御岳ボルダーその40

2002年 5月27日記
 日曜日に用事が有ったので、土曜日に御岳に行く。相棒と一緒である。

 10時過ぎに家を出る。途中、首都高の千鳥町の入口で渋滞している。電光掲示板には何処かの事故で渋滞していると表示されている。無理に途中から一般道の車線に割り込もうとして左の方に寄って行ったが、それまで隠れていた部分の電光掲示板に新木場まで10分位しかかからないと出ている。慌ててまた首都高入口の車線に戻って首都高に乗る。

 新木場の電光掲示板では箱崎を廻ってもレインボーブリッジを廻っても霞ヶ関迄20分とあるので、久し振りに箱崎を廻って行った。

 首都高は渋滞は全くない。何故千鳥町の入口であんなに渋滞していたのだろう。土曜日っていつもこうなのだろうか。最近土曜日に出る事が少なかったからなぁ。

 中央道が高井戸から渋滞しているらしい。掲示板では高井戸から調布迄の渋滞が表示され、その下に調布からどっかまでの渋滞が表示されている。最初は調布までかと勘違いをしたが、要は高井戸から先ずっと渋滞しているのではないか。それじゃぁ仕方が無いと、池袋方面に別れ、高島平から川越街道に出て、所沢から青梅に入る。

 この道も以前は所沢市内さえ抜ければそれなりに早い道だったのだが、最近は開発が進み、道も良くなった反面、その分信号が増え、余り早くはない。それでも一応1時過ぎには青梅に入る。

 玉堂美術館の上の駐車場は満員である。そのまま素通りする。と、右側の歩道を、いつも御岳で会う人が忍者返しの岩方向に歩いている。こちらは車だから、その人は気が付かなかったと思うが。

 発電所脇の駐車場に車を止める。昼を過ぎているからか、駐車場は混んではいない。

 デッドエンドの岩に行く。先客は一人。先客も着いたばかりのようだ。

 デッドエンドの岩は木の茂みに覆われ、日が当たらないので、暑くはない。後から来たもう一人の人が、忍者返しの岩は日が当たって、ぬめって駄目だからこちらに来たと言っていた。

 先ずはアップ。カンテ状の易しい所を登って見る。

 足が滑る。身体が重い。なんだか登れない。嫌な所だ。即諦めてその横のこれ又いやらしい4級の課題を触って見る。やっぱり登れない。ジムで頑張り過ぎたかな。またカンテに戻って、まぁ、適当に登る。

 降りる段になって、何時ものように降りようとするも、スムーズに行かない。なんだか、何時ものホールドと違うホールドを使っているようだ。今回は何だか全てが狂っているのかなぁ。

 デッドエンド直上を触って見る。先ずは右手スローパーで左足キョンで上のポケットを取りに行く。が、取れない。やっぱりだめか。まぁ、今回は適当に遊べれば良いと言う気持ちだから焦る事はないのだが。

 他の二人はデッドエンドに取付いている。一人は流山の某プライベートウォールで、もう一人は町田の近くの某ジムで普段登っているらしい。

 気合を入れて、デッドエンド直上の最初のポケットを取りに行く。まぁ、ここはそんなに難しい訳ではないから何とか取る。しかし、持てる気がしない。動けない。降りる。

 このポケットは指を奥まで入れる人と、ポケットの縁に指の腹を引っ掛ける人といるらしい。その後何回か指を入れて色々探って見たが、これといって決め手が見つからない。これを見ていた流山の人が真似をしだす。最初はキョンが出来なかったが、こうやって正対で行く人が多いと教えると取れるようになった。ん、正対で取れた。自分自身今迄正対で取れなかったのだが。

 実は、多分最初に教えられてやった時は正対だった筈なのだが、その後冬の間中ずっと正対では足が滑って、ポケットが取れなかったのだ。それでキョンをしていたのだ。また取れるようになった。足が滑らなくなった。

 流山の人が中指と人差し指を使っているので真似をして見ると、確かに指の腹がポケットの縁に引っ掛かる。今迄よりも持てる。これかもしれない。

 その後何回かやってみるが、なかなか再現出来ない。1回ではその場所に指がいかない。どうやら、ポケットの中で指をゴチョゴチョ捏ねて見るとなんか良さそうだ。ならば、中指と人差し指でも出来るかもしれない。やって見たら、人差し指を使っても薬指を使ってもあまり変わらないようだ。どちらでも掛かりかたは同じだが、掛かる指が左側の指だから、小生にとっては人差し指を使った方が良いかもしれない。

