白峰ボルダーに行ってみました

2002年 5月 8日記
 連休の後半、相棒と二人で、石川県は白峰村の最近雑誌に発表されたボルダーエリアに行った。

 初日は、午前11時頃、ゆっくりと出発する。テレビではそろそろ渋滞が解消し出していると伝えている。最初は下の道を行き、途中から高速に乗る予定であったが、たまの連休だし、渋滞も解消し出したということで、豪華に高速を使って行こうという事にする。

 何時ものように海岸通りを行くと渋滞している。通り沿いの駐車場に車を入れる人達で混んでいる様だ。ここは、普段は混む事はないのだが、大きなイベントが有ったりすると良く渋滞する所だ。連休の後半の初日だから渋滞したようだ。幸い、駐車場に入る車の渋滞だから、ほんの5〜600メートルで解消した。これが、駐車場から出る車で渋滞しだすと大変な事になってしまうのだが。

 その後の首都高は渋滞も無く走る。しかし、関越自動車道は事故か何かでまだまだ大変な渋滞が残っているようだ。東北道は首都圏の渋滞は解消しているので、経路を変更し、東北道で加須迄行き、そこから一般道に降りて熊谷から花園に行くことにする。お影で1時間は短縮する。

 関越道の渋滞は花園の少し先辺りまでの渋滞の様だ。花園で再び高速に乗る予定を、花園から藤岡迄一般道を使う事にする。この経路は昨年末に何回も通った道である。

 連休の影響か、昼間だからなのか、児玉辺りから混みだす。既に高速の渋滞域は抜けているので、またまた変更して、本庄児玉のインターから関越に乗る。

 この先は再び上信越道の八風山トンネルで渋滞しているらしい。その渋滞の通過に110分も掛かるらしい。兼ねてよりの計画通り、下仁田インターで高速を降り、内山峠を越えて佐久に入る。

 途中、この246号は結構自動車が走っていた。やはり昼間はこの線も交通量が多いのか。

 佐久で再び上信越道に乗る。既に日は暮れている。もう渋滞は無い。とはいっても、長野から先は初めての道である。金沢までどれくらい掛かるのかはわからない。ただただ真っ暗な中を前の自動車のテールランプを見ながら走る。

 北陸道に入ると、出て来る地名が殆ど聞いた事の無い地名になる。富山と金沢の位置関係も、恥ずかしながら、あやふやになっている。

 北陸道に入ってすぐのサービスエリアに入る。やっぱりさびしい。開通直後の常磐道の水戸以北を思い出す。コーヒーを飲んで、石川県の道路地図を買う。

 暫く走って眠気を催して来たので、富山の直前のパーキングエリアに入りコーヒーを飲む。さっきのサービスエリアで会ったと思しき一家にまた出会う。皆同じようなパターンで行動しているのだろう。だから混む訳だが。

 雨がぱらつきだす。今夜は何処で寝ようか。金沢で降りてから何処かの道の駅みたいな所で寝ようか。それとも金沢の手前のサービスエリアで寝ようか。

 結構走っているのだが、なかなか金沢につかない。金沢は結構遠かったのだ。やっと金沢に近付く。既に12時に近い。金沢直前のサービスエリアで仮眠しよう。

 後ろの席の荷物を片付け、前の席の背凭れを前に倒し足元に荷物を詰めて、そこにボルダリングマットを敷く。ラージサイズのマットだが、これがサイズがほぼぴったりなのである。ハードタイプのマットだから、平になって誠に銚子が良いのである。

 相棒と二人、一応夏用の羽毛のシュラフを被って、何とか足を伸ばして寝ることができた。快適である。

 夜中に降り出した雨の飛沫が顔にかかり目を覚ます。結構降り出したようだ。空気抜きのために僅かに開けて有った窓を閉める。

 朝7時頃起きる。相変わらず小雨が降っている。サービスエリアのお茶を飲んで、持参したご飯で作ったお結びを食べて、道路地図をもらって出発する。

 昨夜買った地図を頼りに金沢の町を走る。8号から157号に入り白峰に行く積もりである。157号分岐の看板が出るので、それに従って左折する。

 157号を行くと兼六園を通るらしい。案内板に兼六園と書いてある。相棒が折角金沢に来たんだからというし、雨も降っているから、兼六園でもと軽い気持ちで兼六園に寄り道をする。

 所が、道が混みだす。右折すると県営駐車場という交差点迄行くと、右折禁止の道路標識を担いだ婦警さんが現れて、目の前でその標識を立てだす。交差点の手前の中央分離帯にその道路標識を立てる穴が開いているらしい。そして、別の婦警さんが何台か前の車から直進せよと指示をしている。これはまずい。それよりなにより、右折しようとして内側のラインに入ってしまっているから、いまさら左折は難しい。直進しか無いみたいだ。でも、非常事態だと、婦警さんの目の前でウインカーを出して外側のラインに出させてもらい、もとの道に戻り易いであろう左折をする。そして、もと来た道の方向の路地に入る。

