笠間に行ってみました

1999年6月12日記
 既に旧版となってしまった「新版関東の岩場」を頼りに笠間の佐白山に行ってきました。

 実は2回行ったのですが、1回目は、4月中頃だったか、探索のつもりで昼過ぎに現地に着いて2時間ばかり案内図にある岩を探してみました。

 石倉岩、扇岩、シンプル岩等は分かりましたが、ギル岩、ヒップ岩等が分かりませんでした。

 せっかく行ったので、シンプル岩のEグレードのフィンガークラックという課題を登ってみました。出だしがわずかにかぶっていて出口にちょっとした出っ張りのある感じの課題です。一撃は出来ませんでした。

 この笠間ボルダーのグレードはここ固有のグレードで、AからEまでに分けられています。Aが一番難しく、Eが一番やさしいとのことです。

 当然、E、Dクラスは登れるだろうとタカを括っていましたが、何の何の、Eがやっとでした。

 人工壁のボルダーしかやったことの無い小生ですから、これが妥当かどうかは分かりませんが、Eってフレンチグレードの5くらい、Dになると6以上じゃないかと感じました。2つ星のDランクの課題であるハートビートカンテなんかまったく歯が立ちませんでした。なにせ人工壁でも未だ6のグレードはひそかに5bだとささやかれている課題1つしか登ったことが有りませんので。一撃出来るグレードは5bまでですから。6級位かな?

 帰る途中、道端の大黒岩で遊んでみましたが、ここに有った4クラスのやさしいルートは課題としては紹介されていませんでした。やっぱり初級ルートは課題としては設定されていないみたいです。中級者からしか相手にしてくれないみたいです。

 10級から4段迄として、6級位まで登れるとしたら、D位まではなんとかって思ってしまいますよね、普通。もっとも被りがないから、こんなものですかね。

 で、どうしてもギル岩とヒップ岩が見つからなかったのが気になって、5月末に再度行ってみました。

 ギル岩とヒップ岩、サンシャイン等ほとんどの岩を確認できました。

 「新版」の案内図だとベンチのすぐ前あたりにギル岩が有るように感じますが、このギル岩はベンチの前の日当たりのよい緩い斜面というか道を少し下って、左に入る踏跡を入った所に有りました。この左に入る踏跡は2本目か3本目位の踏跡です。最初のしっかりした踏跡ではありません。

 ヒップ岩はシンプル岩の右下方に続くわかりにくい踏み跡を下った所に有りました。シンプル岩の前を通り、左下方に下るはっきりした踏み跡は違います。

 でも既にやぶ蚊の発生がものすごく、行くとすれば蚊取り線香は必携です。基本的には既にシーズンは終わったのかも?

 最後に、「新版」にある「ヤスリで指先の皮を削り取られるようなあの”快感”」はあまり感じませんでした。そんなハードな課題には取り付かなかったからかもしれませんが。因みに2回目の時はトライしたE課題はシンプル岩のフェースという課題を除いて登ることが出来ました。やっぱりEって初級なのかな?

 2回とも日曜日なのに我々の他は誰も居ませんでしたけど、チョーク跡はそこそこ有りましたよ。


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作成年月日 平成12年 5月28日
作 成 者 本庄 章