御岳ボルダーその37

2002年 4月 1日記
 日曜日に相棒と二人で御岳に行った。午後から天気が崩れると言うので、何時もより少し早く出発する。

 首都高の電光掲示板には一部渋滞の表示があったが、特に渋滞らしい所はない。久し振りに乗った中央道も石川パーキング付近で事故が発生したと交通情報ラジオで伝えていたが、これも途中事故らしい渋滞もなく、何処が現場だったのかもわからないうちに通り過ぎた。

 途中桜の咲く中、11時頃に御岳に到着する。約2時間で着いてしまった。夕方には雨が降り出すとの予報だったので、出来れば玉堂美術館の上の駐車場に車を入れたいと思っていたところ、珍しく幾つか空いていたので、玉堂美術館の上の駐車場に車を入れる。

 本日は丸こんにゃくからデッドエンドに行ってから忍者返しに行く積もりである。

 玉堂美術館の前の遊歩道まで降りるとジャンピングフックの岩が見える。久し振りにジャンピングフックでも触って見るかと降りて行くと先客が一人支度をしていた。

 小生も支度をして、先客に続いて左のカンテを登って見る。この課題もどの辺のラインを登れば良いのかあまり良くはわからない。スタートのホールドをカンテに求めるもあまり良いホールドはない。適当なホールドでスタートするが、次のハングの出口当りにホールドが無い。適当にスローパーを持ったら落ちた。すぐにスタートし直してまた上の方のホールドを探って見たがあまり良い物が見つからない。ぐずぐずしていたらまた落ちた。これはいかん、少し気合を入れなおさなければ。

 スタートホールドにと少し上の方を探ると結構掛かるホールドが有ったので、少し伸び気味になってしまうが、そのホールドでスタートする。やっぱり上でホールドを探るが、今度はガバチックなホールドを持っているからそう簡単には落ちない。少し悪いけどそこそこ持てる所を持って、カンテにヒールをかけてカンテを巻き込む。こんなんで良いのかなと思ったが、アップだからと上に抜ける。

 チョークで真っ白のピンチオーバーハングのスタートのピンチホールドを触る。こんなに悪かったかと思うくらいに悪い。離陸が出来ない。そんなことをしても駄目だとはわかっていたが、一応ホールドを磨いて見る。やっぱり何の変化もなかった。

 先客はファットブロッカーだかファットアタッカーだかを触っている。どうもここは小生のグレードではない。早々に丸こんにゃくに移動する。

 途中、デラシネボルダーにもボルダラーが一人いて、多分トラバースをやっていた。杣の小橋ではアマチュアカメラマンが大きな望遠レンズを使って上の駐車場の桜の写真を撮っていた。

 丸こんにゃくの岩は、昨日降った雨の影響か、左の方の下地が濡れている。幸い誰かが置いていてくれるウレタンマットを敷いて、丸こんにゃく中央を触って見る。

 この課題は、某氏のビデオによると、左手は左の丸っこい所、右手は右の方の指が縦に少し掛かるホールドで、両手を大きく開いた状態でスタートするらしい。足は何れも顕著なスタンスはない。こんなんが使えるのかというものばかりだ。その中の比較的使えるかなという右下の一寸した斜めのリスを左足で使うようだ。

 一応ビデオの真似をして見る。が、手が殆どかからないし伸びてるから、足が巧くそのスタンスに持って行けない。。有効な面への有効な力がかけられない。当然有効な離陸が出来ない。

 左の方にスタンスを探したり真下にスタンスを探したり、いろいろやって見たが、これといった物は見つからない。

 丸こんにゃく右を触って見る。この課題は新たに出現したスタンスを使わないで登ろうとしている課題である。早速某氏のビデオのムーブをやって見ることにする。

 左手は掛かるんだかかからないんだか良くわからないスローパーチックなホールド、右手は僅かに膨らんだ所の付け根付近に走る水平の僅かなリスだと思う。右奥の結構掛かるガチガチのリスは使わない。

