天覧山そして久須美のボルダ−に行ってきました

2004年 5月20日記
 連休の始まる最初の日にジムの仲間二人と三人で埼玉の天覧山と久須美のボルダ−に行ってきた。金曜日に休みが取れなかったので、木曜日の休日に1日だけ、日帰りで行ったものである。

 何時もの駅で待ち合わせ、小生の自動車で出発する。

 天覧山は飯能の町の中だから所沢経由で行こうと考えたのだが、地図を見ると、関越の鶴ヶ島から行ったほうが時間がかからなそうだったので、外環から関越で鶴ヶ島まで行くことにする。何しろ、付けたばかりのカーナビが故障してしまって取り外されていたものだから、いきなり地図帳を参照するはめになってしまったのだ。

 大型連休始まりの日ということで、途中外環の和光辺りから少し渋滞したが、その後は渋滞も無く順調に飯能市内に到着する。

 飯能市内のコンビニで買出し序に道を聞き、市民会館だったかの駐車場に自動車を置き、天覧山に向かう。すかっ晴れで、少々暑いくらいの日差しだった。

 天覧山は標高が多分270m位の山だから、ハイキングというレベルでもない。でも、リュックを背負ったおじさんおばさんが結構やってくる。そんな集団に混じって登山道を歩きだす。

 最近は、半分ハイキングみたいなボルダリングが続いている。冗談で、マイモーズ内分派「ライトハイキング部」を宣言する。

 程なく、登山道の脇に岩が見えてくる。下にはお地蔵さんが団体でいる。こんなところを登るのだろうか。その岩を回り込むと、また別の岩が見える。そっちにはお地蔵さんはいない。

 トポによると、トラバースの課題のある岩だろうか。少し岩を触ってみる。

 先に進むと、登山道の本当にすぐ脇に垂直の壁がある。その壁の前の登山道には反対側に柵が施されている。登山道の幅は1m足らずだ。従って、もし、その壁を登っていると、登山者はその前の登山道を歩けなくなってしまう。そんな感じで岩が存在する。

 その岩の左下辺りがルートが開かれている岩である。柵を越えて、左下に続く急な小道を下ってみる。

 下部はハングしており、そのハングがケーブを形作っている、そんな感じの結構大きな高い岩である。

 此処に来る前は、10台のルートがあるから、そこをフリーソロでもしようかとか言っていたのだが、実際にそのルートを見てみると、崖の途中にある岩で、下地にも岩が出ており、とっても落ちられる状態ではないから、フリーソロできる状態ではない。その岩の下のほうに点在する岩を見に行く。

 僅かに寝た、垂壁を持った岩が2つか3つ有る。その下は、結構高いことは高いのだが、より寝た、ホールドやスタンスの豊富な岩がある。その下にはもう岩は無く、ちょっとした広場になっている。

 先ずは一番下の寝た易しい岩でアップをする。続いて、その上の垂壁も登ってみる。

 チャートだから、細かいリスやカチホールドが結構ある。それらを拾って上に抜ける。難しくは無いが少し高いから少し怖い。

 先ほどの登山道の脇の垂壁もそうだが、殆どの壁は僅かに寝た垂壁で、そこにリスやカチが散りばめられている。なんとなくワンパターンといえばワンパターンである。

 登山道の下の岩の適当に登れそうなところをいくつか登ったので、登山道のほうに登って行く。そして、仲間が、登山道脇の垂壁にいたので、それに合流する。

 仲間は、その壁のホールドやスタンスを限定してやっていたのだが、小生は限定することなく、適当に登れそうなところを登ってみる。

 とはいっても、下地は岩盤見たいだし、高さも低くは無いから、それに、マットも敷いてはいないから、落ちたら怖い。慎重にならざるを得ない。

 その岩の上に、下にお地蔵さんがいる、少しだけ被ったところのある岩がある。仲間がそこを登るので、小生もやさしそうなところを真似をしてみる。今度は少し高さが増したし、下地も少し悪くなったから、より怖くなっている。より慎重に登る。

 その岩は山頂の直下に有ったので、岩の上に抜けてからそのまま山頂まで行ってみる。展望台があって、飯能の町が良く見えた。

 登山道に戻ると、なんか見たことのある人がいる。しばらくぶりで会う、ジムの昔の仲間である。仕事を変えたので、しばらく前から埼玉に移り住んでいた仲間である。メーリングリストのメールを見て、バイクでやってきたらしい。

 その仲間と一緒にまた下の岩に行く。

 一番下の岩をヘルメットを被り、アイゼンをつけて、手袋をした人が登っている。ここはこういう使われ方をしているのか。昔の岩場では、秋になると結構そういう人がいたのだが。