 T字になったり、一方通行だったりで、なんだか少しごちゃごちゃ走ったら広い道路にぶつかった。しかし、途中から地図で確認する事無く、案内板に導かれて走って来ていたから、ここがどこだかわからない。先ずは右折をする。そして、車を端に寄せ道路地図を見る。

 やっと、現在地がわかり、さっきの交差点に戻って元の道に戻るのが早そうだとの見当も付いたので走り出す。

 さっきの交差点は交通規制が始まった位だから混んではいたが、無事来た道に戻ることができた。

 こんなに混んでいたら、駐車場にいつ入れるかわからないし、雨も降っているからと、そのまま白峰を目指す事にする。

 戻る途中、香林坊とか言う所を通る。そう言えば、香林坊とは金沢一の繁華街だったような。

 再び8号に戻って、案内板に従って走り、157号に分岐する。しかし、なんか変な感じだ。どうも、最初の157号は金沢の町に向かって走ってしまったようだ。道理で、地図を見ても、なんとなく方向が違う感じがしていた訳だ。何しろ結構大きな金沢市内の地図を見ていたから、方向を最初から間違ってしまったようだ。お影で、金沢の町中を走り、兼六園の回りを1/4周する事ができた訳だ。怪我の光明と言う事にしておこう。

 途中白山合衆国とかの道の駅に寄り、資料を少し手に入れて、とち餅を食べる。とち餅もあんこ入りとあんこまぶしと両方を食べたが、けっこう美味しい物だ。

 この157号も、感覚的には空いている道だと思ったのだが、結構自動車が走っている。前も後ろも自動車が繋がっている。

 途中、道の駅で仕入れた、先着200名様入浴無料と言う情報を元に花ゆうゆう館とかいう所に寄って見る。そこに入ると風呂が付いてくると言うサービスらしい。町の施設で、温室と温泉が同じ場所にある施設である。受付の建物に入ると欄の匂いがむっと来るほど匂っている。それに結構混んでいる。風呂付きサービスの案内も無い。多分もう200名を越えたのだろう。ここに来てまで花を見てもと、入らずに出る。

 入口の階段の両脇にあるトイレに寄って出発する。

 最初は百万貫岩と言われる岩を見に行く。百万貫岩は白峰の交差点を左折し、白山登山口への道を暫く走った所の河原にあるらしい。まだ雨が降っているから、当然偵察である。

 百万貫岩の上の道の脇の駐車場に車を止め河原を眺める。すると、すごく急な道が河原に降りている。車に戻ってその道を降りる。

 百万貫岩は手取川の中州にあるすごく大きな岩だ。昔の大水で上流から流れて来た岩らしい。

 河原の駐車スペースには車が一台居り、傘をさした人が写真を撮っている。こちらも車を降りて、傘をさして写真を撮る。

 川の水は少し白濁した色をしており、増水している様だ。とっても徒渉は無理の様だ。来る前から雪しろで増水しているのではと心配したが、やっぱり増水している。雨だけでもない感じである。

 河原の少し下流の駐車スペースの草むらの中に少し大きな岩がある。雨で草が濡れているから近寄りはしなかったが、晴れて触れるとしたらこれしかないかと、少し偵察する。まぁ、見える面は傾斜が無いから面白くないかもしれないが、もしかするとホールドがつるつるでそれなりの課題が出来るかもしれないと少し期待を膨らます。

 道路まで登り返したり、車で上の道路まで戻って少し上流に行ったりして、何枚かの写真を撮る。

 上流の市ノ瀬エリアに行って見る。そこにはまだ営業を始めていないキャンプ場があるらしい。

 しばらく人家が無くなった先に人家が現れだす。そこが市ノ瀬のようだ。雑誌の案内の如く、旅館が有って、川岸の方は公園のようになっている。芝生のキャンプサイトらしい所にはテントも建っている。

 車をその公園の少し奥まで入れて、偵察する。完全に雨に濡れてしまって、道以外は歩けない。河原にも降りられない。対岸に渡る橋が有るので近付くと立入禁止の札を下げたロープが貼られている。車を降りて見に行くと、橋の板はなく、鉄骨だけであった。

 対岸を見ると、東屋が有り車が停まっている。対岸に車で行けるようだ。少し見回すと上流に対岸に渡るらしい橋が見えたので対岸に行って見る事にする。ボルダーは対岸にあるらしいのだ。

 橋を渡ってすぐに砂利道が川に沿って分岐している。その道を入ると、その先が駐車場になっており、その端ッ子に東屋が建っている。東屋に近付くと東屋の中にテントが張られている。

