とあるボルダーその20その4、そして小川山その22

2008年 8月22日記

 とあるボルダーその4日目そして小川山へ

 昨夜も早めに寝たので、朝は早くに目が覚めた。そのままポケコンにメモを打ち込んでいたら、相棒と4歳の息子も目を覚ました。回りにはテントは一つもない。道路を隔てた、反対側のサイトに張りっぱなしのテントが二つあるだけだ。

 4歳の息子が、虫を取りたいというから、相棒と3人で散歩に出掛けた。

 管理棟の前を通り、小川山林道の方に歩いて行った。小川山林道にT字でぶつかるところから右に登って行くと、ほどなく鉄製のゲートが現れた。最近作られたものだ。ふだん閉められていて、自動車は入れないと聞いていたが、その時は開いていた。

 最近舗装の進んだ小川山林道も、そのゲートから上は舗装はされていなかった。しかし、以前は自動車がスタックしてしまう程泥濘んでいたところも奇麗に手入れがされており、その先もブルで整地されたように平らな路面になっていた。

 その林道が大きく曲がる所から、会場エリア方面に水平に伸びている遊歩道に入り、会場エリアに向かった。

 途中、斜面の傾斜の強い木の茂った所では蝶などはほとんどいなかったが、傾斜が緩くなり、空が開け出すと、蝶が飛ぶようになった。4歳の息子は、その蝶を追いかけ、なかなか進まなくなった。

 遊歩道脇に通称奥歯岩が現れた。続いて、大黒岩が現れた。えっ、大黒岩が。ということは、ここは2の谷か。最初の日に遊んだ千里眼の岩は2の谷だったのか。って、一昨日帰りに確認したのではなかったか。もうこれなんだから。2日も経てば記憶は殆ど飛んでいたのだった。改めて、位置関係を頭に焼き付けた。これだけしつこくここに書き留めたから、今後は多分大丈夫だろう。と思う。恐らく。

 先に進むと、東屋が現れた。そうか、一番左の斜めに登る遊歩道を登ると、直接2の谷に出るのか。3の谷に出るには4の谷を登ってからこの水平の遊歩道に入らなければならないのか。なんとなくまたまた全体像を再確認した。しかし、これがいつまで保ってくれることやら。

 そのまま水平の遊歩道を進み、3の谷を確認し、4の谷方面に進んで行った。

 実は、4の谷と、北の沢との区別がよく分からない。はたして、4の谷と北の沢は同じものか別なのかが分からない。北の沢は水が流れているから分かるのだが、地形的に結構幅が広く、もう一本沢型が入っているようにも見える。多分、その辺を総称して4の谷というのだとは思うのだが。どうでもよい話ではあるのだが。

 この4の谷、今までにこの谷をメインに遊んだことが、恐らく、ほとんど無い。ここに来る時はいつもどこかの行きとか帰りとかにちょっと寄って、あまり目立たない、外れた感じの岩を磨いたり触ったりしていた感じなのだ。だから、なおさらよく分からないのである。

 テントに戻り、朝食、そして適当にゆっくりした後、自動車をテントのそばまで移動した。来た時は、自動車をテントサイトにいれてはいけないのだと思っていたので、荷物はすべて手で運んだのだが、と言っても、大きく2日に分けて運んだ訳だが、結構大変だったのだ。しかし今回は、ほとんど運ぶことがなかったので、すぐに積み込むことができてしまった。

 11時頃だったか、小川山に向け、出発した。駐車場には、中高年者の団体の乗ったバスが入ってきていた。多分、不動沢からの瑞牆登山であろう。やっぱり、中高年は時間が自由になるのだろうか。途中、スーパーに寄って、食料を補給した。

 ほぼ3年振になる、って、なんだか去年の夏にルートで来たような気もするが、何せ、ルートに関しては記録を付けていないもので。いずれにせよ、ボルダーは間違いなく3年振になる。(調べて見たら、去年のお盆開けに仲間と砦岩に来ていた事が判明した。ルートで砦岩に来た事は覚えていたし、その時の仲間や光景、出来事も結構鮮明に覚えていた。しかし、それが何時だったかが思い出せなかったのだ。って、去年のことを覚えていなかったなんて、愕然!! もっとも、小川山に関していえば、30回近く来た内の1回だからって、言い訳にもならないか。最近は去年のことも3年前のことも、どちらもちょっと前の出来事って感じだからなぁ。)

 渓谷沿いに溯ると、この時期のいつものように、道路に沿って団体の予約のテープが張られていた。なおも進むと、まだ張られていた。混んでいるのかなと思いつつ奥に進むと、その先も張られていた。どういうこと。と思っているうちに金峰山岩の前まで行ってしまった。要は、渓谷沿いのサイトはすべて予約されていた。そんなぁー。と言って見ても始まらない。仕方なく引き返して、駐車場に登って行った。

 駐車場は空いていた。1/3も埋まっていなかった。お盆前の日曜日だから混んではいないと思っていたし、瑞牆で意外と空いていると聞いてはきたのだが、これ程空いているとは思わなかった。一番上まで登り、トイレの少し先の道沿いに自動車を停めた。

 道の向こう側の、ちょうどほぼ平らになった場所が空いていたので、そこにテントを張った。さすが、駐車場の沢沿いの所は空いてはいなかったのだ。

 テントの中で少しゆっくりしながらパンを食べ、そろそろ行くかという所で、遠くで雷が鳴り出した。もしかしてと、様子を見ていたら、間もなく雨が降り出した。そして、だんだん強くなり、本降りになってしまった。結局、着いて早々、テントの中でゴロゴロすることとなってしまった。

 雨も小降になった頃、あんまりゴロゴロしていてもしようがないと、4歳の息子と雨の散歩に出ることにした。ちょうど自動車に傘が3本積んであったのだ。

 トイレにより、金峰山荘の前から、自動販売機の小屋に行き、そこのテーブルで一服した。一組のカップルが食事中だった。

 そこからは、汚い大岩の前を通り、渓谷沿いの道を行き、バンガロウの先から、バンガロウの前の道に上がって行った。草などで、足が濡れるかと、少し心配したが、思ったほど足は濡れなかった。その先は、水場の前を通り、駐車場の横の道に出てテントに帰った。時間にしていくらでもなかったと思うのだが、以外と時間潰しにはなったようだった。

 テントでラジオを点けてみた。やっぱり雑音でほとんど聞こえなかった。

 夕食は、相変わらず、スパゲッティだった。このスパゲッティ、相棒に意外と好評だった。茹で汁の処理が少々面倒と言えば面倒だが。

 夕食を済ませ、暗くなって来たころに、やっと雨は上がった。

 息子用に与えていたLEDのライトが点かなくなった。スーパーで新しい電池を買ってあったので、取り替えて見た。点かなかった。電池ではないのかと、古い電池に戻し、ガチャガチャいじっていたら、点いた。しかし、また消えた。新しい電池でやって見た。点いた。明るかった。やっぱり電池も弱っていた様だ。

 瑞牆では少し寒いくらいだったのだが、小川山では寒くはなかった。もともと小川山の方が暖かいのか天候のせいなのかは分からないが。

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作成年月日 平成20年 8月23日
作 成 者 本庄 章