宮ヶ瀬..川ボルダーにいってきました

2006年 1月16日記
 安倍川、古美山に引き続き、相棒と二人で、神奈川県の宮ヶ瀬ダム近くのある渓谷内に点在するボルダーに行ってきた。

 牧之原SAで目を覚ますと既に9時頃である。本日は、あるHP上に報告されていた、宮ヶ瀬のボルダーを偵察に行くだけだから、そんなに急ぐことも無い。

 ゆっくりと朝食を摂り、10時過ぎに出発する。

 足柄SAのハンバーガー屋で昼食の後、1時過ぎに秦野中井のインターを降りる。

 そこから宮ヶ瀬ダムへは二通りの行き方が考えられる。一つは直接ヤビツ峠を越えて行く方法、もう一つは、伊勢原から広沢寺の近くを通って行く方法である。

 どっちの道で行こうか。距離的にはヤビツ峠経由が近いし、カーナビもその道を指示している。しかし、ヤビツ峠は、持参した道路地図には、未改良の峠らしい峠とあるからダートの様である。この時期、ダートの峠道を走るのは聊かのリスクを伴う。ここはやっぱり、より安全であろう、伊勢原経由で行くことにしよう。

 国道246号を暫く走り、伊勢原市内で七沢温泉方面に分岐する。

 ここを紹介してくれているHPには、ここのボルダーエリアの場所については、はっきりしたことは全く書かれていない。適当に検討を付けて探しに行くだけである。

 宮ヶ瀬湖についてからは、多分この辺だろうという道を進む。

 HPに書かれた場所らしい場所に着き、多分この辺だろう場所に自動車を置く。そこからは少し歩くらしい。

 支度を整え、2時半頃に歩き出す。渓谷沿いの道だから日は当たらず、結構寒い。

 HPにはそのエリアのみの狭い範囲の地図が示されている。暫く歩いて、その地図の場所だろうと見当をつけたところまで行ってみると、確かに川原に岩が沢山ある。道から川床までは結構な段差があるから、川床に降りられそうな場所を探す。

 適当に川床の岩を縫って歩くと、HPの写真に似た岩が見つかる。近付くとチョーク跡も残っている。多分この場所で良さそうだ。ここは、結構大きな岩が重なって転がっている。それらの岩を降りたり登ったりしながら、そのHPに発表されているトポや写真に従い、幾つかの岩を確認する。

 今回はまともに登る気で来てはいない。場所の確認と、岩の写真が主な目的である。

 先ずは最初に紹介されている岩に取り付き写真を撮る。そんなに高くは無い、垂直かやや被り気味のフェースからリップに行く岩である。下地は良さそうだが、後ろには大きな岩が迫っているから、そんなに派手には落ちられない感じである。

 離陸し、リップを取って身体を上げていったら、その先のホールドが見当たらない。そのまま降りる。

 次はその岩の一段下にある、下部が大きくハングした壁である。その壁にはリップの少し下に顕著な水平クラックが走っている。

 そのクラックに直接ぶら下がって、ハング上のリップに足を上げてみたが、そこから先へは動けなかった。残念。

 あんまり出来そうに無い岩に触っていてもしょうがないと、近くの小さないかにも易しそうな岩を登ってみる。ちょっと易しすぎたかな。でも、これで10級ゲットのノルマ達成だ。

 あとはその付近のトポにある岩のリップをマントルしたり、少し大き目の岩の湾曲した面白そうな面を登ってみたりする。

 そこから少し下流に移動し、岩を探してみる。

 目の前に三角のツルツルそうな綺麗な面を持った小さ目の岩が現れる。これは是非登らなければ。

 落ちたら川ポチャだから、出だしは少しだけ緊張したが、大きくは無いし傾斜も無いから、思ったよりは面白くは無かった。

 道まで戻り、その少し上流の場所に移動する。といっても、ほんの50mかそこらの移動だが。

 こちらは少しは岩の重なりが少ない。従って少しだけ歩きやすい。ここでも、小さなフェイスや下が被った水平のリップにマントルしたりしてみた。

 丁度腰のちょっと上の高さ辺りまでが大きく被っており、その上は結構寝ている横に長い岩が出現する。そのリップをマントルしてみた。

 リップの上にはガバホールドはない。下はルーフに近いからスタンスはない。リップまでは高いから足が上がらない。どうしよう。色々考えた末、左手を返してリップの上に置き、身体を横にして右足を上げてみた。よし、足が上がった。一種のヒールフックである。その足で身体をリップの上に上げ、リップの上に腹這う形で右手を上に伸ばす。傾斜が寝ているとはいっても、他にホールドは無いから、そこに立ち上がったり、膝で立ったりは出来ない。横になったまま身体を動かせないのである。あと少しで一番上のリップに手がかかるのだが。

