笠間ボルダーその26

2005年 4月 4日記
 日曜日の日に相棒と二人で笠間に行ってきた。相変わらず、何となく出そびれ、迷った挙句の笠間である。

 日曜には雨だとの天気予報だったのだが、仲間が小川山に行くとの事だったので、金曜の夜から土曜にかけて、運がよければ日曜日まで、小川山でもと思ったのだが、相棒が、まだ寒いのではと言うし、インターネット上の写真を見るとまだ駐車場は雪で真っ白状態だったので、何時ものとおり、金曜の夜から土曜日にかけてウダウダしてしまったのである。

 土曜日の夜に天気予報を見ると、千葉、茨城方面の日曜日は降水確率が50%、それも、雨は夕方から夜との事である。丁度この千葉から茨城にかけての地域だけが雨の降り出しが遅くなるらしい。東京や山梨は午前中から雨との予報である。これじゃぁ千葉か茨城しか行くところが無いではないか。

 ということは茨城か。最近は殆ど人のいないところに出かけていたから、余り人のいるところは行きたくは無い。何回か行った、茨城某所も最近は茨城の人達が開拓に入っているらしいしから、今更行くのも何だし。人はいっぱいいるだろうけど、やっぱり、手軽な笠間かなぁ。ということでの笠間である。

 笠間は、24時間開いていた山麓公園の駐車場も閉められてしまって使えないから、千人溜まりの駐車場を5時迄には出なければならない。少し早めに家を出なければと、寝る前はいつも思うのだが。

 起床は6時頃だったか。土曜日は早く寝てしまったから、寝てられなかっただけではあるが。でも、相棒もその頃には起きていたから、これ幸いと、出発を8時と決め、支度をする。と言っても、食事をして、荷物をコチョコチョと纏めるだけなのだが。

 ということで、これまた何時に無く、8時15分には家を出る事ができた。

 年度始めの日曜日と言うことなのか、道は空いている。いつもなら混んでいる利根川を渡る橋も空いている。

 牛久の先から国道6号に入り、千代田石岡インターから常磐道に乗る。

 ラジオで、千代田町と霞ヶ浦町が合併して、なんとか市となったと伝えている。平成の大合併のピークがこの3月から4月らしい。静岡市も政令指定都市になったらしいし、ますます中途半端な県という存在が薄くなってきたようだ。

 岩間美野里インターで常磐道を降り、笠間に向かう。相変わらず空いている。

 芸術の森公園の横を通って佐白山公園の千人溜駐車場に入る。

 自動車が2台ほどしか停められていない。何故だろう。

 周回道路の出口の通行止めの柵が外され、自動車が入れるようになっている。どうして。それで、停めてある自動車の数が少ないのか。なんだか状況がわからないから、我々はその道に入ることはせず、千人溜の駐車場に自動車を停め、そこから歩く事にした。

 歩いている脇を一台の自動車が登っていった。

 石倉の頭まで行く小道に入ると、大きな木が倒れかかっている。前回は無かったから、最近大風でも吹いたのだろうか。

 少し進むと、周りにも倒れた木が沢山あり、結構目に付く。大分荒れてしまったようだ。

 ベンチのある石倉の頭には寄らず、小道の途中から扇岩辺りにトラバースしているだろう踏み跡に入る。出だしは余り踏まれてはいなかったが、少し行くとしっかりした踏み跡になっていた。

 このトラバース道だが、以前からどうして踏まれないのか不思議に思っていたことの一つである。茶店のあった上の駐車場まで入ることが出来なくなってしまってからは、この今歩いてきた小道を使う人が増えたはずである。この小道は、最後に少し登って石倉の頭に出るのだが、メインの岩場まではそこからまた下らなければならない。小道の途中からトラバースして行けば、殆ど上り下り無しにメインの岩場に行けるはずなのである。もともとかすかな踏み跡は有ったから、行きに使わなくとも帰りには誰かが歩きそうに感じていたのである。

 そのトラバース道への降り口は少しわかりにくかったが、途中からはしっかりした踏み跡になり、扇岩の前まで続いていた。

 シンプル岩に近づくと人の声が聞こえてくる。

 シンプル岩の前には人はいない。荷物が一つだけ置かれている。またまた、どうしたのだろう。石器人岩の方を窺うと、ボルダラーが一人見える。行ってみたら、栃木からの人だったらしい。ここまでは1時間くらいらしい。

