白石山のボルダーに行ってきました

   山陽道ボルダリングの旅山口編その2
2006年 1月16日記
 4時頃、仁保の郷道の駅で目を覚ましてしまう。当然まだ真っ暗である。昨夜は早く寝てしまったから、既に目が覚めてしまっている。もうなかなか寝られない。

 ヘッドランプを点け、ガサゴソと、持参したはずのポケットコンピュータを探し出し、それを使って、昨日の弥栄の記録を付け始める。

 このポケコンは、一応ウインドーシステムを持っているのだが、キーボードが変則であり、小さいから、良く見えない。キーは指の太さよりも小さいから誤入力も頻繁に起きる。おまけに仮名漢字変換にもまだ慣れていない。そこで、パネルタッチ方式を使い、手書き入力をやってみた。まぁ、使えるような使えないような。要は慣れだとは思うのだが。

 さすが、いくらか眠くなってきたので、二度寝する。

 7時頃、再び目を覚ます。ここから白石山は直近くである。朝食後、8時半から開いた道の駅の売店によってみる。

 次の予定地の長門峡もここからは近い。買い物の序に、売店の人に長門峡の雪の状態を聞いて見たら、最近は雪が降ってはいないから、道路には雪は無いだろうとのことだった。

 道の駅の案内に行ってみたら、先客が中国地方の道の駅マップをもらっていたので、小生も下さいと言ってみた。そうしたら、有料だという。一昨年の町村大合併の前の版は50円、去年の合併後の版は100円だという。欲しかったからどっちにしようか迷ったのだが、結局小生のカーナビの地名も古いので、古い版を分けてもらった。

 それをチラッと見ていたら、次に行く予定の道の駅が17年3月オープン予定となっている。前回の能登ではオープンしたと案内されていた道の駅に行ってみたら影も形もなかったとの経験から、戻って、案内のお姉さんにその道の駅は間違いなくオープンしたかと聞いて見たら、既にオープンされているとの事だった。しかし、待てよ。道の駅はどんどん新しく増えている。ここは新しいのも買わなければ。そう思って、新しいのを下さいと言ったら、古いのと取り替えると思ったらしく、古いのと交換しますというから、いや新しいのも下さいと、結局2冊買ってしまった。

 うちのカーナビは点け始めに時々とんでもない場所を指し示す癖がある。この時もなんだか良くわからない表示だったので、勘で右折してから直に左折してみたら、余計に変な表示になってしまった。反対方向に走っているような表示なのである。Uターンして、地図を調べたら、白石山は自分の考えていた方向とは反対の方向だった。

 その後は素直にカーナビに従い、白石山の登山道入り口の標識まで辿り着くことが出来た。あとはトポの案内文に従って登山道駐車場に到着する。駐車場には軽トラが1台停まっていた。

 用意を済ませ、登山道ではなく、向かって左側の切り通しの山道を進む。

 山間を抜け、少し開けた場所に出る。そこからは左の方に自動車の走れる砂利道を歩く。

 暫く歩くと、右に入る道が見えてくる。しかし、道いっぱいに雪が積もっており、誰も入った形跡は無い。その分岐の直ぐ先がまた三叉路になっており、右の道は直ぐに橋を渡っている。てっきりそっちの道だと思って先に進んだのだが、なんだか案内図とは違う感じである。

 なんかすっきりしないまま進むと、やがて山道になり、その両脇は立ち入り禁止の札が建てられ、ロープが張られている。松茸山のようだ。入札権がどうのとか書いてある札も立てられている。

 そのまま暫く歩いてみたが、やっぱりおかしい。10分くらい歩いてしまっただろうか、ようやく引き返す。

 先ほどの三叉路から雪に埋もれた道に入ったら、直にそれらしい道になってきた。やっぱりこの道が正しかったようだ。

 自動車の通れる幅から山道になると、すぐに狼岩が現れる。右前方脇には数珠掛け岩も確認される。

 荷物を置き、近くの岩を偵察する。

 トポのこの付近に書かれている3つの岩のうち、もののけ岩が見つからない。水場を横切り反対側の斜面とか、水場の下流とか、あちこちと探してみたが、見つからない。この付近では易しい課題がある岩なので、どうしても見つけたかったのだが、結局見つからなかった。

 仕方がないから、いきなり数珠掛け岩の1級の課題をさわってみる。

 ダイクをピンチと、そのダイクの左の切れ目をカチ持ちして離陸してみる。フリクションは悪くは無い。しかし、朝一である。なんだか調子が出ない。左手をその先のダイクに飛ばしてみたが、落ちた。

