掛かる。しかし、このホールド、下からの見た目に反して意外と悪い。今の小生には持てるホールドではない。なんか出来そうな感じがしたが、足が滑りそうで、思い切ったムーブを起こして落ちると石の上に落ちるので、結局は出来ない。

 元の課題に戻って、またさっきの課題をやる。左手ややガバが斜めのホールドだから、ハイステップで次のホールドを取ろうとしていたのを身体を振ってアウトサイドで乗って見たら、次の右手が取れた。取れて見ると思った以上に掛かる。といっても、しっかりと持てる訳ではない。あまり良くはないので、ハイステップで次のホールドを探るが、届く範囲にはホールドとなる所はない。ホールドになりそうな所は少し上の方のリップ状の所しか見当たらない。しかし、そこまでは遠いからとっても届かない。飛ぶ気も起こらない。当然落ちる。

 その後、さっきのマントルとこの課題を何回か色々とやって見たが、共に進展は無かった。

 既に11時近い。もう2時間以上遊んでいる。今回はここだけではなく、川治温泉の近くの栗山という所にも行ってみたかったので、この辺で切り上げる事にする。

 ここから川治温泉に行くには、日塩もみじラインとか言う有料道路を通って日光経由で行くか、会津に抜ける会津西街道から五十里湖を通って行くかなのだが、小生の持っていた地図は古くて、会津西街道に抜ける道が工事予定の道路となっている。そこで、駐車場の隣のガソリンスタンドの人にこの先会津に抜けられるか聞くと抜けられると言うので、即五十里湖経由で行く事にする。

 会津西街道まではトンネルを抜けると意外と近かった。そこから五十里湖までは大分昔通った時は砂利道だった様な記憶が有るのだが、今は完全な舗装路で快適に走る。

 目指すボルダーは川治温泉から川俣温泉の方に分岐した、栗山村と言う所にある鬼怒川の河原のボルダーである。ここは知り合いが比較的最近に紹介してくれたエリアで、北の路エリアと開運橋エリアというのがあるらしい。

 先ずは手前の北の路エリアを目指す。

 少し登って行くと周りは少し平になって来る。が、道が細くなり出す。役場を過ぎてすぐの蕎麦屋の所から河原に降りると言うのだが、この先に役場が出て来るのだろうか少し不安になり、車を道路脇の広場に止めて地図を確認する。まだ先のようだ。

 北の路という蕎麦屋の看板が出て来る。その看板に従ってその先のY字路を右に入る。そしてまたすぐに右に降りる道に入る。道は先に続いているので、蕎麦屋を通り過ぎ、なおも降りて行く。何回か曲がって、段々細くなって、遂に河原が見えて来る。一応舗装路である。が、凡そ10m位先で、突然道が無くなる。突然その道の先が切れ落ちているのである。下の土が流されて、崖になってしまっているのである。暗かったら危うく突っ込む所だった。

 少し手前の道の脇に自動車が一台止めてあったが、もう一台止める余裕は無かったので、バックで少し戻って、蕎麦屋の下の、道が少し広くなった所の木の下に車を止めて少し歩く。

 河原には少し小さ目のボルダーが幾つか有るが、面白そうな物は近くにはあまり無い。少し上流に向かって歩いて行こうとしたのだが、脇から流れ込む沢の水が多くてそこを渡れない。中州に渡るにも少し水量が多い感じだ。そして、何しろ暑い。それだけで探索する意欲がめげてしまう。結局何処も探索せず、どの岩にも触らずに引き上げる。

 次は開運橋エリアを目指す。ガソリンスタンドの所の河原に降りる道を行けば良いから今度はすぐに河原まで降りられる。河原に出た所にテントを張っている人達がいる。そこからUターンする形で河原に沿った道を走り始める。所が、今度はこの河原の道が下流に向かって何処までも続いている。何処まで行けば良いのだろうか。途中河原に分岐する道に入ると、そこにも自動車で遊びに来た人達がいる。引き返して、また先に行く。何処まで走ってもきりがないから、適当な所で引き返す。そして、テントを張っていた人達のいた所から少し離れた少し広場になった所に車を置いて河原に出て見る。