 この笠間は石の下に木の根っ子が出ているところが多くある。そのためも有って今回は薄めのマットを持ってきている。そのマットを広げ、僅かばかりの柔軟体操をする。

 いつも履いている靴のソールが大分減っているので、以前にビブラムでリソールした、○○サジとい靴も持ってきていたので、その靴を履いて、クラックの課題を触ってみる。

 クラックにジャムを決めてみる。なかなかうまくは決まらない。力を入れたら手が痛い。それでも右手はまだ良いのだが、左手が決まらない。ハンドなのだろうかフィンガーなのだろうか。

 手の痛いのを我慢して離陸してみる。

 適当な足が無い。クラックにねじ込むこともままならない。何とか右足を壁に突っ張って左足を左のフレークの頭に乗せる。左手を上に上げて、より広くなったクラックに差し込んでみる。方向が悪いのか下手なのか利くところがわからない。クラックの淵を外引きにして何とか降りてくる。アップだと言うのに、いきなり本気モードだ。

 ジャムはまだまだと諦め、その右側のフェースの課題をやってみる。

 少し背伸びをして、右手でリップの上の縦のダイクというかフレークというかの淵を掴み、左手はリップの適当なところに置いて離陸してみる。

 右手一本では離陸が出来ない。左手はもっと効くところは無いのだろうか。

 この課題、以前はなんてことなく離陸が出来、なんてことなく登っていたはずである。それが何時の頃からか登れなくなってしまったのである。登れた頃はどうやって登っていたんだっけ。確か、適当な足がどっかにあったような気がする。

 リップの下のフレークの右側とかその左側とか、スタンスになりそうなところを探してみる。フレークの淵とかには何となくスタンスになりそうなところもあるのだが、リップの上に背伸びして手を伸ばすと、使いにくくなってしまう物ばかりである。足はもっと簡単に使えた気がするのだが。

 あっちこっちああだこうだと少しやってみたが埒が明きそうに無いので諦める。

 栃木の人がハートビートカンテの岩に行ったので、少しそれを見学して、少しお話をしていたら、その連れの人が「○○さんですか」と聞いてくる。授業中に小生のHPを盗み見しているとも言う。それにしても、どうしてわかるのだろう。やっぱり年寄りということで、直ぐにわかってしまうのだろうか。どう見ても年寄りだものなぁ。

 石器人岩に行って、真中辺りを登ってみる。

 靴先に力が入らない。最初は踏み出せた一歩目が2回目以降には踏み出せない。その先は全く進まない。岩の真下には大きく木の根っ子が露出している。飛び降りるとその根っ子を踏んでしまう。下手に踏むと踵を痛めてしまう。以前それで踵を骨折してしまった人もいる。その根っ子の間にうまいこと着地する技術も未だ持ち合わせてはいない。直ぐに諦める。

 アップにと考えた課題が悉く、って石器人岩はもともと登れないから除くと二つしかやっていないが、登れない。何となく落ち込んでしまったし、12時を廻ったようだからお昼にでもしようかと、相棒に何か無いかと聞いたら、何も持ってきていないという。途中何も買ってこなかったから、昼飯は何も無いという。朝早かったから、昼飯を持ってきたとばかり思い込んでいたから、コンビニなどには寄らずに真っ直ぐ来てしまったのだが、これから何か買いに行くというのも面倒くさい。仕方がないから水を飲んで我慢してしまった。

 気を取り直して、靴を何時もの靴に履き替え、以前仲間がやっていた、シンプル岩のボス岩側の方の、ゴミの先にある岩に行ってみる。傾斜の緩いスラブである。

 先ずは左側の辺り。

 二歩三歩と上がって、リップを掴む。やっと掴む。なんだか足が心許ないから、リップは結構身体を伸ばして取ってしまう。

 今度は真中辺り。

 スタンスを選んで印を付け、慎重に登って行く。今度は幾らか余裕が出てきたようだ。やっぱり慣れだな。

 気を良くして、右側のほうのスタンスを選ぶ。

 まてよ、ここって傾斜が緩いじゃん。スタンスなんか選ばなくとも登れるじゃん。そういえば、左も真中も、ホールドなんか使わなかったような。ただ手を岩に添えただけだったような。

 そのつもりで右側を登ってみたら、ホールドを掴むと言う動作は全く無く、石の表面を上から押さえるように手を置いて、足で登っている。そうやって登れる傾斜なんだ。納得。

 シンプル岩まで戻る途中で、手ごろな石を発見する。そういえば、この石も以前登ったっけ。踏み跡から少し登って石の前に行く。

 真っ直ぐなツルッとした小さな壁である。左側のまん丸なカンテで離陸し、そのカンテを向こう側に乗っ越す。次は同じスタートでそのまままん丸のカンテをぺたぺたと使い、身体はツルッとした壁のまま石の天辺まで登る。

