とある岩場のボルダーに行ってきました

2003年11月20日記
 土曜日に相棒と二人で、以前から気になっており、最近その情報を知り合いから教えてもらったばかりの、とある岩場のボルダーに行ってきた。

 日曜日に用事があったし、土曜の夜から天気が崩れるというので、金曜夜出で木曽川方面に行くことを諦め、近場の岩場の偵察ということで、茨城県のとある岩場に行くことにしたのである。

 朝、天気の関係で何時もより早めに家を出る。といっても、9時頃ではあったが。

 順調に、カーナビの指示に従い自動車を進める。しかし、岩場に近づくと例に拠ってまたまたカーナビの不具合が発覚。山の中の目的地近くの林道上に目的地を設定したのに、そこから大分離れた場所の一般道上を最終地として案内されていたのだ。そこから歩けということらしい。それでは、多分わかり難いであろう林道への入り口が指示されないではないか。道路地図を思い出し、慌てて、手前の交差点で曲がる。

 そこからは道が細くて一瞬間違えたかと思ってしまったが、何とかメールで送ってもらった地図に従い、無事目的地に辿り着く。

 林道脇に自動車が一台停まっている。若しかして誰か来ているのだろうか。少し先に進むと林道脇に駐車スペースがあったので、そこに自動車を停め、小生だけで岩場の偵察に行く。

 岩場の入り口付近にも自動車が2台停めてある。やっぱり誰か来ている様だ。自動車に戻って、自動車の方向を変え、最初に見付けた自動車の後ろに自分の自動車を停める。

 岩場の方に入って行くと、人の声が聞こえる。近づくと、殆どが見知った人達であった。

 ここの情報をくれた人も居たので、挨拶をする。すると、ボルダーの一部を説明がてらざっと案内してくれる。

 自動車に残してきた相棒を呼びに行き、手前に荷物を置いて、ルートの課題のある岩の前に行く。先客達はトップロープで課題を登っていた。

 踏み跡はその岩の先にも続いていたので、その先まで行ってみる。一寸した尾根を越えると、まだ結構大きな岩が見える。聞くとまだ手付かずの様だ。

 メールで送っていただいたトポを頼りに、ボルダーの探索に出かける。

 上に見える岩を目掛け、踏み跡を頼って少し急な斜面を登る。大体の岩は発見できた。

 先ほど回り込んだ尾根状のところになおも微かな踏み跡が有るので、行ってみると、ビニールテープが巻きつけられた木が見える。それに従って微かな踏み跡もある。多分、ルートの岩の頭辺りから続いているのだろうとの検討を付け、さらに尾根を登る方向にその踏み跡を歩いてみる。しかし、少し行ったところで踏み跡がわからなくなってしまったので引き返す。

 所が、途中ビニールテープを頼りに少し藪を漕いだので、もとの踏み跡を失ってしまう。少しうろうろとしてしまったが、何とかもとの踏み跡を発見して、ボルダーまで戻ることが出来た。

 ボルダーの前には、ここを教えてくれた人と、小生の参加しているもう一つのクラブの仲間との二人が居る。バターミルクという1級の課題を登るためらしい。小生の課題ではないから、荷物の所まで戻り、序にルートの岩の前に居た相棒も誘って、デジカメを持って来る。

 相棒がデジカメの蓋が開かないという。小生がやってみても開かない。電池が無くなったのかもと、予備の電池を入れ替えてみたが結果は同じ。よおく見ると、微かに表示部分に電池切れの表示がある。1週間か2週間前に充電したニッケル水素乾電池だから、電気がない筈はないのだがと思ったが、仕方がないから、再び普通のアルカリ乾電池に入れ変えたら、蓋が開いた。

 しかし、今度はメモリーが足りないと表示して来る。まだ余裕があるはずなのだがと思ったが、仕方がないから撮った写真を消してみる。一枚一枚では面倒くさいから、全部消すとやったら、5分くらいしても未だ消去中の表示のままである。消去状況を示す画面にも大して変化が見えない。何時終わるか見当がつかないから、途中で電源を切ってしまう。

 電源を入れなおすと、メモリーが足りないとの表示が出る。調べると、相当の枚数が消去されているのだが、画像の記録が出来ない状態らしい。

 今度はメモリーカードの初期化をしてみる。すると今度はメモリーカードが入っていないと表示されてしまう。3回くらいメモリー消去を繰り返し、その都度電源のオンオフを繰り返して見たが、結果は変わらない。壊れてしまったようだ。とはいっても諦め切れ無いので、設定の初期化とかやってみたが進展は無い。

 画像解像度の設定を見ると、何時ものVGAにはなっていない。だめもとで、何時ものVGAに設定しなおしたら、正常に動いた。なんだか訳がわからなかったが、まぁいいや、写れば。相棒にデジカメを渡す。

