千騎ヶ岩に行ってきました

2002年 4月 8日記
 日曜日に相棒と一緒に千葉県銚子市の外川漁港近くの千騎ヶ岩から犬房崎に行って来た。

 最近ずっと気になっていた銚子の犬房崎の岩の偵察も兼ね、先日ジムの仲間に教わった外川漁港の千騎ヶ岩の偵察に行く事にしたのだ。

 朝は雨が残っていたということも有ったとはいえ、同じ県内だからという安心感も有って、例によって出発が12時を廻る。

 千葉から東金経由で銚子を目指す。途中有料道路もあるが、全て一般道を使用する。結局80km足らずを2時間ちょっとかかってしまった。

 銚子の手前から国道を離れ、有料道路の脇の細い道を外川漁港に進む。途中一応犬房崎への案内板はあるので、迷いはしない。

 外川に近付いたので地図を見ると、昨晩調べた地図と違うことに気付く。それまでは国道を追っていたからわからなかったのだが、南東北から中部地方まで出ている広域地図を持って来てしまったようだ。昨夜調べていた千葉県地図では岩の場所や名前まで出ていたのに、この地図では岩の場所までは出ていない。当然町中の細い道も全くない。まぁ、なんとかなるだろうと、海辺に出てからは海へ海へと向かって走る。

 程なく漁港の脇に岩場を見つけ近くまで行く。工事中で途中から近寄れなくなってしまったが、千騎ヶ岩岩では無い様だ。それに海の中だから登るのは少し辛そうだ。先に行く。

 その岩のある岬状の場所を山側に廻り込むと、大きな漁港が見える。その漁港の方に曲がると、その先に大きな岩が見える。どんどん進むとその岩の手前に看板が有り千騎ヶ岩と書いて「せんがいわ」と読むと書いてある。堤防の先端辺りの堤防から一段下がった所にある結構大きな岩だ。その看板によると高さ17m周囲は400mだとか。意外と簡単に見つかって良かった良かった。

 その岩に行くには道路の柵を乗り越えて下に降りるか、堤防によじ登って行くかしかない。通常の道はないのだ。偵察を兼ねて小生だけで堤防から岩に近付いて見る。

 この岩は丁度真ん中当りに南北に大きな洞穴が開いており、そこの部分は被った壁を形成している。岩を少しよじ登ってその穴の中を偵察する。まぁ、ロープを使えばそこそこ登れるのかもしれない。教えてくれたジムの仲間曰く、10から13位まで、何本かルートが取れそうな感じらしい。でも、ボルダリングの対象とすると、側壁を登ると言う事になるし、下地も岩がでこぼこしているから、あまり快適ではない。ここまで来て、マットを敷いて側壁を登ると言うのもなんとなく面白くはないような気もする。

 洞穴を抜けて反対側に出ると、その先は海になるのだが、桟橋側よりは被っており、岩も硬そうに見えるので、ルートを開くのならこちらの側の方が良いように思われる。海側になるから、人目にもあまり目立たないし。

 戻って、岩の道路側の回りを廻って見る。そこは丁度下が砂浜になっているので歩きやすい。そして、道路のすぐ脇に仲間のHPで見た写真の岩を発見する。その近くの岩は傾斜が無かったり低かったりで、登ろうとは思わない所が多いのだが、この岩だけは、少し被った平らな壁になっていて、登って見たくなる岩である。

 車に戻って、靴と足拭きマットを持って来てその岩を登って見る。最初は下地が一番良さそうな丁度真ん中辺をホールドを探して上に抜ける。少し背伸びをして、少し上のホールドを使ってスタートしたからそんなに難しくはない。

 次はその左の下地が岩の所を登って見る。出口で少しホールドを探してしまったが、なんとか上に抜ける。

 続いて、真ん中辺の少しカンテ状の所を挟んだ右の方の壁を登って見る。ホールドがあまり無いからずっと右の壁の切れ目辺りのガバを使うとその岩が剥がれる。少しバランスを失いかけて落ちてしまったが、なんとか安全に着地する。次は少し慎重にホールドを選んで上に抜ける。

