南東北のシークレットエリアその2

   東北合同合宿その1
2005年10月 7日記
 ジムの仲間二人と元ジムの仲間及びそのお友達の5人で、今春訪れた南東北のシークレットエリアのうちの一つを再度訪れた。

 今回は、東北ツアーで何度かお世話になったボルダラー集団が主催する、某ボルダラー集団連合の合同合宿に、その連合会の特別顧問にくっついて、参加させていただいたものである。

 金曜日の夜、いつもの駅前の待ち合わせ場所に到着する。出掛けにガソリンを入れに行くなどゴチャゴチャしてしまって約束の時間に少し遅れてしまったのだが、いつも皆の屯する場所に誰も見えない。まだ誰も来ていないのだろうか。少し焦って、自動車を降り、いつもの場所辺りを見に行くが、やはり見当たらない。そんなはずはないのだが。自動車に戻ると、皆がすでに集合している。いつもとは少し離れた、小生が向かった方向とは反対の方向にいたようだ。昔のジムの仲間からそのお友達を紹介される。遅れてしまったこともあり、挨拶もそこそこに出発する。

 自動車を運転しながら、そのお友達と仲間の話を聞いていると、どうやら、そのお友達は、もともとは東北の方のようで、結婚されて関東にいらした方らしいことがわかる。

 二本松インターで東北道を降り、待ち合わせ場所を目指す。

 もとジムの仲間が、待ち合わせ場所は何にも無いから、前回泊まった場所で泊らないかと提案してくる。皆も異論が無いと言うことで、仮眠場所をその場所に決める。

 国道4号線に出て、前回も寄ったコンビニに寄る。

 仮眠場所は国道に面しているのだが、中央分離帯があるために、下り車線からは直接には行けない。少し行過ぎてUターンしてこなければならないのである。

 確かコンビニの次の交差点でUターンしてくればよいはずだったということで、側道に入る。その側道には仮眠予定地への案内板が設置されている。ここで良さそうだ。

 宿泊地へは、その側道から国道の下のトンネルを潜って上り線に合流するのであるが、トンネルを潜った先の反対車線への側道に入る交差点には何の案内板もない。

 なんとなく不安になりながらも側道に曲がり、国道を逆走したのだが、普通ならあるはずの目的地の案内板が出てこない。それは、先ほどのコンビニの横を通り越しても出てこない。どうやら間違えてしまったようだ。

 再び同じような構造の交差点でUターンし、先程よりもう一つ先の交差点を目指す。

 先ほど間違えた交差点を過ぎると直にその反対車線の脇に目的地が見えてくる。あそこだ。

 前回も行ったり来たり、結構迷って到達した場所だから、記憶が曖昧になっていたようだ。

 前回と同じ場所にテントを張り、我々仲間はテントの中に、お友達は自動車の中に寝床を準備する。因みにお友達は女性である。

 一通り準備が整うと、いつものように飲み物、おつまみなどを用意し、今回はテントの中ではなく、この場所に設置されている休息所のテーブルを使わせてもらって、しばしの歓談をする。

 この時、色々な会話の中から、元仲間のお友達は、もしかして以前お会いしたことのあり、最近結婚されたと聞く、あのお仲間の一人かもと感じ始めたので、聞いて見たら、やっぱりその方だった。なぁーんだ。やっぱりそうだったんだ。じゃぁーやっぱり安達太良で一度お会いしていたんだ。

 明朝の待ち合わせは10時だし、ここからは少し時間もかかりそうだからと、8時頃には起きることにする。

 今回は少し暑く感じるほどだったこともあってか、何時もより少し遅めの7時過ぎに目を覚ます。それでも、起き出すことはせず少し横になっていた。

 仲間の一人も起きたので、8時少し前に起きだし、昨夜間違った道がここに繋がっているだろうことを確認に行ってみる。

 テントに戻って見ると、すでに誰もいなくなっている。トイレかと少し待っていたのだが、誰も戻ってこない。テントを倒し、また少し待って見たが、やはり戻ってこない。変だなぁーと思って、昨夜の場所に行ってみたら、皆がいた。