 腹這ったまま、何とか左手をちょっとずつ上にずらす。なかなか上手く行かず、バランスを崩して落ちる。2回、3回と繰り返す。進展は無い。そのうち、やっと右手が一番上のリップに届いた。やったぁー。何回挑戦しただろうか。でも、今までにあまり経験したことの無いムーブだったから、結構嬉しかった。

 ここも、そろそろ登れそうな場所が尽きてくる。次の場所に移動する。

 次の場所は川の対岸だ。道を歩きながら川筋を偵察するが、なんだかはっきりした岩影は見えない。それに、長靴を履いていたとはいえ、渡渉するには少し水量が多い感じである。そのままそこから少し離れるらしい次の場所まで歩いてゆく。

 尾根の末端を回りこむと川原が広がってきて、道も川原とほぼ同じくらいの高さになってくる。道はその先で再び上に登って行くようだし、多分この先だろうと、その少し広がった川原に降り、川原を上流に向かって歩き出す。

 潅木の茂みを潜ったり、僅かな水溜りを越えると、前方にすごく大きな岩が現れる。あの岩だ。

 高さは5mくらいだろうか。もしかすると6mくらいかも知れない。沢の面は結構被っている。正面に見える下流面も僅かに被っている。その下流面は、拾えば結構ホールドは有りそうだ。

 裏の上流面に廻ってみる。こちらはやや寝たスラブ面になっている。出だしは少々傾斜が立っているがその上は傾斜が緩くなる。2〜3歩登れれば多分登れるだろう。

 高さも有るし、下地には大き目の石がゴロゴロしているから、落ちるわけには行かない。少し恐そうに見えたが、意を決して登ってみた。

 一歩二歩が少し悪かったが、その後はそこそこスタンスも拾えたし、手も僅かなホールドが使えたので、何とか落ちずに登ることが出来た。これも嬉しかった。

 少し休んでから、最初に見た下流面に取り付いてみた。やはり離陸に苦労したが、3手くらいは行くことが出来た。でも、その先が遠かった。まぁ、疲れてもいたからなぁ。

 もう直ぐ5時になる。5時になると暗くなってしまう。もう帰らなければ。

 自動車に帰り着いたら既に暗くなっていた。

 帰りは八王子が近いと思ったのだが、カーナビは伊勢原方面を指し示している。素直にカーナビに従って走り出す。

 そろそろ夕食でもと、レストランを探しながら走っていたら、厚木のインターの乗り口の先の反対側にいつも入る牛丼屋が現れる。その先でUターンしてきて、その牛丼屋に入ろう。ところが、その反対側の車線は物凄い渋滞が始まっている。ありゃ、どうしよう。

 そのまま次の信号で右折したのだが、その交差点でUターンが出来ない状態だから、そのままその右折した道を先に進んでみる。うわぁー、この道も対向車線は渋滞している。なんだかド壷にはまってしまったようだ。

 仕方がないが、その混んだ対向車線の渋滞の末尾に、Uターンしてきて並ぶ羽目に陥ってしまった。

 渋滞に並んでいたら、ラジオから東名が厚木の先の大和辺りで事故が有って渋滞しているとの報が流れてくる。八方塞がりである。

 牛丼屋でゆっくりして、って、牛丼屋だからそうゆっくりも出来なかったが、仕方がないからまた渋滞の続く129号線を逆走し、246号線に戻る。でも、まだ渋滞は解消しない。こんなことなら高速の渋滞の方が早かったかもしれない。いや、八王子に出ていたほうが・・・

 厚木から1時間半ほどかかって、やっとの思いで、横浜町田で高速に戻る。

 そこからは渋滞もなく、1時間ちょっとで千葉まで帰り着くことが出来た。やれやれ。


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作成年月日 平成18年 1月16日
作 成 者 本庄 章