特にボルダリングの話題と言う事ではないが、小生が今迄履いて来た靴の紹介を中心に、靴、所謂フラットソールについて少し話しをして見よう。靴について再び(小生の靴の変遷)
2001年11月2日記
先ずは小生が今迄履いて来た靴を紹介する。
まだ、細かいスタンスに立つとか、足使いとか、そんなレベルに行く前に履いていたので、性能がどうのということはわからない。その後に履いた5.10の靴に比べると確かに滑ったことは覚えている。
爪先に穴が空いて来たので使うのを止めた。まだ、極たまに履く事がある。
この靴、少しきつめのサイズを買ったため、ジムでは殆ど履かず、外の岩で履いていた。そのため、年に数回しか履かず、一番永く履く事となった。
最初は登る時だけ履き、降りてくればすぐに脱いだ。それが、普通であった訳だが、ある時、伊豆の城山で数ピッチの課題を登った時に3時間位い履き続け、非常に痛い思いをした事がある。そんな思いをした事も有ってジム用の靴を別に買う事になったのである。
その後1年くらい履く事が無かったが、再び外のボルダリングで使い始めた時には暫く履きつづけても足が痛くならなくなっていた。きつい靴に足が馴れて来たのか、靴が伸びたのかは定かではない。
この靴はその後リソールをしたが、またソールが減ってしまい、現在履く事は殆ど無くなった。
ジムでは一番使い易かった靴である。唯、幅が狭いために、暫く足の裏に縦に皺がより、そこが痛かったが、履いている内に何時間でも履けるようになった。
爪先に穴が空いたが、そのまま暫く使った後リソールをした。現在でもたまに使う事がある。
この靴もジム専用に使っていた。一番気に入った靴でもある。
別に意識をした訳ではなかったが、これまでで一番小さなサイズを買った。そのため、暫く足が痛かったが、指にタコが出来て来た事も有って、程なくそれ程痛くは無くなった。
この靴は当時結構はやった靴であったが、新しいうちは、ガバスタンスで力の入れかたによっては滑る事のある靴でもあった。モカシムからの履き替えであったから、余計にそう感じたのかも知れない。慣れてからは滑ると感じた事はなかった。
この靴は所謂オフセットのきつい靴で、小生などは爪先の一番尖った、本来は中指が入るであろう場所に親指が入り、その外側の本来親指が来る部分が余ってしまうと言う状態になってしまった。そのため、最初はインサイドのエッジングに少し戸惑った記憶がある。
これもリソールをし、現在でもたまに履く事がある。
しかし、この靴を履く様になって、それ以上に足を置く場所や方向を無意識の内にも選ぶようになった気がする。もっとも、C4ラバーを履いた途端にそのことを忘れてしまうと言うことがなんとも不思議でならないのだが。
履き始めた時は、ガバスタンスでも足が滑るので、少々面食らった靴である。慣れるに従いその様な事は減ったが、やはりC4ラバーに慣れた者には滑ると言う印象が強かった。
これはソールが減ったため、早めにC4ラバーでリソールをした。そしたら、使い易くなった。これも室内用だったため、現在は爪先に穴が空き始めている。
この靴は、当初はボルダリング用等と言われた事もある、ソールの後ろ半分の踵の部分に滑り止めのイボイボがついており、その下にはクッションが入っている靴であった。
この靴もアッパーが柔らかいのと、幅が広いと言う事も有って、小さなサイズを買ったが、すぐに足に馴染んだ。因みに、この靴はどんな足型のの人でもすぐに伸びてその足に馴染む靴でもある。
ボルダリング用という事で買って見たが、実際はアルパイン用である。あまり細かいスタンスに立ったりする事はし難い靴である。
これもリソールをしている。この靴は元々ソールが半分に別れていたので、前半分がリソールされたが、リソールしたとはとても見えない出来であった。
現在現役である。
最初は小さめ、ついで中くらい、そして緩めと3つのサイズを買ってしまった靴でもある。
最初の靴を花崗岩で駆使したので、2つ目の靴を買ったが、これが最初の靴よりも半サイズ大きいにもかかわらずなかなか足に馴染まないので、そのすぐ後にもう半サイズ大きな靴を買ってしまった靴である。足に馴染まない方はジム用、大きめは外用として現役で使っている。
なにしろエッジングがすごい。フェースだろうがスラブだろうがエッジングである。スメアリングなんて技術は意識する必要はない、そんな靴である。
特に、足の指の力の弱い人には絶対にお進めである。小生の限界グレードの課題で、同じような性格のファイブテンのアナサジでは登れず、この靴では登れると言う、そんな課題もあるくらいである。
最初の靴は、現在はリソールを行い、未だジムで使用する事がある。
履き出してまだ日が浅いのだが、未だに足の痛みの取れない靴である。というのも、サイズが小生にとっては僅かに大きいらしく、足の指が伸びた状態で爪先に入るため、足の指が寄せられて痛いのである。足の指を曲げて履くと痛みは減るのである。
小生の場合、試し履きの時は丁度良いと思っても、20分30分と履いていると必ず足が痛くなり、靴が足に馴染んで、痛みが出なくなるまで時間がかかっていたので、最近はなるべく緩い靴を選ぶようにして、僅かずつ大きくして来たのだが、その症状は消えず、この靴では思い切って緩めを選んだのである。
ところが、この靴でそれが裏目に出たという感じである。つまり、小生はどのサイズの靴を履いても足が痛いと言う事がわかった靴である。
幅は広いのだが、爪先の形状が小生には合っていないような気がする。
性格はミウラと同じくカチ靴である。人工壁では何も感じなかったが、外の岩ではガバスタンスで滑った事が2回あった。それも同じ所である。ミウラでは滑った事の無いスタンスであるから、滑る傾向に有るのかもしれない。
現在は室内壁で足に慣らすべく使用中である。
以上が小生が今迄に履いた靴の紹介であるが、上にも書いたように、アナサジ、モカシム、コブラ、をあるジムで、ミニマ、アセント、ミウラをある登山用品店でリソールしてもらい、使っている。であるから、現在現役の靴だけでも相当数に登る訳である。
このように小生は色々なメーカーの色々なタイプの靴を履いた訳であるが、その経験から言って、当然だが、靴はそれぞれ性格が違い、それぞれに従い使い方も違って来るという事である。もっとも、人工壁の場合は靴の性格は出難いと感じるが。
それらの経験から小生が感じた靴と岩の関係を最後に少しだけ書いてみよう。
まず、花崗岩、凝塊岩などのフリクションの効く岩で被っていない岩の場合は靴は硬い靴がよいと思う。足の指の力が無くとも極小スタンスに乗る事が出来、スラブですらエッジングで登れるのである。これはもう、急にスラブが上手になった気分になれるのである。その威力は絶大である。
チャート、特に水に洗われた水辺のチャートなどのもともと滑る岩は、その靴での石への慣れのようなものが大きいような気がするのでなんとも言えないが、やっぱり滑らないソールの靴が良いような気がする。
その他は小生あまり経験が無いので良くはわからない。悪しからず。
以上である。