滝畑のボルダー、五條ボルダーそしてミタライ峡のボルダーに行ってきました

近畿ボルダー巡り第5日目
2007年 1月13日記

 かなん道の駅で2時頃目を覚ました。なんだかここの所早く寝てしまうから、夜中に目を覚ますようになってしまったようだ。昨夜のメモの続きを打ち込んだり、それまでの写真を眺めていたら、いつの間にか4時頃になってしまった。

 再び目覚めると、相棒も起きていたので、昨夜買ったラーメンを作り食べた。

 9時近くにこの日の目的地である滝畑に向け出発した。

 例によって滝畑へはカーナビの指示で走って行ったのだが、旧170号から分岐した道が途中でダートになってしまった。なんだか変だとは思ったが、そのまま進むと、センターラインのある舗装路にぶつかった。そして間もなく滝畑ダムに出た。そこからは5分くらいだと案内にあったので、時計を見ながら、とろとろと走っていった。

 間もなく、道路の左側にトイレが見えてきた。その手前には駐車場もあった。しかし、その駐車場には有料と書かれていた。

 その案内には、レストハウス前の駐車スペースは有料、トイレ前は無料となっている。しかし、その駐車スペースは一体になっていた。なんだか理解できずに、そのまま少し先まで進んでみた。

 少し進むと道は狭くなり、道路脇にキャンプ場の駐車場が出てきた。キャンプ場まで行ってしまうと行き過ぎなので、そこでUターンし、トイレの前の駐車スペースに自動車を停めた。

 改めて、その駐車場を観察したのだが、1回千円の有料の看板が、レストランの前の何台分かの駐車スペースだけを指すものかどうか判断しかねた。まぁレストランも営業していなかったので、もし料金を取りに来たら払えば良いということにして、小生一人で偵察に出た。

 トイレの前辺りから道路脇を流れる川は有料の釣り場になっているが、その釣り場の奥の川に大きな岩が見えてきた。その岩の上流は堰堤のようになっていた。

 川への降り口を探すと、岩の下流側の側壁が下りられることが分かった。その側壁を下り、岩を偵察すると、その岩の下流面へは、直接は行けないことが分かった。

 一旦道路に上り返し、下流面に降りる道を探したら、やはりちょっと下流の側壁が下りられることが分かった。

 自動車に戻り、相棒を呼んで来て、先ず上流面の川原に下りた。多分裏フェースの方だと思う。

 真ん中辺を適当に登ってみた。岩はまだ露で濡れており、所々苔も生えていたので、途中で敗退してしまった。仕方がないから、一番右のそんなに高くない、何とか登れそうな所をカンテに向かって登ってみた。そこは適当にガバもあったから、何とか登ることができた。カンテを乗り越え、傾斜のゆるい面を天辺まで登って行った。

 下る段になって、失敗したと思った。岩は勿論、靴も濡れていたのだ。何とかお尻を擦りながら、恐る恐るずり下りてきた。

 対岸にはスズメ岩という岩があり、そこにもスズメのクチバシという課題があるらしいのだが、川の渡渉が出来なかったので、そのまま道路に上がった。

 相棒を道路に残し、小生だけ下流面に下り、その岩の下流面と対岸のスズメ岩の写真を撮ってきた。因みにメインの岩はオニギリ岩らしい。そういえば、裏面は三角オニギリのような格好をしていた。

 このオニギリ岩だが、下流面と流れに面した面にも課題がある。しかし、下流面は下部のハングが結構高く、簡単には取り付けなかったし、上のスラブは苔だらけだった。流れの面は下地がなかった。

 案内記事の写真を見ると、下流面、即ち表フェースは、下地が結構高く、現在のような2m以上の被り面はない。案内文にも下部ハングの一番低いところから取り付いてレッジに立つまでがポイントとある。しかし、現在では下部ハング自体が核心になっている。というより、恐らく簡単には登れないだろう。スズメ岩の下流部の下地も下がっている気がする。

 駐車場に戻ると、二匹の犬がおり、相棒にじゃれ付いてきた。自動車の周りをぐるぐる回りもしていた。二人とも自動車に乗り込んだらどこかに行ってしまった。

 そこには10時前から約1時間程いたようだった。

 次は五條のカヌー競技場の岩だ。帰りは来た道とは違う多分メインだろう舗装された道を戻り、河内長野から五條に向かった。

 五條に入って、吉野川沿いの道を走ってゆくと、道路の川側にトイレが出てきた。寄って見たら、それほど広くない駐車スペースに自動車が一台停まっており、ちょっと若目の女性が一人草摘みのようなことをしていた。ちょうどお昼時だった。

 川原を見ると、確かに岩はあるが、登れそうな感じの岩はあまりない感じだった。

 その草摘みをしていた女性に、そこが国体のカヌーの競技場だったところか聞いて見たら、自分は分からないが、間もなく旦那さんがカヌーで下ってくるから、旦那さんなら分かるかもと言った。そんな時間は無かったから、その先に広い駐車場があるか聞いて見たら、直ぐ先にあると教えてくれた。

