笠間ボルダーその19

2003年 5月17日記

 久し振りに笠間に行って見た。半年振り位かも知れない。暮れからまともな外岩には行っていないから、外岩自体が半年振り位かも知れない。といって、今回もまともなボルダリングではなかったが。

 訳有って小生には連休とはならないのだが、ほとんどの人が連休というその初日、娘夫婦が帰って来たので、一緒に笠間に行く事にした。

 何時もの例に漏れず、今回も1時過ぎに4人、自動車2台で出発する。娘夫婦はそのまま娘婿の実家に直行するためである。

 途中娘婿の実家で娘婿の母上と合流し、常磐道に乗る。道は途中、利根川を渡る橋で少し渋滞したが、殆ど渋滞はない。

 笠間市内の手前、友部の辺りで何時もの渋滞に会う。ここは信号の調整がなされていない為と思われる渋滞が何時も発生する所である。メインの通りの青の時間がものすごく短いのである。将に人為的自然渋滞である。

 所が、その信号を過ぎても渋滞が続いている。何と連休中は笠間市内で陶炎祭りとかいうイベントが行われているらしい。その為の交通渋滞らしい。そう言えば何年か前のこの時期の連休に笠間に寄った事が有るが、その時はこんなに渋滞は無かった記憶が有るのだが。

 陶器の森公園を周り込んで佐白山公園に行く裏道に入ると、その道沿いに自動車がいっぱい止められている。公園の裏門のトイレに寄ろうと考えていたのだが、とっても無理とそのまま佐白山公園の千人溜りの駐車場に直行する。

 こちらは意外と空いている。車は5〜6台しか止まってはいない。

 既に4時を廻っている。この千人溜りの駐車場は確か5時で閉められてしまうはずだ。看板を確認するとやはり5時に入口を閉められるようだ。とはいっても、折角来たのだからと、総勢4人の連れを石倉の頭迄案内する。

 途中マットを背負ったボルダラーとすれ違う。既に、普通は帰る時間だものなぁ。

 久し振りの一寸した登り道だから、少し息が切れる。

 石倉の頭に荷物を置き、ウェイオブザギルを見に行く。下から一人のボルダラーが登って来る。ヒップ岩付近には何人かボルダラーがいるらしい。少しお話しをして荷物の所まで戻る。少し遅れていた連れも到着し、やっと全員が揃ったようだ。

 靴を履いて、アップでもと、ギル岩への降り口の所の岩の易しい課題に触って見る。

 左手結構掛かるホールド、右手は適当に岩に置く。左足を適当なスタンスに置いて立とうとしたのだが、身体が上がらない。離陸が出来ないのだ。えぇーっ。

 なんでもない、確か10級の課題である。右手を何とか探して再度挑戦する。離陸は出来たが、次の手が無い。リップの上の方を押さえつけて持つ様な感じだから、元々ホールド然としたものはないのだが、全く手が止らない。

 何とか足をしっかりと決めて、リップの上は保持出来たが、次の右足が上がらない。

 右足は適当にスメアで簡単に登ってたような気がするのだが、それが滑りそうで、恐くて出来ない。意を決して思い切って乗り込んでやっとこさ、何とか上に抜ける。

 疲れた。丸々4ヶ月近くも休むとこうも下手になってしまうのだろうか。ジムではソコソコ登れるようになっていたのに。気を取り直して、その横のもっと易しい所を登る。

 後で調べてわかったのだが、10級と思った課題は実は8級だったらしい。まぁ少しは難しかったのだが、その時は10級位と思っているから、こんなに登れないとはと相当に落ち込んでしまう。そして、ジムではこんな細かいスタンスやホールドは使わないから、やっぱり慣れがないと駄目なのだろう、やっぱりまた一生懸命外に通わなくては、と頻りと反省する。

 ギル岩でもと、ここに到着した時は思ったが、とっても無理と諦め、また時間も時間だったので、上の売店の駐車場経由で車に戻る。周回道路が閉鎖されたせいか、上の売店は相当に荒れていた。

 ギル岩の前で会った人が、大黒岩の周りも路駐の車がいっぱいいて恥ずかしかったと言っていたが、まだ少し時間が有るので、大黒岩に行く事にする。既に、この駐車場には他には車は1〜2台しかない。

 大黒岩の向こう側に廻ると、岩のすぐ下まで車が止まっている。でも、車を止めるスペースは有るので、車を止める。

 つつじ公園の駐車場の入口には管理の人が交通整理をしているが、人はあまり居ないので大黒岩を登る事にする。連れの4人は反対側のスラブの途中の穴に石を投げ入れて遊んでいる。

 小生はパラダイスゲートを登って見る。この課題は、笠間の入門課題と言われているが、小生には静かに綺麗にスタートがなかなか出来なかった課題である。やっぱり今回もなかなか離陸が出来ない。

 3回か4回、色々やって見てやっと左から離陸する。ここは足はあまり良くはないが、手が何とかガバが有るので、何とか上に抜ける。これも確か8級だったと思うが。(7級だそうだ)

 連れがサムライ返しを見ているから、小生もスタートホールド辺りを触って見る。やっぱり今の小生には全く持てそうに無いのだが。

 その右のワンハンドクラックを両手で登って見る。これは易しい。(9級らしい。)

 まぁ、最後に何とか気持ちよく課題を登ったし、時間も適当だからと帰る事にする。

 千人溜りの駐車場に入る前に陶器の森公園裏口のトイレに寄るつもりだったのがあまりの混雑に寄る事が出来なかったので、帰りには山麓公園のトイレに寄る事にする。

 日動美術館の前を通って山麓公園の駐車場に入る。石倉の頭では、この公園から大きなカラオケの様な音が聞こえていたので、この公園も混んでいるのかと心配したが、この公園の駐車場は空いていた。

 陶器の森公園まで裏道を走り、公園の表門の方から県道に出たのだが、公園前から県道の交差点まで渋滞している。もっと公園の裏を廻り込めば良かったと悔やんだが、幸い、思ったほどの時間はかからなかった。

 県道に出てからもまだ渋滞している。そんな道を少し走って何時ものQ番に寄った。まだ6時頃だから空いている。ここで少し時間をすごせば少しは空くだろう。

 Q丼にしようと一時は思ったのだが、何にも登れてないし、それより、殆ど登っていないので、坦々麺にする。結局5人中4人が坦々麺になってしまった。

 食事が終わっても、それ程道が空きはしなかったが、諦めて出発する。連れとはここで別れ、相棒と小生は下の道を千葉まで帰った。

 道はそれ程混んではいなかった。


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作成年月日 平成15年 5月17日
作 成 者 本庄 章