御岳ボルダーその53

2004年 5月20日記
 四月の最後の日曜日に相棒と二人で久しぶりの御岳に行ってきた。前回は正月だったからほぼ4ヶ月振りである。

 例によって、昼の12時ちょっと過ぎに家を出る。今回は、全く新しい行き方をしてみることにした。船橋から松戸に抜け、三郷から外環に乗って和光まで行き、所沢から青梅に入ろうという魂胆である。

 途中、中山競馬場の前を通るのだが、運悪く、競馬の開催中である。しかし、思ったほどは混まず、渋滞もなしに、三郷から外環道に乗ることが出来た。この道は使えそうだ。

 後は、川越街道でほんの僅か混んでいたが、ほぼ順調に進み、3時頃には青梅に到着する。

 途中、吉野街道沿いではお祭りをやっている。もう何回か御岳のお祭りに遭遇しているが、未だに山車を見たことがない様に思う。しかし、今回は、相棒が山車が止まっているという。言われた方向に視線をやってみたが、残念ながら小生には見ることが出来なかった。少し残念だった。

 今回もデッドエンドの岩に行くつもりだったのだが、玉堂美術館の上の駐車場が空いていたので、そこに自動車を停め、とけたソフトクリーム岩に行く。

 御岳小橋の上からはとけたソフトクリーム岩には誰もいない様に見える。しかし、下に下りると、大きなマットに座った子供連れのボルダラーがいた。

 先ずは、ウオームアップである。

 下流面の右のほうの壁の下にはマットが敷いてある。そこは登りたくなかったので、その左側の3級の課題のところを触ってみる。

 下地が斜めにえぐられ、結構高くなっている。リップ上の面のホールドを直接もてないので、リップ下の、アンダーガバでスタートし、リップ上のカチを掴む。しかし、久しぶりの磨かれたチャートだから、足が滑る。何しろ、今までほとんど花崗岩しか触ってはいなかったのだ。

 慎重に足を探り、次の左手のホールドを探す。これだったかなぁ。なんか心許ない。足はこんなに左に持っていってよかったっけ。アップだから、無理せずに降りる。

 観光客の集団が、こんな岩が登れるのかというから、凹角のところをちょっとのぼり、凹角左のリップ上のホールドを取ってみる。クラックからクロスで取れたので、満足して飛び降りる。

 また、3級のところに戻って、スタートする。そして、ホールドをつないで左の方に移動する。すると、左手がクラックのところあたりまで出てしまう。まぁいいや。左足をクロスで凹角の右のカンテの所に持っていって、そのまま上に抜ける。高いし、下に岩が出ているから、結構怖い。

 先客の一人が、下流面のトラバースを始めるため、マットを移動する。

 5級の課題の下にマットがなくなったので、5級の課題をやってみる。リップのマントルのところで、先客がマットを移動して、小生の下に敷いてくれる。それに気が付いたので、マットの位置を確認し、左手のところまで左足を上げ上に抜ける。

 続いて、その右の7級だったかの課題も登って見る。こちらはマットは敷かれなかった。

 3級、5級、7級と、グレードを落としながら、アップを終える。

 沢側のキックマントルを見に行く。

 その右側のスラブ面を運動靴で登ろうとしている人がいたので、そこは、運動靴より裸足のほうが登りやすいよと話し掛けると、靴を持ってるのだが、面倒くさいのでと答えてきた。この人もボルダラーだったようだ。

 キックマントルのスタートホールドを持ってみたが、なんか僅かに高くなった気がする。左足を上げてみたが、離陸が大変そうだったので止めた。

 凹角の左をやってみる。

 クラックからクロスでリップの上のカチを取り、左足を開いて左手のカチをとって、右足をクラックに置いて体を上げてみると、体が上った。しかし、その先のマントルがいやらしそうだったし、高さも増していたので、そこで諦め、少しクライムダウンして飛び降りる。やっぱり、怖かった。今度、マットをしいて挑戦することにする。今回はマットは自動車に置いてきたのだった。

