笠間ボルダーその13

2001年 4月11日記

 昨日に引き続き、ジムの仲間3人と小生の4人で笠間に行った。昨日の仲間と、前回のビデオの仲間とそのご母堂である。

 このご母堂がすごい。当然ご母堂だから女性なのだが、初段を登のである。年齢的にも小生と変わらないのである。彼女を見ていると小生も頑張らなければといつも思うのだが。

 今回は昨日の疲れもあるだろうと、スラブ中心にやるつもりでスリッパを1足余分に持って行く事にした。

 4人だからと、首都高から常磐道を使う。でも、今回はそんなに急ぐ訳ではないからと、いつもの通り岩間インターで降りた。

 試しに、岩間インターから友部インター入り口迄、途中に寄ったコンビニでのロスタイムを差し引いて、時間を計って見ると、12〜3分であった。意外に近いのだ。因みに北関東自動車道だったかを使っても、岩間から友部まで10分近く掛かるのである。それに350円も掛かるのである。1分で百円か。もう友部インターまで乗る事は止めよう。

 芸術の森公園の脇から佐白山に入る。

 今回は間違いなく乾いているということで、直接大黒岩に行く。

 この季節、ここ笠間は、つつじ祭りやら、お花見やらで結構人出があるようだ。現に大黒岩に到着した時はボーイスカウトの一団が歩いていた。

 先ずはパラダイスゲート。左からのスタート。フレークが持ち難い。何とか離陸するも1手で落ちる。何も考えずにアップと言う事で取り付いたのだが、甘かった。スタンスを何とか考えて、持ち難いフレークを無理矢理持って、何とか登る。難しい。こんなに難しかったかなぁ。

 他の仲間はビデオを撮ると言う事で、一人が上に登り、もう一人がサムライ返しに取り付く。やっぱりいきなりだから登れない。昨日の御岳の疲れも残っているようだ。

 ご母堂がストロングフィンガーを登っている。デジカメを出して撮影する。とってもいいアングルだ。1枚、2枚。しかし、シャッター音がならない。おかしい。どおした。液晶スクリーンで確かめようとするも、液晶が点灯しない。レンズカバーを締める操作をしても閉まらない。壊れたか。

 スクリーンのボタンを押したり、レンズカバーを締める操作をしたり、同じ事を繰り返す。待てよ。そう言えばしばらく電池を替えていなかったかも。そうか、電池切れか。いつもならビデオカメラと一緒に予備電池を持ち歩いているのだが、今回は相棒がいないからビデオを持って来ていない。従って電池も無い。仕方が無い、諦めるか。

 今回は昨日の今日だからどちらかと言うとカメラマン主体にと考えていたのだが、これでは登るしかないか。

 皆が下降路に使うカンテスタートで、ストロングフィンガーの面のトラバースを皆でやっている。難しいらしい。小生も真似をする。例によってスタートが出来ない。仲間にスタートの仕方を教わってスタートする。成る程そうすれば出来る。2手か3手目、この課題の最初の核心に入るところで落ちる。やっぱり核心にも触れない。

 デジカメが気になる。思い切って電池を買いに出ることにする。笠間の町まではそんなに時間はかからない。日動美術館の前を通って表通りに出て、電気屋を探すが見当たらない。もと来た方にどんどん戻る。電気屋の看板を発見。が、既に廃業している様だ。残念。

 町を外れる。で、結局友部インター近くのいつものコンビニに入る。アルカリ単3乾電池が2本で260円。そんなにするの。4本で500円じゃ買えないじゃん。やっぱりちゃんと準備をしとくんだった。帰りにもっと近くの少し道を入った所にスーパーを発見。行く時は見えなかったのに。だいたいそんなものだ。

