三田のボルダー偵察そして日の岬のボルダーに行ってきました
近畿ボルダー巡り第7日目2007年 1月17日記
明恵ふるさと道の駅で2時頃目が覚めた。外は雨だった。その後、なかなか寝付かれなかったので、4時頃まで写真を見たり、資料を調べたりしてしまった。
8時頃再び目を覚ました。やっぱり雨だった。
道の駅が営業していたので、相棒と覘いてみた。焼きたてのパンとさつま揚げが売られていた。古いパンが割引されていたので、目の前で持ってきた、焼きあがったばかりのパンではなく、割引された古いパンとさつま揚げを買った。
道の駅の小母さんにガソリンスタンドを聞いて見た。最初は普段使っているメーカーのスタンドを聞いたので分からなかったが、安いスタンドと聞いたら、国道42号線のスタンドを教えてくれた。
自動車で走りながらさつま揚げと適当なものを食べ、スタンドに向かった。既にガソリンの警告ランプが点いていたのだ。
そこまでは、10km以上も離れていた。
いざ給油しようとしたら、お釣りは現金化されないとのの看板が目に付いた。お釣りはお釣り券でしか戻らないらしい。窓口の小父さんに、いつも使っているカードが使えるか聞きにいったら、使えないと言われてしまった。現金は千円札以外は使えない。お釣りは、ここでしか使えないお釣り券でしか戻らない。ということは満タンに入れるとロスが大きい。その時、リッター188円という、その地域の価格より10円近く安いガソリンを入れても、実際はすごく高いものになってしまう。色々考え、先ず2千円分のガソリンを入れた。お釣りは12円だった。
キーをひねり、ガソリンメータを確認した。なかなか上がってこなかった。多分大丈夫だろうと、お釣り券分ともう千円分給油した。お釣り券は14円分出てきた。
相棒がここはチェーン店らしいといって、パンフレットをもらってきた。これから行く御坊や白浜方面にも店はあるようだった。
再び清水方面に引き返し、雨の中を三田のボルダーの探索に出かけた。
この三田のボルダーだが、あるブログ上で写真などが紹介されているボルダーなのだが、詳しい場所などは分からないボルダーだ。当然トポもない。まぁ、見つかればめっけもの敵なボルダーだ。
途中、細い道の脇の家の軒下にずらっとミカンが並べられたところがあった。あまりにも道が狭かったから、自動車が停められず、相棒が「ミカンが百円」といったにもかかわらず、素通りしてしまった。
地図で見当をつけた橋の袂に行き、橋の上から偵察したら、あるHPにあった写真と同じように大きな岩が見えた。場所はここで良さそうだ。
あるブログには、駐車場の草刈をしたと書かれていたのだが、近くにはそれらしいスペースはなかった。自動車に戻り。その先に進んでみたら、広くなった川原の先に岩陰が幾つも見えてきた。上流の岩というのは多分その辺なのだろう。
Uターンし、橋の袂の少し広くなったところに自動車を停め、小生だけが傘を差して偵察に出た。
橋の袂の一段下がった畑のようなところに下りる道で、容易に川原に下りることができた。
橋の少し上流に多分ふたこぶ岩と呼ばれる岩だろう岩があるので、傍まで行ってみた。すごく大きな岩だった。
岩の裏側に回りこむには脇を流れる側溝のコンクリートの淵を歩かなければならない。雨が降っていたので、当然濡れていた。傾斜はなかったが、苔もあったので、恐る恐る登ってゆき、裏に回ろうとした。しかし、ススキ様の草が生い茂っており、濡れずに行くことが出来なかった。濡れるのがいやな小生は、当然パスとなった。
橋の下流側の下にちょっとした岩が二つほどあった。乾いていれば触ったのだが。
自動車に戻り、先に見た上流方面に行ってみた。そちらは川原が広く、川原に下りる幅の広い道があった。その道の先はちょっとした広場になっていた。若しかしたら、草刈をされた駐車スペースはそこだったのだろうか。道路から、岩の写真を何枚か撮って終わりにした。
この町には結構有名なまあるい川回しのようなところの棚田があるらしい。そこはそこから近くのようなので、よって見ることにした。
