日曜日は最大級の寒波が来るとの予想に恐れ戦き、慌てて土曜日の日に、またまた久しぶりの御岳に行って来た。相棒と二人である。御岳ボルダーその58
2005年12月20日記
どこに行こうか少し迷ったのだが、やっぱりこの時期に関東で一番暖かいのは御岳である。そう言うと少し不思議に感じられるかも知れないが、御岳渓谷は冬場は意外と暖かいのである。というのも、御岳渓谷の水温は真冬でも8℃はあるのである。なぜかと言うと、御岳渓谷の水は小河内ダムの中低層域の水が発電所から大量に放水されるからである。これは御岳渓谷で1月、2月に約10年間泳ぎ続けた経験からも言えることである。長瀞よりははるかに暖かいのである。なぜそんな時期に泳いでいたのかって?それはカヌーが下手だったからである。
最近は夕方5時には暗くなってしまうので、あまり遅くには出発できない。少なくも10時には出たい。と思っていたのだが、やっぱり出発は10時をちょっと過ぎてしまった。
土曜日だから道はいくらか混んでいる。渋滞はなかったが、御岳の到着は1時少し前だった。
寒山寺の駐車場は2/3以上埋まっている。そのなかにはカヌーの人の自動車も多く見える。この時期にしてはカヌーの人は異常に多く感じる。小生がカヌーをやっていたころは、寒山寺の駐車場にはこの時期にはカヌーの人は殆どいなかった。玉堂の上の駐車場に何台かと、発電所脇の駐車場に何台か位なものだったのである。時代は変わったようだ。
玉堂の上の駐車場はほぼ満杯である。本日はデッドエンドねらいを考えていたから、そのまま発電所脇の駐車場を目指す。
さすが、こちらも自動車が一杯停まっている。でも、駐車場に降りて行ったらそこそこ空いていた。まぁ2/3位かな、あるいはもうちょっと多かったかも。
支度をしていたら、マットを背負った二人連れのボルダラーが歩いて行く。声をかけようかとも思ったのだが、少し離れていたし、杣の小橋方面に歩いていたので、声は掛けなかった。
発電所の脇を通り、杉林の中の小道に入る。いきなり水たまりに足を突っ込み、サンダルを濡らしてしまう。足もビチョヌレになってしまった。しまった。意外と深かったんだ。
デッドエンドの岩の上まで行くと、岩の前には結構多くの人影が見える。岩の下には何枚も敷かれたマットが見える。空いていることを期待はしていなかったが、やっぱりなという感じである。
我々は河原の日の当たる場所に荷物を置くことにした。
しかしである。風が通って寒いのである。風のことを計算に入れていなかったのである。でも、我慢できない程ではないからと、適当な場所に荷物を置く。
我々のすぐ下の岩陰では若い人がコンロを炊いている。そういえばもう昼は過ぎている時間であった。
まずはアップにと、7級とかの、適当なところを登って見る。
このデッドエンドの岩だが、チャートということなのだが、忍者返しの岩と違って、ツルツルなのである。暖かくはないから、靴も滑るのである。でも、以前よりはなんだか安定して登れる気はする。
以前から、どうも登れたり登れなかったりを繰り返している、4級の課題を触って見る。
スタートホールドを探すが、見当たらない。あれぇー。どこだっけー。右手も左手も分からない。下地が下がったのだろうか。イギリス人のトラバースがやりやすそうに見えるから、多分そうなんだろう。
デッドエンドの面の前にいる大勢の人達は、殆どがデッドエンドをやっている。小生もその大勢の人達の仲間に入れてもらって、デッドエンド直上をやらせてもらう。今回は薄めのマットを持参したのだが、既に沢山のマットが敷かれているから、敢て出すことはしなかった。
最初のポケットを取りに行く。しかし、届かない。アップが足りないのかなぁ。あえなく敗退である。
荷物の場所に戻ると、結構風があってやっぱり寒い。回りを歩き回って見たら、どうやら荷物を置いた場所が一番風が通る場所のような感じである。少しだけ水辺の方の少しだけ風の少なく感じられるところに荷物を移動した。
お腹が空いたので、持参したお弁当を食べる。と言っても、少しだけ大きめのおにぎり一つだけである。
またデッドエンド直上を触る。今度はポケットに手が届く。指を2本入れ、力を入れて見る。少しはかかっている気がする。右足を右に開いて、右手はスローパーからの次のホールドを探す。しかし、壁の中に入っているから、壁がよく見えない。どれだどれだと壁を眺め回している間に力が尽きた。