 もう一度やってみたら、離陸直後に右手が滑り、再び落ちた。見ると、右手から血が出ている。結構大きく擦り剥いたようだ。何しろ気温は多分1度か2度位だろうからなぁ。

 なかなか血が止まってくれない。暫く押さえていたらやっと止まってくれた。

 藪の中にクラックの走ったそんなに高くは無い岩が見える。トポには無い岩だが、何となく気になったので行ってみた。

 掃除はされてはいないが、登れそうなので登ってみた。でも、抜け口に岩がかぶさっていたし、上はぼさぼさだったので、リップから飛び降りた。

 その岩の右側の壁は、上が少し被ってはいるが、そのまま上に抜けられそうだったので、そっちも登ってみた。膝を使ってしまったが、難しくは無かった。

 登山道を少し登って行くとつばめ岩が現れる。この登山道沿いの大きな岩にはそれぞれ名前が有り立て札等が立てられている。このつばめ岩にも「燕岩」の立て札があった。

 このつばめ岩には課題は無いが、付近の岩には幾つかの課題がる。ことになっている。そう、ここのトポも判りにくいのだ。周りの岩を探して、幾つかの課題は見付けたが。

 つばめ岩の先には船岩がる。その船岩の周りにも幾つかの課題がある。登山道を少し登って、船岩の周りを探していたら、下から人の声が聞こえてくる。登山者でも登って来たのだろうか。

 登山道に出てみたら、チョークバックをぶら下げている。ボルダーを登りに来たのかと聞いて見たら、怪訝そうな顔で、そうだという。確かに、長靴を履いた頭の白いおじさんがいきなりボルダーなどと言えば驚くのも無理は無い。で、すかさず、自分もボルダラーだと告げる。

 この人たち、兵庫から来たとか。昨日は霧降山に行かれたらしい。やはりお正月だ。

 戻って、舟岩の周りを廻って課題を確認していたら、また別の人たちが登ってくる。どうやら先ほどの人の仲間の様だ。なんだか大勢で来たようだ。

 中に女性が居り、その方とお話をする。その方は普段はルートを登っているらしい。そして、小生と同じく5〜6級から4級クラスの課題を探しているようだった。

 つばめ岩の上のほうの易しい課題のある岩を探しに行く。しかし、なかなかその岩は見つからない。先ほどの女性も一緒に探したのだが、判らない。

 探している岩の図には、丸い岩の下に直線が引いてある。この直線はなんなんだろう。その岩の近くに有るらしい「モンジャミン」という課題のある岩の図もなんだか判らない線が引いてある。勿論モンジャミンも判らない。

 仕方がないから、Gカンテだろう課題にしがみついた後、その岩の隣の小さな、所謂「よど課題」をやってみる。勿論トポには無い、はず。リップに直に手が届いてしまうから、一応SDで取り付く。易しいといえば易しいんだけど。

 トポには、舟岩の下方約20mのところの岩に、この白石山では珍しいかぶりのガバ課題である「アンダーエイティーン」という課題があると書いてある。その課題を見に行かなければ。

 舟岩から藪をガサゴソと下ってみたが、倒木やら茨やら出歩きにくい。というより、どこにも踏み後らしいものが見つからない。もしかしたら、登山道から入っているのかも知れない。そう思って、登山道まで戻り、つばめ岩辺りから、歩けそうなところを探して藪に入ってみる。

 藪にはまだ雪がうっすら残っているところがあるが、さっきよりは少しは歩きやすいから、そのまま先に進んでみる。

 ほんの少し、岩を避けて登ったり降ったりしたら、それらしい被った面を持った小さな岩が見えてきた。あれだろうか。近付いてみたら、被った面にポケットが二つ有った。多分これだろう。相棒は舟岩のほうで待っているから、そのまま舟岩に向かって歩きにくい所を登って行く。

 相棒と合流し、舟岩の「雨がえる」とい1級の課題に取り付いてみる。

 ポケット二つで離陸し、上の縦フレークを取る。所まではわかる。そこからリップが遠い。多分、そこは跳ぶのだろう。トポの前のほうの課題の解説をみたら、やっぱりランジとなっていた。

