昇仙峡のボルダーに行ってきました

2012年 4月14日記

 金曜日の日に御嶽昇仙峡のボルダーに行って来た。昇仙峡は作年の暮れに講習会で2回ほど行ったのだが、今回はルートを登る人のビレイヤーとしてお供したものである。相変わらずの久し振りの外岩だ。

 前日の夜、一人で家を出発し、何時ものように相模湖から国道20号線に降りて、甲斐大和道の駅で一泊した。

 相方との待ち合わせは現地10時だ。朝、まだ十分に早かったが、7時前には甲斐大和道の駅を出発し、途中、何回か寄ったことのある牛丼屋で朝食を摂った。また昼食を手に入れるため、その先のコンビニに寄った。

 前回は、千代田湖を経由して昇仙峡に入ったのだが、今回は山宮から昇仙峡ラインを登って行った。

 市営の駐車場を過ぎ、待ち合わせの場所まで登って行った。多分まだ8時頃だった様に思う。十分に早い。待ち合わせ場所に着くと、自動車が1台停まっていた。

 時間は8時過ぎだから、早いというよりも早すぎる。時間つぶしの為に足の爪を切った。

 メールを確認すると、圏外でネットに繋がらなかった。待ち合わせの連絡は3日程前だったから何かメールが入っているかも知れない。そう思って、市営駐車場まで戻ってみた。やっぱり繋がらなかった。仕方がないから、山宮の近くまで下ってしまった。

 再び待ち合わせ場所に戻り、しばし付近をフラフラしていたら、9時半頃に相方が現れた。

 支度を整えていると、相方が、マットは持ってこなかったのかと聞くから、持ってこなかったと答えると、2枚持っているから1枚貸すと言ってくれた。なので、小生もマットを1枚担いでエリアに移動を始めた。最初にルートを登るものとばっかり思っていたのだが、先にボルダーで少し遊んでからルートに移動するということだった。

 先の講習で遊ばせてもらったボルダーを過ぎ、周りの岩を偵察しながら、山道を登って行った。

 山道を外れ、岩を偵察しながら登って行き、相方が先に発見していた岩に到着した。

 ここのボルダーは概して下地が悪い。マットが有ってもトライを躊躇する岩も多い。そんな中、やっぱり下地の悪い岩を相方が紹介してくれた。相方曰く易しいらしい。しかし、小生には易しくは見えない。勿論落ちるわけにもゆかない下地だ。

 周りにも幾つものボルダーが存在している。大きなものもあるが、そんなに大きくは無い手頃な大きさのボルダーもある。そんな中から、適当にホールドが有りそうな、易しそうな石にラインを見つけ、登ってみた。マットを担いで岩を探すのも大変だからと、折角借りたマットは荷物と一緒に置いてきたので、マットは無い。で、やっぱり下地は良くは無い。勿論、スポットも無い。落ちる訳にはいかない。そんな中で、登ってみた。

 最初の2手位はホールドを確認しており、リップまでは登れたが、リップへの這い上がりに使えそうなホールドが見つからなかった。そこから飛び下りれば下地が傾斜してはいるが、何とか飛び降りられる。しかし、リップに足を上げてしまうとちょっと飛び降りたくはなくなる高さになる。どうしようか迷ったが、結局、腕を使い膝を使って、みっともない格好で這い上がった。

 まっ、そんな感じで、今度はより易しい課題を登ってみた。易しいから当然登れた。様な気がする。まぁ、失敗した記憶がないから、多分登れたのだろう。そんな程度のボルダリングをしたということだ。

 その他幾つかのボルダーを偵察しながら、比較的岩の多い、下地のそれ程悪くは無い場所に行った。そこには、チョークの付いた岩があった。相方によると、その岩は結構前から登られている岩で、チョークの付いたラインは2級程度ということだった。

 その岩、高さは3m位か。僅かに被った面の右カンテと、その面の2mちょっとの高さにフレーク状のホールドがある。2mちょっとのホールドを持ち、カンテのホールドに足を置いてリップを捉え、マントルを返すという感じの石で、下地がすこぶる良い。高さと言い下地と言い、マットなしで十分にトライできる岩だ。その岩の前で、昼食を摂りながら暫く眺めていたら、結構格好の良い岩だし、写真を撮りたくなってしまった。

