笠間ボルダーその2

2000年4月8日記

 以下、4月2日の笠間の報告です。

 またまた船橋ロッキーの仲間で笠間ボルダーに行った。今回も総勢7名、小生の相棒が抜け、ヨーロッパ帰りの方が加わった。

 今回は先ず大黒岩から。

 それぞれで準備体操の後、それぞれの課題へ。小さな大黒岩に沢山の人が取りついた。結構壮観。

 小生は予てからの課題「アンダークリング」にトライ。4級とのこと。笠間グレードでDである。

 ここに足を乗せて次にここまで足を上げればここのホールドがしっかり持てる。と、先に登った人のムーブを確認するも、ここに足を乗せて次にここまで足を上げることが出来ない。やっぱり身体が硬いのだ。仕方が無いから別のムーブを探る。こっちは上がらないからこっちを使って、ここのホールドが取れた。のだが、何せアンダークリングな物だから、掴んだだけで効いてくれない。やっぱり今日も駄目か。

 諦めてアウトエッジにトライする。結局ここも他の人のムーブを失敬することになる。で、2回目に登った。一応4級。笠間ではD。でも、結構嬉しい。

 ノーハンドスラブを、運動靴で駆け上ってしまう人達をよそ目に、フラートソールでスタティックに挑戦。ノーハンド、ならず。やっぱり、他の人達と一緒に走ってきて駆け上ることにしようかな。

 一旦荷物を仕舞い、石倉へ。

 まだ見つける事の出来ないでいる THE BIG BOSS を探す事にする。幸い今回は THE BIG BOSS に行った事のある人がいたので、その人に教えてもらう事にする。

 石倉岩の脇から右の方に下って行く。途中、恵津子岩なる新しいボルダーを発見。なぜ恵津子岩かと言うと、実はその岩にそう書いてあったのである。おまけに課題名まで書いてあったのである。というのは半分嘘であるが、恵津子という文字ともう一組の文字が赤ペンキで書かれていたのは本当の事である。

 THE BIG BOSS を発見。が、下には煙草の吸い殻が散らかっているし、その岩の割れ目には雑誌や真新しい軍手等が隠されているし、なんか変な雰囲気の所である。一応写真を撮って偵察は終わり。何時ものギル岩から始める。

 小生はギル岩は登れる所が無いから皆さんのトライを見学することにしたのだが、結局 Way of the Gill に触ってしまった。右手をフィンガークラックに入れて、左手でカンテを取りに行き、右手を上げるのだが、被っているので右手が上がらない。やっぱり1級は難しい。小生の経験から言うと、大体1級クラスになると被っている様だ。でなければドスラブの様だ。

 今度はシンプル岩に本拠を移し、それぞれの課題に散る。小生はワシントン倶楽部へ。

 岩雪に笠間の紹介者が書いているが、この課題は、一見なんでもなさそうなフェースだが、取付いてみると頭を傾げる課題である。

 今回で他の人は皆登ってしまって、ついに登れなかったのは小生を含め2人になってしまった。悔しい。だって、本当に見た目簡単そうに見えるのだから。よし、次は絶対に登るぞ。ということは、暫く来れないのかなぁ。だといけないから、前言は取り消し!

 シンプル岩の前で知らない人に会う。ボルダラーらしい。俄かかもしれないけど。筑波に転勤になって、来たそうだ。これで少しは笠間も賑やかになるかも知れない。

 ヒップ岩の上のハング・マンに取付く。2級だ。ホールド、スタンス、ムーブは全てわかっている。先ず手をあそこに置いて、右足はここで、左足をここまで上げて、右足をこうしたら、左足をこうして、こうやれば出来る。はずなのだが。ここでもまた一人ボルダラーに会う。この人とは珍しく言葉を交わさなかった。

 先に偵察に行った THE BIG BOSS と恵津子岩を皆で登りに行く。途中、ポコ岩らしき物を登る。そんなに難しくはない。でも、本当にポコ岩のハン・トラという課題なのだろうか。

 恵津子岩到着。さっき見た文字が消されている。と言う事は、誰か人が来たのか。なんか変な雰囲気だ。あまり気にしないでこの岩を登る。小さいから登れると思ったら意外と力が必要みたいだ。疲れているからと言う理由を付ける事にする。

 本番の THE BIG BOSS へ。仲間が登っている。初段らしいが、登った人曰く、ホールドが今にも欠けそうだとのこと。この課題は高いし落ちると危ないのでやらない方がいいらしい。どうせやれないからあんまり関係ないけど。

  THE BIG BOSS を登った仲間が新しいボルダーを発見したらしいので、皆でそちらに移動。掃除を始める。

 最初は少し被った斜めにクラックの走ったフェースの課題。4級らしい。2回目か3回目に登った人がなんか頭を抱えて叫んでいる。ホールドが欠けてそれが頭に当たったらしい。本当に痛そうである。幸い瘤で済みそうだ。結構大きな瘤になりそうだが。

 別の人が、その右となりのすっきりしたフェースを飛びついてマントルと言う課題を作る。6級らしい。その又右となりの凹角状の傾斜の緩い所を小生が登る。最初は少し足を上げて乗り込まなければならないが、後は本当に易しい。9級とする。そのまたまた右隣のスラブをまたまた別の人が斜めに登る。上の方は直上して、ガサゴソと岩の上へ。なんかすっきりしないから、今度は小生が直上を止め、そのまま斜め上に登って岩の上へ。課題としてはこちらの方が良さそうだ。8級。またまたまた右隣の、結局一番右のクラックをまたまたまた別の人が登る。こっちは少し難しくて6級。課題名を「罠(ワナ)」とする。別に嵌まる所が有る訳ではない。出だしが足が乏しくてちょっときついが、素直な結構面白い課題だ。

 なんだかんだ、あまり課題数としては取付かなかったが、結構疲れてしまった。

 本日のボルダリングはこれでお仕舞。なのだが、実は小生、マットレス派に混じってマット過多派として参加したものだから、荷物が嵩張ってしまって、帰りに大変に苦労してしまった。例のプ*シャーのゾ*ンは身体の前に持ってくると前が見えなくなってしまうので、前に担ぐ事は出来ない。馬鹿でかいマットを背中に背負って、荷物を前に担いで、ゾーンを手に持ってと、本当に大変であった。

 次回からは大きなマットは持ってこない事にしよう。この大きなマットは小川山や御岳用にするのが良さそうだ。薮の中を担いで歩くのは止めることにしよう。


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作成年月日 平成12年 4月 8日
作 成 者 本庄 章