 一応二つのポケットで離陸する。しかし、そのポケットは決してよくは無い。足も悪い。当然縦フレークは取れなかった。

 先ほどの女性がその左側のコスモピースという2級の課題に取り付いている。左手ガストンで右足ハイステップから上のホールドを取りに行く。面白そうだったから、真似をしてみたら、ハイステップで身体を固めることが出来ない。従って、その上のホールドが取れなかった。

 仕方がないから、その課題と雨がえるとの間の非常口というアップに良いらしい凹角の課題を触ってみる。

 既に一手目が遠い。おまけに岩が濡れている。やっと届いたその遠いフレークのピンチが全く持てなかった。癪だから色々もつところを探ったら、やっと持てそうなところが見つかった。そのピンチで離陸し、その上の凹角のカンテを持ってみたら、物凄く濡れていた。

 何人かのギャラリーの見守る中、その壁の裏というか、登山道の横の壁の1stという5級の課題を触ってみる。この岩の中では高さの無い課題である。僅かに寝たカチ課題だから、小生の得意系である。

 フレークとかカチとかを使ってリップに手を伸ばす。しかし、足が定まっていなかったから、リップのホールドが探せない。少し頑張っていたら、落ちてしまった。一撃かと思ったのに。

 そのギャラリー曰く、この岩の上のコウモリ岩から先を30分くらい歩いたが、岩は殆ど無かった、とのこと。確かにトポでもそうなっている。

 少し休んで、先ほどは気が付かなかったすごく良い足を確認して、再度挑戦したら、前よりも身体が上がり、ゆっくりとリップのホールドを探すことが出来たので、少し右寄りのかかるホールドを掴んで、余裕で登ることが出来た。相変わらず足が見えていなかったようだ。

 先ほど見つけた「アンダーエイティーン」に行ってみる。雪に足跡が残っているはずなのだが、なんだか道を外したようで、先程よりは少し歩きにくかった。

 この課題は本来はSDの課題である。少し低いところのポケットから斜め右上の大き目のポケットに移り、そこから右上のリップというかカンテというかを取ってマントルだと思われる。しかし、下のポケットが悪いから、小生にはSDでは出られない。上のポケットをいきなりアンダーで持って離陸してみた。

 リップが遠い。思い切り突っ張って右手を飛ばす。留らない。何回目かには左手を出してた。すると、やっと留った。でも、その先に動けない。疲れたぁー。したがって、そこはお仕舞いにする。

 コウモリ岩まで登ってみる。

 コウモリ岩の前には大勢の人達がいた。その人達は、コウモリ岩の手前の岩の下にマットを何枚か敷いて、その岩の「眉毛」という課題をやっている。我々も、少し離れたコウモリ岩の前に荷物を置き、先ずコウモリ岩のギルトンというクラックを触ってみる。

 このコウモリ岩は全体にうっすらとコケが生えている。あまり触られてはいない感じの岩である。

 クラックに手を入れてみる。ハンドサイズで、確かに掛かる。しかし痛い。そのジャムで離陸する気がしない。色々とジャミングを試みたが、結局はクラックのリップを観音開きに持って離陸した。勿論記念撮影用である。

 この岩の左の方にはカンバンという4級の課題がある。スラブである。先ほどの女性が触っていたので、小生も触ろうとしたのだが、岩面一面にうっすらと苔がのっている。2〜3m上から何メートルも続く斜面は傾斜はぐっと減るのだが、苔だらけ落ち葉だらけである。そんなところ、いくら傾斜がないと言っても登る気はしない。ということで、一目見て諦めてしまった。実のところは、一歩も出られそうに無かったので諦めたというのが本当のところではあったのだが。

 小生にも登れる課題を求め、先ほどの女性と共に、もしかして「涼風」という課題かも知れない所を登ってみる。コウモリ岩の右端にある3m位の小さな岩である。

 ホールドもスタンスもそこそこ有るし、途中からは両側のカンテが使えるから、難しくは無い。確かに6級位かも知れない。或いはもった易しいかも。しかし、岩の上に乗ってからが悪かった。雪はあるし、藪は濃いし。もしかすると「涼風」じゃないのかなぁ。

 コウモリ岩の登山道を隔てた向かいに七間岩という岩がある。トポでは、その岩にはプロジェクト課題しか示されていない。しかし、行ってみたら、小生にも登れそうなところがある。僅かに被った3m弱の壁だからと、そこを登ってみた。2回もかかってしまった。