 今度の河原はそこから下流に向かって、ボルダーらしい物が幾つもある感じである。これなら少しは遊べそうだ。それにしても太陽が真上から照っているから、日陰も無く、暑い。高曇り気味だから、カンカン照りと言う訳でもないし、風もそこそこ有るのだが、何故か暑い。こんな時に来るんじゃなかった。

 少しは歩きやすい河原を下流に向かって歩き始める。やっぱり大半の岩は小さかったり傾斜が無かったりで遊べない。そんな中に、川岸の斜面の所の岩が目に留まる。近付いて触って見る。面白そうだけど、スタンスが無い。登れない事はないのだろうけど、この暑さではスローパーを使うことは無理だ。何しろ岩で目玉焼きが出来るかと思われるくらいに、そんな訳はないが。

 流れの近くに垂直の面を持った2mちょっとの岩を見付ける。ここは登れるかも。その隣の岩ももう少し大きくて丸っこいから面白いかも。その先には3m位の大きめの岩がある。近付くと、そこそこ登れそうだ。その先はあまり岩も無さそうだから偵察はこの辺にするか。さっきの岩との間の砂の広場に荷物を置いて相棒の到着を待つ。

 相棒が到着したので、その辺を登って見るといって、流れの側の岩に行って垂直の面を登って見る。スタートはガバポケットだから簡単である。その横も別のポケットを使って登る。こちらも3手位で簡単。その隣の岩を登ろうと探って見たが登れそうに無い。足が無いのだ。手も少し細かいし。

 戻って少し休む。相棒は水際で足を水に浸けて遊んでいる。結構冷たいらしい。その相棒に誘われたが、なんか疲れそうだから止めておく。

 その先の少し大きめの岩に行く。なんか御岳のとけたソフトクリーム岩を小さくしたような岩である。全体的に下地はあまり良くはない。

 川側のカンテが登れそうなので触って見る。下に石があるから、注意しながら少しカンテを上流側に廻り込んでからスタートする。そして、カンテを巻き込んで斜めのテラスに立つ。後は適当なホールドを探して上に抜ける。少し難しい。離陸に2〜3回を要したが上は1回で抜ける。所が、降りられると思っていた裏側が、下地が悪く、途中からハングしていて、飛び降りられない。勿論スタテイックにはクライムダウン出来ない。またやってしまった。上から相棒を呼ぼうかとも思ったが、何とか降り口を探る。そして、結局登った所を降りる。下で約1m位飛んだが、石を避けて降りる事ができた。

 今度はさっきのカンテを巻き込まずに、小さな斜めのテラス状の少し右から出て見る。最初は難しいと感じたが、結局登る事はできた。登れて見るとそんなに難しくはない。

 岸側の少しハングした所とか、カンテとそのハングを繋ぐ垂壁とか、登れそうな所を探るが、下地が悪かったり、ホールドやスタンスが見当たらなかったりで、登れない。また荷物の所に戻る。

 暑い。水をいっぱい飲む。当然上半身は裸である。着て来た汗で濡れてしまったTシャツも岩の上に干しておいたらすぐに乾いてしまった。

 来る時にちょっと見た、岸辺の斜面の岩を見に行く。途中に幅が数センチの斜めのバンドが有り、それを使えばリップ下のホールドが取れそうなのだが、足が無い。スメアでは離陸が出来ない。色々と探って見たが、出来そうに無い。なんか簡単に登れそうなのだが、登れない。多分もう少し涼しければ少しは可能性が見出せるのだろうが、こう暑くては全く歯が立たない。諦めて引き返す。

 また水を飲みながら休んでいたら、アブが一匹飛んで来た。知り会いの情報では夏場はアブが多いと言う事だったが、まだこの一匹だけしか見ていない。まだアブの心配はいらないようだ。

 ここでも2時間近くは遊んだだろうか。なんとなく雲が出だして来た。何だかんだ結構遊んだし、もう一ヶ所寄りたい所が有ったので、そろそろ引き上げることにする。途中、自動車まで歩く間になんか雨がぱらついたような気がした。そう言えば少し曇って来たようだ。

