みちのく杜の湖畔公園ボルダーその2
みちのくボルフェスに行ってきました2007年 3月11日記
朝4時頃、釜房ダムのそばの駐車場で目が覚めた。なんだか屋根を叩く音がしていた。雨だった。少し寒さを感じて目を覚ましたのだが、気温を見ると、昨夜に比べれば大分に暖かかった。
雨は結構強く降っていた。これではフェスティバルは無理なんでは。そんなふうに考えながら、しばらくボーとしていた。
なるようにしかならないから仕方がないと、また寝ようとしたのだが、寝付けなかった。仕方がないから、試しにと持参していたノートパソコンを取り出して、電源を入れて見たのだが、システムがないとのメッセージが出て、パソコンが立ち上がらなかった。
このパソコン、最近は使ってはいない、以前使っていた古いパソコンで、しばしばこの現象の出るパソコンであった。もってくる時に、この現象が出るのではと心配したのだが、心配した通りになってしまった。
このパソコン、持ち歩くと良くその現象を起こすので、いつものようにパソコンの底を少し強く手で叩いて見た。2回、3回とやって見た。しかし、一向に立ち上がる気配を示さなかった。うまく行けば年末の旅行に持参しようと、今回持って来ていたのだが、やっぱりだめのようだった。
仕方がないから、またまたルービックキューブで遊ぶこととなった。
それにしても雨が気になった。これまでの天気予報で、雨が降るなんて言っていなかったのだ。といって、これといってやることもないから、湯を沸かし、朝飯用にと買って来たラーメンを作った。
やっと辺りが明るくなりだした。大分雨も小降りになってきた。この分だと、雨は上がるかも。再びルービックキューブをやり出した。
このルービックキューブだが、一般的な3×3×3タイプではなく、5×5×5タイプの、プロフェッサという奴だ。従って、一通りそろえるのに、小生には20分以上かかるやつだ。何だかんだで、2回もやれば小一時間は潰せてしまうのだ。暇つぶしには持って来いなのだ。
雨は完全に上ったようだった。しかし、インターネット上のウェブを見ることができないので、フェスティバルを開催するのかどうかが分からなかった。小生、携帯というものも持っていないし。
地図を見ると、湖畔公園は、昨夜ほぼ直角に曲がった辺りだと言うこと分かった。来過ぎていたようだった。
既に9時近くなっていた。受付開始は確か9時半だったから、既に関係者が来て居るかもしれないので行って見ることにした。
公園の入り口に行って見ると、入り口は開いてはおらず、人影もなかった。当然、ボルフェス関係の掲示も全くなかった。因に、公園の開門は9時30分とあった。
前回泊まった駐車場を見に行って見た。
公園の脇の道は相変わらず細かったが、対岸の道は何となく太くなって居る気がした。
前回泊まった駐車場、その先のトイレのある駐車場、共に健在だった。しかし、前回は何組かいたクライマーの影はなかった。
道は 相変わらず濡れてはいたが、9時を回ったので、再び公園の入り口まで行って見た。
入り口は開いており、何台かの自動車が入って行った。一応イベントをやるかどうか確認しようと、自動車を入り口の脇に停め、後ろから来た、いかにもクライマーに見える福島ナンバーの自動車にボルダリングに来たのか聞いて見たら、そうだというから、間違いなくやるのか聞いて見たら、多分やるだろうとのことだった。その入り口で、駐車料金を取られるので、その入り口にいた係の人に、ボルダリングのイベントをやるか聞いて見た。すると、やるという事だったので、公園の入り口に入った。
中は結構広くて、幾つもの駐車場があった。実際の公園への入り口はまた別にあるはずなのだが、その場所が分からなかった。それより、先に何台か入った自動車の影が見えなかった。
適当に一つの駐車場に入り、辺りを見回したら、その駐車場の外側を一台の自動車が走って行くのが見えた。その自動車の行く先を見たら、何台もの自動車が停まっている場所が見えたので、小生もそちらに移動した。
その駐車場には既に20台か30台近くの自動車が停まっていた。一番奥の方に自動車を停め、支度をしていたら、ボルダーマットを背負った人達が何人もそれぞれの自動車から降りて来た。