 眉毛をやっていた人たちを見ていたら、なんだか複雑なラインを取って、リップ直下まで行った人がいた。ここはそうやって登るのか。それにしても惜しかったなぁ。

 そこにいた人達は兵庫からだということで、以前白峰ですれ違いではあったが、2言3言お話をさせてもらった方がいないかどうか、昨年の9月に白峰に行かれた方はいないかと聞いてみた。そうしたら、先ほどビデオを撮っていた方が行かれたうちのお一人だと教えてくれた。その方は、コウモリ岩の裏のほうの岩に行ったとも教えてくれた。

 その方を求め、コウモリ岩の裏に廻ってみた。

 「もりあおがえる」や「ダブルカンテ」のある岩で何人かの方々がセッションをされていた。結構多くの方が居られたし、ビデオの方がわからなかったので、その奥に見える被った面の綺麗なカンテなでいって、そこを触ってみた。3手か4手は登ったのだが、被っているし、壁には顕著なスタンスは無かったから、直ぐに疲れてしまった。

 セッションをされている人たちのところに行くと、その中のお一人が、バランスが良いですねと誉めてくれた。やっぱり見ている人がいたのか。少し離れて一人でやっていたのに。それにしても、誉めてもらうと嬉しいものだ。一応、無駄な力は使えませんからとねと、お礼を言っておいた。

 どなたか暇そうな方はいないかと探してみたら、写真を撮っておられる方がいたので、その方がカメラを降ろしたときに、この中に○○さんは居られませんかと聞いてみた。その○○さんとは、多分その方々のお仲間だろう、その白峰行きをそのHPに書かれていた方のハンドル名である。そうしたら、その方が○○さんだった。

 怪訝そうな顔をされていたから、実は昨年の秋に白峰でお会いしたと思うのだがと、お話し、その時にお仲間のお一人とお話をさせてもらったものだと話したら、そのお話させてもらった方が、その〇〇さんだった。で、小生を覚えていてくれたらしい。その方とは前回の仙台でお会いできるはずだったのが、〇〇さんの都合でお会いできなかったとの経緯をお話させてもらったり、またまた少しお話をさせてもらってしまった。

 眉毛の前に戻り、登っている方々を眺めていたら、その仲間のお一人が小生にも眉毛を勧めてくれる。お言葉に甘えて、マットをお借りして、やってみたら、3回目くらいで、上の斜めのカチが取れた。もうそれだけで満足して、そこはお仕舞いにした。

 この「眉毛」だが、丁度スタートホールドとなる二つのホールドが、人のゲジゲジ眉毛の様に水平にちょっと出っ張っているのである。横で見ていたときにはもてそうに無いホールドに見えたのだが、持ってみたら、以外に持てるホールドだった。しかし、足が良い足がなく、その上の斜めのカチを取ることが最初の関門になっていたようだ。その後は、そのあまりよくない斜めカチで足を上げ、・・・・ということらしいのだが。

 そろそろ登れそうなところも見つからないし、2時も廻ったので、上に行くことにする。そのまま上に行き、自動車を置いた駐車場から上がってくる登山道を下る予定である。

 先ほどの人たちは30分程登ったといっていたから、それ以上掛かるだろうことを覚悟して登りはじめる。

 その先の登山道は少し急になってきて、グニャグニャ曲がりだす。普通はこの登山道は下山路に使われる道の様だが、確かに登りたくは無い感じの登山道であった。

 暫くして、やっと駐車場からの登山道に合流する。

 さぁ、どうしよう。そのまま降るか、もう少し登って、白石山の山頂に行くか。山頂は展望が無いとトポには書かれていたので、そのまま降ることも考えたが、トポに書かれているトイレに寄ろうということと、折角だからということで、そのまま登山を続行する。

 確かに登山道の脇に小さなトイレの小屋が建てられている。そこを少し登ると物見岩である。

 途中、少し平らな場所に大きな岩があり、その岩陰に神様だか仏様だかが祭られている場所が出てくる。その岩の前を回り込むと、もう少し広い平らな場所に大きな岩が幾つかある場所に出る。その大きな岩には「接待岩」と書かれた札がつけられている。その岩と岩の間を進んでみると、下が岩小屋となった少し大きな岩が行く手を阻む。

 その岩小屋は結構広い岩小屋になっている。その隅には幾つもの茶碗が籠に入れられておいてある。そうか、この岩小屋が接待場所なのか。それで、この岩が接待岩なのか。妙に納得してしまった。

