白田川偵察そして富戸でボルダリングしてきました

2007年 4月 7日記

 またまた日曜日に城ケ崎でちょこっとボルダリングしてきた。今回も、土曜日のクラック講習会に続けてのボルダリングである。今回は一人である。

 金曜日の夜10時過ぎに家を出発した。いつもの通り首都高に乗ると、電光掲示板に渋滞の表示があった。霞ヶ関までレインボーブリッジ経由で80分、箱崎経由で45分だったか。金曜日の夜に首都高に乗ることはあまりない。乗ったとしても、大体は夜中だ。従って、それが普通の渋滞かどうかは分からない。東名に乗るにはレインボーブリッジ経由の方が距離は短い筈だ。一瞬そう考え、あまり深く考えずに有明に向かった。

 湾岸線から別れレインボーブリッジ方面に入ると、前方に動かない赤いテールランプ群が見えてきた。やばい。既に遅かった。その先逃げ道はないのだ。

 自動車は動かなかった。ノロノロも動かなかった。普通の渋滞はノロノロ位は動くのだが、動かないのだ。隣の車線は少しずつ動いていたのに。

 こちらの車線も動いた。その後も停まっちゃ少し動き停まっちゃ少し動きして、レインボーブリッジに差しかかると、その先で合流する自動車のテールランプの列が見えてきた。そうか、こっちの車線は合流してくる車線だったのか。流れている時には合流車線があるなんてほとんど気が付かなかった場所だ。

 やっとのことで環状線に合流すると、ところどころノロノロにはなるが、自動車は流れていた。しかし、既に12時近かった。やっぱり渋滞を抜けるのに1時間以上かかったようだった。

 今回は、厚木小田原道路ではなく、大井松田まで行き、そこから小田原に行った。小田原厚木道路では割り引きが効かないからだ。

 大井松田からの255線は空いていると思ったのだが、意外と信号があり、距離もあったように感じた。途中、以前間違って降りた小田原厚木道路の小田原東インターを通り、いつもの135号線に合流した。

 泊まりはいつもの場所だ。到着は2時近かった。

 土曜日は城ケ崎で4回目となるスクールのクラック講習であった。受講者は小生の他1名。多分同年代の女性であった。普段は沢などをやっておられる方の様だった。

 場所はフナムシロックである。ここには以前雑誌に発表されたボルダーがある。初段だったか、二段だったか。講師がその課題を教えてくれたので、見ると、少し被った壁に、チョークが何カ所か付いていた。

 午後からは漁火ロックに行った。ここにも、やはり同じ雑誌に発表されたボルダーがある。資料を自動車の中に置いてきてしまったので、それと思しき石を見学に行って見たが、あまりそそられるボルダーはなかった。

 その日は、クラックで頑張ってしまって、疲れたこともあり、同じ場所に戻り、もう一泊した。

 翌日曜日は予定はなかった。そのまま帰っても良かったのだが、前回行く予定だった白田川を思い出し、講師から大ざっぱな場所を聞いていたので、行って見ることにした。

 宿を9時ころ出発し、明るい海岸沿いの道を南下した。

 今回はカーナビの不調の原因をいくらか解明できたので、その対応を行ってみた。そのため、それほど大きく狂う事なく使用でき、カーナビの指示で走ることができた。

 白田川沿いの道に入り、途中から細い道に入って行った。

 一応舗装されてはいるが、細い。タクシーがやってきた。路肩に退避場所があった。

 だんだん川床から離れて行く。曲がりくねっている。対向車があったら、バックしたくない道だ。

 枯れ木がところどころ散乱している。結構大きな落石も転がっている。たった一人だし、ここで落ちたら。なんだか先行きものすごく不安になってきた。

 目の前に倒木が現れた。完全に道を塞いでいた。自動車を降り、倒木を押してみた。根元がまだ半分くらい繋がっていたから、小生の力では動かなかった。だめか。少し長い目に自動車をバックさせ、少し広くなったところでUターンをした。

 教えてもらったところはまだ先だ。仕方がない。帰るかということで、帰りかけたのだが、その先歩けば良かったのだと思いつき、再びUターンしたところまで戻り、その先の道を歩き始めた。