 小生も朝食のパンをとりに戻り、皆と合流する。

 少しゆっくりして、9時頃出発する。

 今朝偵察した道を使い、国道の下を潜って、一瞬間違ったかと思ってしまった、物凄く細い道で国道に合流する。その先、福島市内で少し渋滞気味となる。これは予定外である。その後も、ゆっくり目の自動車が前を走っていたり、予想外の時間がかかってしまった。

 10時になっても待ち合わせ場所はまだ先である。仲間が携帯で連絡を取り合った結果は、現地で落ち合おうとの返事だったらしい。現地って、岩場かなぁ。仲間の一人からの疑問である。でも、一先ずは最初の場所に行くことにする。

 10時を少し過ぎた頃に待ち合わせ場所の駐車場に到着する。少し先の場所に中年のおばちゃん集団のような大勢の人影が見える。しかし、駐車場には自動車の陰は全く無い。この駐車場は上と下に2箇所並んであるのだが、そのどちらにも自動車はいない。やっぱり現地って岩場かなぁ。でも、その場所をはっきりと覚えているわけではないし。

 そうこうする間に自動車が一台現れる。誰だろう。駐車場を通り過ぎて、おばちゃん集団の方へ行ってしまった。

 もう一台自動車が来る。今度は駐車場に入ってくる。お友達の仲間の自動車だった。

 また自動車が来る。なんと関東から一人でやってきた方だった。

 それから間もなく、何台かの自動車が到着し、最後に少し大き目のワンボックスカーが到着して、ほぼ全員が集合したようだ。

 岩場の駐車スペースが狭いので、一旦各自の自動車で移動した後、再びこの駐車場に自動車を回送してくる。そんな手筈で移動をはじめる。

 小生がもたもたしてしまったため、一瞬遅れて出発する。

 既に前走する自動車の姿は無い。このエリアは以前にご案内頂いたエリアである。多分行ってみれば思い出すだろう。安易にそう考え走り出したが、いきなり道が分かれている。エイヤーと道なりに進む。

 グニャグニャと曲がりながら進む。こんな道走ったっけ。またまたいきなり十字路に出くわす。メインはどれだ。直進する道はそれまでより細くなっている。どちらかに曲がらなければならないのだろうか。

 右からダンプトラックが進んでくる。こんな交差点の真ん中で止まっている場合ではない。そのダンプをやり過ごすため一旦左脇に避る。そして、ままよと少し細くなる道を直進する。

 今度はT字路にぶつかる。もう直進できない。どうしてもどちらかに曲がらなければならない。山を登る方向に曲がって見るか。曲がってほんの少し進む。あれー、なんか見たことがある風景だなぁ。やっと覚えていた風景まで辿り着くことが出来た。しかし、あれー、見たことのある自動車が停まってる。なんだ、ここかー。でも、奇跡である。あれだけいいかげんに走って、皆のもとにたどり着くことが出来たなんて。

 仲間と荷物を降ろし、今度は先導車の直ぐ後ろにくっついて、先の駐車場に戻る。

 その先導車はT字路を直進する。我々は左からぶつかってくる道から来たはずなのに。

 直進した十字路に出てくる。そうか、十字路は本来は左折だったんだ。運は我々に味方してくれていたんだ。

 駐車場に自動車を置き、お迎えの自動車に乗せていただく。

 岩場の取り付きの駐車場所につくと、なんだか見たことのある方がおられる。以前から色々なところでお会いし、前回の東北でもご一緒させていただいた方だ。

 用意していただいたトポを頂いて歩き出す。なんだか初めての場所みたい。前回見た「達磨岩」が見える。でも、周りの印象はまるっきり違う。前回は雪の中の達磨岩だったからだろうか。

 前回も歩いたはずの道を上に登って行く。この道も印象がまるで違う。たしか、「カリメロ」のある岩、「大狐岩」などは下から見えた筈なのだが。季節によって、雪の有る無しによって、こうも景色が違うのか。ただ驚くばかりだった。