 それを、上の道路の柵の向こうから相棒にカメラに納めてもらう。ホームページ用のためである。

 通りかかったおじいさんが、そこを登る人は初めて見たと言う。それに、よくそんな所を登れる物だと言う。確かに僅かに被ったのっぺりとした素人目にはなんの手掛かりも無い壁だから、そう見えたのも不思議ではないと思うが、実際はガバに近いホールドが有るので、難しくはない。ジムの仲間いわく4級位と言う事だが、リーチが有ればもう少しやさしいだろう。

 相棒をそこに残し、もう少し海側の岩のいっぱいある所を探して見る。あったあった、やっぱり少し被っているのっぺりした壁を持つ石があった。上の方にちょっとしたバンドが有り、その横は外傾したバンドが斜めに走っている。下は大きな岩がごろごろした所だから、飛び降りることは難しいのだが、ホールドは有りそうだから落ちる事はないだろう。

 一応上を偵察して、スタートする。やさしいとは思うが、落ちられないとなると少しどきどきする。スタートホールドはバンドのスローパーだからなおさらどきどきする。石の上からそのバンドのスローパーでスタートして足を上げ、石の上のカチを掴むと終わりである。しかし、そのカチもガバではない。足もなんとなく滑りそうな感じがする。どきどきしながら上に抜ける。実際は滑り模しないし、そこそこしっかりと持てるホールドでは有ったのだが。

 ここも、左、右、真ん中と、一応3ヶ所を登る。上に抜けると少し離れた道路から相棒が手を振ってくれている。小生の姿が途中から見えていたようだ。

 ジムの仲間は洞穴の中でも遊んだらしいが、小生はマットは自動車の中に残して来ているから、下地の悪い側壁は登れない。

 ここに着いたのが3時を廻っていたから、正味小一時間も遊んだら既に4時を廻ってしまった。まだ犬房崎も見たかったので引き上げる事にする。

 車の中で持って来たおにぎりとパンを食べて出発する。犬房崎は外川のすぐ隣だから、ほんの少しで犬房崎に到着する。

 灯台の所の既に営業を終えたお土産屋の駐車場に車を入れ、灯台の下の海岸を見ると、その海岸に無料らしい駐車場が見える。それに、灯台の下の海岸に行くにはそちらの方が近くて便利そうである。さっそく、そちらに移動する。

 灯台直下の海辺に行き、遊歩道を少し歩くと、その先落石のため通行止めとなっている。仕方が無いから波打ち際近くまで降りて石ころだらけの海岸を歩いて灯台直下の岩壁の近くまで行く。

 千騎ヶ岩よりはもう少し砂っぽい砂岩の様だが、まぁそこそこ硬そうな感じはする。壊れた遊歩道跡を少し進んでその岩壁の向こう側に廻り込んで見ると、遊歩道用に掘られたトンネルの出口に出る。岩壁はその先も続き、昔コンペの行われた壁はその先のようだったが、既に薄暗くなって来ていたし、相棒も遊歩道に残して来ていたので、一応写真を撮って引き返す。

 目的のボルダリングの出来そうな適当な岩は見当たらなかったが、灯台下の岩場がどんなものかはそこそこわかったのでよしとしよう。灯台の電気も付き、街灯もともり出したのでここも引き上げる事にする。

 帰りは案内標に従って126号を目指したが、途中道がわからなくなってしまって銚子の町の中にでてしまった。相棒にとっては銚子の町は初めてだったらしく、それもまた、良しとすることにした。

 来る時に確認して有った途中の牛丼屋の250円の牛丼を食べる事にする。いつもとは違う牛丼屋チェーンである。やっぱり味が何時もとは違うがそこそこ美味しかったし、途中パンなどを食べてしまった事も有って、おなかもいっぱいになってしまった。

 さすが、何時も寄る牛丼屋の駐車場に比べると駐車スペースもゆったりしているし、店内もすごくゆったりしている。やっぱり地価の違いなのかなんて思ってしまう。

 渋滞も無く何時もの時間に家に着いた。やっぱり混まない道を走るのはそんなに疲れないからいいなぁ。


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作成年月日 平成14年 4月 8日
最終改定日 平成14年 4月12日
作 成 者 本庄 章