 右手は指を立てると掛かるという感じだから、少しは効く。しかし、左手は殆ど効かない。平たい面に厚さ1mmか2mm位のちっちゃなフレークが張り付いているみたいなホールドである。手掛かりになりそうなのは、ビデオの画面で見る限り、その付近にはそれくらいしかない。僅かに親指が掛かるかなくらいなホールドである。

 足も左側から真下辺りには1mmか2mmの一寸した段差が2〜3箇所あるかないかである。右には少し水平のリスが走っていて、そこの一ヶ所が欠けてスタンスが出現しているのである。しかし、某氏は左の足でスタートしている。

 今迄履いていた靴のソールが減ってしまったので、今回はリソールした靴を履いている。何時も履いている靴ではない。しかし、何時も履いている靴よりハーフサイズ小さいと言う事で殆ど履いていなかった、何時も履いているのと同じモデルの靴を今回は持って来ていたので、その靴に履き替えて見る。

 すると、今迄離陸出来なかったのが、離陸が出来るようになった。ミリカチスタンスに体重をかける事が出来るのだ。リソールした靴では体重がかかり難いのだ。そんなに被っていない所で、こういう微妙なスタンスで微妙なホールドを使う時は、やっぱりカチ靴の威力は絶大である。この小さい靴も魚の目パッドとともに使用すれば十分に履けるということもわかったしで、以後この靴を使用することにする。

 とは言っても、ビデオのムーブではどうしても離陸しか出来ないので、右奥のリスを使う事にする。

 左手は今迄右手で持っていた一寸したリス、左手はガチガチのかかるリス、足は新たなスタンスの横のリスでスタートし、左手をその上のちょっと窪んだホールドに飛ばす。このホールドは上からの偵察により、一寸したリスが走っていて、そこに4本の指が掛かる事を確認してある。指をしっかりかけてからをもう少し身体を上げて右手をその上の縦に効かせるガバに飛ばす。このホールドを取ってしまえば終わったも同然、ドタバタと足を上げて上に抜ける。

 靴の威力も有って、新たに出現したスタンスを使わずになんとか登る事はできた。右手にかかる奥のリスを使ったので、多分、これでは1級ではないのかも知れないが、左よりは少しやさしいかな位いな感じだ。新しいスタンスを使うよりは難しい。まぁ、目的は達成出来なかったが、デッドエンドに移動する事にする。

 デッドエンドには、河原を廻って行ったが、先客が2名いた。内1名は知り合いであった。

 一応デッドエンド直上をやって見る。相変わらず左手のポケットが持てない。中指と人差し指なのか薬指なのか迷ったりもするが、薬指では持ちこたえられない。持ち難いけど中指と人差し指でしか持てない。

 先客の一人もこの課題をやっている。左のポケットの次の右のポケットを触っているから、小生とはレベルが違うのだが。その人から、左のポケットは奥まで指を入れて、捻り気味に持つ人と、指をあまり奥まで入れずに指の腹を引っ掛ける感じで持つ人といると教わる。小生は指を奥まで入れて持ち方を探っている内に落ちると言う事を繰り返している。指の腹を引っ掛ける持ち方は小生の苦手とする持ち方である。いずれにしても先は長そうである。

 デッドエンド左にも挑戦して見る。右手ガバスローパーでスタートし、左手をすぐ目の前のアンダーに持って行って、右手でポケットを取る、というムーブをやって見る。以前ジムの仲間に教わったムーブだ。

 教わった時は、アンダーが持ち切れず壁に入れなかったのが、今回はアンダーを持って右手をポケットまで伸ばす事ができた。ポケットの場所を探っていたら落ちてしまったが。

 デッドエンドをやっている知り会いの真似をしてデッドエンドを触る。左手を縦カチのすぐ横のホールドに持って行って見る。しかし、悪いし、足が左に開き過ぎていたからか、身体が開いてしまい落ちる。