清水方面に少し走ると、道の駅みたいななんとかの里というところが出てきたので、寄ってみた。トイレと物産店と食堂と広い駐車場のあるところだ。
ちょうどお昼時だったので、そこの食堂で昼食にすることにした。メニューを見ると、湯豆腐定食というのがあった。湯豆腐の定食なんて殆ど食べたことがなかったので、それを注文した。
その何とかの里から細い旧道に入り、暫く進むと、左側に駐車場の立て札が出てきた。その立て札には駐車場としか書かれていないから、少し不思議に思って進んでいったら、右手方向の川向こうにまあるい棚田が出てきた。そうか、あの駐車場は、案内図にあった、この棚田見物のための駐車場だったのか。
その駐車場まで戻り、歩いて棚田を見学した。既に雨は上がっていた。
戻る途中、行くときに見たミカンの並んだ家の前を通った。その家の先が駐車場になっていたので、そこに自動車を停め、その八百屋のような店に行ってみた。
最初相棒はミカンが百円だったといっていたのだが、見ると千円だった。千円だよというと、上の方は百円だといった。見たら、確かに上に並んだ袋は百円と百五十円だった。百円と書かれた札の前の大きなミカンの袋ととても小さなミカンの袋を持って店に入っていった。
店の中には高野山で見たものと同じような串に刺された干し柿が置いてあった。10個付いてたしか150円だった。その干し柿も買い込んだ。
そこの店番はおばあさんだった。もう80を優に越した感じの老婆だった。値段が袋に書かれているわけでもないのに、ミカンも干し柿も即座に100円と150円で計算してくれた。やっぱり商売なのだろうか。
道の駅から、国道までは、幾つか方法があったようだが、同じ道を再び走り、次の目的地である日の岬を目指した。
途中、いつも入れるメーカーのスタンドが現れた。124円だった。この付近では安いほうの値段だ。普通は130以上のところが多かったのだ。すかさず寄って、満タンにしてもらった。
御坊市から美浜町に入り、海岸に出たら、トイレがあった。ちょうど3時頃だった。
トイレに寄ってから先に進んだら、左手の海岸に「かいえびとるな」とペンキでかかれた岩が見えてきた。この辺からが日の岬のボルダーエリアの始まりのようだ。
なおも進むと、今度は大きな、レリーフが埋め込まれた岩が出てきた。これがレリーフの岩か。
その少し手前の路肩にちょっとしたスペースがあったので、そこに自動車を停め、まず、最初のかいとるなのボルダーに行ってみた。
直ぐ脇の道路からは柵があったのだが、簡単に海岸に下りることができた。
ここは一応トポを用意してきていた。トポを見ると、この岩には2つほどの課題が設定されていた。3及び4aというグレードらしい。
3の方のペイントされた面を登ってみた。3って、意外と難しかった。トポを見直したら、5.7ともあった。
次は、その左のうすくかぶった面のウェルカム.トゥー.ヒノミサキという課題だ。4a、5.10aとなっている。4aなら易しいはずだが、10aは大分難しいはずだ。
少し右側から離陸し、右手一段低くなったところのリップで上のリップを取りにいった。左手はしっかりとリップを捕らえた。あとはそのリップのマントルだ。右のカンテを使ったら、難しくはなかった。グレードはどっちなのだろう。ラインが違う気もするが。
先のかいとるなの面は、少し右よりのところを登ったので、今度は真ん中を登ってみた。大して変わらなかった。
道路を歩き、レリーフの岩まで行った。
ここの道路と浜の段差は結構あったのだが、少し先から浜に降りることができた。
このレリーフの岩は結構高さもある。一番高いところはそのトポによると、トップロープによる試登中らしい。
まず、その岩の下り口を捜してみた。レリーフの裏の面のクラックのところが降りられそうに思えた。そこを少し登ってみたら、多分下りられそうだと確信ができた。
レリーフの面の右の方のクラック沿いがウォームアップという課題でグレードは3になっている。5.7らしい。高さは6mくらいはあるのだが、ホールド、スタンスは豊富にありそうだったので、そこを登ってみた。
