御岳ボルダーその22
2001年 3月25日記
土曜日にいつものジムの仲間と2人で御岳に行った。約一ヶ月振り、久しぶりの御岳と言う感じである。
少しゆっくり目の9時に待ち合わせ、出発する。ところが、ラジオによると、学校が春休みに入った最初の土曜日ということからか、道路が相当渋滞しているらしい。中央道も事故で渋滞しているらしい。首都高の湾岸線も葛西から先が渋滞している。久しぶりにレインボーブリッジ経由よりも箱崎経由の方が霞ヶ関には早く着くらしい。ならばと、箱崎、池袋、高島平、所沢経由で青梅に行くことにする。
ところが、高島平からの川越街道が混んでいる。車がなかなか動かない。仕方がないから和光から裏道に入る。
これがいけなかった。裏道の方が車が動かないのだ。今日は少し混みすぎのようだ。といって、川越街道に戻るのも時間がかかるので、ただただ我慢で所沢近くまで裏道を行った。
所沢市内も渋滞である。信号でなかなか車が進まない。結局、途中スーパーに寄ったりはしたが、御岳まで出発から4時間もかかってしまった。
今回はまず最初に忍者返しの岩に行こうということになっていたので、寒山寺の駐車場に車を入れ、そこから歩く事にする。幸い寒山寺の駐車場はまだ少し余裕があった。
途中、ロッキーボルダーの前を通る。この岩の下地は岩が出ていて決して良くはない。高いし。でも、転々とチョーク痕が付いている。一説にはこの岩はホールドが剥がれそうで結構恐いとも言われているが、最近インターネット上に新しい課題が発表された事もあってか、このハイボルダーに取り付く人はいるようだ。
忍者返しの石の前に行く。誰もいない。やっぱり年度末の土曜日か。しかし風が強い。足拭きマットが飛ばされてしまう位だ。
マットを敷き、その上で少し遅い昼食やストレッチをしていると、対岸をジムの仲間の2人組みが通る。手を振る。
白狐岩の下流のなかなか離陸できない岩の7級の課題でウォーミングアップをする。相変わらず離陸に苦労する。忍者返しに取り付いてみる。気合が入らない。1手目をやっと取って落ちる。
さっきの彼らがここに来るかと、少し待っていたのだが、なかなか来ないので、こちらから鵜の瀬橋の方に移動することにする。
鵜の瀬岩にはさっきの彼らと、その外に4人くらいの集団がいた。
鵜の瀬岩は少し高い岩である。以前は下地は草ぼうぼうで、冬場限定のボルダーであった。しかし、最近下草がきれいに刈られ、下地も整備された様である。多分、今年は春から夏にかけても、この鵜の瀬岩を登ることができるであろう。
さっきの彼らは実際は3人であった。一人は鵜、もう一人は左の方の6級とか5級の課題を触っている。
小生も彼らの真似をして左の6級の課題を触る。
この課題、下にコンクリートのブロックの一部が飛び出しており、その横には大きなコンクリートブロックがせり出している。高さもある。結構恐い課題である。実は小生、まだこの鵜の瀬岩の課題は一つも登っていない。今まで恐くて登れなかったのだ。
横からせり出しているコンクリートブロックに乗ってホールドを偵察すると良いと教えられたので、やってみる。ホールドはガバである。でも少々遠い。右手左足で半身になり、左手で次のホールドを取ろうとしたが、取れない。右手はそこまで良くはない。一緒に行った仲間が登ってみてくれる。しかし、その彼とはリーチが相当に違うので、そのまま手本にはならない。
正対で取った方がやさしいと言ってくれたが、正対で遠いホールドを取るにはどうしても飛びつき気味のデッドになってしまう。ところが、下の石が恐くて思い切って手を出せない。3回くらいやってみたが、どうしても思い切ってできない。
3人組のジムの仲間の内のもう一人の仲間が触るが、やっぱりなかなか遠いホールドが取れない。下にマットを敷いてやっている。
そのマットを借りて、小生もまたやってみる。正対で足を決め、右手を飛ばす。ガバに手が止まる。よし、左足を上げて、後はガバを繋いで、上に抜ける。
やっぱりマットに助けられた。