 その接待岩と、別の大きな岩とのトンネルを下ると、水場様の場所に出る。そこには柄杓が置かれていたのだが、どう見てもそこに溜まった水は流れてはいなさそうだった。でもまぁいいやと、その柄杓を使って、チョークで汚れた手をあらわせて貰った。

 そこから少し登ると大きな岩の平らな上に出る。その岩の下は切り立った高い壁になっている。そのためか、その岩の上は鎖でぐるりと柵が作られている。その柵の杭に「白石山」の看板がつけられている。ちょっと見ると、ここが山頂にも思えるが、眺望が良すぎるから、多分これが物見岩だろう。本当の山頂はこの先に有るのだろう。

 尚も脇に続く登山道を歩き出したら、鈴の音が聞こえてきた。そして、夫婦連れが降ってきた。「山頂はこの先ですよね」とたずねたら「あと5分位だ」と教えてくれた。実際は1分か2分だったのだが。

 頂上までは1時間以上もかかってしまったが、やっぱり山頂は眺望は無い。山頂に建てられた「白石山」の棒杭を写真に撮り直ぐに下山した。

 途中、先ほどの夫婦連れを追い越し、駐車場まで戻る。そんなに険しい登山道ではないから、快調に下りすぎて、その間有るであろう馬の鞍岩、龍駄の岩、巨石、大岩などはあることすら判らなかった。

 明日は長門峡の予定である。今夜の泊りは長門峡の道の駅である。ここから真っ直ぐ行くと町場を通らなそうだからと、一旦山口市内に出ることにした。

 仁保の郷道の駅の近くまで戻り、国道376号から262号に入る。途中、カーナビの誤表示によって、262に曲がり損ねたりはしたが、262号を順調に走る。

 山口南インターを過ぎ、片側2車線の道路になる。カーナビはそこから細い道に分岐せよと指示してくるが、この広い道を走ったほうが食べ物やは見つかりそうだとそのまま走る。

 いつも入れている銘柄のセルフのガソリンスタンドが出てくる。まだガソリンの余裕はあるしと迷っている間に通り過ぎてしまった。

 少し走って、また考えた。今夜からは長門峡だから、また田舎道になる。今のうちにガソリンを満タンにしておく方が良さそうだ。さっきのスタンドは高くは無いし。その考えに落ち着いたので、Uターンして、ガソリンを入れに行った。

 給油を終わり、レシートを取ろうとしたら、レシートがでてこない。領収書が欲しい人は押せというボタンを押したら、スタンドの人が来た。どうやったら領収書が出るのか聞いて見たら、調べてくれて、詰まっていたことが判った。で、レシートは何重にも打たれていた。でも、小生分はやっと判読できる程度のものが残っていたということだったので、そのレシートを貰って出発した。別にレシートが必要ということではなかったのだが。

 なかなか食べ物屋がでてこない。そうこうするうちに、国道2号線にぶつかる。防府市に入ってしまったようだ。市街地に入ってしまうと、駐車場のある食べ物屋が見つからない可能性が有るので、そのまま下関方面に曲がる。

 2号線を走ると、もっと何も無い場所になってしまう。仕方がないから、途中で山口方面に戻る道に曲がった。

 途中から国道9号線に入る。相変わらず食べ物屋が出てこない。出てこないわけではないが、でてきても、殆どがラーメン屋なのである。

 山口の市街にはいり、やっと食べ物やが出始める。市街地だからと選り好みしていたら、瞬く間に市街地を抜けてしまった。またUターンである。反対車線に和風のレストランみたいなところが出てくる。またまたUターンしてきて、寄ってみたら、お酒を飲むところだった。

 仕方がない。斜め向かいにある牛丼屋しかないか。結局は牛丼屋で豚汁定食となった。

 そろそろお風呂に入りたいねということになり、トポに有った直ぐ近くの湯田温泉というところの温泉施設に行くことにする。

 ホテルの温泉施設らしいので、先ずそのホテルに行き、その温泉施設の場所を聞き、その温泉に行った。

 駐車場が混んでいる。整理の人の指示でやっと自動車を停め、500円前後だったかのそんなに高くは無い温泉に浸かって、サウナまで入ってゆっくりしてしまった。

 再び国道9号線を走り、9時過ぎに長門峡の道の駅に到着する。結構広い道の駅であった。

 その日も、忘れないうちにと、僅かなメモでは有ったが、ポケコンに打ち込み、就寝した。


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作成年月日 平成18年 1月16日
作 成 者 本庄 章