 あまりに暑いから、龍王峡とかいう所のドライブインのコンビニに寄ってアイスを買う。自動車に戻ろうとしたら雨が降り出した。自動車の中でアイスを食べていると土砂降りになった。やっぱり上で降り出した雨が我々の後を追って来たような感じだ。

 このドライブインのコンビニの隣には500円の温泉がある。寄って行こうかと相棒と話したが、まだもう一ヶ所残っているからそこを廻ってからゆっくり温泉を探す事にしようということで、雨の中を出発する。

 程なく雨は上がり、道路も乾いている様になる。雨域から抜け出したようだ。

 次の場所は今市と塩谷の堺の篭岩と言う所である。ここも、知り合いが相当昔に雑誌に紹介した所である。やっぱり鬼怒川の河原の岩である。

 今市から矢板方面に別れて暫く走ると、篭岩の入口が現れる。しかし、そこには観光ヤナ入口とも書いてある。

 その道に入って河原の方に降りて行くと、観光ヤナの駐車場にでる。どうも無料では止め難い感じである。Uターンしてその手前の河原への分岐に入るが、その先の河原も観光ヤナへの入口になっている。そこにも車は止め難い。河原からも岩らしい物は見えない。車を止める良さそうな所も見つからないし、なんとなく気も進まなかったのでそのまま元の道に引き返す。

 来る途中に日帰り温泉の看板が有ったのでその温泉まで行って見る。丁度駐車場に入った所でまた雨が降り出す。

 その温泉は川岸の途中に半分露天風呂みたいに突き出した感じで作られた温泉である。入浴料は一日一人700円であるが、5時以降は500円になるらしい。時間を見ると4時であったので、そのまま700円を払って入る。

 湯船に浸かって鬼怒川を眺めていたら雷がなりだした。雨もすごい降りになって来た。皆風呂から上がれとの司令も伝えられる。風呂の中にいると、近くに雷が落ちた場合、湯の中を電気が走るらしい。それで、雷が有ると湯から上がらなければならないらしい。

 暫くは湯船から上がっていたが、雷も少し遠くに行ったようなので、まだ雷が鳴ってはいたが湯船に浸かる。それでも、せいぜい30分かそこらで上がる。

 相棒が上がって来るのを少し待って無料の休息室に行って見る。そこは、一応畳の食堂みたいになっていて、大勢の人達がビールやお酒を飲みながらカラオケに興じている。一応テーブルに座って見たが、趣味ではないので早々に退散する。雨は既に上がっていた。

 帰りは、そこから矢板方面に走り途中から氏家に出てもと来た道をひたすら戻ると言うコースである。途中、氏家の手前で4号線が少し渋滞気味になったが、その後は順調に進む。

 既に6時近いし、昼食もあまり取らなかったので、少し早めに夕食にしようと適当な所を探しながら走るが、通り過ぎてからあそこが良さそうだったねとかいう話で、なかなか入る所が決まらない。一応日本食なんかと決めて見たのだが、適当な所が見当たらない。そうこうする間に4号から別れ、田舎道に入る。

 鬼怒川の土手の下を暫く走った所で、イタリアンぽいしゃれたレストランが現れる。で、結局そこに入る。

 地方の洋食レストランって経験上意外と高くはないのである。かえって和食の方が高いのである。案の定、ここもそんなに高くはなく、コーヒーにデザートのアイスクリーム、ピザまで付いた食事をする事ができた。満足満足。

 途中、来た道と少し違う道を走ったために少し行き過ぎてしまったりしたが、10時過ぎには家に帰る事ができた。

 塩原や日光って意外と近いんだ。途中一回も給油する事無く廻って来る事ができたのだから。おまけに有料道路は一切使わずに何とかその日の内に帰りつけたし。またそのうち気候が良くなったら行ってみよう。

 それにしても暑かった。途中雨が降っていた時以外は車のクーラーも入れなかったと言う事情もある事は有るが。


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作成年月日 平成14年 7月30日
作 成 者 本庄 章