御岳ボルダーその29

2001年12月25日記
 連休の中日にジムの仲間と御岳に行った。2人である。

 先に降った雪が心配であったが、雪は全く残っていなかった。

 発電所脇の駐車場に車を止める。駐車場から沢の上流方向を見ると、人が沢山集まっている岩が見える。なぜあんな所の岩の前にと良く見ると、デッドエンドの岩である。木の葉が皆落ちているから駐車場から良く見えるのである。あんなに近かったんだと改めて驚く。

 ちょっと混み過ぎているなぁと話しながら歩くが、他にあてが無いから先ずはデッドエンドに行く。

 10人以上はいただろうか。デッドエンドや、イギリス人のトラバースの面の課題をやっている。地面が見えないくらいにマットが敷いてある。挨拶をしながら仲間に加わる。某有名人とその仲間の人達もいた。

 こんなに混んでいるとデッドエンドでアップする訳にも行かないから、そこら辺で適当にアップする。

 大勢に交じってデッドエンドに取付く。いつもの縦カチまでゆき、まだ少し余裕がある。足が見える。今迄見えす、使えなかったスタンスに左足を乗せ、右足をもう一歩上げようとして落ちる。すると、後ろでスゲーという声が聞こえる。登れないのにスゲーと言われたのは初めてである。

 5〜6人の人達がそれぞれ色々なムーブをやっている。そのうち女性が一人登る。すかさずその人のムーブを真似て見る。

 そのムーブは、縦カチを持って、左足を左のガバスタンスに上げてポケットを取るムーブである。ところが、小生にはその左足が上がらない。

 色々とやって見て、以前使って見た事のある、そのスタンスのもっと左の上のポケット(直上で使うポケット)を使うことを思い付く。

 一度身体を剥がされつつやっととって、左足を上げて見ると、足が上がった。その足に乗り込みながらポケットを取りに行ったら、ポケットに指が触った。取れはしなかったが、触れた。初めてである。

 次は右足を切って左足に乗り込んだら、ポケットが取れそうな感じになった。しかし、疲れて来たのか、そこまで行くのにぎこちなくなって来てしまった。しょうがない次回にするか。

 仲間はデッドエンド直上左バージョンに成功する。

 中州のジャンピングフックに行って見る。なんだこりゃ、下地が50cm以上上がっているではないか。レインボーハングの左手の外引きのホールドがいきなり取れるではないか。早速羽毛服を着たまま裸足でジャンピングフックをやる。ふざけてやったから2回失敗したが、3回目には成功する。わーい1級だぁーって、嬉しくも何とも無い。仲間は飛びつきもしないでリップが取れるのだから。

 丸こんにゃく岩方面に行く。すると、その手前の石に知り会いの2人連れがいる。少しお話しをしてから丸こんにゃく岩にゆく。

 仲間は魅惑の丸こんにゃくを、小生は右の1級の課題を触る。ところが、なんかすごく良いスタンスがある。こんなのあったかなぁといいながら、それを使ってやって見たができない。

 何回かやっているとさっきの知り合いが来る。すかさず聞いて見ると、やっぱりそのスタンスは最近出現したようだ。

 その人が小生と同じ課題を触る。その時、小生が右手で持ったホールドを左で持ち、小生が最初右手で持とうとした縦カチっぽいホールドを右手で持ちスタートして次のホールドを取ろうとしている。

 どうしても次のホールドが止らなかったので、そのムーブを真似たら、スタティックっぽく次のホールドが取れた。例によってその先のスタンスが定まらず、次で落ちたが、その後その課題がそのムーブでできた。

 そのスタンスを使わないでもやってみたが、全くだめだった。

 仲間のやっている魅惑の丸こんにゃくのスタンドアップバージョンというか、ノーマルバージョンをやって見る。

 知り会いの人にスタンスを教えてもらって離陸するが、次のホールドに止らない。反対の足を使うらしい。足を変えて何回かやるが、止まる気配はない。足を置く方向を変えてやって見ると、次のホールドが持てた。しかし、次に動くための足が無い。少しぶら下がってもがくが落ちる。

 知り合いは寒いからと先に移動する。

 スタートの足の方向を変えてみれば次のホールドに手が出るかもと思ったが、結構疲れて来ているし、日が暫く前に陰ってしまっていたしで、寒かったので、我々も移動する。

 とけたソフトクリーム岩でまた別の知り合いに会う。その人と私の家の欠けた岩を見に行く。結構大きな岩が欠けたようだ。怪我が無かったとかで何よりである。

 結局3人で忍者返し方向に行く。

 対岸から見る忍者返しの岩の前はまるで村状態である。人が居すぎて何人いるかわからない状態である。

 知り合いと別れ、鵜の瀬岩に行くとさっきの二人連れの知り合いが砂箱岩にいた。われわれは少しお邪魔して忍者返しに行く。

 荷物の置き場所も無いほどに混んでいる。さっきのデッドエンドで会った人達が来ていたようだ。その外にも暫くぶりで会う人やいつも会う人もいる。

 御岳でいつも会う人がホームページを作っていて、それを仲間が教えてくれたので、最近そのホームページにお邪魔したのだが、その作者の人が居たので少しそのことでお話しをする。何だかんだ結構長くお話しをしてしまった。

 人ごみに紛れて、忍者返しを触って見る。スローパーの先のホールドを触って落ちる。

 デッドエンドとか、丸こんにゃくとか、結構疲れている筈だ。しかし、いつもの所まで行く。

 2〜3回同じ所で落ちる。足が滑ったり、スローパーで手が滑ったりする。岩がぬめっている感じがする。どうやら、気温が下がって来て、岩が結露し出したようだ。

 さっきお話した人のホームページでこの忍者返しのここの所の解説をしてくれているのだが、それによると、右足に乗り込んで身体を右に持って行くらしい。それを意識してやったら、スローパーの先の右手がかかった。そして、少し持ち直したら、しっかり取れた。

 次は縦カチ、というよりもガバに近い。持つ所をもう少し選べば良かったのだが、初めてだから、持った所で次の右手を取りに行く。次はその右手を飛ばすのだが、それがなかなか出ない。足は左足だけである。一度手を飛ばすが届かない。もう一度飛ばそうとするがなかなか出ない。遂に力尽きて落ちる。

 おしー。あと一歩。あとで良く見ると、右足のスタンスがある。それに乗ると、手を飛ばさなくても良かったようだ。多分そこに足を乗せていれば取れたかもしれない。誠に残念。

 ところが、その後何回かトライしたが、段々届かなくなって来て。やっぱり駄目だった。暗くなって来てしまったから帰る事にする。

 でも、忍者返しのスローパーの先のホールドを一日でこんなにいっぱい触ったことは今迄に無かった。少なくても6回や7回は触っている。それも、他を廻って来てからである。やっぱり強くなって来ているのかなぁ。とすれば、人工壁でのドッ被り壁のお影かなぁ。最近はドッ被りしか触っていないものなぁー。

 帰りに仲間と明日小川山に行く事にする。集合は5時半にする。少し早いけど、日帰りだし、別の仲間も既に今夜出るといっているし。

 あきるののデニーズで夕食を取ったが、デニーズって結構高かったんだ。


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作成年月日 平成13年12月25日
作 成 者 本庄 章