岐阜市周辺のボルダーを巡ってきました

2005年 1月23日記
 昨日の鬼岩公園に引き続き、本日は、インターネットから落としてきたトポを参考に、岐阜市内の幾つかのボルダーを巡ってみた。

 武芸川町の道の駅で朝食後、少し物産館を見物してから、9時頃に出発する。

 最初は、鶯谷ボルダーである。手元には4箇所ほどのボルダーのトポが有ったのだが、一番面白そうに感じたのが鶯谷ボルダーだったのだ。

 カーナビを鶯谷高校にセットする。しかし、トポにある鶯谷高校の裏の駐車場というのが地図では判らない。学校の裏に行く道は学校の脇を通る大通りしかなく、その道は学校の裏でトンネルになっている。即ち、学校の裏は直ぐに山なのだ。従って、学校の裏に行くには、学校の中に入らなければならないようにも見えるのだ。一先ず行って、様子を探るしかないか。

 取り付きがループになった大きな橋を渡り、岐阜市内に入って高校の脇に行く。その時、その大きな橋から対岸の川沿いの道に出るときに道を間違えて反対の有料道路の入り口方面に走ってしまう。慌てて脇道に入ったら、公園か何かの駐車場のようなところに入ってしまった。

 やはり高校は校門があり、勝手には中には入れないようだ。幸いそれほど混んでいる道ではなかったから、そのままゆっくりと進むと、トンネルの手前の学校の裏が道路から直接出入りする広場になっていた。

 よし、ここだと、自動車を寄せて停めると、実際の駐車場は少し引っ込んだところからになっており、駐車場の入り口には鎖が張られている。しかし、その入り口の両脇は少し空いており、その片方のスペースに既に自動車が一台停められている。

 今日は土曜日だし、駐車場への出入りは両端のスペースへの駐車なら邪魔にならないだろうと考え、もう一方の空きスペースに自動車を寄せる。

 そのトンネルの入り口の脇の斜面を登った所にボルダーがあるはずである。支度をして、斜面につけられた踏み跡を登ってみる。

 斜面の途中に付けられた、しっかりした遊歩道のような所まで登り、上を見るとボルダーが見える。あれだろう。

 そこからはそれほどは踏まれていない踏み跡でボルダーの基部を右に回り込んだら、ボルダーの綺麗な壁が見えてきた。このほぼ垂直の壁に課題が幾つか設定されている筈だ。

 荷物を降ろし、トポを見ると、この壁に5.7から5.11までの課題が設定されているとなっている。

 高さは4mちょっと位だろうか。下地は悪くは無い。しかし、下地はちょっと傾斜しているから、余り飛び降りたくは無い。5.7の課題を調べてみる。

 左カンテ付近のガバから壁の真ん中を右上して行く課題である。ちょっと高度感もあり、中間部のホールドが少し遠い感じはするが、その上部はホールドが豊富そうに見える。まずはこの辺から登ってみよう。

 スタートホールドはガバといっても、それほどのガバではない。離陸が本の少し難しいか。続いて、フレークのサイドアンダー気味のホールドで身体を上げ、そのフレーク沿いのガバホールドで右上に行く。そこから次の右手ホールドが少し遠いが、足もあるから、下から眺めたよりは楽にホールドが持てた。あとはガバガバで右上のカンテを乗っ越す。

 よし、一つ課題を登った。後は適当に遊ぼう。

 同じスタートで直上する5.8の課題を触ってみる。

 岩の2/3位までは行けたのだが、その上のホールドがちょっとしたポケット状で、下面は水平の平面になっている。深さも第一関節の深さである。左手で持ってみたが、チャートだから、なんだか滑りそうな感じがする。そのホールドを引き付けて、少し上のホールドを取れればリップに手が届くのだろうが、この岩の一番高い場所だから、何となく怖い。やっぱり落ちたくはない。2回ほど挑戦したが、パッドは敷いていないから、無理はしなかった。

 5.9の基部のトラバースの一部で本の少し遊び、その壁の左側の下地が石になったところのトラバースも少し触って、この岩はお仕舞いにした。

 戻るときに、相棒が滑った時に尖った石の上に手を着いたらしく、手を痛めてしまったらしい。

 次はどこにするか、トポを調べたら、千鳥橋という橋の袂と、鵜飼い大橋の袂の交通公園の近くにボルダーがある。道順としては交通公園である。そちらに行ってみることにしよう。