 そこから、ほんのちょっと先に、やはりトイレのある、整備はされていない少し広めの駐車スペースがあった。

 その駐車スペースに自動車を停め、偵察に出ると、川側の斜面に観覧席のような階段が作られ、川原に下りるスロープも造られていた。川の中洲には結構立派な壁を持った大きな岩がそびえていた。こちら側の岸にも登れそうな感じの岩がいっぱい見えた。間違いなさそうだ。因みに、そこは芝川河川公園というらしかった。

 支度をして川原に下ってゆくと、下からカヌーを担いだ人が上がってきた。ここは国体の会場だったところか聞いて見たら、そう聞いているといった。そのカヌーイストは今はやりの短いプレイボートを担いでいた。

 一先ず、川原に行き、適当な岩を登り始めた。

 ここの岩は、大きな岩盤に岩峰や岩塊が出っ張っているという感じの岩だ。従って、下地が岩盤というところが殆どだ。

 岩はツルツルしている割にはクラックやリスが発達しており、ホールド、スタンスの豊富な岩が多い。どちらかというと易しめな感じの岩が多い。

 そんな中で、ノペッとした垂直に近い壁や、大きくハングしたところを求めて、次々と登って行った。

 そんな中、大きくはない、結構被った、適当にホールドのある岩を見つけ、SDで挑戦してみた。リップのホールドが結構遠かったから、何回か挑戦してしまった。

 高さが4m近い、上部がハングした壁を見つけ、行ってみた。下部が寝ており、いきなり上部のハングに手が届いてしまった。しかし、ハングの直上が少し怖かったので、少し左に逃げてしまった。

 結構角ばった感じのブロックがあった。丸っこいボコボコした岩が多い中、結構面白そうに見えたので、行ってみた。ほんのちょっとスローパーチックでバランスもそこそこ悪かったりしたから、それなりに面白かった。

 6mほどのやはり最上部がハングした壁を見つけて行ってみた。ホールド、スタンスに困ることはなかったが、最後のハングを直登したので、マントルが少し怖かった。

 そんなことをやっているときりがない。そんな感じだったので、車内で昼食を摂った後、1時半頃に移動した。

 そこから天川村はそう遠くはない。予定では次の日丸一日の予定だった御手洗峡に偵察がてら行ってみることにした。

 309号線の途中に、大和路黒滝道の駅があったので、寄ってみた。アイスが美味しそうだったので、アイスを食べてしまった。

 天川村に入り、川迫川沿いの細い道に入ると、下の川原にボルダーが見え始めた。しかし、道は狭く、自動車を停めるスペースは殆どなかったので、そのまま進んでいったら、レストランが出てきて、その先に、観光センターの休息所のような感じの建物が出てきた。その脇は6、7台の自動車が停められるスペースになっており、清掃協力金名目の駐車料金が300円だと書いてあった。

 そのスペースに自動車を停め、その先を偵察に行ってみた。因みに、そのセンターのようなところは開いておらず人もいないようだった。

 太陽も出ていなかったし、既に3時だったから、自動車を降りるととっても寒かった。なんだかとってもやる気がおきなかった。それでも一応、関西の岩場に出ていたボルダーを探しに行くことにした。

 先ず、その駐車場の前の岩だ。5.6のハンドクラックと、VI+のベルニナトラバースという課題があることになっている。しかし、しっかりと車道の直ぐ脇だ。頻繁に自動車が通るという訳ではないが、公道に面した岩の壁で遊ぶ勇気はなかった。

 次は、橋を渡った先のノーハンドスラブ岩III+の課題だ。

 トイレの手前で分かれて山に登ってゆく道を登って行ったら、路肩のちょっとした広場の奥にスラブが見えた。確かにノーハンドスラブだった。

 自動車に引き返し、自動車をそのノーハンドスラブの岩の前に移動した。

 寒かったが、支度を整え、そのスラブをノーハンドで登ってみた。最後は結局カンテを手で掴んでしまったが、何とか登ることができた。

 その広場の横から、下の枝沢に降りる踏み跡があったので、川原に下りてみた。

 高さが3mくらいの面白そうなノペッとした僅かに寝た壁を持つ岩があったので、そこを登ってみた。適当にリスがあり、ホールドスタンスがあったので、登ることができた。

 自動車に戻ると、下のトイレにラガーシャツを着た小父さんが現れた。近づいて、ボルダリングかと聞いて見たら、変な顔をしていた。どうやらボルダラーではなかったようだ。お詫びを言って帰ってきた。

 最初に自動車を停めた場所の川原の対岸に大きなボルダーがいくつかある。駐車場から見た感じでは、渡渉は厳しく、対岸の側壁が下りられそうだったので、地ノ峰岸壁群という岩場に行くつり橋を渡って対岸から降りることにした。

