四国その2の1 安田海岸へ

2008年 1月26日記

 12月30日、いよいよ四国ボルダリング行の始まりである。

 三木サービスエリアで起床。8時半頃、高速の案内マップを眺めていたら、隣の権現湖のパーキングエリアに関西風お好みカレーがあるとの情報を見つけたので、そちらのパーキングに移動した。

 最初は、そのカレーが見つからず、ないのかと諦めかけたところにお好みカレーのポスターが目に入った。確か500円だったので、それを食べることにした。

 岡山から児島に行き、瀬戸大橋を渡った。児島は、王子ケ岳に行った時に降りたインターだ。その時眺めた瀬戸大橋を渡ったわけだ。

 途中、与島のパーキングエリアに寄ってみた。上り下りが一緒の、出口に検問所のある高架橋から大分下った所のパーキングエリアだった。

 昼過ぎに四国に入った。四国内の高速道路を走るのは初めてであった。前回の四国行では、淡路島から鳴門北まで大鳴門大橋を渡ったので、厳密に言えば僅かに走ったことは走ったのだが、本格的に走るのは初めてだった。

 相棒が讃岐うどんが食べたいと言うので、豊浜サービスエリアに寄り、かき揚げうどんを食べた。それが讃岐うどんだったかどうかは微妙なところだったが。

 高松道から高知道に入った。高松道は雪は無かったが、高知道に入ると、道路上にはなかったものの、回りの山や林には真っ白な雪が残っており、最高速度は50kmに制限されていた。やっぱり、名古屋での雨は、この辺では雪になっていたようだ。

 最初の訪問地は土佐湾の室戸岬方面だ。高知の手前の南国インターで高速を降りた。既に2時を回っていた。

 インターのすぐ近くに南国道の駅という道の駅があったので、寄ってみた。時間は、そんなにあったというわけではなかった、といって、しっかりした計画があったわけでもなかったのだった。まぁ、反射的に寄ったわけだ。

 駐車場にパイロンがいくつか置かれており、そこには大晦日から元日にかけては、暴走族対策で、駐車場は閉鎖すると書かれていた。室戸岬は初日の出見物のための有名なスポットであり、暴走族が集まるかららしい。もしかすると大晦日に室戸岬付近の道の駅に泊まる可能性があったのだが、なんだかそれが難しいことになってしまったようだった。

 でも、ひとまずはその日は大丈夫だろうと、室戸に向かって走りだした。

 セルフのスタンドが出てきたので、ガソリンを入た。ガソリンが高いことを予測していたが、そんなには高くはなかった。

 大晦日の日に停められるかどうかの確認のためと言うことも有って、やす道の駅に寄った。きれいな海岸沿いの公園の中の道の駅で、駐車場に閉鎖の張り紙はなかった。

 最初の目的地、安田海岸はそこから間もなくだった。

 安田川の橋を渡り、少し行くと、目的のものが見えてきた。しかし、そこは海岸沿いの道で、駐車スペースは見つからなかった。

 目標にした物を過ぎ、海岸から離れそうになったところの海岸側に公衆電話が現れた。その電話ボックスの横の道路が三角形に少し広くなっており、自動車を停めることができそうだったので、一先ずはUターンして、そこに自動車を入れた。既に4時を回っていた。

 自動車を降り、海岸を見ると、海岸まで降りる階段が有り、浜には大きな岩が見えた。しかし、風が強かった。夕暮れまであまり時間はなかったので、急いで支度をし、海岸に降りて行った。

 大きめの岩が二つ三つある。安田川の方に戻るともっと岩はありそうだった。しかし、風は強いは、時間はないはだったので、一先ずは近くの岩を触ることにした。

 被った凸凹した面をもった岩が目に入った。近付いて触って見たら、硬質砂岩とでも言うのだろうか、以外とフリクションのよい岩だった。一瞬鹿児島の金峰山を思い出してしまった。

 フリクションが良いとは言え、抜けが悪そうだったので、裏に回り、やや寝た、いくらか高い目の壁を登って見た。クラックが斜め横向きに何本か走っていたので、難しくは無かった。

 また最初に見た面に戻り、やや被った所を触ってみたが、やはり、上のほうはホールドが見つからなかった。

 少し横に長い大きな岩に行って見た。波のせいか、下半分はスルッとした面だが、上半分は被り気味と言えば言えなくも無い、ガチャガチャした面になっている岩だった。少し右よりの易しそうなところを登って見た。

