玉川峡「猿飛岩」に行ってきました

近畿ボルダー巡り第6日目
2007年 1月17日記

 紀の川万葉の里道の駅で7時過ぎに起床した。

 相棒が見たいというので、某国営放送の連続テレビドラマを見て、8時半過ぎに隣の、九州でお世話になったファミレスに行った。

 メニューを見たら、朝食セットメニューがあったのだが、普通の定食のメニューと同じだった。なにが朝食セットか良く分からないまま、普通の白粥定食を頼んでみた。

 食事がくるのを待ちながら、再び朝用のメニューを見ていたら、朝食セットにはドリンクバーが付くらしいことが分かった。普通の定食には付かないらしいことも分かった。そうだったのか。それで朝食セットだったのか。後の祭りだった。

 本日はいよいよ和歌山県九度山町の丹生川の猿飛岩だ。丹生小学校にカーナビをセットした。

 以前この猿飛び岩の近くのキャンプ場のHPを見ていたら、カーナビ任せで来ると、すごく細い山越えの371号線を指示されるから気を付けろ的なことが書かれていたので、カーナビのルートを確認したら、370号からの道を指示していた。先ずは安心して出発した。

 道は橋本市から370号線に入り九度山町を目指す。すると、高野山への道案内が出てきた。そして、途中から高野山の何とかスカイラインはチェーン規制が行われているとの電光掲示が出てきた。高野山て千m近い高さがある。お寺の場所でも8百mを越えている。やっぱり雪なのだろうか。そう考えながら走っていたら、相棒が高野山に行きたいと言い出した。先ずは猿飛岩が最初ということで、高野山への道から丹生川沿いの道に分岐して行った。

 そこからの川沿いの道は細くなってきた。道路の脇に駐車スペースが出てきた。農林研修センターだかの有料の駐車場だった。なおも、小学校らしきものを注意しながら走ったのだが、いつの間にか通り過ぎており、キャンプ場の赤い橋が見えてきた。そこの駐車場も有料だった。道が狭いから、殆どの駐車スペースは有料のようだった。

 暫く進むと、路肩に駐車スペースが出てきて、その先に市平橋と思しき橋が出てきた。なおも進んでいったら、道は側壁を登りだし、川から離れだした。やっぱり先の橋は市平橋のようだった。

 引き返して、路肩の駐車スペースに自動車を停め、一人で偵察に出た。

 猿飛岩は橋の上流だった。側壁の下りられそうなところを探してゆくと、橋の袂に一箇所あった。参考にさせてもらったHPには、最近は岩の脇のガレから下っていると書かれていたので、もう少し先に行ってみた。すると、道が側壁を登りだした辺りに川に下るだろう踏み跡が現れた。

 その踏み跡を下っていったら、大きな岩が現れた。これだこれだ。結構大きな高い岩だ。まだ10時頃だから、相変わらず踏み跡の草は濡れており、岩は湿っていた。冬はどうしても朝露がなかなか乾かないようだ。

 相棒を呼んできて、猿飛岩の上流側の横にある、小さめの岩に行ってみた。トポにはどこでも登れると書かれている岩だ。しかし、その三角形の岩は、中央の下が少し抉れている。右側の被りのないスラブを登ってみたら、ツルツルで、意外と怖かった。

 被った部分の左側を登ってみた。こちらはホールドがあったので、被ったところを登ることができた。

 HPには、その被ったところをトラバースしている写真があった。右から真似をしてみたら、出だしが意外と悪かったので、ちょっとチョンボして、被りの真ん中辺りからトラバースしてみた。その時、良さそうなホールドが発見できたので、そのまま真ん中を登ってしまった。