それらの人に付いて、公園の入り口に行き、自動販売機で入場券を買おうとしたが、1万円札しかなかったので、両替をしようと、発券窓口を覗いたが人はいなかった。入り口にいたお姉さんに聞いて見たら、自販機で買えるということだった。
公園の中に入ると、前回と同じテントが同じ場所にあったので、そこで、受付を済ませた。
受付では、トポをくれたが、ボルダーには、写真で課題を示した紙が貼られたり置かれたりしていたから、もらったトポは殆ど見る事はなかった。
既に9時半を回っていたので、あちこちでボルダラーが岩を登り始めていた。
雨は上がってはいたのだが、ついさっきまで雨が降っていたみたいな感じだったから、岩が濡れてはいないか心配したが、さして日が射しているというわけではなかったが、意外と岩は乾いていた。
多分来ているであろう、仙台の仲間を探したら、一人の人にお会いした。この方とは、多分仙台に来るたびにお会いしている気がする。
いつもブログを読ませてもらっている人にも会うことが出来た。その方に、もう一人のブログを読ませてもらっている人の事を聞いて見ると、来るとは言っていたのだが、まだ来てはいないようだ、とのことだった。
少し高めの、細長い岩のカンテを登っている人がいたので、真似をしてみた。多分前回登った課題だと思うのだが。
右側のカンテを右手で持ち、離陸して、右側の面の上の水平のクラックの淵を持ち、足を上げて行けば左上にクラックが有り、そこをもって再び足を上げると、右の壁のリップにガバがある、そんな課題だった。右上のクラックを取るところで少しバランスを崩しかけたが、偶然リップ上のブラインドになっているガバをとることが出来、一撃できた。
その横のやはりカンテ絡みの課題を触ってみた。
ガバチックなホールドで離陸は出来るのだが、リップ下にホールドが無い。左手の縦カチがあるのだが、持てるカチではなかった。離陸して、2手目か3手目にはリップが持てる、そんな課題なのだが、その途中にホールドが殆ど無いのだ。
館長が登って見せてくれた。しかし、館長の登りは小生には基本的に参考にならない。保持できるホールドが違いすぎるのだ。仕方が無いから諦めた。
前回、会場で一緒になった仲間の一人が、「易しいよ」といって、ジャミングでススッと登った、4級だか5級の課題が気になっていたので、それを見に行ってみた。その課題の岩は少し丘を登った所にあった。って、本の10メートルかそこらの距離なのだが。
そこには既に何人かの人達が取り付いていた。
真ん中のクラックと左側の丸いカンテ状のホールドを使って登っていた。確か、前回はクラックだけで登っていた記憶があるのだが。
岩の前に座り、クラックを触ってみた。指先がわずかに入る感じのすごく浅いクラックだった。
こんなんじゃジャミングなんか出来無いじゃん。こんなんでどうやってジャミングしたんだろう。確か正対で、ススッと登ってたはずなんだけど。こんなん、無理じゃん。浅いし、淵は開いているし。まぁ、その人はジャミングの神様だから、今の小生に真似できるはずも無いのは判るけど。そんな事を一人でつぶやきながら、クラックの淵を両手でこねくり回していた。
そんなことを何時迄やっていても仕方がないから、外の人達と一緒に、一応はSDで、左側の方のホールドも使って、なんとか無理無理岩の上にはいあがった。その時、普段だったら途中で諦めるところを、お腹を岩の上に載せて、疲れ切った腕でズリズリと無理をしてしまったから、完全に手がパンプアップしてしまった。
まぁ、一応は登れたのだが、あれって、確か、クラック限定だったような。家に帰って、過去の記録を調べたら、やっぱりそんなような・・・。
雨が降出してきた。結構降ってきた。暫くは建物の軒下で雨宿りをしていたのだが、なかなか止まないので、公園の入り口で入場券の半券をもらい、自動車まで戻って、傘をもってきた。
雨があがったので、また皆は岩を触り始めた。
仙台の仲間にも何人かお会いした。小生と同じく東京からの人にもお会いした。この方も、仙台に来た時に、何回となくというか、毎回というか、お会いしている方だ。確か東京でお住まいの筈なのだが。
もう一人のブログの方にもお会いすることが出来た。なんか、この方も小生と嗜好が似ているというか、何というか、シンパシーを感じてしまう方なのだ。それで、今回もお会いすることを楽しみにしていたのだった。