 少し時間を食ってしまったが、大黒岩に戻ると、仲間は移動の準備をしていた。

 先ずは石倉の頭へ。

 先客の荷物が置いて有る。お結びに揚げ物に牛乳にお菓子にハーネスにグリグリにと盛り沢山である。そこに日が当たっている。悪くならないうちに食べないとと、仲間全員で他人の心配をする。我々はせいぜいコンビニのお弁当だ。小生なんかいつもパンと牛乳だ。あんな豪華なお弁当は最近は終ぞ持参したことがないのだ。

 シンプル岩の前に移動。どうやら先程の荷物の持ち主らしい親子連れがいる。子供は女の子2人、まだ小学校にもいっていないかもしれない。それにその両親、だと思う。うちも昔はこういう時期が有ったのだろう。

 即石器人岩に行く。昨日の仲間と2人で登る。前回よりは岩の状態は良い。でも、前回と同じ所までしか、つまり第1歩しか登れない。岩の状態は良かったのだが、人間の状態が良くなかったようだ。靴もソールの先が殆どないし。でも、例のごとく靴を取り替えたりしながら、何回と無くしつこく登ってしまった。

 ご母堂がラブタッチに行ったらしいので、その仲間とラブタッチに行く。聞くと、ビデオの仲間はターゲットを登るらしいとのことだ。これはデジカメに納めなければと、仲間と扇岩に行く。といっても、扇岩の頭にラブタッチの岩が有るで、ほんの少し下るだけだが。

 仲間はビデオの仲間の登りをビデオの仲間に頼まれて撮影する。その横で小生はデジカメを構える。まるで撮影会だ。

 ラブタッチをご母堂と一緒にやる。相変わらず出来ない。岩の状態は良いのだが、人間の状態が良くないからなのだろう。

 なんだかんだでワシントン倶楽部の岩に行く。小生とご母堂はワシントン倶楽部、他の2人はボストン倶楽部に取り付く。

 ビデオの仲間がボストン倶楽部を登ると、昨日の仲間もボストン倶楽部を登る。小生は相変わらずワシントン倶楽部を登れない。この課題は既に何回か登っているのだが。

 ビデオの君曰く、今日はぬめる。既に笠間の季節は終わったらしい。道理で手が止らない訳だ。やっぱり人間の状態が悪かったのだ。だから石器人岩が登れなかったのだ。もっとも、石器人岩は手は殆ど使わなかったのだけれど。

 今日は朝から結構調子悪いのなんのと言いながらも登ってしまった。お影で靴も相当に減った。また靴を買わなければ。

 芸術の森公園のトイレで手を洗い、これもまた恒例のQ番へ。

 ここは、Q丼を始め、スタミナラーメンやローズポークの旨煮ラーメン等、どんなものなのか内容のわからないメニューが幾つかある。そのうちの一つ納豆ラーメンを注文する。

 この納豆ラーメン、深皿に麺が盛られ、その上にでんとそのまんまの納豆が乗っている。市販の納豆パックが一つそのまんま乗っている感じである。で、麺はほのかに暖かい。ラーメンと言うよりはゆで麺という感じだ。

 このラーメン、納豆の他には焼肉が少し、そしてメンマとモヤシしか入っていない。納豆の他には殆ど味が無い。将に納豆の味しかしない。従って、不味くはないのだ。といって、納豆の味だからうまいとも言い難い。不思議な味だ。

 ラーメンと言えば熱いスープの中に麺が浸かっていると言うのが相場だが、それからいくと、これはラーメンではない。確かに麺はラーメンだが、所謂ラーメンではない。言うならば納豆麺だ。

 このメニュー、納豆の匂いを殺すべく、相当に試行錯誤を重ねたものと思われる。茨城、水戸だから、どうしても納豆でなければならんかったんだろう。その努力は評価するが、2度頼むかと言うと、それは考えてしまう。でも、誰かに食べさせたいラーメンだ。いや、一度はぜひ食べるべきラーメンだ。スタミナラーメンとともに。

 帰りは常磐道の柏インターで降り、柏駅に寄った後、国道16号を千葉まで戻った。

 今日も疲れた。当たり前か。


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作成年月日 平成13年 4月11日
作 成 者 本庄 章