少し怖かったが、何とか登ることができた。上に抜けると、古いピンが打ってあった。
上に上がってみると、海側のゆるい斜面を下りて、3mくらいの壁を後ろの岩を使って下りたほうが易しそうだったので、そっち側を降りてみた。下の岩に移る所が少し大変だったが、下りることが出来た。
レリーフの面は他にはプロジェクトと5bの課題しかないから、その右側の面に行ってみた。こちらは下半分の3mくらいがちょっとしたハングになっていたりするが、その上は傾斜のゆるい斜面になっている。真ん中辺のハングの上のリップに上がれば終わりである。
ここにはカンタンという3の課題があったので、登ってみた。リップ上にホールドがあったから、名通りだった。
その右側の縦にシンクラックの走った、マンゴという課題を触ってみた。クラックの淵を横引きに持ったりして見たが、足が上がらなかった。やっぱり、4cとなっていたから、歯が立たなかった。
西面のヒールフックではと思われるところを登ってみた。トポには、手を伸ばせばポケットが取れるが、それをあえて取らずに右からヒールフック、とあるが、ポケットも取らずヒールフックもせずに登れてしまった。4bの課題だから、ラインが違うかも。
最初に降り口と考えた面の3クラスの課題のところを登ってみた。高くはなかったし、何となくガチガチしていたから、なんとか登ることができた。でも、身体を振ったりして上のホールドを取りに行ったから、3かなぁ。
レリーフボルダーはそんなところにして、その先のキャンプボルダーといわれる3つのボルダーが集まったところに行ってみた。
こちらは、キャンプ3のボルダーは直ぐに分かったが、1と2のボルダーはなんだか分かりにくかった。
先ず、キャンプ2と思しき岩の側壁から登ってみた。トポには4mくらいのスラブとあったのだが。
キャンプ1と思しき岩は、そのキャンプ2の隣にある岩のようだった。
トポに、右端のボルダー、ハング越え、とのコメントがあったので、そんな感じのところを登ってみた。離陸が、両手を左右に突っ張る感じになって、少し面白かった。
キャンプ2のスラブがなんだか違う気がして、少し長めのスラブの岩を見つけ登ってみた。傾斜がないから簡単だった。
キャンプ3は少し離れた岩だ。
トポには「2m強の前傾壁。1ムーブだが上部に行くほど恐怖感がある。」となっている。一発芸(右)そしてその(左)という二つの課題がある。共に4aらしい。
そんなに難しくは感じなかった。
あとの岩は灯台の下の海岸にあるらしいので、自動車で上の灯台に移動した。
途中まではすれ違いの出来る道幅だったのだが、上の何とかパークに行く道から分かれると、急に道幅が細くなってしまった。そして、運の悪いことに対向車が来てしまった。対向車も停まって動かないので、仕方がないから大分バックしたのだが、対向車が少し進んでまた停まっていたので、再び前に進み、ギリギリでやっとすれ違った。
そのほんの少し先の道は少し広いすれ違いの出来る幅になっていた。ほんの僅かだから、下がってくれれば良かったのに。結構な不満を言ってしまった。
灯台の前に行くと、少し道が広くなっており、自動車が一台停まっていた。
道の脇に自動車が縦に一台分くらい入れるスペースがあったのだが、そこはUターンするためのスペースとして残さなければならないと考え、一旦入ったその場所でUターンした。灯台の入り口の前は広くなっていたのだが、駐車禁止になっていたので、道路脇に停まっているその自動車の後ろに停めることにした。停めてみると、この少し広くなった部分への入り口が少し狭くなったが、既に4時半だから、新たに大きな自動車が来ることもないだろうと、そのままその軽自動車の後ろに自動車を停めた。
その自動車が一台分入れるスペースの奥に踏み跡が海岸に向かって急な斜面を下っていた。
その道を下ると、程なく二分した。トポには、暫く下ってから、分かれる様に書かれていたので、左の急な斜面を下る道ではなく、右に斜面をトラバースする道を進んでみた。でも、なんだか樹林帯の中を進む道だったので、途中で引き返し、小生のみ左の急な道を下ってみた。