先程登れなかった、カンテの左側の課題とか、以前コンペで来たときに、決勝が行われた岩だとか、少し会場を見て回っていた。すると、ブログの彼の奥様が赤ちゃんを乳母車に載せて見えていた。まだ2カ月だとか。少しお話をしてしまった。
最近物忘れが激しくなったというか、物覚えが悪くなったというか、以前どこかでお会いしていながら、思い出せないという現象が頻繁に起こるのだ。その時も、何回かお会いしている筈の方、2〜3年前にご一緒に一泊させて頂いた、といっても、すごく大勢でだが、その方をしばし忘れてしまっていたのだった。少しお話をして、やっと思い出した始末だった。
また雨が降って来た。今度は少し長かった。ちょうど昼時を少し回っていたので、昼飯を食べたりしながら休んでいたら、やはり東京から見えた方がいらっしゃった。お話を聞いて見ると、どうやら東京へは単身赴任のようで、ご家族とご一緒だった。
雨があがりかけたところで、集合がかかり、結局、フェスティバルはそこで終了されることになった。そして、受付の時に渡されたトポに記載されていた番号による抽選会が行われた。
チョークバッグや、Tシャツやらの、ちょっとしたものが当たるというものだ。最初に賞品が紹介され、その番号が読み上げられる。すると、該当者がそれを受け取りに行く。そんな形式で行われた。
次々に当選者が読み上げられる。なかにはロープバックが当たった人もいた。小生は104番だった。しかし、なかなか呼ばれない。
次の賞品のクライミングシューズが紹介された。あんなのも景品に出されるんだ。そう思っていたら、104番が呼ばれた。そう、クライミングシューズが当たってしまったのだ。
少し裏返ってしまった声で返事をし、前に出て行った。黄色と赤のすごくかわいらしい靴だった。どこからか、サイズはどうだとの声が聞こえてきた。そういえば、靴ってサイズがあったんだ。
サイズを見ると、6とか7、そして37とかの数字が見えた。また、24.5の数字も見えた。小生の普段のサイズは25.5、あるいは38.5か39だ。恐らく小生には小さい、と思う。見た目にも小さく見える。あまり見たことのない靴だし、あまり聞いたことのない名前の靴だ。なんだかお隣の国のメーカーの靴らしい。でも、かわいらしいし、小生の靴のコレクションが一つ 増えるから、履けなくてもまぁ取っておくことにしようか。
その後、雨も完全に上がり、チョーク跡の掃除をして、一応の終了となった。一応というのは、公園が閉まるまで、時間のある人は岩を登ってもよろしいという事だったのだ。
雨が結構降った後だというのに、入り口近くの岩の一つの面は濡れていないということだったし、何人かの人達がその岩に取りついていた。
時間は2時頃だったが、小生は、結構疲れてもいたので、そのまま帰ることにした。
帰りは、朝、公園の回りをあちこちいくらか走り回った時に仕入れた情報をもとに、少し近道をして川崎に戻り、村田から国道6号にでた。
昨夜見落とした白石の高速のインターを注意しながら走ったら、コンビニからすぐのところで、すごく分かりやすかった。夜というだけで見過ごしてしまったのだろうか。少しショックだった。
安達道の駅で一服したついでに、丁度5時頃だったので、夕食にした。メニューは、何だったか忘れた。
このまま下道を走って行ったら、到着は翌日になってしまう。次の郡山で高速に乗って、矢板で降りても、その先4時間位いはかかるはずだ。時間は既に6時をまわっていた。ということは、磐越道から常磐道で土浦に行くしかないか。それなら10時頃には家に帰れるであろう。そう考えて、郡山から高速に乗ることにした。
しかし、磐越道の分岐は郡山の手前だったかも知れない。しかし、カーナビがないから分からない。地図を見れば分かるのだが、走っている最中に見る訳にも行かない。インターが現れたら乗ってしまおう。ということで、その先で現れたらインターで高速に乗ったら、間もなく分岐が現れたら。
磐越道は結構複線部分が増えているようだった。と思ったら、いわきに近付くと、何カ所かの単線部分が現れた。大して複線化は進んではいなかったようだ。
相変わらず空いていて暗い常磐道を走り、関本パーキングでコーヒーを飲み、千代田石岡インターで高速を降りた。
家に着いたのは10時頃だったか。少し費用はかかったが、いつもよりは早めに家に着くことが出来た。お陰で、翌朝の目覚めは健やかだった。かな?