黒木のボルダーに行ってきました

2005年 1月12日記
 平成16年年末からの九州ボルダリング行第3日目である。

 鹿北道の駅を7時半頃に出発する。朝食はグリーンピア八女の駐車場で作る予定である。

 来た道とは違う、山越えの道でグリーンピア八女に入る。しばらく走ると、その国道から分かれた道は途中で通行止めになっている。その道は日向神方面に行く道だから、日向神方向からはこの国道3号に抜ける道は使えないということの様だ。幸い、グリーンピア八女へはその手前で右折するから、影響は無かったが。

 昨日の偵察と、その後のトポなどの説明の読み直しで、途中の左側の草原の大きな広場がエリアへの上からの入り口だという事を確かめてあったので、その草原の広場を過ぎて直ぐの右側の駐車場に自動車を停め、朝食の用意を始める。

 折りたたみの椅子を出し、大きなポリタンクの水を小さなポリタンクに移し、ガスコンロを組み立てて鍋を架ける。その鍋でスーパーで買ったうどんとうどんのたれをいれ、昨夜買ったブロッコリも入れて暖める。

 食後には家から持参した紅茶を入れる。

 この紅茶なのだが、茶漉しで上から湯を注したものだから、あまりしっかりお茶が出てくれないのである。おまけに薬缶が小さく、湯の量が少なめだったから、茶漉しもうまく湯に浸かってくれないのである。これは失敗だったらしい。相棒曰く、「お茶の葉を丸い籠のようなもので包み込み、それをジャブジャブ湯に漬けるタイプの茶漉しならば、湯が少々少なくとも茶葉を充分に湯に漬けることができるから、その茶漉しを持ってくるべきだった」と。そういえば家ではそのタイプの茶漉しを使っていたのに。

 先ず下のエリアの上からの入り口を偵察に行く。確かにその何とか公園と書かれたスペースの左奥に下に降りて行く踏み跡らしきものがあった。多分これだろう。

 次はそのエリアへの下からの入り口だ。

 上のエリアの駐車スペースらしきところを過ぎ、なおも下ると、右側に確かに5〜6台の自動車が停められる舗装されたスペースがある。Uターンしてそこに自動車を停め、その横から登るらしい踏み跡を登ると、人家が見える。トポには人家は通らないようにと書かれているのだが、その先の道がわかりにくい感じである。まぁ、上からの道がわかりそうだからと、そこはその辺にして、引き返す。

 最後は上のエリアである。ここは道路の反対側に2台ほど自動車が置ける場所があるというので、下りに確認した、それらしいところに自動車を置いて、反対側の側壁の立ち上がり部分辺りに入っていってみたら、踏み跡の先に大きなチョークの付いたボルダーが2つか3つあった。これもよし。

 再び草原の広場まで戻り、トポの案内文を見ると、自動車はその上の駐車場へとある。そうか、朝ご飯を食べた駐車場に停めるのか。でも、歩くと少し有りそうな気がするが。

 とは思ったが、またまた上の駐車場まで移動して、歩いて草原まで引き返す。そんなこんなで10時近くなってしまっていた。

 先に偵察した踏み跡を下ってゆくと、林の中に入って行く。そして、間もなく踏み跡がはっきりしなくなってしまう。別のトポにはそのボルダーエリアの手前の岩場の案内があったのだが、それによると、ボルダーエリアはその岩場の裏側というか、その先ということになっている。

 先ずはその岩を探さなければ。しかし、林の中に岩は幾つか見えるのだが、登られているような感じの岩は見当たらない。そのかすかな踏み跡の先に進んでも斜面が急になって降りずらくなるので、多分その先ではないだろう。

 広場に戻り、別の踏み跡を探してみる。

 踏み跡は幾つもある。しかし、その殆どは林の中に入ったところで消えてしまう。

 広場の一番奥を反対の右端まで行ってみたら、今までよりも数段はっきりした踏み跡が現れる。これかー。

 入って行くと、これも少し先までは行くが、はっきりしなくなる。しかし、その先はちょっとした沢型になっており、余り無理せずに降りることが出来そうだ。

 はっきりしない踏み跡を一応拾いながら、下に降りていったら、大きな岩が現れ、岩に打たれたピンも発見する。手前の岩場は多分この辺だろう。とすればここをもう少し下ればボルダーエリアか。

 大分傾斜の緩んだ斜面を下っていったら、竹薮になってきた。しかし、岩は見えては来ない。やっぱり違うのだろうか。

 そのまま大きな岩に沿ってトラバース気味に移動していったら、人の敷地内の竹の子を勝手に掘るなだかと書かれたここの地主らしい人の立て看板が幾つも現れる。この辺は人が入り込んでいるのか。が、しかし、倒れた竹が折り重なっており、踏み跡らしいものは殆ど消されてしまっているように見える。