 そのまん丸のカンテの左側は卵のようなまん丸でプクッとした形である。その左上のほうにしっかりかかりそうなホールドがある。あれを使ってなんか出来ないだろうか。

 先ほど使ったまん丸のカンテを反対方向から使って離陸を試みる。足が無い。そこを離陸さえ出来れば上のホールドが取れるのだが。

 そんなところは誰も触ってはいないから、石の下部は苔が生えており、表面はざらざらのジャリジャリである。僅かな結晶に足を掛けてもズリッと滑って結晶はどこかに行ってしまう。やっぱり磨かなければ駄目なのだろうか。荷物まで戻ってブラシを持ってくる。序に相棒の荷物も持ってくる。

 スタンスになりそうな場所を幾つか磨く。カンテの指がかかりそうな僅かな段差のところも一生懸命磨いてみる。

 カンテの磨いたところは、指のかかるところが浅いし少し手前過ぎるから、しっかりとは利いてくれない。足も、場所が悪かったり、懸かりが悪かったり。

 右足を使ったり左足を使ったら、横向き加減になってみたり正面を向いてみたり、いろいろと考えられることをやってみたが離陸が出来ない。強い人なら簡単に離陸が出来るのだろうがと思われるが、小生には手も足も出ない。結局諦める。

 帰る途中、ワシントン倶楽部に寄ってみる。

 ここも木の根っ子が出ている。2回ほど飛び降りてからマットを取ってくる。

 何時ものムーブを思い出し、やってみるが、左足に立ち上がれない。

 先にやっていた人のものだろうチョークの印が残っている。左側のフレークの右横にもチョークが残っている。こんなところにもスタンスが有ったのか。

 そのスタンスを使って左足を開いてみる。やっぱり駄目か。元のムーブに戻す。

 何回同じ事を繰り返しただろうか。やっぱり駄目だ。

 右足のスタンスを少し悪くなるが少し高くなるものに変えてみる。そうすれば左足に立ちやすいかもしれない。でも、事態は発展しなかった。

 荷物まで戻ると、石器人岩のほうに人がいる。先ほどの人たちとは違うようだ。

 そのうちの一人が、左側のやさしめの課題を登っている。しかし、結構苦労して登っている。左側のカンテを持って、少し高い位置から始まるスラブ壁を登る課題である。壁の途中から下は無いから、その部分をどうするかが鍵の課題である。

 行ってみたら、3人いた。どうやらご夫婦とその子供さんみたいである。子供さんはまだ中学生位だろうか。

 その課題、小生のもっとも得意とする、お腹のフリクションを使って石にへばりつきスタートすると殆ど力を使うことなく登れる課題なのである。そこで、こうやると簡単ですよとやってみせる。

 このムーブ、今までに小生以外でやっている人を見たことがないムーブなのである。先ず両手で左側のカンテを持ち、右足の膝を石の表面に押し付ける。そして、それとともにお腹も石に押し付ける。そうすると身体のフリクションで左足を地面から放してもずり落ちることは無くなるから、そのまま左足を引き上げて身体の左側を少し起こす、というか、身体を少し捻って左側を持ち上げる。その状態で左手を離し体の左側下まで持ってきて手の平で石の表面を押し、尚も身体を起こして左足スメアでしっかりと起き上がる。後はカンテを両手でレイバック気味に石の上まで登って行く。そんなムーブである。やってみると、驚くほど簡単に登れるのである。

 しかし、小生のそのムーブを見て、すんなり真似の出来た人は少ない。どうしてなんだろう。今回もその子供さんは同じようには出来ていなかった。

 そのご家族、柏からいらしたらしい。普段は埼玉のジムに行かれているらしい。いろいろと流山のジムの話やロッキーの話をしてしまった。

 荷物のところまで戻り、マットを石の下に敷いて、シンプルファイターとかいう課題を触ってみる。この課題、下地に木の根っ子が出ているのである。

 右手は右のリップの上のダイクを持ち、左手は少し左下の縦のカチに置いて、左足のしっかりしたスタンスで立ち上がり、左手をクロス気味に右手のダイクの上のぼっちりを取りに行くというムーブをやりたいのだが、なかなか左でぼっちりが取れない。以前は何回か取れたことがあるのだが、今回は全く取れない。

