御岳ボルダーその7

2000年5月20日記
 5月13日の日曜日朝10時、娘の運転で久しぶりの相棒と3人で御岳へ。本日は昼過ぎから天気が崩れそうとの天気予報だったので早く出ようとしてはいたのだが、やっぱりいつもの時間になってしまった。1時近く御岳到着。なんか空が暗い。トンネルの手前に前回会ったひとの自動車が駐っている。

 運良く玉堂美術館上の駐車場に入る。途端に雨。やっぱりと言う感じ。でもどうしようもない。雨の降りはじめだし、デッドエンドならば少しは触れるかもとも考えたが、雨の忍者返しも見て見たかったので、傘をさして忍者返しに行って見る。

 やっぱり、前回会ったカップルといつもの人の3人が忍者返しの岩の下で雨宿りをしていた。この岩は丁度人が一列に並んで雨宿り出来るくらいの庇になている。やっぱり結構被っていたのだ。その前ではカヌーの人達が何事もないが如くに遊んでいる。カヌーはどうせ濡れるのだから雨はあまり関係がない。いいなぁ。

 忍者返しのスタートホールドの動いていた部分を確認したら、やっぱり無くなっていた。その部分が凹み、手前が少し出っ張った感じになっていた。カニのトラバースが少し悪くなった感じらしい。

 被っているとはいえ、雨が上から岩を伝って流れ落ちて来ている為、所々濡れている。雨宿りしている人の目の前を雨だれも落ちている。なんとなく諦めきれずにマミ岩を見に行く。当然だが濡れている。遊歩道の脇の汚い岩にも行く。濡れていない。下地も岩の基部70cm位は濡れていない。ここのSDスタートの3級の課題がまだ登れていない。よし、ここで少し筋トレでもしようか。雨宿りにもなるし。

 さすが左端は少し濡れてきているが、その3級の課題は辛うじて濡れていない。用意をして取り付く。先ずは少し高めのホールドからスタート。ウォーミングアップはなし。いつもの右手で落ちる。でも、今日は派手に落ちる事は出来ない。忍者返しの岩の様に雨だれはないが、ちょっと岩から離れると雨が落ちている。マットも広げていないし。

 いつもここで会う人がトラバースボルダーの方に歩いて行く。偵察に行ったようだ。戻ってきて靴を持ってまた出かけて行った。あっちもまだいくらか出来る所が有るのだろう。

 少し休んでもう少し右下のホールドでスタートする。何とかさっき落ちたホールド迄行く。既に大分濡れてきた。もう完全に諦めるしかないか。しばし雨宿りの後、まだ濡れていない所で少しトラバースして見る。ガバガバだが、少し被っているからホールドに限定をつけて遊ぶと雨が上がる。忍者返しの岩に戻って見る。忍者返しは完全に濡れていて、回復はほぼ絶望的。今度は本当に帰る事にする。その間約1時間位か。

 自動車で走りはじめたら雨が又降りはじめた。これが、半端ではない。ものすごい雨。道の側溝からは雨が完全に溢れ、道の端をものすごい勢いで流れている。対向車が来ると跳ね上げられた水で完全に前が見えなくなってしまう。運転を娘から小生に代っていて良かった。娘の運転ではどうにもならなかったかも知れない所だ。その豪雨がしばらく続く。まるで雨域とともに移動しているが如くである。

 さすがの雨も上がった。回りは嘘の様に普通の景色だった。この辺はもしかするとそんなに大変な雨は降らなかったんだろうか。そんな筈は無いとは思うのだが。

 いずれにしても大変な御岳行ではあった。


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作成年月日 平成12年 5月20日
作 成 者 本庄 章