 次はメインの猿飛岩だ。上流側の川に面したところは、下部が水没していたので、道路側の面に行ってみた。

 左端の薄被り面のカンテ辺りに簿記という5.9の課題がある。下から届くホールドで離陸しようと試みたのだが、離陸が出来なかった。

 その右にはリップ辺りのフレークに飛びついて、フレーク沿いに登る緑亀という5.10−の課題がある。飛びつければ行けるかもと、3回ほど飛んでみたが、下に出ている石が怖くて、思い切り飛べなかった。

 その右には、3つ程の課題が設定されている。それぞれ10−、9、7というグレードになっている。9の緑っぽいところからスタートするピンチダ!という課題を見てみた。カチホールドが続いていそうだったのだが、何となく滑りそうな気がしたので、その右の下降という名のルート、5.7を見てみた。

 この課題、一番最初に登ろうと思って見た時は、やはり滑りそうに感じて、パスしたのだが、良く観察すると登れそうに見えた。しかし、下降路はここしかない。下りることが出来るかどうか、一手一手確かめながら登って行った。

 そう、何を隠そう、猿飛岩の他の課題はどうせ登れないだろうと、真剣にトライすることなく、下部を触って遊んでいただけだったのだ。

 下降路が確保できたので、左隣のピンチダ!を触ってみた。こちらはやっぱり手が滑ってしまい、途中で落ちてしまった。

 一応、課題らしいところは触ったし、下降路ではあったが、岩の上に登ることが出来たので、そこから2、3分上流にあるという岩を探しに行ってみた。スラブの岩があるらしいのだ。

 途中、薔薇の蔓が絡まったりで、少々てこずったりしたが、殆ど枯れた葦の藪を漕いで行くと、少し広い川原にHPにあった写真のテーブルトップ岩が現れた。その側壁側を見たら、スラーブ岩もあった。

 スラーブ岩の裏を偵察に行ったら、3m位の壁になっていた。

 最初にテーブルトップ岩のリップをトラバースしてみた。上がまっ平らな直角のリップと水平の節理を幾つも持った高さ2m足らずの岩だ。

 下流面の右端からSDでスタートし、リップを左にトラバースしていった。途中、足を上げすぎて、ちょっときつくなってしまったので、そのままマントルをしてしまった。

 先に見たスラーブ岩の裏を登ってみた。意外とスタンスがあったので、難しくはなかった。

 表に回って、スラブを登ってみた。スラブは3m位で、傾斜もいくらか緩い感じだったが、所々苔が生えていたし、いくらか湿ってもいたから、無理はしなかった。

 来たところを戻るのもいやだったので、側壁の藪の中に延びていた踏み跡を登ってみた。途中、腐りかけたロープが下がったりしていて、傾斜も結構急だったが、しっかりした踏み跡が上まで続いていた。

 橋の下に大きそうな岩が見えたので、橋の脇から降りていってみた。

 高さは2.5m位で、丸っこい岩だった。山側と下流側の2箇所を登ってみた。下流側は葦の様なたけの高い草が生えていて、取り付くのが少し大変だったが、共にホールド、スタンスは豊富だった。

 戻る途中、道路脇にコンクリートの小学校らしい建物が見えてきた。ちょうど路肩が広くなっていたので、自動車を停め、川原を見に行ったら、対岸に小さなボルダーが見えた。早速荷物を担ぎ、橋を渡って行ってみた。しかし、川原に下りられそうな場所は見つからなかった。ちょうど12時半頃だった。

 次の目的地は三田というところである。最初の予定では山越えで行く予定だったのだが、高野山を越えてゆくので、雪が心配になってしまった。海岸に出て回り込む道はどうかと、地図を見ると、結構な時間がかかってしまいそうなことが分かった。どうせ、時間がかかるならば、いっその事高野山に偵察に行くか。ということで、相棒の要望通り、高野山に寄ってみることにした。