最近はマットを持っては行くのだが、殆どクラッシュパッドとしては使わないでいたのだ。今回も自分では使っていなかった。でも、やっぱりマットのお世話になってしまった。マットがなければ登れないところは登らなければよいと思ってはいたのだが、実際に登れないとなんだか悔しい。で、結局マットを使ってしまった。といって、マットを絶対に使わないと言うことでもないから、まあいいかげんなものなのだが。
皆で忍者返しに移動する。やっぱり誰もいない。マミ岩の方にも誰もいない。多分珍しい。
例の難しい岩の7級の課題を一緒に行った仲間とやってみる。なかなか良いムーブが見つからない。小生、左足をヒールフック気味にして登る。こんなん有りかなぁ。
白狐岩のトラバースのスタートの所を直上する6級の課題をやってみる。
今回は、前からずっと履いていたベルクロ靴とカチ靴の2足を持ってきた。最初はベルクロ靴を履いていたのだが、カチ靴の方がよさそうだったので、この忍者返しに来てからはカチ靴に履き替えていたのだ。そのため、フリクションに慣れようと、この白狐岩の課題に取り付いて見たのだ。
前回のとけたソフトクリーム岩の時ほど恐くはなかった。やっぱり少しこういうつるつるの岩に慣れたようだ。
さっきの鵜の瀬岩で会った集団がくる。そして、マットを沢山敷いてくれる。
忍者返しを触ってみる。スローパーまで行った。でもやっぱり何だかあまり気合が入らない。やっとだ。
3人組の仲間の一人が水の詩を登っているので見に行く。
この課題は、すぐ後ろに岩が迫り、下にも大きな岩が出ている恐い課題だ。おまけに、途中の結構高く登ってからのカンテへのマントルが難しい。マットを敷いて、スポッターを2人つけて登っていた。
一緒に行った仲間とマミ岩に行く。
2人でマミ岩右のSDをやる。なかなかできない。左手ピンチから右手立てカチが取れない。
このムーブは多分にバランスなのだ。本来ならばスタティックに取れるはずなのだが。その部分だけおさらいしてみる。左足の使い方なのだ。踵を上げて左足に乗ってみる。手が出る。スタティックに取れた。下からつなげる。たてカチを取って動けない。ここの所は確か左足を一度下げてのはずだったような。
左足を下げようとするのだが、左手が耐えられない。今日は全体的に今一歩気合が乗らないようだ。
左足を降ろすには確か左手を一度持ち直したような気がするが。やってみる。どうやってもうまくゆかない。右手のたてカチの持ち方は、確か親指をかけてピンチ気味に持ったんじゃなかったっけ。それもやってみる。なんか少しできそうな気がしてきたが。
3人組の仲間の一人がくる。この課題のムーブを聞くと、左手のピンチは使わないらしい。でもそれでは小生には無理なようだ。そのムーブだと1級位になるらしいから。
一緒に行った仲間がそのムーブに挑戦する。やっぱり難しいようだ。立てカチを最初は上から持たなければならないのだから。
この3人で遊歩道の上の汚い岩に行く。
真ん中辺の2級の課題を眺める。一緒に行った仲間が、少し遠いホールドを正対で取りに行ったと言うので、その部分を正対でやってみたら、ホールドに手が触った。なんかそのムーブでできるかもしれない。でも、3人組の仲間が、この岩は脆いからそのうちホールドが欠けるのではないかという。
現にこの課題の下の方のガバが浮いている。もう2年も前から浮いているのだが、いまだに浮いている。落ちると遊歩道の縁石に思いっきり落ちる感じで恐いから、多分この課題はあんまり触る人がいないのだろう。小生もマット無しで挑戦する気にはならない課題だ。
この岩の左の5級のSDスタートのホールドを3人組の仲間に確認すると、小生の思っていたホールドで良かったので、そのまま登ってみる。
スタートから右手を取って、左手をクロスにしてしまって次に動けない。失敗。今度はホールドを確認して、左手で取ったホールドを右手の送りでとり、左手を左の方のホールドに持っていって最後のマントルのところまで行く。左足をカンテに上げてみたが、そのまま上の薮に上がるのも大変だったんで、足を上げたところで降りてくる。まぁ、あとはその足に乗って上にゆけば良いだけのすごくやさしいムーブだから、やってもやらなくてもおんなじということで。
