御岳ボルダーその17

2001年1月4日記
 昨日、相棒と娘2人の家族4人で御岳に行った。家族4人は久し振りである。

 正月ということから、ついでに御岳というスケジュールだったので、色々準備等があって出発が遅れてしまい、御岳着は2時頃になってしまった。

 何時もの玉堂美術館の上の駐車場に行くとほぼ満員。無理すれば車を置く事は出来たが、今日は写真を撮る事も目的の一つであったので、無理をせず寒山寺の駐車場に戻る。

 楓橋を渡って遊歩道を鵜の瀬橋の袂まで行く。このエリアの写真を撮るのが目的である。

 鵜の瀬岩の前まで行く。途中、道が一部水没している。沢の水位は大分低いのになぁ。ところが、岩の下は整地されているようだ。砂利や砂が入っている。小さな木もない。少し登りやすくなったようだ。誰か整備をしてくれたのだろうか。

 この岩、少し高いし、今回は荷物の関係からマットを持ってきていないし、写真が目的だったから、岩に少し触っただけだった。

 次は砂箱岩。ここは少し岩の途中に停まって写真を撮る。後で見るとあまり良い写真ではなかった。対岸の命ください岩を登っている人達がいた。

 続いてマルガリの岩。ここは初段だから、離陸すら出来ない。でも、一応岩に触っている写真を撮る。後で見ると、足が地面から離れていないから、間抜けだ。

 鵜の瀬橋を渡って命ください岩へ。先に見た人達は居ない。ここで、やっとボルダリングが始まった。既に何回か登っている正面の2級の課題だ。写真は相棒に撮ってもらっていたのだが、相棒が、どこで撮ってくれとの合図が無いうちに落ちてしまったと文句を言う。ここは、先程までの写真の為の写真ではなく本気で登っているのだから、合図など出来ない。そのように伝える。

 今回も靴は3足持ってきた。相棒の靴を入れると4足だ。

 最初は、大分足に慣れた、カチ靴を履いた。この靴、なんか足が滑る。最初の左足に立てない。何回かやってやっと立てたが、今度は右足に立てない。何時ものベルクロ靴に履き替える。やっぱり立てない。なんか滑る。岩が冷たいからかなぁ。

 皆さんがやるように、いきなり右足でスタートしてみる。立てた。立てるのだ。何でだろう。やっぱり強くなったのかなぁ。が、失敗。

 結局、その次に出来た。やっぱり、足というより、指が強くなったのだろうか。

 次は忍者返しの岩の前に行く。数人の人達が虫をやっていた。

 白狐岩、水の詩岩、玄関岩の写真を撮る。で、登った課題は、玄関岩の正面フェースのカンテ辺り、7級位らしい。

 今日は忍者返しとクライマー返しのナックルジャムには触らない。この岩の写真は撮らないから。

 マミ岩へ。3〜4人のグループが2枚のマットを使って、右の課題を触っているようだ。小生は中央の4級の課題に触ってみる。

 いつも思うのだが、この課題は本当はどう登るのだろう。出だしがどうも分からない。色々とこの出だしだけを試してみたが、これというホールドやムーブが見つからない。どれも皆難しい。結局登らない。

 マットをどうぞと言ってもらったので、マミ岩右SDのガバ両手スタートでやってみる。縦カチを取って右足を移動できたのだが、体が安定しない。左手を上げる所で落ちる。因みにベルクロ靴だ。もう少しだったのに。やっぱり、左手を取って足を移動するのが結構力技だから、それで疲れてしまうからなのだろうか。

 先のグループがこの右の課題をスタンドアップでやっていて、なかなか出来ないでいるので、このホールドを使えば出来ますよと、登って見せる。降りてきて、そのホールドの取り方を何回かやって見せる。これがやりたくて、外のボルダリングをやっている様な物だから、至福の時間だ。

 遊歩道脇の汚い岩の2級に取付いてみる。この課題の下は遊歩道の縁石があって、落ちると結構恐い。ムーブは左手で耐えて右手で遠いホールドを取るのだが、マットが無いからこのムーブを思い切って出来ない。ホールドには触るのだが。

 この岩は名前も無いし有名な課題も無いので、写真撮影の対象ではなかったのだが、相棒にはその事を言わなかったので、何枚か写真を撮ってしまったようだ。

 マミ岩に戻ると先の集団が去った様だったので、もう一度SDの課題をやってみる。やっぱり縦カチの先の左手のホールドが取れないで落ちる。どうも、左手が先日のようにしっかりと持てていない様だ。なんか滑るように感じる。足も安定しないし。何でだろう。全体的にすべすべのスタンスやホールドがなんとなく滑るような気がする。ベルクロ靴でもそんな感じがする。

 そろそろ寒くなりかかってきたが、今日の次の予定まで少し時間が有るので、自動車に戻ってデッドエンドに移動する事にする。

 途中、遊歩道岩にまだ日が当たっていたので、少し遊ぶ事にする。ここには9級の課題があり、1級のトラバース課題もある。チョークもいっぱい付いている。

 折角来たのだからと、相棒が遊歩道左という9級の課題に取付く。なんと一撃する。娘にも登る事を勧めると、下の娘が応じる。最初は小生の少し小さ目のスリッパで取付いたのだが、登れない。それを見て、相棒が自分の靴を履かせる。でも、爪を伸ばしている事も有って、なかなか登れない様だ。相棒が登れるのに悔しいといいながら、その後なんとか登る。それをもう一人の娘がビデオに収めている。

 娘が駐車場に戻る途中の寒山寺の鐘を撞きたいと言うので、少し下って鐘を撞く。相棒も撞く。いかにも家族である。

 これがやっぱり家族の正しいお正月なのだ。やっぱり小川山にいた元旦はお正月ではなかったのだ。

 発電所の上の御岳山登山者用の駐車場から渓谷に直接出る事が出来、そこがデッドエンドには一番近い様なのだが、それをまだ確認していなかったので、その駐車場まで行く事にする。

 駐車場には5台位の自動車が停まっていた。

 駐車場の渓谷側に渓谷まで少し急な斜面にしっかりした道が付いており、難なく遊歩道に出る事が出来た。

 デッドエンドに着く頃にはすっかり薄暗くなってしまっていたが、デッドエンド自体は意外に明るい。岩の上を覆っていた木の葉っぱは全て無くなっている。一瞬伐採が入ったのかと思ってしまった。こんなに明るかったんだ。そんなデッドエンドでは4人くらいの人達がデッドエンド直上などをやっていた。

 デッドエンドは木に囲まれた薄暗い岩という印象しかない。冬は日が当たらなくて寒い所との先入観が有った所為か今迄冬にデッドエンドに来た事はなかったのだ。これからは冬でもここまで足を伸ばす事にしよう。

 カチ靴でデッドエンドに取付く。やっぱり滑る。ベルクロ靴に変える。でも同じ様に滑る。今日はなんか変だ。

 3回か4回位で今迄の最高と同じ所まで行けたが、既に暗い。ホールドやスタンスが見えない。そんな状態で、今迄の中で一番余裕を持って最高到達点まで行く事が出来た。もしかすると、忍者返しより先にこのデッドエンドが登れるかも知れない。そんな期待を抱いてしまった。

 今回も2時から5時の3時間位しか御岳に居なかったが、結構充実したボルダリング、というよりは家族サービスが出来た。娘達は寒そうにしていたが。

 因みに水溜まりには2cmくらいの氷が張っていた。


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作成年月日 平成13年 1月 4日
作 成 者 本庄 章