笠間ボルダーその11

2001年3月12日記

 日曜日の日に、昨日の青葉に続けて、ジムの仲間と2人で笠間に行った。

 青葉では、小生の登れる課題が少なく、あまり登らなかったせいで、それ程疲れていないと思い、昨夜、青葉の帰りに仲間と笠間行きを約束したのだが、朝起きて見ると結構背中に来ている。やはり、被った課題を何回かやったので、疲れていたようだ。

 今日は常磐道を岩間インターで降り笠間に行く。

 途中道も空いており、パーキングエリアに寄らなかったこともあって、石倉岩の頭にはいつもより少し早目に着く。

 今日は天気も悪くないのに人はいない。下にも人の気配はない。前回は土曜日と言う事で人が少ないのだと思ったが、今日は日曜日なのに人がいない。御岳でも最近の人出はそれほどでもないと聞いているから、やっぱり皆さん、年度末と言う事も有って、忙しいのかも知れない。

 シンプル岩の前に行く。仲間がQ番を触って見たいと言う事だったので、荷物をそこに置くつもりであったが、荷物も少ないしと、そのままハングマンの岩に移動する。

 Q番にはチョークが付いている。仲間がホールドを触る。想像以上に悪いらしい。

 アップにプラクティス・マンの岩のスラブをスラブだけで登る。なかなか出来ない。小生も真似をして見るが、カンテを触ってしまったり、やはりスラブのみでは登れない。お互いに何回か挑戦し、足も定まって来る。足が決まれば登れる。2人とも登れた。

 その後も何回か繰り返す。そのうち、小生が左上のスラブの中にちょこっと膨れたホールドを見つける。この傾斜ではほぼガバに近い。それを使うとすごく易しくなってしまう。

 ハングマンの岩に戻り、ハングマンを触る。仲間は登れるのだが、小生には登れない。

 この課題は、以前はそこそこ足が上がっていたのに、最近では全く足が上がらなくなってしまった課題だ。それが、最近ビデオを見ていて、なぜ足が上がらなくなってしまったのかの原因が分かってきたのだ。多分、以前は右足を少し左に振ってやっていたのを、最近は全くの正対で足を上げていたからのようだ。仲間の登るのを見ていたら、やっぱり足を少し左に振って上げている。それをやって見ると、実際足が少し上がった。もう少しでリップに爪先が届きそうだ。以前足が少し上がったのは大勢で来た時だったので、多分そのときはそういう人の足を真似していたのだろう。しかし、一人でやった時は、顕著なスタンスがすぐ下にあるので、それに足を上げてしまっていたようだ。やっぱりまだまだムーブを読む力が足りないようだ。

 例によって例の如くワシントン倶楽部に行く。

 3撃位でやっと登る。一応この課題はそこそこ登れるようになったようだ。

 仲間はボストン倶楽部に挑戦する。初登者のムーブで登ろうとしていたが、なかなか登れない。足を探したりして何回かのトライの末に、惜しいところまで行ったのだが、結局この日は登れなかった。

 ハートビートカンテに人が来たようだ。我々も久しぶりにハートビートカンテに行く。千葉と埼玉の人らしい。千葉の人は我々が行くジムに偶にくるらしい。

 ハートビートカンテにとりついてみる。以前は何となく登れてしまったムーブをやってみるが、なかなか離陸できない。何回か試し、やっと離陸できたが、その後動けない。あのときはどうやって登ったのだろうか。大体小生のレベルなんてそんなものだ。そのうち調子の良い時にまたやってみよう。

 仲間が右隣のマジックフィンガーを登った。この課題はスタートの木の根っ子がなくなってしまい、スタートが難しくなってしまったようだ。スタートホールドのポケットに右手の指を掛け、離陸しようとしたが、小生にはまだ無理の様だ。

 石器人岩に行く。下地はまだ少し湿っているので、マットを敷くことにする。

 中央を何とか登りたい。前回のムーブを繰り返す。所が、右足になかなか乗れず、マイクロポケットがとれない。取れてもマイクロポケットにぶら下がるのですぐに指先に穴が開いてしまった。

 今回はいつものカチ靴のほか、ベルクロ靴、きついスリッパ、緩いスリッパの4足を持ってきていたので、それらの靴を履き比べてみる。

 まずはきついスリッパ。登りやすい。続けて登る。登れない。なぜだ。最初のスタンスに立てない。さっきは立てたのに。

 ベルクロ靴に履き替える。登りやすい。あと一歩の所までゆける。この靴が最適か。2回目。登れない。スリッパよりは良いが登りずらい。3回、4回。だんだん登れなくなる。本当になぜだ。