 その近くの同じような形だが、もう少し高い岩に行ってみた。この岩の面は、下から上まで、ツルッとした感じの壁になっていた。丁度真中辺の下から、左側のその岩の一番高いところに向かってクラックが一本走っていた。そのクラックを使えば登れそうに見えたので、そのクラックを途中まで利用し、そのまま真っ直ぐ直上して上に抜けた。多分5m以上の高さは有っただろう。

 一応、少し高い目の易しいところを登ったし、時間も時間だったので、そのほかに、少し小さめの岩のやっぱり易しめの所、少し被った所などを触って、そこは終わりにした。

 先のやす道の駅も魅力的だったのだが、翌日の行動を考え、その先の田野駅屋道の駅に行ってみた。その道の駅は国道に面しており、隣はコンビニだった。この道の駅も大晦日から元旦にかけては駐車場を閉鎖するようだった。

 時間はまだ5時だった。寝るにはまだ十分に時間があったので、夕食も兼ねて、明日の予定である羽根岬の偵察に行くことにした。

 そこに着くまでにも目にしていた二十三士温泉だかの看板だが、その道の駅のすぐ近くにもあった。相棒が風呂に行きたいと言っていたので、ついでにその温泉にも行って見ることにした。

 道の駅を出たところにもすぐまたその温泉の看板があったのだが、場所は分からなかった。しかし、国道を少し走ると、橋の手前で案内板が出てきたので、それに従い、堤防の上の道を入って行くと間もなくその温泉施設が現れた。

 入って行き、値段を見ようと値段表を探したのだが、そのようなものは見当たらなかった。仕方がないから、フロントに行き値段を聞くと、確か800円だった。少し高いとは思ったのだが、どうせ入るつもりだったので、入浴券を買った。

 風呂は別棟で、入浴券はそちらで渡すシステムだった。いつもとは少し趣が違っていたので、少し戸惑ってしまった。

 いつものように先ずサウナに入った。

 中にいたお客さんは皆青のスポンジのマットを敷いていた。そういえば風呂に入ったところに、青いスポンジのマットが何枚も積んであったので、不思議に思ったのだが、それはサウナ用の座布団だったようだ。それを取りに出ようとしたら、出口の横にマットが立て掛けてあったので、それを使うことにした。

 水風呂で少し体を冷ました後、看板にもあった露天風呂を探して見たら、露天風呂への出口のガラス戸に、冬場は枯葉などが入るのでお休みと書いてあった。入浴券と一緒にガリ版刷りの次回の割引券も呉れたのだが、そういうことだったのだろうか。でも、一見客には素直に値引きしてほしいものだ。

 そこにはレストランも併設されていたのだが、あまり食べたいものもなかったので、夕食は別のところで摂ることにした。

 前回泊まった大山岬道の駅を過ぎると、奈半利という町に入る。この奈半利は、前回徳島から山越えで高知に入った時に最初にでてきた町だった。黒潮鉄道の終点の駅のある町でもある。

 前回はこの奈半利駅前の洋風のトンカツ屋で夕食を食べたので、懐かしくなり、そのトンカツ屋に寄ってみた。しかし、そのトンカツ屋は休みだった。

 駅前の駐車場に停めた自動車に戻ると、駐車場の先に、赤い、スーパーらしい店のネオンが見えた。色々と買いたいものもあったので、行って見ることにした。

 マル○カという、どうやらその店はいくつかのチェーン店のひとつらしかった。

 時間も時間だったので、食堂を探すことを諦め、例によって、半額となっていたお弁当を買い込んだ。その他、3割り引きのパンや半額のお饅頭なども買い込んだ。

 奈半利の町を抜けると、道は寂しくなってきた。往来する自動車も殆ど無くなった。

 羽根岬の看板が出てきた。カーブを曲がると、トイレの案内とともに反対側に駐車場が現れたので、右折して、その駐車場に入った。

 我々以外にはだれもいなかった。電気は点いていたのだが、なんだか寂しかった。仲間がいれば泊まっても良いと考えていたのだが、あまりにも寂しく思えたので、田野駅屋道の駅まで引き返すことにした。

 田野駅屋道の駅には数台の自動車が停まっていた。

 コンビニとは反対側の道路に面した、バス停の前の駐車スペースに自動車を停め、コーヒーを入れながら買ってきたお弁当を食べた。そして、もう一度コーヒーを沸かし、お饅頭を食べた。

 その後は、別にすることもなかったので、すぐに寝た。


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作成年月日 平成20年 1月26日
作 成 者 本庄 章