笠間ボルダーその15そしていわきその1

2002年 1月16日記

 日月の連休でジムの仲間と笠間からいわきの青葉、丑ノ倉に行った。今回は5人である。

 日曜日の朝、少し遅く9時に、都合により少し遅れる一人を除いて、西船橋の駅に集合。首都高から常磐道経由で笠間を目指す。

 いつもの千代田パーキングエリアでトイレ休憩。ソフトクリームを食べる。しかし、いつもいる猫が今日はいない。猫狩りで一掃されてしまったのだろうか。暫くして一匹だけ現れる。いることはいるようだ。岩間で高速を降りる。これもまたいつもの信号の所のコンビニによる。

 友部の町からの道を合流する所の手前で渋滞している。笠間で何か有るのだろうか。信号を過ぎたら走り出した。いつもの信号での渋滞だったようだ。

 信号一つでこうも渋滞してしまう物なのか。多分、信号の時間配分がそうさせるのだろう。とするならば、少しは考えてもらいたい。今は簡単に電子制御が導入出来るのだから。金の使い方を考えてもらいたい物だ。

 下の駐車場に入る。最近は笠間芸術の森公園の裏から佐白山に入るので、大黒岩の前を通らなくなってしまった。駐車場には大型の観光バスが停まっている。めずらしいことだ。

 石倉岩の頭に荷物を置き、ウォーミングアップを始める。

 今日はすごく暖かいようだ。正月の小川山合宿の所為だけでもないようだ。

 最近ここの紹介記事をまとめなおした仲間が、我々がLoマントルだと思っていた課題はマントルではないし、案内図上の位置もおかしいと言う事で、新たなLoマントルらし岩を見つけたと言うので、その岩を見に行く。

 確かに低い位置のマントルであり、やさしいマントルである。それに、その位置だと、それまで長い間もやもやしていた石倉の頭のボルダーの位置関係がすっきりしてくる。一部間違いが有るとの仮説のもとにだが。一応写真を撮る。

 皆で、そのままラブタッチの岩に行く。ジャンピングで穴を開けられたらしい穴を見る。確かに二つ小さな丸い穴が空いている。でも、ホールドにもスタンスにも有効には使えなさそうだ。ホールドやスタンスとして使うつもりで穴を開けた物ではなさそうだ。

 仲間が登ったので、小生もやって見る。しかし、ちょっと傾斜の強いレッジ上のスタンスに立って左手のカンテを取る事が出来ない。以前より駄目になっている。やっぱり、暫く触っていなかったからなのだろうか。3回か4回やって見て、左手は取れはしたが、以前のようにスタテイックに取ることは出来なかった。やっぱり巧くはなってはいなかったようだ。ただ強くなっただけのようだ。大変にショックである。

 石倉の頭にもどり、ギル岩に行く。仲間が、ウェイオブザギルを登る。最後の普通は右手でランジで取るホールドを左手でほぼスタティックでとる。なんていう人だ。前々からわかってはいた事だが。

 出だしを触って見る。縦リスの右手を上に飛ばす所が出来なかったのだが、今回は左足のスタンスが決まったせいか、スタティックに取れる。やはり進歩しているのだろう。続けて2回やったら取れなかった。これも日に一回しか出来ないムーブなのか。3回目にはまたできた。これなら日に何回かトライ出来そうだ。良かった。

 その下のゴールドフィンガーは、スタートホールドが持てる感じがしたが、足が上がらず、また、そのホールドで身体を上げるのは無理なように感じた。やっぱりもう少し先の課題のようだ。

 荷物をまとめて、シンプル岩の前に移動する。

 仲間がハングマンが残っているとのことで、ハングマンにゆく。これは小生も足が上がらず出来ない課題だ。我々の仲間はマントルが寒すぎると、仲間の一人に言われているので、どうしてもマントルの課題に燃えてしまう。

 さすが、仲間は一回で登る。続いて小生。足は少しは上がるようになったが、マントルを返せる場所までは上がらない。マントルの巧い仲間はハングマンノーマルから、ハングマン左、ハングマン右と登る。それぞれハングマンの少し左と少し右である。ハングマンを左の足と右の足でという事ではない。結局何処でもできるようだ。