 少し広い道から樹林の中の踏み跡に入る。ほんの少し歩くと、「大狐岩」の前に出る。そこには沢山の人たちが荷物を置いている。今回の総勢はどれくらいなのだろう。恐ろしくて数えようとの気力すら起こらなかった。

 小生の荷物は仲間に持ってきてもらっていたので、仲間を探す。見当たらない。そう広くも無いのに。そんな状態である。

 もう岩に取り付いている人がいる。そんな中をうろちょろしていたら、上から仲間が降りてきた。荷物の在りかを教わる。

 仲間は、地元の人たちと共に上に上がるというので、小生も荷物を持ってくっついてゆく。

 このエリアの一番上は「ダブルカンテ」という岩であるらしい。その岩のちょっと下には「業者」という岩がある。その岩の周りに荷物を置き、「ダブルカンテ」まで登る。

 この岩には、名前の由来となる「ダブルカンテ」という課題がある。ちなみに2級らしい。ところが、仲間は何回も挑戦している。そんなに難しいのだろうか。スパッと切れたダブルカンテを使って登る課題である。5m位はあるだろうか。難しそうだからパスである。

 その面の左の面に4級の課題がある。見た目は高さもないし、真ん中辺りに顕著なスタンスもあるから、4級よりはもう少し易しく見える。

 仲間がその課題を登るのを見ていたら、マントルで少し手間取っている。やっぱりマントルが核心か。やって見たら、顕著なスタンスに立った後は手も足も見当たらず、やっぱりマントルが出来ない。下地には岩が出ているのだが、マントル体制に入ってしまうと、手は岩の上に置いているだけだから、身体を岩から離して下を見ることが出来ない。下にはマットもないし、もちろんスポッターもいない。従って、飛び降りるに飛び降りられない。ああだこうだホールドを探り、右足を上げたり、左足を上げたりしている間に終にバランスを崩し、落ちてしまった。幸い岩のほんの少し後ろに着地できたので、ダメージは無かった。

 仲間は、その右側のクラックを綺麗なジャミングで登っている。もう一人の仲間はレイバック気味に登ってゆく。

 気を取り直し、再度落ちた課題に挑戦する。先程は、左足を上げたときにもしかしてと思われる感触を得ていたので、今回は先ずそのムーブをやって見る。

 出来るだけ顕著なスタンスの左の端っこの高いところに足を移動し、腹を岩に擦り付け、足も上がりきらないリップの途中に押し付け、出来る限りのフリクションを動員して這いずり上がろうともがく。其の甲斐あってか、何とか岩の上にずり上がることが出来た。疲れた。

 次は、その右側の仲間もやっていたクラックのちょっとした凹角になった所である。

 出来るだけクラック登りをと思いながらクラックに足をねじ込み、手もクラックに差し込んでみる。すぐ上に指も挟んでみる。力を入れてみる。痛い。痛すぎる。迷うことなくレイバック体勢に移行する。

 このラインは頂いたトポには記載が無いので、グレードはわからないが、先のマントルよりは大分に易しく感じた。

 この時、下から、「老練」との声が飛んでくる。さっきのマントルの2回目の時もそう言われたのだが、そんなにチョンボムーブが目立つのだろうか。確かに、外の人は使わなかったクラックの右の壁のスタンスを使ったりしていたからなぁ。

 仲間や地元の方、元ジムの仲間、その仲間の仲間等が、「業者」に挑戦する所を見学する。仲間達は「ワザシ」と言っている。なんだか「ゴトシ」のようにも聞こえてしまう。地元の方は、その都度「ワザモノ」だと訂正する。でも、結局は「ワザシ」を繰り返す。

 この課題、状態が悪いせいか、なかなか完登ができないでいる。先ず出だしが悪そうである。左の左斜め上に走るホールドから、遠い右の狭いクラックのホールドを取りに行く、そこが先ず第一核心か。続いて左上のホールドから遠いリップ付近のホールドを取りに行くらしいのだが、それがまたとてつもなく遠そうである。また、絶望的に悪いらしい。殆どの人がそこが出来ないでいる。