 しかし、何回やってもあまり成功率は良くない。巧くかかった時は身体を開いて、右手で右の方の甘いカチが取れるのだが、左手のポケットを引き付ける事が出来ない。足も巧く運べない。

 このデッドエンド直上の合間にはデッドエンド左をやって見た。

 左手アンダー気味のカチ、右手スローパーでスタート、右手で上のポケットを取り、左のリップに飛ぶというのが一般的なムーブらしい。しかし、このポケットがなかなか取れない。

 小生は、スタートの左手は左の方のアンダー気味のカチではなく、目の前の甘い斜めカチでスタートし、そのホールドのすぐ上をアンダーに持ち替えて、右手をポケットに持って行くと言う以前仲間に教わったムーブでこなす。しかし、先ずこのムーブをなかなか思い出さない。思い出してもなかなか出来ない。やっとコツを思い出し、出来ても力がいるから何回も出来ないという代物であった。

 そこをあえて何回も挑戦し、右手でポケットを捕らえるが、この持ち方がまたわからない。おまけにデッドエンド直上の左手のポケットと同じだから、デッドエンド直上と混同し、尚更持ち方が混乱する。

 4時過ぎに目白の某ショップのスクールの人達がやって来る。相棒が数えた所によると13人いたらしい。大部隊である。そう言えば、冬場に、やっぱりこのデッドエンドの岩の前で会ったっけ。

 中に、小生の通うジムで時々会う人がいる。で、少しお話をする。

 スクールの連中は一番左のカンテをやる。先ず先生がやって、生徒が登る。ジムで会う人は最初のスタートで落ちたかもしれないが、上は1回で登る。確かに出だしと最後のマントルが核心の課題だが。

 前にも書いたかと思うが、この最後のマントルを何処で返すかで難しさは大きく変わると思われる。水平になったリップを1手行った所でマントルすると難しくないが、もう一手先に送ると、足が無くなり、手も悪くなるのである。

 スクールの先生が、左手のポケットの持ち方で、親指を掛かる所があるから、そこに親指をかけてピンチ気味に持つと楽だと教えてくれる。早速やって見たが、小生には指の腹を引っ掛ける方が楽なようだ。

 その先生が、今度は、デッドエンド直上のスタートのキョンの仕方で、右手はアンダーガバだと教えてくれる。キョンのかける位置も、棚状の上の部分ではなく、その縁であるとも教えてくれる。また早速やって見るが、手が伸びきってしまい、辛うじて指がポケットに掛かるだけで、持つまで行かない。しかし、某メーカーの某ボルダラーの写真のキョンはこのキョンだったのか。これで手が届けばすごく楽だ。

 左手のポケットの持ち方も、このキョンだとキョンを返す時に楽らしい。確かにサイドが掛かるからそうかもしれないが、小生のように正対で行く者にとっては下に引ける引っ掛ける方がやっぱり楽なようだ。

 スクールの一団が右の壁の方に移動し、スタッフの人がデッドエンドを触りだす。

 スローパーを取ってから斜めのアンダーカチに右手を添えて、左足をスタートのガバにトウフックし、縦カチから左のスローパーに乗り込むムーブを教えている。そういう手も有ったのかと真似をして見たが、途中からのトウフックは難しく、結局自分のムーブの方が良いと確認する。

 その後、7時近くまで、デッドエンドの直上と左のスタートからポケットの所を何回かやったが、段々疲れが出て来て、段々、特に左はポケットも取れなくなってしまった。

 それにしても、まだ明るいと時間を確認すると6時45分であったのには驚いてしまった。日が長くなった物だと。

 帰りは何時もの牛丼屋からハンバーガー屋に変えようと、ハンバーガー屋を探すが、何れも道の反対にしかなく、以前良く寄った府中のハンバーグ屋迄いってしまったので、久し振りにそのハンバーグやに入り、豪勢にもアシアンハンバーグセットなる物を頼んでしまった。ディッシュではないから、味噌汁付きである。

 その後は、丁度9時代ということなのか、すごく道が空いている。甲州街道も首都高も渋滞どころか、前後に車がまばらなほど空いている。お影で、帰りも箱崎経由で帰って来た。

 今回は道が空いていたんだか混んでいたんだか、また、体調が良かったんだか悪かったんだか、なんだか良くわからない一日であった。

 で、結局今回も道中記になっちゃったなぁ。最近はボルダリングもあんまり色々と頑張らないからなぁ。


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作成年月日 平成14年 5月27日
作 成 者 本庄 章