 その後、小生は何回か挑戦し、もう一人の仲間はQ番を触る。まだ一手か二手位しか出来ないらしい。スタートのホールドが悪いらしい。その仲間が何回かやった後、小生も触って見る。確かに、尻は一瞬上がるが、手を出せる状態ではない。そういう世界も有るのだと再々確認かもっと再々々確認かをする。

 マントルの巧い仲間がQ番を登っているところの写真を撮る事になる。逆光になるからアングルが難しい。傾斜を強調する意味で横から撮る事になる。スタートの次、次のホールドを取った所、リップのポケットにランジした所と、幾つかのポーズで撮影する。しかし、カメラマンが、どうも迫力が無い、動きが死んでいるという。これは実際に登っている所を撮影する訳ではないから仕方が無い。諦めるしかないらしい。実際に登っている所を撮影するにはデジカメでは狙ったポーズの写真が撮り難いし。

 遅れて来る仲間から連絡が入る。友部インターを降りた所らしい。あと少しで下の駐車場に到着するとのことなので、マントルの巧い仲間が迎えに行く。因みにこの仲間は外岩は初めてだそうだ。

 我々はハングマンやQ番、初めての仲間はプラクティスマンを触る。結局、みんなプラクティスマンに集まり、プラクティスマンを触る。

 ワシントン倶楽部に行く。仲間がムーブを思い出しながら登る。小生も触って見る。最初は落ちたが、2回目にはリップを持ってマントルの体勢まで行った。しかし、力尽きて落ちる。ハングマンをやり過ぎたために力がなくなってしまったようだ。でも核心を越える事ができたから満足満足。

 シンプル岩にもどり、ハートビートカンテの岩に行く。右側のポケットを使う課題のスタート位置にきれいに石が置かれている。おまけにその石が動かないように木の枝が何本も柵の様に地面に打ち込まれている。落ちるとかえって危ない状態だが、その場所に落ちる事はなさそうだから、そのままにする。なんだか後ろめたい感じがするから、その石はスタートには使わない。しかし、結局ポケットホールドにぶるさがれず、スタートが出来なかった。

 ハートビートカンテを仲間がレイバックで登っている。小生も以前その方法で登った事があるので、再度挑戦をする。

 左足を突っ張ってレイバックの体勢で離陸し、右手を上げたのだが、丁度その時に足が滑り、見事に下の岩盤の上に転がり、あと少しでそのまままた石の下に転げ落ちそうになってしまった。もろに岩盤の上だから、岩盤で腰を強打し、手首を少しひねってしまったようだ。そのためかどうか、一瞬気持ち悪くなり、吐きそうな変な気分になってしまった。少し静かにしていたらその変な気持ち悪さも収まり、腰が少しは痛かったがまともに歩く事が出来、手首もぐるぐる動かす事ができた。そんなに大事にはならなかったようだ。一先は安心する。仲間も、心配をしてくれたので、たいしたことはないと伝える。

 シンプル岩の前に戻り、エモーションを少し触ったりするが、基本的には少し静かにしていた。やっぱり少し手首と腰が痛かったから。

 今日は暖かくはあったが、日が暮れて来るとやはり寒くなって来る。いつものQ番に向かう事にする。これからは自動車が2台になったので、二手に分乗する。

 丁度6時頃だったか、まだこの時間なら空いている。今回は今期初めてだから、一人を除いて全員でQ丼を頼む。相変わらずの盛りである。新人もこのQ丼を全て食べる。この新人、女性で少し小柄なのだが、良く食べる人のようだ。

 これからいわきに転進である。

 いわきでは皆さんが良く利用するという公園の駐車場がキャンプ禁止になったらしいとの情報があったので、何処で泊まるか迷ったが、夜も少し遅めに到着するしということで、皆さんが良く利用すると言う公園の駐車場でテントを張る事にする。

 一旦佐白山まで戻りそこから50号に出て水戸インターから常磐道にのる。いわき迄小生先導で走ったのだが、丑の倉という頭が有り、地図もトランクのザックの中入れてしまったので、インターを間違え、いわき中央迄行ってしまう。仕方が無いから、常磐道をそのまま湯元まで戻る。余計な出費をしてしまった。