 先客に挨拶をし、オーストラリア岩に移動する。ここのカンテが未だに出来ていないのだ。

 下地を見ると、以前出ていた岩の表面が砂で覆われており、飛び降りても踵を岩角で打つことは無さそうだ。

 左手の指をカンテの上のポケットに掛ける。足は腰のあたりの痘痕のようなところにスメアである。このスタンスに足が上がらないのだ。

 何回か、足を上げているうちに、下の右足を、その下の岩の途中に置けば上がりそうだということに気付く。しかし、このオーストラリア岩が乗っている岩の表面だから、本当はそこからのスタートはチョンボなのだろうが、足が上がらないのだから仕方がない。チョンボで離陸してみる。

 何とか離陸は出来たが、足がしっかりしないから、次に動けない。岩を良く見ると、その少し上に、もっとしっかりと置けそうな痘痕を見つける。どうせ、岩に乗ってのスタートだから、まぁいいやと、そのスタンスを使うことにする。

 そのスタンスだと、足がしっかりするから離陸が出来る。すかさず右手でカンテに飛ばす。なんとなく地ジャンっぽい感じもするが、どうせチョンボついでである。

 カンテをもって、右足を決め、って、はっきりと決められるわけではないが、何とか適当において、左足をその上のもう少しはっきりした場所に上げてみる。バランスが良くは無いが何とか上げることが出来た。

 しかし、力尽き、飛び降りる。

 その辺のところを何回か繰り返し、やっと、右手をカンテの上に飛ばせるようになる。しかし、足が決まらない。左手がポケットから動かせない。序に疲れてくる。

 少し休んで、と思ってはいるのだが、一人だから、なかなかゆっくりとは休めない。どうしても続けてやってしまう。

 気分転換にすべり台岩に行ってみる。

 この岩の沢側の面の、確か6級の課題がどうも出来たり出来なかったりするので、今回もそこをやってみる。

 両手とも細かいカチで、左足をポケット状のスタンスに乗せられれば、終わるのだが、そのスタンスに足が乗らないのである。何年か前には、スタティックに乗せられたはずなのだが、その後、スタティックには出来なくなってしまったのである。

 今回は少しは強くなった自覚があるので、出来るかとやってみたのだが、やっぱり出来ない。何回かやってみて、右足をアウトに乗せてみたら、少しだけスタティックに足が出せた。これだったのかなぁ。

 戻って、またカンテと格闘する。しかし、だんだん疲れてきて、到達点が下がってくる。チョンボしてるのに、今回もだめのようだ。

 次はやっぱり忍者返しかなぁ。最近のあそこは尋常じゃぁない人数が集まるらしいから、あまり行きたくは無いのだが、忍者返しの3手目のスローパーからカチへの1手が小生の1つのバロメーターになっているので、出来れば行って見たいしなぁ。ということで、結局は忍者返しの岩に行く。

 途中、遊歩道で、とけたソフトクリーム岩で一緒になった子供連れのボルダラーに追いつく。でも、追い越すのもなんだからと、鵜の瀬岩に寄ってみる。

 鵜の瀬岩の前にも人がいる。降りてゆくのもなんだから、そのまま鵜の瀬橋を渡る。そのとき、前回だったかに水溜りを気にしながら登った岩の下の水溜りがなくなっていることを確認する。やっと、あの岩が登れるようになったようだ。そのうち岩でも磨こうか。

 再び先ほどの子連れボルダラーに追いついたので、再び遊歩道岩に寄り道する。

 ここでトラバースでもと思ったのだが、なんとなくやる気が起きなかったので、そのまま忍者返しの岩に移動する。

 やっぱり忍者返しの岩の前には大勢のボルダラーがいた。

 マミ岩の前に行ってみる。マミ岩の前には一人のボルダラーがSDの課題をやっている。当然マットが敷かれている。

 マットの敷かれていない、4級の課題をやってみる。

 今回もスタートのムーブがわからない。左手をちょっとした直角のカンテに置き、右手は右のほうのスローパーチックなホールドを持つ。左足で離陸をしようとするのだが、体が上がらない。左手の場所を探る。

 僅かな皺を見つけ、その皺に指の腹を掛ける。少しは持てるようになった気はするが、4級のスタートには感じない。何回かやって、やっと離陸し、右足も右のほうのスタンスに上げる。しかし、次のホールドがわからない。ひとまず左のガバホールドは限定するつもりだから、右手を探してみる。

