御岳ボルダーその25

2001年 7月 9日記

 久し振りに相棒と2人で日曜日に御岳にいってきた。

 昼間は暑いので、出発を午後1時にする。さすが道は空いており、3時には御岳に到着した。

 この時期、やっぱり御岳は混んでいる。釣りにカヌーに、でもバーベキューをする人はいない。時間も時間だからいたとしても帰ってしまったのかもしれないが。

 寒山寺の駐車場は満員。玉堂美術館の上の駐車場は辛うじて1台分が空いていた。

 とけたソフトクリーム岩に行く。

 奥多摩の沢帰りだと言う一団がいる。内一人はジムでたまに会う人であった。

 彼らは下流面の右端のアンダーという7級の課題に取り付いている。小生もアップで登る。

 この課題、途中の四角い出っ張りの右をレイバック気味に使って、その出っ張りを乗っ越して行くらしい。小生はずっとその出っ張りの右を登っていた。その場合には、左手は出っ張りの右上のガバホールドを持つのだが、その先の右手のホールドがない。リップはつるつるで悪い。けっこう難しくて恐いのである。

 そのガバホールドを右手で持って、出っ張りの右下隅のボッチに右足をあげて出っ張りに乗るというのが普通の登り方らしい。今回、このムーブを初めてやって見た。やっぱりこっちの方が楽だ。

 その左の5級の課題を触る。これも、左手を返してマントルすると楽な課題なのだが、右手を右側の四角い出っ張りの上のカチを取って左足を上げるムーブをやっていたので、それを真似て見る。登れるけど、左手を返す方が少し恐いけど楽のようだ。

 沢帰りのグループの女性がなかなか左足が上がらないので、左手を返すムーブをやって見せる。まぁ、これはこれで、こっちの方が易しい訳ではない。背筋がなければ足を上げるのは辛いと思う。

 凹角左をやってみる。下地が僅かに下がったままの様で、リスの上の方の手の掛かる所にいきない左手を上げることが出来ないので、左手その下の係りの悪いところ、右手カンテをピンチで左足に立ち、左手を本来のリスに飛ばす。そして足を上げ、右手をカチに持って行くのだが、ここのところが、足が決まらず手も心許ないので、うまくできない。何回か試すがうまくいかない。

 ならば凹角右でもと、右カンテに出て見たが、こちらも右足に乗り込めず、右手のホールドもわからず、上に抜ける事はできなかった。

 沢帰りの一団がキックマントルをやりだす。小生も見に行く。

 ジムで会う人が取り付くが出来ない。右足の場所が悪いようだ。足の場所をアドバイスする。その場所で、3回か4回かかったが、右手を半分返し、左手を完全に返して登る。仲間に電話するとかいっているから嬉しいらしい。

 小生も、この課題は1回だけ登った事はあるのだが、最近は登れていない。出来そうにはなかったが、触って見る。案の定手がしっかり持てていないから、右足が上がらない。3回目位に足は上がったが、その足に乗り込めなかった。

 彼らは再びアンダーをやり始める。

 小生は凹角の右側の3級の課題をやってみる。この課題は小生が初めて登った3級である。

 左右横引きのガバでスタートし、リップの上のカチでマントルなのだが、足が決まらずマントルの体勢まで行けない。

 昨日は別の事で背筋を使ってしまったので、それに暑さのせいもあって、今日はどうも調子がわるい。まぁ、今日は登る気で来ている訳ではないから、登れなくても良いのだが。

 足を上げ過ぎているのだろうと、足をさげ、少し左に移動すると、なんとか左手が効き、マントルを返す事ができた。

 相棒が靴を履いて滑り台岩の方にゆく。小生も見に行く。

 相棒はこの滑り台岩の川面の右の易しい所を登っている。小生は、滑り台面のすべり台という6級の課題を触って見る。

 この課題、昔は結構楽にできていたのだが、最近はどうもうまく登れないでいる。もう登れなくなって1年以上経っている。結局今回も登れる気がしなかった。

 相棒がオーストラリア岩に移動すると言うので、くっついて行く。

 この岩の川面の一番左の9級の課題が相棒のテストピースである。登れれば調子がよい、或は楽に登れれば進歩している、というバロメーターとしている。

 今回は久し振りではあったが、登れたので、衰えてはいないという判断となったようだ。

 とけたソフトクリーム岩に戻る途中に、相棒が、一番山側にある誰も登っていそうにない小さな岩を見つけ、登って見るという。

 高さは 2.5m 位。胸の高さ位から傾斜が寝て来る岩である。右のスローパーチックなカンテを持って、左手はアンダー気味のホールドか、右手に添えて、右足に立ち、左足をガバスタンスに上げれば、あとは寝ているスラブを2歩位登って終わる課題である。しかし、右のカンテがやや悪い。パーミングでやや横引きすると少し持てる。が、足は右足だから、バランスが少し難しい。

