御岳ボルダーその12

2000年8月1日記
 8月20日の海の日に久しぶりに御岳に行って来た。

 いつもの相棒と、昔良くいっしょに御岳に通った仲間2人と計4人で行って来た。といっても、メインはボルダリングではない。なんとカヌーを担いで行って来たのである。そう、何年か振りの昔のカヌーの仲間からの誘いだったのだ。

 かつてそうだったように朝6時集合。こんなに朝が早いのは本当に久しぶるである。

 早いから玉堂美術館の上の駐車場は開いているかと思ったら、これがほぼ満員。何とか最後の1台として駐める事が出来た。

 全員久しぶりのカヌーなので、忍者返しの岩の前のダラ瀬でチンタラ遊ぶ事にして、吉野街道から河原に降りる。こんなルートはカヌーをやっている時にはつかった事はなかった。

 まだ鮎の解禁から1ケ月位しか経っていないので、鮎釣り師が心配であったが、先日来の雨で川が少々増水ぎみで、水も少し濁っていたので、釣り師は1人だけであった。

 今回はカヌーがメインではあったが、場所を忍者返しの前としたのは、当然小生の発案であり、フラットソールも勿論持参している。お昼寝用と称しマットまで相棒に背負わせて行った。

 カヌーを漕ぐ準備を終えて、フラットソールを履いて、先ずは忍者返しに取り付く。先の台風で下地の変化も心配したが、殆ど変化無。相変わらず下に石は出ていない。

 最近は自分では結構力が付いてきたと思っていたので、もしやとの期待が有ったのだが、1手目が出ない。今までは1手目は問題なく取れていたのにと焦る。今日はすぐ後ろで仲間も見ていると言うのに。3回、4回、やっと1手目が取れた。当然2手目をとる事なんて全く出来ない。ショックである。こんなに簡単に力って落ちるものなのだろうか。

 ボルダリングは諦めてカヌーに乗る。3年か4年振り位だから、そんなにヤバそうな所には近づかない。でも、流れに入った途端にスタンを食われて一瞬ぐらつく。やっぱり、確実に下手になっていた。

 カヌーも少しは馴れて来たのでちょっと瀬にも入って見る。でも、濡れたくないので瀬とは言えないようなほんの細波程度の所しかいかない。仲間はそこそこ遊んでいる。

 疲れたのでカヌーを降り、しばし休憩する。相棒はお昼寝マットで寝ている。悔しいからまた忍者返しに挑戦する。今度は十分に気合を入れて取り付く。1手、2手、取れた。うぅーん3手目、おしぃ。でも、過去最高迄あと一歩まで行った。良かった。少し休んで、またやって見る。ありゃりゃ、またまた1手目が取れない。駄目だこりゃ。なんかすごく疲れてるみたい。

 再び少しカヌーに乗って、1時過ぎに、いつものように引き上げる事にする。相棒はカヌーが無いからお昼寝マットを背負って元来た道を引き返し、我々はカヌーで対岸に渡って御岳小橋を渡って駐車場に戻る。結局これが本日の核心部ではないかと思われるくらいにきつかった。何しろ肩には脂肪なんか何にも無いから、カヌーが肩の骨に直接当たって非常に痛い。

 やっと駐車場に戻って、今度はカヌーを自動車の屋根に積み込まなければならない。日中の一番暑い時である。ボルダリングなら手を洗ってすぐに帰れるのに。

 帰りしな、いつも忍者返しの前でお会いする若い御夫婦に会う。時間帯がこんなにも違う事を改めて実感する。

 翌日、二の腕の裏の筋肉が痛い。カヌーってこんな所の筋肉も使っていたのだと再認識する。そして、ジムで忍者返しは全く駄目だったと話すと、この時期はきついからとの返事をもらう。忍者返しの1手目なんかはカチカチのホールドだから、暑さはそれ程関係が無いと考えていたのだが、どうもそうではないらしい。やっぱり暑い時のボルダリングは全体に厳しくなるようだ。これで少し安心する。よし、この秋には頑張るぞっと。


戻る

作成年月日 平成12年 8月 1日
作 成 者 本庄 章