そんなことを何回か繰り返す。当然ポケットから次のホールドを取って、次のムーブを起こすところまで出来たりはしたが、最初のポケットの持ち方がなかなか決まらず、全く進展がない。
そんな中、一緒に直上をやっていた一人が上に抜ける。その人は普段は御殿下というところのボルダー壁で登っている人らしい。そういえば、以前良く一緒に外の岩に行っていた人がその壁のホールドの設定に行ったとか言うことを聞いたことがあったっけ。その人がその人の仲間の人とそのことを話していたから、多分間違いないだろう。
そのもう一人の仲間の人は、デッドエンド左をやっている。その人は右手はアンダーガバで上のポケットを取っている。
直上が全く進展がないので、小生も左をやって見る。でも、小生はリーチが無いから、最初のポケットを取るまでのムーブだけではあるが。
まず右手スローパーでスタートし、左手を左上のわずかなアンダーカチに持って行ってから右手を出すというムーブなのだが、最近そのムーブを再現出来ていないのである。
右手をスロパーで、左手は左の方の適当な斜めアンダーカチ辺りに持って行ってスタートし、左の方のアンダーカチで突っ張って見たが、なかなか身体が壁に入らず、手が出ない。
3回目か4回目位に、うまいこと身体が入って、手がでたが、ポケットは取れなかった。
そのムーブを一緒にやっていた人が真似をして見たが、やはり、うまくできなかったようだ。
ここの壁はそんなに被っている訳ではないが、なんとなく力が吸われる壁である。やっているうちにどんどん疲れてしまう。
さっきはホールドが分からず、やらなかった例の4級の課題を触って見る。右手はなんとなくこんな感じだったかなぁ。左手は。確かもっとかかったはずなのだが。あちこちと触って見たが、やはり、なんだか分からない。少し離れて、後ろの岩の上から眺めて見たら、少し高い所になんとなく見覚えのあるホールドが見えた。そうだ、あれだ。
岩の前に戻って、左手をそのホールドまで延ばして見る。随分高いなぁ。少し横になりながら、右手を出すが、最初の頃からなんとなくそれらしく感じていたホールドには手を置き憎い。それよりは少し下の縦ピンチ辺りの方が持ちやすい。ということで、右手はその縦ピンチで離陸して見る。
右足は水平クラックの大きめの横長のポケットなのだが、何だか旨く足が入らない。確か、その足を少しキョン気味にするとスタティックに右手が出たはずなのだが。デッドでその上の縦ホールドに飛びつくのも何だからと、そのまま降りる。そんなことを2〜3回繰り返したが、相変わらず進展は無い。またデッドエンドの前に戻る。
その壁の沢側の一段低いところの、一番右端のカンテを登っている人がいる。先程の4級の課題の右側である。なんとなく面白そうだったので、そちらの方に行って見る。確か、3級位の課題である。
別の人がその左隣の例の4級の課題をやっている。ついでだったので、また一緒に触って見る。
今度は、岩のすぐ際迄マットが敷いてあり、その分下地が上がっていたせいか、楽に離陸が出来、何とか縦ホールドが取れた。ということは、やっぱり下地のせいだったのだろうか。
隣の課題に取り付いている人達は、カンテの右側に回り込んでいる。確か、この課題はカンテの左側を登る課題だった筈である。そこを登っていた人にそう言うと、やっぱりそうかと、左側でやり出す。
小生も参加さえてもらって、やって見たが、何だか出来る気がしない。確か、以前に登ったことがあるはずで、その時はカンテの処理がものすごくバランシーだった記憶がある。しかし、今回は先ず離陸が出来ない。教えていただいたホールドを使って離陸が出来るようになってからも、カンテが全く持てない。持てるとすれば少し左上のカンテ辺りなのだろうが、その辺はどう見ても段クラスのホールドだ。
一緒になって、何回も何回も打ち込んでいたら、さすがに疲れてしまった。
お腹が空いたので、相棒に食べるものは無いか聞くと、ミカンしかないという。やっぱりお昼はあのおにぎりだけだったようだ。仕方がないからミカンを食べる。
中洲の方から、最初に駐車場で見かけた二人組が歩いて来た。今度は声を掛けて見たら、丸コンニャクで遊んでから来たらしい。