その道の下には物凄く大きそうな岩があったが、海岸までは結構あったし、傾斜も結構急そうだったので、その岩の写真を撮り引き返した。
途中で引き返した右の道をもう少し先まで進んでみたが、その先でまたも道が分岐していた。時計を見ると既に5時になっていた。その下にあるというボルダーはトップロープの課題の岩らしい。もう一つの岩は3クラスの課題が一つだけらしい。それに、こう道がいっぱいあると何時辿り着けるかも分からない。ということもあって、この下のボルダー及びこの岬の突端辺りにあるらしい「さいはてボルダー」は諦めることにした。
大分登り返し、右に分かれる道に入っていったら、レンガの塀が出てきたた。その塀の中には朽ち果てた建物が残っていた。信号所どうのとの文字も確認できた。多分古い灯台の建物だったのだろう。それにしてもこんな道も無い傾斜地によくもまぁ、こんなコンクリートだろう建物を作ったものだ。
塀沿いに先に進むと、下りてきた道と合し、フェンス沿いの壊れた階段で上まで登って行った。
自動車に戻ると、まだ軽自動車は停まっていた。
上のなんとかパークに寄ってみた。結構広い駐車場が何箇所かあり、明るいネオンのついた建物があった。その右の奥には、国民宿舎らしい建物も見えた。しかし、既に薄暗くなってしまっており、風も強く寒かったので、未だ纏めていなかった荷物を急いで纏め、ほんの僅か海を眺めて、直ぐに下ってきた。因みに、このなんとかパークまでは定期バスが上がってくるらしい。そのため、そこまでの道は広くしっかりとしていた。
行きに寄ったトイレに再び寄ると、暗い浜辺の方から、多分若い男女だろう人声がにぎやかに聞こえてきた。土曜日の夜だとしても、この寒いのに、海岸とは。まぁ、我々も同類ではあるのだが。
相変わらずすし屋を探しながらみなべ町方向に走ったのだが、御坊の街中で2、3軒のレストランを見かけただけで、直ぐにさびしい道になってしまった。
みなべ町に入り、みなべ梅振興会館道の駅への曲がり角に到着したのだが、遂にすし屋はおろか食べ物屋も現れなかった。仕方がないから、町の海岸沿いのその道を暫く走たのだが、結局食べ物屋は無く、最後の梅振興会館へ行ける道に入っていった。
スーパーが現れた。それで、その夜もお弁当と決まった。
新しい道が出来ていたりで、少し迷ったが、7時過ぎに道の駅付近に到着した。しかし、付近には明かりは見えなかった。道の駅の看板に従って半信半疑で入った駐車場も、自動車が一台停まってはいたものの、電話ボックスの明かり以外は見えなかった。
間違えたかと、その隣の建物の方に入っていってみた。その建物は大きな建物で、薄暗い照明が点いてはいたが、道の駅風には見えなかった。
その建物の玄関の前に自動車を停め、暗い中を偵察に出てみた。すると、その建物の道路側にコンクリートの建物のような駐車場があった。そこには道の駅の第2駐車場とあった。良く観察すると、その駐車場の上が先に入った駐車場の様だった。端っこには上に登る階段もあった。やっぱり先の場所が道の駅の様だった。
先の駐車場に戻り、電話ボックスの前に自動車を停め、外に出て周りを窺ったら、その電話ボックスの隣が電気の点いていないトイレのようだった。
そのトイレのような建物の入り口を窺うと、小さな赤い光の点が見えた。スイッチだった。そのスイッチを入れてみたら、電気が点いた。やっぱり道の駅のトイレだった。
電話ボックスとは反対の場所に自動車を停め、食事をしていたら、自動車が一台入ってきた。その自動車は暫くエンジンを掛けたまま停まっていたが、程なく出て行った。
食事を終え、ラジオを聴いたり、写真を見たりしていたら、先ほどの自動車らしい自動車が戻ってきた。
その後も、何台か自動車が入ってきて、就寝した10時頃には全部で自動車は4台ほどになった。我々が早すぎたようだ。
最初は隣の市の紀州備長炭記念公園道の駅を予定していたのだが、山の中で、さびしそうだからと街中だろうこの道の駅にしたのだが、予想外に寂しい道の駅だった。
夜中中、入り口の鉄の鎖だろう音が風でカンカンと鳴っていた。