 なおもトラバース気味に先に進むと、チョークの付いた岩が現れる。おうっ、ここだ。

 見渡すと、他にも幾つかのボルダーがあるのが見える。マットらしきものも岩の下に残置されている。多分間違いないだろう。トポと幾つかの岩とを見比べて、最初に見た岩がエリア1のC岩であることを確認する。

 それにしても、完全に竹薮の中で、ここにも竹の子を勝手に掘る名の看板が沢山立てられている。完全に個人の土地の様だ。トポなどを見ていたときには、グリーンピア八女の敷地内かと思っていたのだが、どうもそうでもないらしい。まぁ、竹の子堀りの時期でもないし、チョーク痕も新しそうだから、立ち入っていても大丈夫かとは思うが。

 岩は完全に乾いているようだから、適当に荷物を置いて、易しそうな岩から触ってみることにする。

 トポには9級や10級があるのだが、なんだか余り触られてはいないみたいで、なんか登る気がしない。まぁ、適当に易しそうなところを2〜3本登る。

 ここの岩だが、なんと言う岩だか良くはわからないが、横に縞が入っていて、ホールドやスタンスが有りそうに見えるのだが、これが意外とスローパーチックで持ちにくいのである。

 最初に見つけたC岩の縞々の壁の5級らしいところを登ってみたが、縞々がホールドできず、リップに手が出せない。スタートホールドとか次のホールドとかをアンダーに持ち替えたりしてやってみたが、どうしても途中までしか行けない。右のほうに寄ってみても埒が明いてくれない。休みがてらに上のリップを見てみたら、これがスローパーだ。仕方がない。諦める。

 次はエリア2だ。

 トポの導線に従って踏み跡に見えそうな場所を先に進む。

 少し行くと岩が見てくる。しかし、どの岩だか判らない。トポを見ると、エリア2はその岩の裏の様だ。

 倒竹を踏み越え、小さな岩を攀じて先に進むと、それらしい岩が見えてくる。クラックの入った特徴的な岩である。トポを見ると、どうやらI岩らしい。ということは、EやFの岩はその岩の並びになるはずだ。

 見当をつけて行ってみると、F岩を発見する。その裏に廻ってE岩も発見する。

 E岩には6級の課題があるのでそれを一応登る。

 I岩に戻って、先に見たクラックのところを登ってみる。左の岩を限定して5級ということなのだが、クラックに足が掛からず、なかなか登れない。左の岩を使っても登れない。止ーめた。

 そこから少し下るとエリア3である。そこにはL岩という大きな岩があるらしい。

 I岩の前辺りからガサガサ下っていったら、少し迷ったが、L岩を発見する。

 その岩はそれほど高くは無く、僅かに被ったホールドの豊富な壁があり、そこにはSDで9級から7級位の課題が設定されている、楽しそうな岩だ。一応無難にSDで8級だかの課題をまじめにSDで登ってみる。

 次は一番下のエリア4だ。そろそろ昼時を過ぎているから、昼にすべきなのだが、なんだか先が見えてきたので、そのままエリア4に移動する。

 やっぱり少しガサガサと藪を漕いで下ると、大きな岩が見えてくる。エリア4は大きな岩が2つ並んでいるエリアなのだ。

 大きなQ岩を回り込んで行くと、P岩の大きなハング壁が見えてくる。

 その面は何となく難しそうに見えるのだが、トポによると、その面の課題は全て6級か4級らしい。でも、小生には難しく見えたし、結構被っていたから、記念撮影に止めた。

 そのP岩の側壁の10〜9級らしいところを触ってみたら、上にホールドが見当たらない。仕方がないからクライムダウンをしてしまった。まぁ、本日は大分登ってしまったからなぁ。

 一応下のエリアはお仕舞いである。やっとパンを食べて、そのまま竹薮を漕いで、人家の見える道に出た。

 その道を左に行けば、先に偵察した駐車スペースの上に出るはずである。その民家に続く舗装された道を進むと、脇の畑の中にボルダーがある。相棒が登らないのかというから、もう登るのはいいやと答える。すると、道路わきの変な岩を見つけると登るために自動車を停めるのにというから、もういっぱい登ったからと答えておいた。

 その道はその先で民家の庭先に降りて行く。民家は通るなということだから、そのままその先のその民家の畑みたいなところを突っ切る未舗装の道に進み、藪の中に突っ込んで行く。その藪の下はグリーンピア八女への取り付け道路だから、また少し急な斜面をガサゴソ下って、駐車スペースの少し上に出た。

 車道を、曲がったところは草原を使ってショートカットしたりしながら、上のエリアを目指す。

 こんなに移動してきたのだろうか。そう思わせるに充分な距離を歩いて上のエリアにやっと着いた。

 今までに充分に遊んだから、既に上のエリアはおまけである。メインらしい岩の奥のV0というところを触ってみる。

 V0って、意外と難しいことは経験してはいたが、やっぱり、スラブチックだから難しい。とはいっても、一応V0だから上には抜けたが。

 右奥の岩の課題が登れそうな気がしたので、取り付いてみたのだが、疲れだけでなく、やっぱり駄目だった。

 これでこのエリアのクライミングは全てお仕舞いとなった。

 また少し歩いて自動車に戻る。

 昨日、だご汁が飲めなかったのが残念だったし、まだ2時頃だったので、再度だご汁に挑戦することにする。

 今日は、旧伊佐邸まで自動車で行き、序にその先の中山渓谷まで足を伸ばしたら、トイレがあった。そこに行くまでの途中、杉林で結構倒木が有ったようで、切り倒されたままの杉が何本もあった。台風の被害の様だ。