 路肩のちょっと広くなったところに自動車が停まっていた。えっ。人はいなかった。戻れなくなって自動車を置いて行ったのだろうか。ナンバーは関西だった。

 しばらく歩くと、川床は上がってきた。無理すれば側壁を降りられる位になってきた。そろそろだろうか。

 堰堤が見えてきた。もうそろそろだ。

 大きな望遠レンズを覗いている人がいた。もしかしてあの自動車の人だろうか。近付いて、下から上がってきたのかと聞いてみた。すると、尾根筋の道を使って上から降りきたと言った。そんな道もあったのか。実は倒木が道を塞いでいたから途中から歩いてきたと話し、別れた。

 適当なところを川床まで降りて見た。ボルダーがあると言えばあるが、無いと言えばそれも言える。講習会の場所にしてはなんだか物足りない。どうやら場所が違うようだ。

 上流は堰堤である。下流はちょっとした函になっている。ここのところ昨夜も少し雨が降ったようだし、いくらか増水気味にも見える。中洲にちょっとしたボルダーが見えるのだが、徒渉はちょっと辛い。という訳で、高さ2m位のちょっとしたスラブのボルダーを触って見た。

 いきなりリップが持てる。しかし、丸っこくて、ホールドできそうなアバタを探してしまった。足は、まぁ、あまりよくない。傾斜は少し寝ているから、適当な場所にスメアで離陸した。

 落ちた。甘かった。再度リップのホールド、スタンスを確認し、上に抜けた。その様子は一応デジカメに収めたから、最初に目指した場所が違ったとしても、目的の半分は終わった。いまだ風は強かった。帰りの道が心配だった。もう帰ろうか。なんかものすごく弱気になってしまった。荷物を纏め、上に上がって行った。

 一応堰堤の上流を偵察に行ってみた。石らしいものは見えなかった。代わりにもう一台自動車が見えた。

 引き返しながら、道路の法面の上の方を偵察して見た。岩がありそうなところも見えるが、苔だらけの、でこぼこの岩が多いように見えたので、わざわざ踏み入っての偵察はしなかった。

 川床に、来る時に少し気になった場所があったので、降りて見た。先の場所よりは大きめの岩が有った。しかし、難しそうだった。

 付近を少し歩いて見た。いくつかの岩が目についた。あの岩はあの辺を登ったら面白そうかも。あそこはあの辺が登れるかも。しかし、全て小生には難しすぎた。あるいは、少し怖すぎた。遠目だが、ノペッとしていて、高さもあった。おまけに下は水だったり。

 一段上がった川床にも岩があった。しかし、皆苔だらけだし、おまけに表面がでこぼこし過ぎていて、なんだかすごく易しそうに見えた。苔がなければ登ってもよいのだが、わざわざ苔を落としてまで登る岩には見えなかった。

 先程会った写真を撮っていた方が路肩の少し広くなったところに停めてあった自動車に戻っていたので、挨拶をした。その時、沢登ですかと聞かれたから、ボルダリングだと答えたら、ボルダリングを知らなかったようだ。ついでに、その脇の川床を偵察して見たが、適当な岩は見えなかった。

 倒木が道を塞いでいる場所に来ると、その倒木が少し道の脇に寄せられていた。誰かが通ったようだ。

 発電所の近くで河原を偵察して見た。岩は全て小さかった。

 既に11時頃だったので、そのまま帰るつもりだったのだが、あまりにももったいなかったから、どこかよれそうな場所を考えて見た。

 幕岩があるか。でも、お祭りの最中かも。御岳は方向が違うし。そうだ、まだ富戸のジャクソンボルダーを見に行っていなかったっけ。幸いトポも持ってきていたし。で、富戸に寄ることにした。

 相変わらず八幡野の先の伊豆高原への入り口を先頭に渋滞していた。そこはいつも渋滞しているようだ。城ケ崎入り口から海沿いの道に入った。

 富戸の町並みの手前に、地図で見ると広い駐車場のような場所があるので、そこを探しながら走って行ったら、なんだかそんな感じの場所が出てきた。しかし、駐車場では無さそうに見えた。その場所への入り口付近に入って見たのだが、軽トラが停まっていて、入れなかった。仕方がないから先に進んで行った。

 富戸の町に入ってしまった。で、Uターンして、先程の場所に戻った。

 その入り口のところに路肩が三角形に広くなった場所がある。そこに自動車を停めた。その場所には観光案内の看板があった。多分自動車を停めても良いのだろうと、そこに自動車を停め、付近を偵察して見た。