 三脚を取り出し、デジカメを用意して、試しにと触ってみた。

 最初はリップのスローパーチックな右手ホールドが持てないかもと思ったのだが、触ってみたら、手が留まった。写真用にはそこまででも良かったのだが、もう一手と、ホールドを探って見た。やっぱり、次の手は分からなかった。まぁ、それなりの写真は撮れていた。

 相方が、次の手は左の筋状に窪んだカチだと教えてくれた。見ると、確かに2条の筋状の窪みがあった。それが取れればもしかすると登れるかも。

 ということで、もう一度やってみたら、その筋状のカチに手が出なかった。足がカンテの斜め縦ホールドだから、しっかりと足には乗れず、また掻き込むこともできないので、左手が出せなかったのだ。

 少し休んで、またやってみた。左手が出て、筋状のカチに手が留まった。足が切れた。足ブラになった。左手がホールドから徐々に離れて行った。

 またやった。左手が何とか留まった。が、その左手の掛かりが悪く、マッチが出来なかった。多分、左手で良い所を持てればマッチが出来、右足がスタートホールドに乗る。そうすれば、あとはなんとか?

 そう思い込んで、その後も何回かトライをしてみた。2から3回位は左手が取れたのだが、そして、徐々に左手が持てる感じになってきたのだが、足が切れ、マッチは出来なかった。そして、遂には右手も留まらなくなってしまった。

 相方が、虫様筋が疲れていると言って、右手の親指の付け根を揉んでくれた。すごく痛かった。が、何だか右手が軽くなった気がした。で、自分で左手も揉んでみた。

 右手が留まった。が足は切れた。

 相方が、大きなスラブの岩を磨き始めた。小生もブラシを持って、それを手伝いに行ってみた。

 傾斜はどれくらいだろう。何となく登れそうな感じのする傾斜だ。僅かな凹凸もある。結構な掛かりそうな結晶も見える。気がする。ということで、左端の高さのそれ程高くは無い場所を2人で磨いてみた。

 スラブ面の途中から左手で持つと格好掛かりの良さそうなフレークが縦に走っている。登れるのではということで、相方が登ってみた。縦フレークのホールドが僅かに高い。何とかその縦ホールドを持って離陸し、2歩ほど足を運ぶのだが、その先がまた悪いらしい。結局次回の宿題となってしまった。

 また先ほどの課題に戻り、何回か挑戦してみた。足の置き方を工夫しながら、ヒールを掛けたりもしながら、何回かやってみた。やっぱり足は留まっていてはくれなかった。

 そろそろ日も落ちて来たということで、本来の目的であるルートの場所まで登って行った。

 相方が、登って行った。テンションを掛け、ムーブを探っていたのだが、本日は調子が悪いということで、1便で終りにしてしまった。

 ルートを早く切り上げてしまったので、また別のボルダーを触ることとなった。が、小生は、既に相当便数を出してしまったので、見学者となってしまった。

 相方が、最初のプロジェクトを終わらせたので、別の岩に移動した。

 この岩、一見易しそうなそんなに大きく無い石だ。その石の側壁が登れると勧めてくれたので、見に行ったら、足がなかった。手も無かった。とっても登れそうには見えなかった。

 相方は、その石の左側の少し被った、左手ハンドジャムでスタートする課題を触りだした。が、こらが意外と悪いらしく、結局プロジェクトとなったようだ。

 最後に以前講習で触った岩で、相方がランジに挑戦することとなった。勿論小生は傍観者だ。

 とまぁ、一人で非常にまったりとしたボルダリングを楽しんだ訳ではある。気合を入れてプロジェクトに挑んだ相方には少々申し訳なかったかもしれない。久し振りの本格的な外岩ということで、お赦しあれ。

 相方と分かれ、翌日の瑞牆山金山沢ボルダーに備え、って実はこれも今回の計画の内だったのだが、しらね道の駅を目指した。

 途中、良く見るファミレスのうどん、丼、定食屋とかいう店が出て来た。初めて目にする店だったので、入ってみた。ファミレス屋の牛丼屋みたいな、造りも牛丼屋チックな店だった。そこで、唐揚げ丼に味噌汁を付けた。

 夜、雨が降り出した。天気予報も雨だった。でも、もしかしてと、期待しながら、僅かな希を賭け、就寝した。

 翌朝、見事に雨だった。天気予報も、1日雨だった。


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作成年月日 平成24年 4月14日
作 成 者 本庄 章