 今度はもう一台の自動車に先導してもらって天場を目指す。ところが、前回と同じ所で道を間違え、前回よりも少し余計に道を迷って、やっと目的の道に入る。で、またまた今度は公園の入り口がわからず、行きすぎてしまう。

 戻って、やっと公園の駐車場に到達する。駐車場に着いて見ると、何台かの自動車が停まっている。奥にはテントが有り、そこからは賑やかな話し声が聞こえる。これなら、怒られても大丈夫と、我々もテントを張る。

 トイレに行った時に、ネット上で東北の岩場の案内をして下さっている方とお会いする。というより、すれ違う。その時、仲間がここはキャンプ禁止になったのかとお聞きすると、そんなことはないとのことだった。良かった。次回からも使わせてもらうことにしよう。

 テントで5人で少しお話をしてテントで4人で寝る。一人は自動車で寝る。本当はお話は少しではなかったが。

 翌朝目覚めると自動車が増えている。やっぱり結構利用されているようだ。食事の後出発する。当然回りの人達は既にいない。そのかわり、本来のこの公園の利用者の自動車が増えている。結構皆さん、朝早くから活発に行動しているようだ。

 青葉の岩場の駐車スペースに到着する。既に7〜8台の自動車が停まっている。なかなかの盛況である。我々も支度をして出発する。といっても、たいした準備がある訳ではないが。

 岩場までは15分位の登りか、中年ボルダラーにはちときつい。昨日打った腰も少し痛いし。

 広場エリアには結構大勢の人がいる。マントルの巧い仲間はここは初めてということで、一応少し偵察をする。因みに他の二人は2回目。一人は何回目かというところである。

 日だまりエリアに移動する。ここには「青葉の伝説」という課題がある。人はいない。そのままキノコ岩のエリアに移動する。ここはボルダーエリアである。当然誰もいない。

 仲間はウォーミングアップの後、岩を登りだす。小生は、なんとなく登る気が出ないので、仲間の写真を撮る。

 新人が一人遅れている。暫く経っても来ない。少し遅すぎるので、小生が探しに戻る。暫く戻るが見えない。どうしたのか少し心配し出したら上の方から声が聞こえる。丁度尾根筋のはっきりした踏み跡にいるので、そこまで登って行く。

 仲間は、その尾根筋の踏み跡には出ず、途中をトラバースして行ったのであるが、小生だけはその尾根に出たので、遅れていた新人はその足跡で迷ってしまったようだ。そして、その尾根を山頂まで、といっても5〜6分なのだが、行ってしまったらしい。尾根筋を下り仲間に合流する。

 新人は右の壁の易しそうな所を登る。しかし、ここは全体的に易しくはない。従ってなかなか登れない。

 他の仲間は、手が痛い。手がぼろぼろになる。といいながら、幾つかの課題を登る。

 それにしても暑い。本当に暑い。さすが裸にはならなかったが、仲間は皆Tシャツで登っている。

 一通り遊んで、「青葉の伝説」の岩に戻る。戻りは皆で尾根筋を歩く。こっちの方が落ち葉が無くて歩き易い。

 マントルの巧い仲間が「青葉の伝説」に取付く。左手アンダーから右手ポケットを取って、左手を左の少し遠いポケットに飛ばし、右手をリップ下のポケットに飛ばすとほぼ核心は終わる。あとはリップの上のガバでマントルという課題らしい。で、核心はリップ下のポケットを撮る所らしい。前回、仲間はそのポケットが取れなかった。

 今回はマントルの巧い仲間がそこのところを、右手をその少し左の小さなポケットに寄せて、一手目のポケットにヒールフックし、スタティックにリップ下のポケットを取ると言うムーブを起こす。最初はヒールが外れ、失敗したが、二回目に上に抜ける。そして、その上の草付きのスラブで少してこずりながら降りてくる。7c位らしい。二段相当か。

 他の仲間が真似をするが、ボルダリング三連荘だったりで、ヒールで身体を固めるための力を出す事が出来ずポケットまで手が届かなかった。

 次に丑ノ倉に行く予定なので早々に切り上げる。丑ノ倉はアプローチが核心なので、丑ノ倉に行った事のある仲間をナビに、二回目の小生が先導する。そのかいあって、途中工事中の場所の迂回路で一回迷ったが、ほぼ一発で現着する。なかなか感動物である。