 カチ靴に戻す。1歩目と2歩目はこの靴が一番楽だ。その先の右足への立ち込みもそんなに悪くはない。やっぱりこの靴か。でも、今まで何とか乗れていた右足に今回は立ち込めない。やっぱり疲れているのか。やっと右足に立ち込み、マイクロポケットを取り、左足を上げるのだが、その足に乗り込めない。今までこの左足に乗り込めなかったことは殆ど無いのに。

 それにしても、第1回目はどの靴も登れるのは何故だ。いろいろ考えてみたが、考えられるのは、履いている間に靴が暖まり、ソールが柔らかくなってしまうから位しか思いつかない。果たして本当なのだろうか。わからない。

 仲間がこの石器人岩の中央を登った。カンテを使わずに登った。

 その後も小生のみ何回か挑戦していたが、指の穴からの出血がひどくなったので、テープをもらって巻き付ける。スラブだから指先にテープを巻いてもフリクションに影響はない。

 寒くもなってきたので、結局諦め、帰りがてら大黒岩に寄る事にする。

 ノーハンドスラブをノーハンドで登ろうとしたが、2歩目で滑る。仲間も2歩目で滑る。本当にノーハンドで登れるのだろうか。

 パラダイスゲートなど易しい課題を登る。仲間は、ビデオを撮るためにサムライ返しを登る。彼はこのサムライ返しはほぼ100%登れるようになったようだ。今回も3回位登っていた。

 先ほどハートビートカンテで会った2人組がやってくる。彼らはパラダイスゲートやリトルマントルをやる。

 リトルマントルは小生は明確には登れた記憶がない。彼らがリトルマントルを離れたので、小生もリトルマントルをやってみる。

 スタートはリップ少し奥の少し掛かるエッジのあるスローパーだ。でも、少し高いので、小生でやっと持てる高さだ。スタートホールドをどう持つかをいくつかやってみる。その内で、左アンダーで体を岩に着け、右手リップ少し奥のスローパーを持つというのが良さそうだ。その後は、左手を右手に添えて、右足はその下の少しカンテ状の壁をスメアで斜め下に蹴り、左足を上げる。続いて右足を右上の傾斜の緩くなった所まで上げ、マントルを返す、で登れそうだとわかる。

 そのムーブを3回位試みてやっと登る。

 2人組がアンダークリングを触っているので、小生も触ってみる。この課題は以前やっと登れた課題なのだが、今回は登れない。足がわからない。左足はわずかなスタンスしかない。そこに乗ろうとするのだが、なかなかうまく行かない。以前は右足をいきなり上げてしまった様な気もするが、このときはそのムーブは試さなかった。

 2人組が再度リトルマントルに挑戦し出す。小生もまた一緒に登ってみる。しかし疲れたせいか右足がうまくリップ近くに上がらず登れない。しかしムーブは2人組に教えることはできた。2人組と一緒に何回かやって、結局もう1回登ることが出来た。

 登れる時って、結構すんなり登れるものだが、今回の2回目も、疲れているはずなのに、すんなり登れた。これは一体なんなんだろうか。やっぱり気合いなんだろうか。ムーブに迷いが入らないから、疲れる前に登れるのだろうか。またはリズムに乗ると疲れる前に登れるのだろうか。何れにせよ流れる如くにムーブが出てくる時は登れるようだ。

 その後、アウトエッジを登り、ストロングフィンガーを仲間の真似をして触ってみたりして、5時を回ったので帰ることにした。

 本日は、以前からいつも車がいっぱい停まっているので、少し気になっていた、Q番の向かいのイタリヤレストランに行ってみることにする。

 やっぱり今日も自動車がいっぱいいた。中にはいると、誰もいないテーブルが2つ、少し広い部屋に置いてある。ちょっと面食らったが、ボーイさんに案内されて奥に行ってみると、部屋がいくつかに区切られており、どこも客が大勢いた。やっぱり混んでいたのだ。

 値段はそこそこ。安いわけではない。と思うのだが。周りを見ると、家族連れもいるが総じて若い人が多い。家族連れも子供は皆小さい。若者に人気がある店のようだ。といっても、カップルが多いと言うことはない。男2人でも入りにくいことはない様だ。

 例により、石岡から国道6号を使って筑波まで行き、いつもの道を帰った。

 やっぱり2日続けての日帰りボルダリングは少々きつかった。


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作成年月日 平成13年 3月12日
作 成 者 本庄 章