お一方は女性、もうお一方は多分小生よりもお齢を召された男性である。女性の方に、その3級の課題を勧めて見る。その方は、以前にカンテの右側に回り込んで登ったら、右側だけで登るのだと言われたらしい。
デッドエンドの前にいた大勢のグループが移動して行ったので、またまたデッドエンドの前に戻る。後からきた二人組みもデッドエンドの前にいた。
デッドエンドの下には、某甲府でジムをやっている方の作られたマットが敷いてある。今回小生が持って来たマットと同じものである。
そこにいた方とお話をしたら、普段そのジムに行かれている甲府の方だった。何だかだ、色々とお話をしてしまった。
その方と、先程の二人組がデッドエンドを登っているので、それを見ながら、序でに小生もデッドエンドを触って見た。
先ず、最初の足が滑った。次は、アンダーからの右手のホールドが取れなかった。その次はトーフックがかからなかった。やっと、左手スローパーの上のホールドを保持して右手をクロス気味に縦カチに出して見たら、何だかものすごく持ち憎くなっていた。
先程の3級の課題が気になったので、戻ってみた。既に誰もいない。勿論マットもない。
右手をカンテのちょっとした窪みを使うホールド、左手はやはりちょっとしたフレーク状のちょっとした膨らみで離陸し、右足をカンテのカチスタンスに上げ、左足を水平クラックのリップに上げる。まぁ、そこまでは大体皆さん同じなのだが、次に狙うホールドが各人違う。小生は左カンテの奥。ここは既に一度止まった実績がある。スタートホールドを教えてくれた方は、左上のカンテのリップである。
左カンテ奥がもう一度止まったが、その後はなかなか止まらない。それどころか、着地に失敗し、2回も踵を下地に飛び出している岩に打ち付けてしまった。で、仕方が無いから、持参したマットを広げ、下に敷いてしまった。
既に薄暗くなり掛けている。しかし、皆さん成果が出ない。で、結局、そこにいた6人全員が暗くなるまで、それぞれの課題に打ち込んでしまった。
既に暗くなってしまっていたから、ヘッドランプを点けて、より歩きやすそうな対岸の遊歩道ではなく、多分暗い、来た時と同じ杉林の中の小道を帰った。
駐車場に戻ると、カヌーの自動車が数台まだ停まっている。支度をしていたら、そのうちの何台かがカヌーを載せずに出て行ったから、カヌーを下流に残し、歩いてここまで自動車を取りに来たのだろう。
一番先にデッドエンドを後にした二人組が戻って来た。その方達は対岸の遊歩道を戻ったようだから、我々の方が大分に早かったようだ。
帰りは、九州で散々お世話になったファミレスに行くことにしたので、何時もの新奥多摩街道ではなく、青梅街道を走っていった。
前回もそのファミレスに寄ったのだが、その時、あまり良い印象がなかったので、近くにある別の店に寄ることにした。しかし、その場所をはっきりとは承知していなかったので、最初に見当を付た場所付近に行って見たが、それらしい店は無い。それならばと、もう一本隣の道に入ったら店が現れた。
ドリンクバーを頼み、2杯目のアメリカンコーヒーを飲んだのだが、何だかものすごく薄いのである。あまりにも薄すぎるから、それを捨て、レギュラーコーヒーに入れ直したのだが、やっぱりなんとなく薄い。最初のレギュラーコーヒーも薄かったのだろうか。そんなに気にしていなかったから、気が付かなかったが。
何だか青梅のこのファミレスとは相性が悪いのだろうか。前回の店も何となく後味が悪かった。こちらの店はきれいではあったのだが。
途中、コーヒーが影響したのか、トイレに行きたくなってしまったので、所沢の手前にあった大きめのスーパーに寄る。
一階のトイレの場所がわかりにくそうだったので、真っすぐ2階に行って見た。そしたら、100円ショップがあったので、トイレの帰りに寄って、欲しいと思っていたものを買ってしまった。
所沢を抜け、和光で外環に乗る。この外環は最近三郷の先が伸びたらしい。
やっぱりまたトイレに行きたくなってしまったので、新倉のパーキングに寄り、序でに三郷付近の新しく伸びた道の地図をもらって来た。三郷南とかいうインターが新設になったようだ。
三郷南だったかで降りると、葛飾橋はすぐだった。大分使いやすくなったようだ。
松戸からは何時もの西船に抜ける道路に入り、湾岸経由で戻って来た。御岳を6時前に出て来たのだが、色々寄り道をしたから10時近くになっていた。