 ラブタッチにでも行ってみるか。

 これまた離陸が出来ない。右手スタートに使っていたアンダーのホールドがなんだか懸かりが悪くなっている気がする。こんなんだったっけ。ホールドのせいにしてみる。

 右足のスタンスを2箇所ほど交互に試してみる。やっぱり手前だったか。少しは良くなったが、左手のカンテの奥がどうしても取れない。以前はそこまでは完璧だったのに。やっぱりホールドかなぁ。

 諦めて左側の壁を登ってみる。グリコの右である。

 リップの上が持てない。完登ならず。これまた諦めるしかないか。

 先のアップといい、このムーブといい、悉く失敗に終わっている。それも、完全に以前より遥かに劣った状態で失敗している。やっぱり弱くなってしまっているのだろうか。

 今まで、ジムのグレードが辛くなって登れるグレードが下がっているとばかり思っていたのだが、小生のグレード自体が下がってしまったのだろうか。今まで、比較のできるボルダリングをしていなかったからわからなかっただけなのだろうか。自分では保持力は増していると思っていたのに。花崗岩の感触を忘れてしまっているだけだと思いたいのだが。

 シンプル岩に戻ると、子供連れの人たちはワシントン倶楽部の方に移動したようだった。

 マットを持ってまた石器人岩まで行く。

 今度は靴を戻したから登れるだろう。マットを敷いて真中を登ったら、さっきより悪い。駄目だこりゃ。

 そのまま石器人岩の脇からプラクティスマンの岩まで行く。ここの裏側の課題が未だ登れていないことを思い出したのだ。

 裏側というか、プラクティス・マンの課題に向かって右側の壁である。

 左側のカンテを使って壁に取り付き、そのままカンテで登って行くという課題なのだが、スタートが出来なかったのである。

 左のカンテを持って少し高い所のスタンスに右足を上げて離陸するのだが、カンテは斜めだし、足は少し高いし、おまけに右の方だからなかなか右足に立ち込めないのである。

 カンテを色々触ってみる。どこも同じ感じである。なるべく高くを持てば体が右に行くからスタンスが手の下のほうに来る。そうすれば離陸は楽になるだろう。そう考えて、より下地の高くなった左の方に寄って、身体を少し斜めにして左手でカンテを掴む。右足を右の方の僅かに窪んだところに置いて、その足に乗り込んでゆく。しかし、手には力は入らない。右足が右の方だから、なかなか身体が右に行かないで足に立ち込めない。離陸が出来ない。

 手の位置を変えているうちに左足が地面を離れるようになる。しかし、身体は僅かに左に傾いているから、なかなか右足で立ち上がれない。もがいているうちに力が尽きる。

 手の位置を思い切り高く上げたら、僅かに身体が右に寄ったような感じになって、何とかじりじりと立ち上がることが出来た。やったー。カンテを両手で持って、足を上げる。膝辺りのところに僅かな斜めの段差があるのだ。

 そこからカンテを登って行けば石の天辺である。しかし、そこまでにスタンスは無い。傾斜も垂直から僅かに被っているかもしれない。落ちたら下地は傾斜しているから、転がり落ちるかもしれない。既に大分力を使ってしまっている。無理はせずにそこからカンテを乗り越した。

 しかし、やっぱりカンテを天辺まで使ってマントルと言うのが普通のラインだろう。そう思い返して、再びその課題に挑戦し始める。

 同じようなことを何回か繰り返す。しかし、既に力尽きたのか、まったく離陸の気配すら見えなくなっている。別のことを考えなければだめなのだろうか。

 カンテを両手で持ってみる。そうすると、手に幾らか力がはいるから離陸が出来た。これか。でもやっぱり立ち上がれなかった。

 少し休んで、手の位置を微妙に変えたりしたら、立ち上がることができた。今度はそんなに力は使わなかったから、余裕を持ってカンテを斜め上に登って行く。最後はホールドの関係で天辺を少し右の方に回り込んでからマントルを返す。よしこれで完璧だ。