 地図上で駐車場に見えた場所は、網伸し場とでも言うのか、漁師さんの作業場のようだった。そこに入って浜を見ると、ボルダーが見えた。トポと見比べると、ジャクソンボルダーはどうやらこの浜にありそうだったので、浜への降り口を探したが、付近には見当たらなかった。

 少し富戸の方に移動し、富戸の海岸沿いに走る道に入って行くと、すぐに浜への踏み跡が見つかった。

 そこを降りて行くと、その踏み跡がちょうど浜に降りるところに少し大きなボルダーがあった。見ると落書きがされていた。付近にはそれ以外に大きめのボルダーはない。トポと見比べたら、なんとなく違う。しかし、消えかかってはいるが、JACSONの落書きがあった。

 荷物を置き、再度、トポと見比べると、凹角に見えた図は、実際はカンテであった。そういう目で見ると、トポを理解できた。

 トポには7クラス、1級と初段しか記載はない。カンテ絡みの2課題は、離陸すら難しかった。もう一つの、ルーフからのSDスタートは、スタートホールドがガバポケットだったので離陸はできたが、2手目が全く出なかった。

 でも、一応デジカメに小さな小さな三脚をセットし、セルフによる記念撮影を行なった。

 暑い。ものすごく暑い。長袖のシャツに半袖のTシャツを重ね着していたのだが、裸でも十分な暑さだった。

 時計を見ると1時近かったので、岩の陰に入って、コンビニで買ってきたパンを食べた。水も飲んだ。水は何杯も何杯も飲んでしまった。

 この岩、富戸の側の岸側の面は垂壁になっている。一番岸側は、高さが3m位足らずだ。離陸して一歩上がるとリップに手が届く位の高さだ。

 ちょうどスタートに良さそうな小さなカチホールドが2つ見つかったので、それで離陸をして見た。最初は離陸できなかったが、2回目にはなんとか離陸ができた。何しろ、ホールドが細かいし、何よりヌメるのだ。

 右足を斜めのカチスタンスに上げて、そこに乗り込み、伸び上がってリップを取りに行った。しかし、わずかに届かなかった。

 次は、思い切って立ち上がったら、リップに手は届いたが、保持できなかった。場所が悪いのかと、少し右目を狙って見たのだが、同じだった。

 リップには、この岩を割った時のクサビ用の穴の跡があり、そこがガバホールドになっているのだが、そこは使いたくない。仕方がないから、その右手で使ったホールドを左手で使う場所まで右にずれ、右手のホールドを探してやって見た。そちらは高さが少し低くなるので、一発で登れた。まぁ、それでその岩は登れたことになるのだが、やはり真ん中辺りの最初に目を付けた場所を登りたかったので、そこをまたやることにした。

 スタンスを調べ直すと、右の斜めのカチスタンスの下にやはり少し小さめのカチスタンスが見つかった。そっちの方が、位置的には少し手前になるし、高さも低いから立ち込み易い。そのスタンスで伸びたら、リップが取れた。適当にもち易いところを探して、右手を少しだけ右の方にもっていって左手をマッチした。後は適当にスメアしたのだが、リップがしっかりと持てていた訳ではないし、リップの奥にホールドがあった訳ではなかったので、最後のマントルに失敗した。

 何となく疲れているからと、適当な言い訳を考えたが、確かに暑かったから、何となく身体はだるかった。

 壁を調べ直したら、スタートホールドがスタンスには十分なカチだということを再発見してしまった。何と集中力のないことか。我ながら、少し呆れてしまった。

 その足、そして、その上に見つけたスタンスで、何という事なくマントルができた。最初のラインが登れたので、やはり少しうれしかった。

 1級の課題を再度確認して見たが、相変わらず離陸ができなかった。ホールドは何となくそこかなというところは分かったのだが、下の方の被ったところのスタンスが分からなかった。リップまで足を上げるとすると、小生にはそこまで足は上がらなかった。