 小生は、その「業者」の岩の裏側の小さな岩と木にはさまれた凹角の面を触り始める。ここは凹角の中に細いクラックが走っており、その淵がホールドを提供してくれている。磨かれた様子はないが、もしかすると登れるかも知れない。そう思ってやった見たら、ホールドが悪く、足も殆ど無いので、離陸が出来ない。

 それを見ていた仲間の一人が登ってくれる。クラックのリップと、右少し下のサイドのカチで離陸し、左手を上げてリップを取る、そんなムーブで登ってくれる。

 そのムーブを真似して見たが、スタートのホールドが持ちきれなかった。

 地元の人が,その凹角の右の、プロジェクトらしいところを触りだす。少し悪そうな左のカンテに絡みながら、ホールドに乏しいつるんとした丸っこいリップをマントルする感じなのだが、足が滑るらしく、なかなか登れない課題らしい。

 「業者」を触っていた元ジムの仲間も参戦してくる。その仲間の仲間も参戦してくる。3人でああだこうだ言いながら、登っている。何回も何回も登っている。

 それを写真撮影を交えながら見学していたのだが、休息も出来たので、またさっきの離陸できなかった課題を触って見る。

 2回か3回目に離陸が出来た。やったー。出来ないと思っていた離陸が出来た。やはり指力が少しは強くなっていたようだ。離陸しただけだったのに、なんだか嬉しくなってしまった。

 右側のプロジェクトを登っていた地元の方と仲間がすぐ上の「石魂岩」に取り付き始めたので、小生もそちらに移動する。

 小生の登れそうな場所は無さそうなので、その上に見える小さな岩の小さな壁を触ることにする。この岩は、当然トポには無い。

 壁には適当に凸凹があり、ホールドスタンスは豊富に見える。一歩上がるとリップが取れる。そのリップには低くフレークが立ち上がっており、そのフレークがガバホールドになっている。

 先ず手を探してみる。しかし、いずれも帯に短し襷に長しで、良さそうなホールドが見つからない。でも、そんなホールドになりそうに見える場所は多いから、そんな中から少し左寄りに何とか良さそうなホールドが見つかる。それを使って一歩踏み出し、足を上げて、次のしっかりしたホールドを掴み、リップのフレークを叩いてみる。なんだか物凄く良い音がする。音が物凄く響くのだ。やばいじゃん。欠けたらどうしよう。でもいっか。思い切って、その良く音の響くホールドで岩の上に乗り込んで行く。これで、このエリアの10級もコレクトできた。

 仲間は「イヤーンクラック」だかを登っているが、意外と悪いようだ。小生はその右側のちんけに見えるマントルに挑戦して見る。

 以前こちらにいた人が二人で斜面を登ってくる。お連れさんは殆ど登らないらしい。

 そのちんけに見えるマントルが意外と難しく出来なかったので、その連れの方と、ついでに以前こちらにいた方と色々お話しを始める。ついでに、その以前こちらにいた方に今まで小生の触っていた場所を勧めてみる。そしたら、その人はそこを登ってしまった。ということは、もしかしたら小生にも登れるかも。

 で、結果は、もう少し時間があればと言う所だった。

 まだ沢山居るはずの下の方からは殆ど声が聞こえてこない。今回の人たちは今時のボルダラーの様にむやみには叫ばない人たちのようだ。

 その下で登っていた人たちが上に上がってくる。それとまるで入れ替わるように、仲間が下に行くと言うので、小生も付いてゆく。我がマイモーズって、どこに行っても人のいないところを選んでしまうようだ。

 「狸岩」は全体に濡れている。少し前から細かい雨が落ち始めたのだ。この岩の上には木は無いからまともに雨を受けるのである。

 「卵岩」には「カリペロ」がある。この「カリペロ」カリメロとばかり思っていたが、カリペロだったらしい。どういう意味なのだろう。もしかするとフレークの一部が「カリッ、ぺロッ」とはがれたからなのだろうか。

 カリぺロの左は4級らしいが、仲間が苦労して登っている。小生には無理そうに見える。もう一人の仲間もカリペロで苦労している。触って見たら、離陸できなかった。

 その下は「本棚岩」だ。垂直に2本のクラックが走った傾斜のゆるい岩である。右側のクラックの易しそうに見える場所を登って見たら、最後のマントルで大変に苦労してしまった。