 右手は、目の前の僅かなアンダーカチか。手を出すが、体がはがされ、少し上気味のそのアンダーが持てない。

 今度は、左足に十分体重を掛け、左手を返して上げて見る。スタティックにアンダーにかかった。よし。足を上げ、左手をガバの少しだけ手前の小さなホールドに移し、右手を探る。

 探している内にバランスを崩し、落ちる。その際、着地時にまたバランスを崩し、後ろにひっくり返る。そして、後ろの岩に背中をぶつける。少し痛い。どうやら背中をすりむいたようだ。

 めげずに再度挑戦し、何とか登りきる。このムーブなのかなぁ。まぁ、全てスタティックなムーブで登れたから、まぁいっか。

 ずっと気になっていた遊歩道の脇の汚い岩の2級の課題を見に行く。しかし、その課題に4〜5人のボルダラーが取り付いている。珍しいこともあるものだ。当然マットが3枚ほど敷かれていたので、すぐに引き返す。

 忍者返しの岩の前に行ってみる。

 マットは4〜5枚か。今時としては少ないのかなぁ。でも、忍者返しの下は当然マットがあるから、白狐岩に行く。

 途中、顔見知りのボルダラーに会い、三峰の話と、とあるボルダ−の話を少しする。

 白狐岩のマントライクを触ってみる。未だに出来ていない課題だ。

 ガバを両手で、足は岩の外にはずして、スタートしてみたが、相変わらず次のホールドがわからない。多分、大きく上の方のホールドを取りに行くのだろうが、マットが無いから怖くて伸び上がれない。ここも2〜3回で諦める。

 その奥の、5〜8級くらいの課題がいくつかある岩に行き、多分8級くらいの課題を触る。

 この岩の課題だが、今までに何回かやっているのだが、未だに素直に出来たことが無いのだ。今回もスタートのホールドに少し迷ったが、以前よりは素直に登ることが出来た。

 気を良くして、その右の、6級くらいだろうかの、課題に挑戦してみたが、下の石が邪魔だし、足もわからないので、適当に何回かやって、何とか上に抜けることができた。

 その先の、2級のトラバースの課題を見に行ったら、下地は水はついてはいなかったが、湿っており、登る気が起きなかったので、そのまま忍者返しの岩に引き返す。

 クライマー返しの下にはマットがなかったので、クライマー返しのスタートホールドを触ってみる。

 効いているような効いていないような、なんとなく心許ない感じである。それでも、スタートスタンスに後2〜3センチの所まで足が上がるようになっていた。少しは体が柔らかくなったのだろうか。それとも、スタートホールドが効いてくれば足が上がるようになるといわれた、その効果なのだろうか。どっちにしても、僅かな光明が射してきた感じではある。

 その横で、若者が子供返しを飛んでいる。みると、足の位置が少し左寄りである。それでも次のホールドが取れているからすごい。

 マットをお借りして、小生も飛んでみる。といっても、こうやる人が多いですよと言いながらの、一種のデモンストレーションのつもりだったので、2回目だったが、右手がホールドのところまで届いたのだ。まさか届くとは思わないから、ホールドを掴む行為をしなかったから、ホールドを掴むことは出来なかったが、もう少し真剣にやれば、もしかするとつかめるかも知れない、そんな感じになってしまった。

 またまた気を良くして、忍者返しを触ったら、スローパーが持てない。やっぱり少しは疲れたのだろう。

 少うし休んで、また忍者返しをやったら、スローパーから次のホールドに手が届いた。やっぱりホールドを持つことは出来なかったが、何とか距離は出ていたようだ。やっぱり、少しは強くなっているのだろう。

 それにしても、人がたくさんいるから、本気で課題に挑戦する気が起きなかったし、辺りも暗くなりかけてきたので、先客に挨拶をし、帰ることにした。

 なんとなく、やる気が無いというか、モチベーションが湧かないというか、そんな感じをずっとぬぐえなかったのだが、それでも、少しは進歩している自分を確認し、自動車に戻る。

 帰りは何時もの甲州街道を使って、途中寄り道をしながら、新宿、銀座と下の道で抜けて、千葉に戻る。途中、甲州街道で、なんとなく胡散臭い乗用車がしばらく小生の後ろについた後、ひょいと抜いていったのだが、あれは間違いなく覆面だろう。ご苦労様なことだ。


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作成年月日 平成16年 5月20日
作 成 者 本庄 章