 暑いし、他に触るところも無いしで、そこはそれで終わることにした。ちょうど2時を回ったところだった。

 自動車に戻り、次の行動を考えて見た。トポのコピーを眺めていたら、漁火ロックのボルダー課題を確認していないことに気が付いた。次は漁火ロックだな。

 漁火ロックに行ってみた。自動車はあまり多くはなかった。

 エリアに降りて行くと、エリアには釣りをしていた小父さん一人以外はだれもいなかった。やはり3月から4月になると城ケ崎は人が減るということの様だ。

 早速課題が設定された岩を探して見た。見つからなかった。おかしい。浜の一番端まで行ってみた。端っこの方は岩が重なっていて、課題が設定されるような岩陰はなかった。

 トポの岩は、四角いイメージの岩で、海に面した面に1課題、その左の少し横長の面に1課題あることになっている。しかし、そんな形状の岩は見当たらなかった。

 岩の位置を確認して見た。海に向かって、浜の右の方の崖から少し離れたところにあるようになっている。しかし、そんな位置に岩は見当たらない。浜の真ん中辺に寄ったところに少し高めの岩はあるが、横長の面は持っていない。もし、その岩だとしても、スタートのスローパーガバホールドらしいものは見当たらない。

 少しあっちこっちと行ったり来りしていると、崖の脇に、何となくそれではないかと思しき岩を発見した。岩の上に乗った顕著なカンテを持った岩だ。しかし、海に面した面の左の面は、崖のすぐそばで、倒木がすぐ前に横たわっている薄暗い面だ。まさかその面に課題がるとは思わなかったのだ。

 倒木を跨ぎ、その薄暗い面を見にいったら、ガバスローパーらしいホールドがあった。改めてトポと岩を見比べると、なんとなくトポの岩に見えてきた。

 海に面する面に回り、トポのいうカンテの左のリップのホールドもあった。やっぱり間違い無さそうだ。

 岩はやっと見つかったのだが、そこの2級の課題は薄暗い面にあったのだ。その課題を触ろうと探していたのだが、なんだか触る気が完全になくなった。というか、倒木が邪魔で触れないのだ。

 このエリアには外にもボルダーはいくつかあるのだが、下地が岩だったり、なんだかガチャガチャしていたりで、やはり登る気がしなかった。

 時間はまだ2時前だ。昨日練習したフィンガークラックを触って見た。手が痛くて力が入らなかった。仕方がないから、少し早めではあったが帰ることにした。

 といって、多分既に渋滞は始まっているはずだ。渋滞にはまるのもできれば避けたい。なるべくならば、多分渋滞の少なくなった、高速料金の割り引きの効く時間帯に帰りたい。ということで、泊めてもらったところで、また少し休ませてもらうことにした。

 泊めてもらったところは、普段は誰もいないところなので、また寄せてもらうことには何の問題もない。本を読んだり、昼寝をしたりして、夜の8時頃迄ゴロゴロしてしまった。

 8時になったので、近くの牛丼屋で夕食を済ませ、帰路に付いた。

 帰りは、秦野中井から東名に乗る予定であったのだが、秦野中井までは、順調に走ることができた。しかし、東名が、秦野中井から厚木まで80分かかると電光掲示があった。どうしよう。すごい渋滞だ。どうせ時間がかかるなら下の道を行こう。そう考え、246号に向かった。

 246は自動車が繋がっていた。やっぱり、あの道が空いていたためしがない。過去の経験が蘇った。しかし、引き返す訳にも行かない。暫く走っては止まり、のろのろ進んでは止まる道を進んでいった。

 カーナビを見ると、少し離れた場所に平行して走る道が示されていた。もしかしてそっちの方が早いかも。助平根性を出して、脇道に逸れた。カーナビの地図を見ながら細い道を走って行くと、そろそろその道だという辺りで踏み切りが現れた。おかしいなと思いながら、線路沿いに道があるのだろうと思いながら踏み切りを渡ったが、線路沿いにはすごく細い道しかなかった。

 回りに明かりはなく、その先はどうやらたんぼの中の農道の様だった。

 やっと気づいた。地図上の道だと思った線は、鉄道だったのだ。やってしまった。仕方なく元の道に戻った。

 246は、その先もしばらくはのろのろ走ったが、厚木に近づくと結構流れるようになってきた。で、結局厚木までは1時間くらいだった。まぁ、80分よりは短かった。

 厚木からは東名に乗った。東名は厚木からはしばらくはノロノロが続いたが、ほどなくそのノロノロは解消した。

 12時を過ぎているというのに、首都高でも渋滞があった。こちらは工事渋滞だった。

 結局家に着いたのは1時を回っていた。

 結局伊豆って、どうやっても帰りは混むのだなぁ。


戻る

作成年月日 平成19年 4月 7日
作 成 者 本庄 章