 中山渓谷の先まで自動車で入ってみたのだが、田んぼが出てきたりして、細い道がずっと先まで続いていたので途中で引き返してきた。多分、そのままその下の里まで降りている道だったのだろう。

 旧伊佐邸には先客がいた。やはり本日は日曜日だから人がいたようだ。

 だご汁が出来てくるまでに、昔の油屋だったらしい、旧伊佐邸の中を見学し、店のおばさんと少しお話をして、高校駅伝のテレビをボケッと見ていた。

 だご汁を食べてみたら、やっぱり団子汁の様だった。まぁ、スイトンと言った方が判かりが良いかも知れない。

 だご汁を食べながら手元にあったパンフレットを見ていたら、ふなやき団子だかという食べ物の写真が目に入る。ここの名物らしい。相棒が中身は餡子かと聞いたら、黒砂糖だという。どうせだからと、それを持ち帰れないかと聞いてみたら、作って直ぐに食べたほうが良いというので、一つずつ食べて残りを包んでもらうことにして、そのふなやき団子も注文した。ほのかに甘くておいしかった。

 グリーンピア八女の出発は4時前だったか。今夜の泊りは一ノ峯のある西原村の隣の大津町の道の駅が予定である。

 朝来た道を引き返し、鹿北町の3号線に出て山鹿市から325号線を鹿本町を通って大津町まで行くというのがその道筋である。なんだか鹿ばっかりが出てくるから、どこをどう走っているのか、只でさえ判らないのに、完全にごちゃごちゃになってしまった。地図を見ると、この付近には鹿央町に菊鹿町まであるらしい。まるで鹿だらけである。それがお互いにくっつきあっているから、よそ者にはもう何がなんだかわからない。なにがこれだけ鹿に拘らせたのだろうか。不思議な地域だ。

 途中、どっかの鹿の町で七城メロンドームとかいう道の駅が現れる。と思ったら、七城町だった。鹿は手前の鹿本町で終わっていたようだ。当然寄ってみる。

 この道の駅、道の駅なのだろうが、なんだかスーパーの店内みたいだ。現にポイントカードみたいなものもこの道の駅の売店には存在するらしい。野菜のみならず、鮮魚やハム屋さんの店が有ったりするのだ。最近の道の駅は大分変わってきた様だ。そこで夕食にと、お弁当やお惣菜を色々買い込んだのだが、寿司弁当が半額になっていたので、それも一つ買ってしまった。最後にはメロンの漬物なるものまで発見し買い込んでしまったから、結構な散財になってしまったようだ。

 325号線は菊池市から旭志村に入ったら突然片側二車線の新しい立派な道になる。その脇に道の駅があったので、さっき道の駅で買い物をしたばっかりだったのだが、またその旭志道の駅に寄って見る。

 レストランがあり、新しそうだからなんだか気持ちが良さそうだったし、奥の駐車場が静かそうだったのだが、その少し先の大津道の駅が目的地だったから、その道の駅は寄るだけにして先に進む。

 その立派な道に、また立派な立体交差が現れる。なんだこりゃ。もう直ぐ左折なのに。訳判らない内に立体交差の側道の一つ手前の側道に入ってしまったらしく、我々が曲がろうとしていた一本手前の道に入ってしまい、お陰で、その町の街中を通ったので、時間は掛かってはしまったが、結構賑やかな町並みを見ることができたから、ラッキーといえばラッキーだったかもしれない。

 その町を外れると、本来曲がろうとしたより立派なバイパスに合流するのだが、道の駅はその合流地点にあった。

 今夜の夕食は、スーパーみたいな道の駅で仕入れたお弁当と、色々なお惣菜である。

 弁当を食べ終わってから、外のベンチで湯を沸かして、道の駅で買ったインスタントコーヒーでコーヒーを入れ、寒いのを我慢しながら食後のイップクを楽しんだ。タバコは吸わないから、イップクって、どんな字なんだろう。どうでも良いことだが。

 それにしても、何故村に入った途端に道が広くなったり、立派過ぎる立体交差が現れたりしたのだろう。地図を見ると、近くに熊本空港があった。そうか、千葉の旧富里村や芝山町だったのか。富里村は唯一のスーパーダイ○イのある村だっのが、今や富里市だものなぁ。

 なんだかどうでも良いことが多すぎるなぁ。またまたどうでも良いことだけど。


戻る

作成年月日 平成17年 1月12日
作 成 者 本庄 章