 仲間の一人が、一番下の岩から、順番に岩を繋いで、山頂に達するルートを思いつき、下の岩から順番に登りだす。別にその仲間にくっついては行かなかったが、結構面白いルートになったらしい。

 そろそろ登る岩も無くなり、飽きても来てしまったので、どっか別の場所に移動しようということになる。

 この下の入間川の川原とか幾つか案が出たが、偶々この天覧山のトポが載っている本に載っていたこともあって、結局久須美ボルダ−に行くことに決まる。久須美ボルダ−は飯能市街を僅かに外れたところである。

 秩父方面への道を進むと久須美ボルダ−への入り口の小学校が現れる。そこを左折すると、まもなく入間川にかかる橋を渡ってT字の交差点になるから、そこを左折して少し下流方向に進む。

 トポには駐車スペースとして紹介されている場所は柵が張られていて駐車ができない。更に進むと、道端が少し膨らんだところが出てきたので、そこに自動車を停める。因みに、橋の周辺には有料の駐車場が2〜3箇所あったようだ。

 川沿いの道を戻りながら川に下りる道を探す。しかし、なかなかそれらしい踏み跡が見つからない。トポの駐車スペースを過ぎた辺りで川の側壁の傾斜が緩んだので、適当に側壁を降りてゆく。

 川原に出ると、大きな岩や小さな岩が結構散らばっている。そのうちの幾つかの岩に課題が設定されているのだろうか。仲間が川を渡ってゆくから、小生も付いて行く。

 対岸にも大きな岩が有り、下流面は少し被ったところを持っている。その岩の前に荷物を降ろし、トポを確認すると、その岩はイカロスさんちのボルダ−エリアらしい。とすると、その岩の裏が村田さんちのボルダ−エリアだろうか。

 裏に廻って見ると、そちら側はイカロスさんちよりも高い。8m前後はあるだろう。ボルダ−というよりもルート壁だ。写真を撮って裏に戻る。

 こちらも低くは無い。6〜7mは有るだろう。

 左端の易しいだろうグレードが付されたところを触ってみる。

 滑る。持てない。とまれない。何じゃこれは。即この壁は諦める。

 下流側の岸の奥に2mちょっとの適当な岩を見つける。

 行ってみると、傾斜はそれほどは無い。ホールドやスタンスも豊富である。でも、苔が生えている。まぁいいや。

 適当に何本か登り、おまけに、裏のスラブまで登って荷物の場所に戻る。

 仲間が、イカロスさんちのエリアの右端のカンテを登ろうとしているので、写真を撮りに行く。結構面白そうなところである。

 折角だからと、このイカロスさんちの岩の傾斜が少し寝ているところを登ってみる。スタンスもホールドも有るから、難しくは無い。しかし、抜け口まで行くと、そこは泥で覆われている。どうしよう。仕方がない、ドロダリングしかないか。枯れ葉があったり、泥だったりで、その抜け口は少し怖かったが何とか上まで抜けることが出来た。

 天気は良いし、適当に風は有るしで、ボルダリングなどを行うにはもったいないくらいの日和である。埼玉の仲間は裸で川原の岩の上で昼寝をしている。小生もなんとなくウダウダとしてしまう。

 そろそろ時間だからと、左岸側の踏み跡を辿って上の道路まで戻り、橋を渡る。今回は仲間の一人が夜に用事があるらしく、少し早めに帰らなければならなかったのだ。その時、上流を見ると適当な岩が幾つか見える。時間などほっといて、即皆で偵察に行く。

 橋を渡り終えてから少し上流に向かい、なだらかな側壁を川原まで降りるしっかり踏まれた道を降りてゆく。

 川原では2組程のグループがバーベキューをやっている。その脇を通って上流に見える岩まで行ってみる。

 結構被った面を持った岩とか、つるっとした面を持ったマントル用の岩とか、もしかするとこちらのほうが遊べたのではとの意見が出るほどだったのだが、適当に岩をさわり、2つ3つの岩を運動靴で登り、やっぱり時間もあるので、後ろ髪を引かれつつ引き返すことにする。まぁ、引かれなかった人もいっぱいいたようだが。

 自動車のところで埼玉の仲間と別れ、飯能の町まで戻り、来た道をそのまま引き返して、関越の鶴ヶ島から千葉に戻った。

 今回のボルダリングは、わがマイモーズにライトハイキング部が生まれたという歴史的なボルダリング行となったわけだが、まぁ、こんなのんびりとしたボルダリング行もたまには良いものだ。って、本当に最近はライトハイキングついでのボルダリングばっかりだなぁ。


戻る

作成年月日 平成16年 5月20日
作 成 者 本庄 章