 丹生川沿いの細い道を戻り、370号線に合流して、高野山を目指した。

 国道370号は別名高野山街道と呼ばれるらしい。その370から途中でわかれ、高野山に上って行く道は480号である。結構急な曲がりくねった道である。

 突然、有料駐車場の看板の出た土産物屋が出現した。ここが高野山なのだろうかと思いながら進むと、そこからは両側に色々な店が並んでいた。

 高野山てどこなのだろう。有料の駐車場に自動車を停めなければならないのだろうか。疑問も湧いたが、どこかにお寺さんの駐車場があるはずだと、さらに進んでいったら、暫く先で、金剛峰寺の前の大きな駐車場に出た。

 駐車場に入り、空きを探したが、キャンピングカーの後ろの中途半端なスペースしか見つからなかった。一旦そこに自動車を入れ、様子を窺っていたが、一台も出てゆく自動車はなかった。なんだかそこの場所は、通路にお尻が出っ張るから、停めておくのも憚られたので、手前でちらりと見えた駐車場と書かれた看板のところまで戻ってみた。その看板には第2駐車場と書かれていた。

 その駐車場に入ると、結構広い場所に自動車は3台ほどしか停まっていなかった。

 そこに自動車を停め、金剛峰寺を見学してきた。

 金剛峰寺にも石庭があった。そこには、そこそこの大きさのボルダーが幾つか有った。

 その先に奥の院があるらしいので、奥の院まで行ってみた。奥の院の駐車場の先に、何とかスカイラインのチェーン規制の電光掲示があった。スカイラインとはその先の尾根沿いを走る道のようだった。

 奥の院を見学し、そこを4時頃出発した。

 心配していた、山越えの道は既に一番高いところまで来ており、そこには雪はなく、後は沢沿いを下るだけだったので、最初の予定通り、カーナビに従い、その山の中の道で三田まで行くことにした。

 高野山の家並みの中からスカイラインではない371号に入ると、道は急に細くなった。

 少し走ると、高野槇の○温泉だかの看板が出てきた。その看板に導かれ、途中でその温泉に寄ってみた。山の中の一軒宿の温泉だった。聞いて見たら、八百円だった。少し考えて、パスということになった。

 道は途中から480号線になり、目的地の清水道の駅に近づいてきた。既に5時を回っていたから、周りはすっかり暗くなっていた。

 道の駅の看板に導かれて右折して橋を渡っていったら、真っ暗になってしまった。道の駅がある雰囲気は全くなたっか。左に行く道の先が少し明るくなっていたが、その道にはその先私有地との看板があった。仕方がないから、国道まで戻り、入り口にあった大きな看板を眺めてみた。清水スポーツパークだかの案内図であり、道の駅の文字は全くなかった。仕方がないから、その先の明恵ふるさと道の駅に行くことにした。

 途中に清水温泉があるはずと、探していたら、看板が出てきた。坂を登って入っていったら、電気のついた日帰り温泉施設が出てきた。

 その温泉は、レストランや集会場などのある施設の一角で、少し広い目の駐車場があった。

 行ってみたら、600円で、8時までの営業だった。

 サウナに入っていたら人が入ってきたので、地元の方か聞いてみた。地元の方だったので、食べ物屋を聞いてみた。赤○とかいう消防署の隣の食堂を教えてくれた。ついでに道の駅も聞いて見た。橋を渡った先の川沿いに確かあるはずだと言っていた。

 途中2箇所ほど食堂が現れたが、教えていただいた食堂に行ってみた。定食は千円から千五百円という、少し高級目のお店だった。そういえば尋ねるときに安そうなとの形容詞を付け忘れていた。一品ものの他人丼を食べた。牛丼とは一味違って、結構美味しかった。

 道の駅に再び行ってみた。橋を渡り、川沿いに少し上流に行ってみたら、確かに駐車場とレストランともう一つの建物が出てきた。看板にも道の駅の文字はあった。しかし、トイレは見つからなかった。やっぱりやってなかったようだった。

 結局、明恵ふるさと道の駅に8時前に到着し、9時頃に就寝した。


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作成年月日 平成19年 1月17日
作 成 者 本庄 章