 何時ものムーブでやって見る。左のポケットから右のポケットがスタティックチックに取れた、ような気がしたが、ポケットを触って落ちる。

 イギリス人のトラバースの上の課題をやって見る。昔やっていた場所に足を乗せてやって見る。上のホールドが取れない。最近の足でやって見る。身体が上がらない。駄目だこりゃ。

 先客が丸こんにゃくに移動して行く。

 足を見直して、デッドエンドをやって見たら、何とかポケットに止った。しかし、しっかり持てておらず、持ち直す事も出来ずに落ちる。やっぱり疲れてしまっているのか。そう言えば、この縦カチを持つ指の腹が痛い。何時ものように持ててはいないようだ。どうも指の皮の消耗が最近は激しいようだ。人工壁でも皮が持って行かれてしまうので、回復の時間がなくなってしなったのだろうか。どうも何時も指の皮が無い状態が続いている。

 他にもデッドエンド直上とか左とかやって見る。やっぱり疲れてしまったようだ。今回も指を酷使したからなぁ。

 発電所脇の駐車場を通って忍者返しに移動する。途中さっきの先客が丸こんにゃく左に取付いていた。

 忍者返しの岩の前には2人先客がいた。二人とも虫をやっている。小生は子供返しを触る。

 この子供返しだが、最近は下地が上がったため、最初の左手がガバに届いてしまう。昔は下の悪いホールドからスタートしていた様なので、そのホールドからスタートして見る。例のビデオのムーブは身体を振って左足でスタートするムーブだったので、一先ずはそれを真似る。しかし、右手のホールドが持ち切れず、離陸出来ない。

 虫をやっている人が、正対で左足はカウンターだったと教えてくれる。早速やって見ると離陸は出来る。が、左手が出せない。どうしても飛ばさなければならない。飛ばしても止らない。足を色々と工夫しながら何回かトライしたが、結局1手目が取れなかった。

 諦めて、左手ガバで出て飛んで見る。右手がホールドを捕らえる。が、保持出来ず、指の腹を思い切り擦って落ちる。この課題はすごく痛い課題のようだ。そう言えば、結構このホールドで怪我をしている人がいたっけ。

 忍者返しを触って見る。スローパーに止らない。やっぱり疲れているようだ。少し休んで、また忍者返しに触る。今度はスローパーに止る。キョンの体勢を作って右手を飛ばす。その手が止る。そのままクロスから上に登る。

 リップの手前で、縦ガバを掴んで、そのまま右に行って見る。これも例のビデオのムーブの真似である。まぁ次もガバだから落ちる事はないが、なんか少しもたもたしながら上に抜ける。

 小生にとっての忍者返しの第2登である。このグレードで2回登った課題はこれが初めてである。やはり少し嬉しい。

 裏に降りて行くと2人連れがやってくる。そして、小生のホームページを見てくれていると言う。相当見てくれている人がいるようで、嬉しいやら恥ずかしいやら。

 忍者返しの岩の前に行ってからお名前を伺うと、小生が何時もお邪魔するホームページによく登場する方だった。改めて挨拶をする。

 その後何人かがやって来て人数が増えて来る。デッドエンドの先客も合流する。暫くお会いしなかった方も見える。4時過ぎにやって来た人もいる。都合10人以上になろうか。やっぱり忍者返しは夕方混む所のようだ。

 雷がなりだす。雨も僅かに落ちて来る。そろそろ潮時かと支度を始めようとしたらおお粒の雨が降り出した。急いで支度をして引き上げる。この事を予測して玉堂美術館の上の駐車場に車を止めて正解だったようだ。既に駐車場には殆ど車はいなかった。

 ここの所恒例となった牛丼屋に寄って国道20号を使って首都高に乗る。電光掲示板には渋滞のマークが出ていたが、実際はそんなには渋滞はなかった。そう言えば行く時もそんな感じだったなぁ。

 とまれ、少し早めから何時もの時間まで、今日も結構頑張ったなぁ。


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作成年月日 平成14年 4月 1日
作 成 者 本庄 章