マミ岩に戻って、一緒に行った仲間と3人組みの仲間が登るのを見る。
3人組の仲間が、マミ岩右の右とかいう課題をやっている。マミ岩右のSDのスタートから、右手で取る右効きの立てカチを左手でとり、そのまま右の方の豊富なスタンスをどうして使えないのかと悩みながなら右上してゆく課題である。結構難しいらしい。
これを3人組の仲間のもう一人がビデオで撮りながら、ブッシュを登るどうってことない課題にしか見えないと言う。確かに、傾斜はないし、スタンスはいっぱいあるし、遊歩道の石垣に向かって登ってゆくから、こんな所に課題がと疑ってしまう感じはある。多分そんなに難しいとは思えないであろう。実際は1級以上はあるらしいのに。 いつもの中央4級を触る。いまだにこれといったムーブが見つからない。今回も2、3やってみる。
両手結構悪い手で出て、右手上のアンダーで足を上げるというのをやってみる。2回目で成功したが、何だか違うムーブだ。3人組の仲間に、無理に限定しなくてもと言われてしまったが、別に限定しているつもりはないのだが。
忍者返しの岩の前に戻り、忍者返しを登ることにする。
この岩に、最近新しいホールドが出現したらしい。確かにちょうど蟹のトラバースの核心部分に結構大きなホールドがある。このホールドをスタンスにすると、忍者返しのスローパーホールドから次のカチホールドがクロスに取れるのだ。そのムーブを3人組の仲間の一人がやっていた。虫でもこのスタンスは使えるらしい。
汚い岩を見に行った3人で、そのことを話しながら、このガバもそのうち剥がれるかも、これが剥がれたら相当怪我するだろうか、これが剥がれるには剥がれる前に動くからわかるだろう、とか、いろいろ勝手なことは話していた。実際、この岩は一冬毎に状況が変わっているようだ。つい最近でも、またまた忍者返しのスタートホールドの虫のキョンを掛けるところが欠けてしまっている。あれだけ染み出してくる岩だから、冬場に岩が欠けるのは当然と言えば当然なのだが。
3人組の仲間が先に帰る。鵜の瀬岩で会った集団も帰る。
マット無しで忍者返しに取り付く。どうせ上には行けないのだが。やっぱりスローパーまでだった。
既に6時近い。風は止んできたのだが、やはり寒い。
仲間が鵜をまたやってみたいというので、帰り際に鵜の瀬岩に寄る。
やはり、誰もいない。今回は素直にマットを敷いて、5級の課題に取り付いてみる。この課題もまだ登ったことはない。
スタートから左手、右手と手を進め、次のホールドをクロスに取らなければならなくなった。適当な足がない。左横にいかにもヒールフックしてくれと言わんばかりにスタートホールドがある。ヒールフックを掛ける。楽にクロスができる。後はガバ。上に抜ける。3人組の仲間の一人が登るのを見てラインやホールドはわかっていたが、一応1撃だ。左の6級よりもやさしい感じだ。
仲間に話したら、やっぱり6級の課題の方がやさしいというし、スタティックに登れるという。で、マットを敷いて、再度登ってみる。彼のように右手を引き付けて手を伸ばす。やはり手が届かない。今度は左手で引き付け、右手をデッドで飛ばして上のガバを取る。やはり小生にはこれしかないようだ。ついでに上まで抜ける。
実は、この岩も3人組みの仲間が、3人で、ホールドが欠けそうで恐いと言っていたが、小生にはそういう感じはしなかった。確かに、この岩もガチガチで、今にも欠けそうな亀裂を持ったホールドがいっぱいではあるが。
仲間も鵜が登れそうな感触を再び確認したようだ。既に暗くなりかかっている。
本日はスタートが1時近くなってしまったが、それでも結構遊ぶことができた。やはりボルダリングだ。
帰りは、高速を止め、奥多摩街道で立川まで行き、甲州街道で永福まで行った。途中府中で、相棒と何回か行ったことのあるファミレスにより、帰葉した。
やはり11時近くになってしまった。