 まずはクォータードームの岩へ。メインの岩の前にある少し高いボルダーだ。

 仲間はすっきりしたカンテをレイバックで登る。反対側のカンテも登る。小生は、昨日のレイバックの失敗が頭に残り、少し岩が高いと言う事もあって、登りたかったが断念する。新人は果敢に色々な所を触る。小生もあの積極性を見習わなければ。

 この岩のメインウォール側の壁の中程にマントルに丁度良いでっぱりがある。すかさず、マントルの巧い仲間がマントルする。そして、リップを狙う。飛べば届く距離のようだが、それが、ホールドが殆ど無く、リップも、飛ぶ方向が悪いので、持ち難いらしい。スタンスもちょっとしたフレークだから立つだけでやっとらしい。マットは使っていないから、落ちると結構危ない。2回、3回、飛ぶ体勢まで持って行くが、結局飛ぶ事を諦める。

 別のリーチのある仲間が、最初はマントルが出来なかったが、何回かの後に出来るようになり、最後のスタンスに立ち上がって、飛ぶ事無くリップを捕らえる。やっぱりクライミングはリーチだ。他の人間には真似が出来ないのだ。

 蛙岩をちょっと見て、登龍門ロックまで降りる。この岩はやっぱり少し高い所もあるが、やさしい課題もある岩である。

 仲間がカンテを登る。なかなか格好いい課題だ。小生も何とか登る。その右のホールドがいっぱい有りそうなフェースにもトライするが、結局どこも登れず。前回は登れたのに。

 ファイナルロックに行く。この岩は林道側が被っている、そんなに高くはない岩だ。

 被っていない面の真ん中辺りのポケットを使う課題と右のカンテを登る。被った所のマントルは、リップの上のホールドが取れず敗退。下地が岩と言う事もあって、やっぱり思い切ったムーブが起こせなかった。

 マントルの巧い仲間が蛙岩に戻ったので付いて行く。

 真ん中のマントルは少し悪いらしい。その右のマントルはハングのマントルだが、上にホールドが有るのでそれを取れればやさしい。小生にもできた。

 一通り遊んだのでそろそろ帰る事にする。

 前回と同じようにゆったり館という温泉施設に寄って帰る事にする。この施設は国道6号線から左折して、住宅街を抜けた丘の上だった記憶があり、その分岐を目指して国道を走る。

 湯元の町に分岐する変な立体交差の所を過ぎると案内板が出て来る。それを頼りに走ったのだが、あと500mという看板を最後に看板が無くなる。なんか不安になり、Uターンしたり、またその先迄走って見たりしたが、良くわからない。仕方が無いから、湯元インター迄戻ろうと、インターへの道に入ると、反対車線の方に看板が現れる。

 またまたUターンしてその看板に従って逆走する。そこで、重大な事を発見する。その6号沿いに出ている看板は、そこを曲がって500mという看板であったのだ。我々は曲がって入る交差点までが500mだと思っていたため、その交差点を行き過ぎてしまっていたのだ。ようやくゆったり館の駐車場に入る。相変わらず自動車がいっぱいいる。

 受付に行くと、5時から割引料金になると書かれている。そして、我々の行った時間は5時20分位であった。迷った事がそれほどのロスにはならなかった様だ。少し安心する。そう言えば、前回は5時まで少し待っていたんだっけ。

 風呂を済ませ、夕食をということになり、何処にするかを決める。結局多数決でこのゆったり館に決まる。そして、一人を除いて一番お安いいわし丼を頼む事になる。これは、イワシの蒲焼きが乗った丼なのだが、味噌汁もおしんこも付いているから、結構お特である。味もまあまあだし。

 新人は高速を柏まで行くと言うので、友部サービスエリアで最終的に落ち合い、清算を済ませて、西船まで行く4人を小生の自動車に乗せ、我々は桜土浦で高速を降りる。そして、学園都市を抜け、八千代から西船を目指す。既に遅いので渋滞はない。無事皆で帰りつく。

 また行きたいとの意見が多かった。小生も来冬また行きたいと思った。湯元一泊で。勿論例の公園の駐車場泊でだが。


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作成年月日 平成14年 1月16日
作 成 者 本庄 章