 相棒は最初左足を一つ上のガバスタンスに上げて立とうとしていたので、その下のスメアチックなスタンスに右足で立てと指示する。そうすれば足の位置が下がり乗り込み易くなる。でも、手が悪いからなかなか立てない。ああだこうだと、手を探って、遂に右足に立つ。

 次は左足だ。だが、この左足が素直に出ない。落ちそうになるのを必死にこらえ、左足の膝を腰のあたりのリップに乗せる。そういう手もあるのか。あとは這い上がるだけだ。手を必死に探し、落ちそうになりながらも、結局ずりあがる。できた。やっと登った。

 とけたソフトクリーム岩にもどると、沢帰りの一団の彼女がアンダーに挑戦している。

 小生も、その課題とか、その左隣の5級の課題とかを幾つかのムーブで登って見る。

 その一団は滑り台岩に行く。

 我々は、5時近くなったので、忍者返しにでも行ってみようと、荷物をまとめ、滑り台岩に移動した一団に挨拶にゆくと、小生がさっきも登れなかったすべり台6級に取り付いている。

 左足をやや大きめの凹みに置いて、地面を蹴って上のホールドに飛びついている。そこで、小生が、この課題はこことここのホールドを使ってスタティックに出られるよと教える。自分ではできもしないのに。

 そのホールドは左手はミリカチ、右手は斜め方向のつるっとした面を持つ掛かりの悪いカチである。そして、真下辺りのスタンスに立って、左足を上げる。ここが核心である。

 6級ということだが、指が太かったり、体重のある人には辛い。小生も体重が増えてからは登れていない。

 結局、荷物を置いて、靴を履いてこの課題をやってしまう。

 一団のジムで会う人は登る。さっきのキックマントルの人である。やっぱり電話すると騒いでいた。

 登れなかったが、遅くなるので、忍者返しに移動する。

 そのまま左岸を下り、鵜の瀬橋を渡って移動した。

 対岸からではわからなかったが、忍者返しに行って見ると、5人程クライマーがいた。内3人は知り合いであった。

 忍者返しを登って見る。

 右手がスローパーにやっと止まる。そのまま少し勢いを付けて右手を飛ばす。距離的には届いている。しかし、ホールドは出来ない。まだもう少しかかりそうだ。

 十分に休んで、2回目、スローパーが持てず。やっぱり。3回目同じ。残念。

 昔一緒に登っていた人で今はこっちの方に住んでいる人と話しをしたり、ひょんなことから知り合った人と話しをしたりしていたら、7時を廻ってしまった。蚊も出て来た。そろそろ暗くなる。前の瀞場でカヌーをしていた学生さん達も帰って行った。我々も帰る事にする。

 その間、勿論クライマー返しのナックルジャムは何回となく練習をした。

 帰りはちょっと用事があったので、所沢経由で帰る。夕食を御岳ラーメンにするか、所沢近くの山田うどんにするかで迷ったが、結局山田うどんにする。

 今回は夏場メニューのツナサラダうどんにする。とろろ皿うどんもあって迷ったが、こっちにした。頼む時は、少し量的に不安があったが、実際は量は充分、満足出来た。それにしても、ここはセットには殆どご飯にうどんかそばがつくと言う、ボリューム満点の店である。従って、小生には恐くてセットメニューが頼めないのだ。いつからセットにうどんやそばが付くようになったのだろう。昔はついてなかったのに。

 外環から首都高へ。途中眠くなったので川口のパーキングエリアに入りコーヒーを飲む。ここのコーヒーの販売機には、普通の1.5倍位の量のやつがある。このサイズは初めて見たが、そのサイズを飲む。やっと眠気が覚める。

 暑いしで、アイスクリームが食べたくなったので、アイスクリームを買う事にする。ところが、所がである。お金を入れてボタンを押したのに品物が出て来ない。おかしい。

 この自販機の取り出し口もなんだか窮屈で、はたしてそこが商品の取り出し口かと疑ってしまったし。なんか小生とはあんまり相性の良くない機械のようだ。せっかく抹茶アイスを食べようとしたのに。

 相棒はもう一回お金を入れて見たらというが、そうして、万が一、2つ出て来たとしても、小生は1つしかいらないのだし、相棒もいらないというから、そんな馬鹿な事はしたくない。それに、無理矢理2つ買わされたと言う感じで気分が悪い。もう既に相当に気分を害しているのに。

 時間は既に10時である。電話サービスは9時半で終わっている。仕方が無いからその電話番号をメモして帰る。そのお影で完全に目が覚めた。

 これってもしかするとラッキーだったのかも。と考えられるように早くなりたいな。そうすれば、ボルダリングもうまくなるかもね。って、こんなこと考えるようじゃ、小生もまだまだ若いようだ。

 その日は家に着くなりすぐに寝てしまった。やっぱり色々と疲れていたのだろう。やっぱり若くないか。

 それにしても最近はついていないなぁ。


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作成年月日 平成13年 7月 9日
作 成 者 本庄 章