 そのつり橋は、トイレの横を登ってきた道をもう少し登ったところから脇道に入り、行くようになっているようだったので、自動車はそこに置き、歩いて行ってみた。

 途中、吊橋の上から上流方面を見ると、路肩に自動車が3台か4台ほど停められており、川原にも人影が見えた。もしかしてボルダラーかも。

 つり橋を渡りきり、対岸の遊歩道に出ると、その遊歩道は結構高いコンクリートの側壁の上に付けられており、川原に下りるようなところは見当たらなかった。少し下流方向に進んでみたが同じだった。

 自動車に戻り、つり橋から見た場所に、トンネルを潜って行ってみた。

 自動車を停め、川原を眺めると、釣り人だった。自動車を降り、川原を偵察してみたが、登れそうな岩は見当たらなかった。

 結局再びセンターのようなところの駐車場に移り、その駐車場の横から川原に下りていった。

 こちらの川原にも登られているフェースがあるようだったので、見てみたのだが、少し高いガチガチしたフェースだったので触ることはしなかった。

 こちらの川原には結構高い岩があるが、傾斜もそれほどなく、ガチガチした感じの岩だから普通はの登られてはいないと思う。しかし、10級ハンターの小生としては、そういう岩を登るのが無類の楽しみだから、早速登ってみた。6m位の岩と10m位の岩だ。いずれもただ高いだけの岩だ。

 枝沢の合流部分の大きな岩盤を越え、レストランの下辺りの川原に行ってみた。

 こちらには、ノペッとした壁や、ガチガチしているが目いっぱい被った所とか、いくつかの岩があったので、それぞれ触って、登ってみた。但し、目いっぱい被った所はぶら下がっての記念撮影だけだったが。

 なんだかこの辺は、他のHP上で紹介されているボルダー課題のあるエリアではなさそうな感じだったので、移動することにした。

 来た道を戻り、ちょっとした路側帯に自動車を停め川原を偵察するのだが、なんだか面白そうな岩が見えなかったり、川原に下りる場所がなかったりだった。

 やっぱり、寒くないときに川を渡渉したりしながら岩に取り付くのかなとか思いながら、もう駄目かと思って下ってゆくと、川側に少し広めのスペースが出てきた。そこなら自動車を停めておいてもすれ違いの邪魔にはならない。

 その場所に自動車を停め、川原を偵察したら、適当な大きさの岩が結構ゴロゴロしている場所だった。一箇所、下りられそうなところがあり、下の川原は大きな岩の前が砂利の洲になっているところがあったので降りていってみた。しかし、最後が大きな段差になっており、その洲に行くことが出来なかった。残念だった。

 やっぱり駄目かと思ったが、だめもとで少し道を歩いて降り口を探して見た。側壁に川原に下りる踏み跡があった。下りていったら、川原まで下りられた。

 相棒を呼び、川原に下りると、側壁側にチョークの付いた被った壁を持つ岩があった。嬉しくなって、その壁を天辺まで登ってみた。多分最後のマントルが核心なのだろう。当然マントルは出来なかった。

 川原に出ると、やはり適当な大きさの、普段見るような感じのボルダーが幾つも転がっていた。多分ここは段クラスだろうなぁとか、ここはああやってこうやれば登れるのだろうが、小生には何年かかるのだろうかとか、勝手な想像をしながら、岩を見て回った。

 既に5時を回っている。そろそろ日も暮れる。ゆっくりはしていられない。そんな中でも、易しそうなところを2箇所位登り、最後に三角形の2m位の小さな岩を触って上に上がってきた。

 五條への帰り道は、来た道とは別の細い県道を走っていった。これもカーナビの仕業だった。

 途中、すれ違いのときに、左のフェンダーをガードレールに擦ってしまった様だった。失敗したーと思ったが、後で調べたら、泥が黒くこびりついた感じで、それほどの傷にはなってはいなかった。不幸中の幸いだった。

 五條から橋本方面に走っていたのだが、吉野川の左岸を走る県道だったので店が殆どなかった。これでは夕食がということで、途中から対岸の国道24号に移った。

 国道を走った甲斐があったのか、全国区のカレーチェーン店が出てきた。ツアーのたびにあちこちで出てくるので相棒といつか入ろうと話しているのだが、時間時になかなか出てこない今までに2回くらいしか入ったことのないことのないカレー屋だったので、はいることにした。そこではチキンカツカレーを食べた。

 今回のツアーでは、温泉にも恵まれなかった。出てから未だ一回も温泉に入っていなかったのだ。相棒も温泉に行きたいと言っていたので、温泉も探して走っていたのだが、湯の里○泉とかいう看板が出てきたので、そこに寄ってみた。

 値段を聞いたら、千円だった。千円はねぇ、ということで、そこはパスとなった。

 暫くすると今度は蔵の○とかいう看板が出てきた。その看板に従って、国道を右折していったら、T字路にぶつかってしまった。左折と間違ったかと、反対にはいっていったが、やっぱりなかった。少し迂回して国道に戻り、8時頃に紀の川万葉の里道の駅に到着した。

 既に食事は済んでいたので、寝る支度をし、パソコンにメモを打ち込んでいたら、いつの間にか寝てしまった。


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作成年月日 平成19年 1月13日
作 成 者 本庄 章