御岳ボルダーその15

2000年11月28日記
 先日の勤労感謝の日に、風邪で実家に戻っていた娘を送るついでに、いつもの相棒と2人で御岳に行って来た。

 首都高を高井戸で降り、田無辺りから新青梅街道を走ったのだが、この新青梅、そしてその先の青梅街道、無茶苦茶信号が多い。渋滞と言う訳でもないのに、車が進まない。悉く信号に引っ掛かってしまう。それがほぼ青梅市内まで続く。甲州街道も信号は多いが、こんなことは無いと思う。もうこの道を走るのは止めよう。

 瑞穂町に入ってからはそれでも少しは走るようになったのだが、人工壁を持つスポーツ用品店が有る事を思い出し、街道筋をきょろきょろしながら走ってしまった。結局もう青梅市に近い右側の街道筋にその店は発見できたのだが。

 以前から一度見て見たいとは思っていた店なので寄って見ようかとも思ったのだが、もう既に2時を廻っており御岳で登れなくなってしまうので、素通りすることとした。

 青梅の町中への道を分け、奥多摩街道の高架を潜った所で、2車線の道路を1車線に狭めて警察が訳のわからない取り締まりをやっている。普段、青梅街道もこの青梅市街との分岐でそんなに混む事は無いのに、変だなぁとは思っていたのだが、どうもこの取り締まりの所為の様だ。果たしてこの連中は正式な手続きで道路の占有許可を取っているのだろうか。当然その先の道路は空いていた。

 もう大分寒いし空いているだろうと思った寒山寺の駐車場はまだ殆ど空きが無い状態である。玉堂美術館の上の駐車場が空いている事を祈る。

 忍者返しの岩の上のトンネルの手前に、その忍者返しの岩の前で良く会う、犬連れのカップルの自動車が置いて有る。今日もまた来ているようだ。

 玉堂美術館の上の駐車場が1台分だけ空いている。すかさずそこに入る。もしここが駄目なら上の発電所脇の駐車場まで行かなければならないので、そうなれば今日はデッドエンドにする予定だったのだが、これで忍者返しに触れる事となった。

 3時一寸前に忍者返しの岩の前に到着。さすがこの時間になると、既に日も陰ってしまっているから寒い。

 ジムでいつも会う人が独りできている。同じジムの仲間が来るかもしれないと言う事だったのでその事を聞いて見ると見ていないと言う。どうやら今日も笠間に行ったようだ。

 やはり忍者返しの岩の前には大勢の人がいた。10数名はいたであろう。その中には蟹にトライされていた結構高名な方もいたようだ。玄関岩の上にはロープを持った一団も居た。

 恒例のクライマー返しのスタートのナックルジャムを試みる。先日、ジムでジャムについて教えてもらったのだが、それを思い出しながら何回かやっていたら、なんとなくこういうふうにすると効くのかなという感触が出て来た。でも、足をスタンスに上げて、手に少し力を加えて見たら、なんか力が入りそうに無い。やっぱりちょっと違うのかな。

 忍者返しの下にはマットが3枚くらい敷いて有るので、少し遠慮する事にしてマミ岩に行く。ここには先客が2人居た。そのうちの一人はどこかのジムでお会いした事の有る、なんとなく仲間意識を感じてしまう年格好の方だ。2人して右の3級の課題に挑戦している。

 このマミ岩右の課題だが、今まで左上のポケットを直接とってスタートして登っていたのだ。これに対し、先日小生のお師匠さんに、それでも良いけど、できれば右の縦カチでスタートしてもらいたいと言われたので、そのムーブで登りたいと思っていた課題である。しかし、右手の縦カチでのスタートはずーっとできないでおり、ぜひやりたいと思っていた課題である。

 その縦カチを右手で取り、左手を適当なホールドでスタートするとどうしても離陸が出来ない。次のポケットが取れないのだ。しかし今回は、スタートの足を教えてもらったとはいえ、スムーズにスタートができ、スタティクウに左上のポケットが取れるではないか。他の人が登れないでいる中を登り、少し気を良くした。

 その時、先に居た人の一人が小生の右足のトーフックを見て、これは良いムーブを教わったと言う。しかし、小生はその足の意識は全くない。自然とそこに足が行き、ちょっと引っ掛かかっていたというのが真相である。でも、その後この課題をスタートのスタンスを変えたり、左上のポケットではなく、その更に左のカンテ状のホールドを使ったりと、色々な登り方でこの課題を登ったのだが、その際にその足のフックを意識すると、確かに使えるし、少し楽になるようだった。

 結局都合5回か6回ほどこの課題を登ってしまったのだが、これでやっと、この課題は確実に登れたと確信したのだった。やはり、登り方にはこだわらないとはいえ、そのその課題をグレーディングした、その人の登り方で登れたら嬉しいものだ。

 忍者返しにも何回か挑戦したが、1回目はスローパーが取れず。2回目はスタートの右手のホールドの仕方に迷っているうちに腕が疲れてしまってアウト。年寄りってそんなもんですよ、情けない。

 3回目、4回目は一応気合を入れて、過去最高と同じ、のスローパーからその先のホールドのタッチまでできた。まぁ、進歩はしているのであろう。ということにしておこう。

 さすが、11月の末近くともなると日の暮れるのが早い。5時前には薄暗くなってしまう。回りが帰り支度を始める中、最後の忍者返しに挑戦する。まだ過去最高到達点迄行けた事に満足する。駐車場に戻ったら完全に暗くなっていた。

 本日は3時近くから2時間位しかできず、マミ岩右と忍者返し以外では、マミ岩中央、マントライク位しか触らなかったが、また、相棒も寒いのか登る事はしなかったが、結構充実した時間をすごす事ができたと思う。


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作成年月日 平成12年11月28日
作 成 者 本庄 章