 一番下の「大狐岩」である。

 一番右側に8級のマントル課題があることになっている。んっ、見るからに8級ではない。仲間も梃子摺っている。リップを触って即諦める。だって、リップを触ったら、手の平全体が濡れてしまったんだもん。

 一段下がった面の丸っこいカンテに7級の課題がある。見てみると、傾斜はないし、スタンスはあるしで、7級に見える。やって見たら、リップ下まで殆ど苦労なく登ることが出来た。しかし、先ほどと同じくリップが濡れている。リップ下の傾斜の無いスメアになるところも乾いては居ない。どうしようか。ここで落ちてもいやだなぁ。少しだけ高かったし、クライムダウンも恐かったので、意を決して地面に飛び降りる。

 荷物のもとに戻ると、雨も少し強くなってきたようだし、時間も時間だと言うことでそろそろ下ることになった。自動車の運転手は一足先に下ると言うので、小生も急いで支度を整え、下ってゆく。荷物まで戻る途中に、仲間は「斜上クラック」が見たいといっていたが、見に行ったのだろうか。

 再び駐車場まで送ってもらい仲間を迎えに戻る。またまた駐車場で隊列を整え、宿泊場所を目指す。

 自動車は7〜8台になるのではないだろうか。大まかな場所を教えていただき、カーナビにセットする。

 途中、新幹線の駅に寄り、わざわざ四国からこのためにやってくる仲間を出迎える。其のときの、軍団の制服であるお揃いのドカジャンで、十数名が改札口前に並んで出迎えている姿は、一種威容であった。

 宿泊場所に到着する。有る有名温泉地の別荘地内の別荘である。

 今夜の支度のため、先着していた人たちがいたから、自動車は10台を越えていたかも知れない。人数は、ここでも数えなかった。何しろ多かったことだけは間違いが無い。

 地元の方々が用意してくれたご馳走を頂きながら、また、ビール、お酒、焼酎など、色々な飲み物を頂きながらの歓談が始まる。一部の人たちは露天風呂に出かける。

 我々も第二弾として露天風呂を頂に行く。この別荘地の共同の露天風呂である。

 脱衣場に電気は無い。勿論湯船の方にも電気は無い。従ってヘッドランプの明かりを頼りに湯船まで行く。湯船は3つもあるのにどこにも壁は見えない。湯船からは二つの脱衣場への入り口が見える。いわゆる混浴なのだ。でも、野郎ばかりではあったが。

 他所の人たちの一団がやってくる。我々の仲間は小さなまん丸な湯船に集まりだす。普通に入れば、約一名でいっぱいになる広さである。直径は2mも無いであろう。其の湯船に、足湯よろしく、10人ほどの男どもが輪になって足を突っ込む。最後の一人は入る場所が無いから、真ん中の少し開いたスペースに入らされる。この入らされるに至った事情を説明するのはちと混み入りすぎているので割愛させて頂くが、将に入らされたのである。

 戻ると、いよいよ自己紹介が始まる。

 この宴会はある意味社員旅行であるから、先ずは社長の訓辞から始まる。そして、各営業所の責任者が続く。

 って、冗談はさておいて、関西、四国、東海、関東、そして東北からと、各地からこの南東北の地に赴いた各人が各様の自己紹介を始める。ネット上で、ハンドルネームだけで想像していた人たちが次々と名乗りを上げる。

 其の中に、以前四国ツアーの時にお世話になったHPを主催されている方も居られたので、其のときのお礼を申し上げたら、反対に訪ねて行ったことに対するお礼を言われてしまった。

 一通りの自己紹介が終わると、幾つかのグループに分かれてより深い懇談会が始まる。その一つとして、地方の岩場の有り方について熱く語りる人たちのグループが出来ている。一応小生、その方たちのお話を聞いていた。

 前夜は寝たのが遅かったので、何時の間にか寝袋に包まって、寝てしまっていたようだ。


戻る

作成年月日 平成17年11月 2日
作 成 者 本庄 章