 東屋の先の斜面を降りた所にボルダーがあるらしいのだが、藪が茂っているから見えないし、濡れているから簡単には降りられない。偵察は諦めるしかないないようだ。

 東屋に入ると人がいたので少しお話をする。白山を登りに来た人らしい。雨だし人も多かったから白山は止めてここでのんびりしているらしい。今夜も泊まるらしい。どこか適当な所が他に無ければここの隣に泊めてもらうかもとお話をして、一旦車に戻る。車では相棒が寝ていた。

 折角だからと白山の登山口まで行って見る。曲がりくねった道を暫く登と、登山者らしい一団が歩いている。雨が降っているのに大変な事だ。もっとも、小生も云十年前迄は雨はおろか雪の降り積もる中を歩いていた訳だから、人のことは言えないが。

 道路脇に自動車が何台か止めてある。ここが登山口の駐車場なのだろうか。それにしてはあまり台数が止められないなと思いつつ、先程の人に聞いたバスのロータリーを目指して登ろうとすると、すぐ先で通行止めになり、その手前に河原に降りる道が分岐している。その道を入ると、その先の河原に少し広い駐車スペースが作られていた。

 駐車場には20台近い車が有っただろうか。我々が止めた隣の車では下山して来た人が帰り支度をしていた。

 回りの山はまだ雪が付いている。ガスで上の方は見えないが、上の方は結構白いようだ。この道も連休に合わせて冬季期間中の通行止めが解除された様だから。

 天気予報では昼から上がるといっていた雨もなんだか上がる気配が一向に見えない。天場は何とか確保出来るとしても、明日ボルダーに触れる保証は何も無い。完全に徒渉は無理だし。ということで、別の場所に移動する事を考える。一応能登半島のボルダーの資料は持って来てはいるが、海岸であまりそそられる場所でもない。といって、その他の資料は持って来てはいない。この先は勝山で、そこから白鳥と言う所まで行けば東海北陸道に乗る事が出来る。そうすれば豊田も遠くはない。豊田の古美山ならトポが無くても誰か人はいるだろうし。ということで、愛知の豊田に転進する事にする。

 さっきの東屋まで戻り、コーヒーを湧かす。少しのんびりしていたらさっきの人が戻って来たようだ。一応、先に行くと挨拶をして、豊田を目指す。もう1時を過ぎていただろうか。まだ雨は止まない。

 白峰の集落まで戻り、金沢からの157号を反対の方の勝山を目指して走る。途中分岐していた白山スーパー林道の方に行く車が多かったとはいえ、相変わらず車は走っている。

 勝山からは大野に向かう。途中ホームセンターとスーパーを合わせたような少し大きなショッピングセンターでうどん250円と出ていたので、おやつ代りにうどんを食べる。関西風でけっこう美味しいうどんであった。ついでに明日の昼のパンとお茶を買う。

 大野からは158号で白鳥まで60キロ位あるらしい。もっと近いと思っていたのに結構距離が有ったようだ。

 途中何とか竜湖の道の駅に寄る。ここは昔の鉄道の駅舎を取り込んだ道の駅である。まだ線路も残っている。

 インターネットの端末が使えるようになっていたので、古美山の案内図をベアーズのホームページから引っ張りだす。プリンターが置いて有ったので使えるかと思ったら電源が入っていない。パソコンデスクの下に置いて有るプリンターを触っていたら、そこのセンターの人が電源を入れてくれる。ここの閉館時間は5時であり、すでに4時50分は過ぎていたはずだが、親切を感謝しつつプリントアウトする。ブラウザがなかなか反応しなくて、時間が大丈夫か心配したが、無事ホームページも現れ、プリントアウトした紙をもらうことができた。

 白鳥から東海北陸道に乗るのだが、手前に有料道路がある。まぁ、その有料道路に乗る。その先は白鳥のインターに直結する。しかし、そのインターの入口でまたお金を取られて通行券を渡される。こんな経験初めてである。高速に乗る手前で2回も料金を払わされたのだから。ともにハイカが使えはしたが、予定外であった。

 郡上八幡から渋滞が始まる。10キロ位らしい。上信越道もそうだったが、この道も大半が片側一車線である。しかし、途中の追い越し車線が最初から1車線に規制されていたから、追い越し車線の合流分の無用な混乱も無く、気持ちよく渋滞を抜ける事ができた。

 名神道に合流して一宮の辺りで少し渋滞したが、たいしたことも無く、やっと雨の上がりかけた豊田に到着する。

 ここで一泊し、古美山でボルダリングをする事になるのだが、この続きは豊田編に譲る事にする。

 まぁ、今回はボルダリング紀行と唄いながら、ボルダリングは全く出来なかった。偵察すらまともに出来なかったが、たまにはこんなボルダリング紀行もお許し頂く事にしよう。


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作成年月日 平成14年 5月 8日
作 成 者 本庄 章