 少し休んで、そのままヒップ岩まで行く。

 ここのフィスト・クラックも登れていないのである。

 木の根っ子も出ているし、高いからマットを敷いて取り付いてみる。

 丸っこい出っ張りを登って、その出っ張りから上のクラックを登ると言う感じの課題だが、出だしの出っ張りが登れない。足が滑るのだ。

 以前はその出っ張りは登れていたから、やっぱり疲れなのかなぁ。仕方がないから、その左奥の小さな岩のハングの乗ッ越し課題を登る。そんなに難しいところではない。

 スタートのガバホールドを左手で持って右側から登ったら登れたから、右手で持って左側からも登ってみる。難しくは無いけど疲れる課題である。

 またヒップ岩の正面に戻ったら先ほどの親子連れのお母さんと子供が降りてくる。

 エアロダンサーはどこかと聞くから、場所を教える。でも、高いし恐いからと登らなかった。

 この課題、実は小生もまだ登ってはいない課題である。というか、殆ど登っている人を見たことの無い課題である。最後のところがトリッキーなムーブになって、悪目のホールドで身体が少し振られて、膝の辺りにピンが打たれていて、その先のホールドも持ちやすくは無いらしいから、登る気がなかなか起きてこない課題なのである。

 父親が降りてきて、フィスト・クラックを登る。出っ張りからは綺麗にジャムを決めてハングを乗り越してゆく。聞いてみたら、やっぱり瑞牆とか行っている人の様だ。

 子供さんが登れそうな課題と言うことで、先ほどのハングの課題を教える。

 小生も一緒にくっついて行く。

 旦那さんが、その裏のチムニー課題を登る。チムニーと言うよりは例のチョックマンシリーズのような、隣の石との間を登る課題である。変な足で登っていた。

 その人達がハングマンに行ったので我々もハングマンに行く。でも、この課題はますます登れなくなっていた課題だから今は全く駄目だろうと全く触らなかった。

 そろそろ寒くなってきたのでシンプル岩まで戻る。

 時間を見ようと時計を出したら、表示が消えている。電池まで切れてしまったようだ。ったくっもう。こういうのを瀕すりゃ鈍すると言うのだろうか。って、どこの言葉じゃ。

 若者が一人やってくる。聞けば地元の人らしい。外岩を始めてまだ日が浅いらしい。でも、シンプルアンドディープを触っていた。

 シンプルファイターを触ってみたが、相変わらずである。寒くもなってくる。4時も廻った。そろそろ帰ることにするか。

 石器人岩に戻っていた親子連れ、スーパークカンテのトラバースを触っていた地元の若者に挨拶をし、トラバース道を使って自動車に戻った。

 来る時に芸術の森公園の脇の道が3箇所程工事中で片側交互通行になっていたので、公園の反対側を廻って大通りに出たら、結構遠かった。信号で待たされても、朝来た道の方が良かったような。

 何時もの食べ物屋はお休みなので、以前福島で入った○まつというファミレスに行ってみることにする。場所はひたちの牛久の傍である。

 ひたちの牛久がどこだかわからない。カーナビで調べたら、いつも通る道から少しの寄り道で済みそうだ。いつも沢山の自動車が曲がる小学校の前の道に入るとすぐの様だ。

 既に暗くなったその細い道を前の自動車と同じように曲がるともっと狭い道に入る。尚も進むと、広い道がぶつかってくる。その太い道に入って、また太い道に右折したら、常磐線を潜り、国道6号線まで潜ってしまう。そして、さびしい場所に上がってゆく。その道に入れば、駅前を通る道だし、そのファミレスがどこかに見えると思ったのだが、ずっと掘割に潜って走る道だから、周りは何も見えない。仕方がないから、最初の信号で右折してそのまた少し先の信号を右折して国道6号に出た。

 国道6号をひたちの牛久駅方面に走ると、駅に入る少し手前くらいだったかの左側に看板が見えた。

 店のつくりは福島の造りとほぼ同じである。当然メニューも同じ。牛タン煮込み定食と、福島でもらった割引券を出してドリンクバーを頼む。

 改めてメニューなどを見ると九州で相当にお世話になったファミレスとそっくりである。あちらは洋風、こちらは和風と見た目は違うが、システムと言い値段と言い、殆ど同じ感じである。本当に良く似ているのである。まぁ、我々クライマー向きの店ではある。

 帰りは国道6号から常磐線を潜る道に入れると思っていたのだが、曲がった道は駅にぶつかってしまい、駅を越えることが出来ない。いろいろ迷って、結局来たときの道まで戻って、その先も少し迷って何時もの道に戻ることが出来た。でも、このレストランは今後も使えるかも。

 久しぶりの花崗岩でのまともなボルダリングだったので、指皮が相当に持ってゆかれてしまった。

 最近運動してないしなぁ。やっぱりダイエットかなぁ。


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作成年月日 平成17年 4月 4日
作 成 者 本庄 章