 この課題、少し被っているところのフレークから出てリップ下の甘いホールドでマントル気味に登る様な課題らしい。SDバージョンもあるらしいのだが、どうせ写真だけだからと、そのフレークでスタートしたところを相棒に撮ってもらう。

 その後は、二人がトライしているところを色々とお話をしながら見物していたのだが、だんだんやりたくなってきたので、本気で参戦することにする。といっても、スタートからの一手か二手だけであるが。

 右手下、左手上でスタートし、右足を右の少し上のカチスタンスに上げる。右手クロスで上のフレークを取りに行くのだが、これが少し被っているから、なかなか体が岩に付かず手が届かない。足の使い方とかムーブがあるようだが、それが上手く行かない。2回目か3回目に手が僅かに届いたが、その後全く届かない。右足を上げて、その足の置き方や、置き所の無い左足のスタンス等を探っている間に疲れてしまうのである。

 案内をしてくれた人がリップ下のホールドを取って、あと少しというところまで行くが、惜しくも落ちてしまった。

 その下の浮石岩に移動する。

 フェースの方は難しそうだが、カンテ絡みは易しそうだからと、カンテの右側から取り付いてみる。

 スタートのホールドが持ちにくく、出だしのバランスが少し悪いが、あとはホールドもスタンスも適当にあり、カンテを左に巻き込む形で上に抜ける。

 カンテの右の壁のリップの下辺りにちょっと外傾気味の狭い棚があるのだが、それを使って、カンテは限定するという課題もあるというので、それもやってみる。

 リップ下の外傾気味の狭い棚は左端はそこそこ効くが、右に行くとだんだん甘くなるのだが、最初は真中辺のあまり効かない所を取ってしまって落ちてしまった。

 その後、最後のリップで良いホールドを探している間に落ちてしまったりと、何回か挑戦して、仲間のスタンスを真似したりして、やっと上に抜ける。

 カンテの左の壁を仲間が登ったので、小生も登ってみる。仲間は左に抜けたが、小生は右に抜ける。難しくは無い。まぁ、左右どっちでも変わらないと思う。

 カンテの右の真ん中に、「木漏れ日」という2級の課題があるらしいので、そこを皆で触ってみる。フェースに余り効かないホールドが僅かにある課題である。

 小生の課題ではないから、試しに触っただけだが、仲間はムーブが分からないと、何回も挑戦していた。

 だいこんおろし岩に移動する。この岩は、下地が傾斜しているため、下地の工事を行って狭いテラスを作ったものらしいのだが、下手に落ちると、岩盤だったり、斜面を転げ落ちてしまうという、少し怖い岩である。

 仲間は下地が少し広いラブラブカンテという課題を触るので、小生はその右の下地が岩盤の所を一手だけ登ってみたり、ラブラブカンテの右のフェースをフレークのアンダーを使って真中辺まで登ってみたりして遊ぶ。そして、やっぱり、ラブラブカンテを2回くらい触る。

 この辺がこのエリアの一番下辺りになるので、次はほんの少し離れた玄関岩というところに行く。既に薄暗くなりかかっていた。

 ここは、この岩場の入り口に当たる場所にある。下地は広く平らである。岩の前は平らな広場状になっていて、大きな木も殆ど無いから、気持ちの良いところである。平らで空が開けているから、まだ充分に明るい。

 最初は右側のクラックが斜めに岩を横断している岩のカンテ付近を触る。

 上のリップが意外とホールドが無いので、見た目よりは少し難し目である。右に逃げて上に抜ける。

 カンテの右から出て、クラックのガバを使ってカンテの左に回りこみ、水平状になったクラックに乗り込んでリップを取るという課題を登って見せてくれたので、真似をして登ってみる。まぁ、なんとか登れた。

 その岩の左の方が高くなっている岩の右の方を登って見せてくれたが、既に疲れていたので、小生には登ることが出来なかった。

 暗くなってきたので、ルートの岩に居た仲間の仲間たちに声を掛け、帰り仕度を始める。このエリアの下のほうにも別のエリアが有るらしく、そのエリアも案内していただく予定であったのだが、既に暗くなってきてしまったので、そのエリアの入り口の場所だけを聞いて、岐路につく。

 帰りは来た道とは別の道を帰ったが、カーナビのお陰で、迷うことなく来るときに使った道に合流する。

 何時もは牛丼やファミレスなどの費用が余り掛からない場所で夕食にするのだが、今回は、特に何があったという訳では無かったのだが、少し高そうな和食の海鮮料理の店に入り、少し高い鍋料理を食べてしまう。

 偶には贅沢もしないとね。高速代が1銭もかかっていないしね。


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作成年月日 平成15年11月20日
作 成 者 本庄 章