御岳ボルダーその6

2000年5月6日記
 4月30日の日曜日、久しぶりに御岳に行って来た。相棒と2人である。

 例の如く千葉を9時頃出発。連休の最初の日曜日なのだが、道は意外と空いている。道が混んでいれば所沢経由で行こうと思っていたのだが、いつもの中央道の八王子から行く事にする。やはり普段の日曜日よりも空いている。

 さすが11時では玉堂美術館の上の駐車場は満員である。発電所横の駐車場へ。

 やっぱり、日曜日だ。駐車場はほぼ埋まっていた。まだ、通路とか満杯状態までには10台や20台は駐められるのだが、最初に通路に駐めるだけの勇気も無いので、その少し先の御岳山用の駐車場という所に行って見る事にする。ここは、以前からその存在は確認していたのだが、今まで使う必要がなかったので使った事はなかった。今日はデッドエンドの岩に行くつもりもあったので、ここの駐車場でもそんなに不便ということもないだろうと、使って見ることにしたのだ。従って、使うのは今回が初めてである。

 青梅方面からだと吉野街道から右折でコンクリート舗装された少し急な坂を降りることになる。駐車場自体は舗装はされてはいないし、トイレなどの施設も無い。スペースとしては20台以上は駐められる広さである。一応地面にはロープで駐車スペースを示してある。

 ここからデッドエンドの岩へは一度吉野街道にでてから、神路橋に降りる路を下って行った。後でわかった事だが、この駐車場から直接発電所からの川沿いの道に降りる事ができる。その路を使うとデッドエンドの岩はすぐ近くである。

 ウォーミングアップとして、デッドエンドの右の7級の課題を登る。相棒は川側の10級の課題に挑戦する。いつもの事だが、この課題は10級ではない。相変わらず相棒には登れない課題だ。小生が7級の課題を登って降りようとしたのだが、いつも降りる10級の課題の所は今は相棒が登っているので、岩の裏側の方から降りる。なんかそこが結構やさしそうだったので、相棒に登らせて見る。石の上からのスタートなので、スポットに付き、ホールドを教えたらすんなり登れた。降りる段になって、どこを降りようかと言うから、10級の課題の所から飛び降りろというと、出来ないと言う。仕方が無いから前を向いて、ここに座ってずり降りろと指示する。

 小生、さっき登った7級の課題の右の7級の課題を登り、続いて久し振りにまたその右の4級の課題をやってみる。またまたまたいつものパターンだ。左手が引き付けられず、右手が取れない。確かスタティックに出来た筈なのだが。足を色々試して、出来た。その後、悔しいから同じ課題を2回もやってしまった。

 大分長いウォーミングアップの後、デッドエンドに取り付く。左手スタートで右を取り、左スローパーというのがいつものパターンである。で、いつもはここで落ちる。でも、今回はスローパーで止まる。笠間の成果だろうか。しかし、その先をクロスで取りに行くなんて出来ない。止まっているだけで精一杯で次のムーブなんて起こせない。何回かそこまでのムーブを繰り返したが、これでは何時まで経っても出来そうに無い。小休止の後スタンスを探す。

 キョンが出来そうな出っ張りを見つけ、キョンでスローパーの次のホールドを直接狙って見る。届きそうだ。このスローパーは使わないと言う事を聞いた気もするし、スローパーから次に飛ばすと聞いた様な気もするから、案外これが正解なのかも知れない。また同じ事をやってみる。おぅ、スタテイックに触れるではないか。よし、もう少しで持てそうだ。でも、このホールドは縦リスだから、しっかり持つまでには少し時間がかかるかも知れない。今日は今までのスローパーから少なくても30cmは進んだからここまでにしよう。次は忍者返しか。

 発電所の脇を通って吉野街道から忍者返しの岩に行く。途中発電所脇の駐車場は通路まで一杯であった。

 忍者返しの岩には2組3名の先客がおり、忍者返しをやっていた。小生、いきなりマットも敷かずに忍者返しに取り付いて見る。両手スタートから左、そして右のスローパーまで取れた。そして、その右手を飛ばす所で落ちた。先客は皆驚いたような顔をしていた、様な気がした。多分気のせいだろうが。

 同じ事を何回か繰り返す。先客も大体同じ所で落ちている。嬉しい、仲間だ。

 この忍者返しの岩は結構被っている。従って、1回の試技で結構疲れるのである。でも、ルートと違って腕がパンプするという様な明確な自覚症状が無いので、十分回復する前に取付いてしまって、やってみて疲れてると自覚することが良くあるのである。特に小人数で取付いている時などは特にそうなりやすい。今回がまさにそうだ。

 疲れを自覚したので、玄関岩の4級のSDスタートでトラバースする課題にいってみる。ここは下地が掘れて、今は取り付ける状態である。

 SDスタートの課題って被った所が多く、大変に疲れる課題が多い。ここもその部類だ。でも忍者返しで使う筋肉は使わない。ヒールフックでスタートし、後は適当にトラバースしてから8級の課題を登る。なんか少し上に上がってしまったからチョンボ臭いが、落ちずにできたから、例によって、まぁいいか。

 また少し忍者返しを触ってから白狐岩の先のなかなか出来ない6級の課題をやってみる。足を探して、おぅ出来たっ。嬉しいぃ。同じく遊歩道脇の汚い岩の2級の課題を触る。やっぱり未だ無理のようだ。少し恐いし。でも、いままでチョンボでしか出来なかったその左のSDの5級の課題はできた。

 またまた忍者返しへ。何時もの人が来る。ウォーミングアップに忍者返しを登っているので、一生懸命ムーブを観察する。特にスローパーの先のホールドの持ち方をきっちりと観察する。よし、あそこか。今回は少し長めの休みを取っている。ホールドの場所も確認した。少し気合を入れてのぼってみる。スローパーから、狙いを定めて、右手を飛ばして、おぅ、一瞬右手が止まった。やったー。手が届いたのだ。今までの最高到達点だ。あとほんの少しで完全に手が届く、かもしれない。

 また、一人来る。先の人と虫をやっている。どうやらスタンスが動いているらしい。忍者返しの左手スタートの所らしい。小生も触ってみる。ちょっとした出っ張りを引っ張ると確かに動く。この二人、それからは虫をやらなくなってしまった。

 その後何回か忍者返しにトライしたが、もうスローパーで止まらなくなってしまった。今日はだめか。引上げる事にしよう。

 何時もよりは少し早いが帰る事にする。でも、今日は大変に満足できた1日であった。なにしろ、2つの1級の課題で前進があったし、幾つかの不確実だった課題が登れたし。


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作成年月日 平成12年 5月 6日
作 成 者 本庄 章