 地図では橋の袂を左折で川沿いの道に行けるように見えたのだが、実際は立体交差になっており、大分手前から側道に入らないとその道に左折が出来ず、結局橋を渡って対岸を大きく迂回して、また先程渡った大きな橋を渡って、やっと川沿いの道の大分上流に出ることができた。

 交通公園だから多分駐車場があるだろうと思ったのだが、公園らしきものは見当たらず、ゴルフ練習場とボーリング場しかない。その辺をぐるっと回ってみたが、やはり公園様の場所は見当たらない。路上駐車もなんだからと諦め、千鳥橋のボルダーに行くことにする。

 カーナビをセットして千鳥橋に行ってみると、朝方渡った、それも二度も渡った大きな橋の袂ではないか。その時は千鳥橋という名前をはっきりとは認識していなかったから、そこにボルダーがあるなんて全く知らずに見過ごしてしまったようだ。

 トポには橋の袂の少し上流の大通りを外れた道の脇に駐車スペースがあるように書かれている。その道に入ろうと橋に近づいてから、脇道を探したのだが見当たらない。

 この千鳥橋なのだが、両岸を走る道を繋ぐように架けられているのだが、両岸の道からT字で橋に入るわけではなく、右岸はループで、左岸は側道から入る様になっている。当然その左岸の側道から細い道が分かれていると思っていたのだが、そのような分岐する道は橋への取り付け道路には存在しない。慌てて、川とは反対側に分岐する道に入ったのだが、その道は川に沿って走る道路の下を潜ってその道路に合流する一方通行の道である。

 2〜3回その辺を行ったり来たりしたが、判らなかったので、より上流側から戻るようにその駐車スペースがあるであろう道に入ろうと、川沿いの太い道を上流に走り、トンネルと抜けてみる。

 そのトンネルは朝方間違って走ってしまったトンネルであり、その先は有料道路に繋がっている道である。朝方と同じに脇の駐車スペースに左折する。

 そうか、その駐車スペースがトポの駐車スペースか。やっと理解する。その駐車スペースの先は行き止まりになっていたので、トポの駐車スペースは他に有るものと思っていたのだが、そうではなかったようだ。

 その駐車スペースに自動車を置き、その先の遊歩道を川沿いに下流方面に歩き出す。

 川側にフェンスが作られた舗装された遊歩道を回りこんでゆくとフェンス沿いに自転車が一台停められている。釣り人かなぁと近づくと、そのフェンスの下前方に岩が見える。その岩陰にチョークバックの様な物がちらちら見える。あれっ、ボルダラーか。尚も近づいてみたら間違いが無い。

 フェンスは人の胸位の高さがある。相棒は手を怪我してしまったので、その柵を乗り越えるのを手伝う。

 広い岩盤状の岩を降りてゆくと、一人の人がボルダーに取り付いていた。

 トポを片手に近づくと声をかけてくれる。こちらからも、このトポの作者か尋ねるとそうだと言う。これはラッキー、というよりも、想像もしなかったことであった。

 早速、お話を伺いながら、お勧めの課題などを触ってみる。

 少し小さめの岩と少し大き目の、下半分程がハングした岩である。その少し大き目のハング面の易しい課題らしい所を触ってみたら、やはりチャートらしく、何となく滑る感じで、おまけにハングの下は岩盤だから、思い切って手を引き付けて上のホールドを取りに行けない。手が滑ると背中から落ちてしまう感じなのだ。

 その左の少し小さな岩のカンテをトラバースして上に抜けてみる。どう考えても無茶苦茶易しそうに見えたが、実際易しかった。

 その方のその小さな岩のSDのトライを真似してみたが、せせこましくて離陸が出来ない。

 大きな岩の一番易しいところを教わってやってみたら、そちらは出来た。この大きな岩は降りるのが面倒だし、ハングを載り越してから落ちると、下が岩盤だから、ハングのリップのガバを取って飛び降りるとのことだったので、当然小生も途中で飛び降りた。

 その方が、小さな岩の方の下が少しハングしたところのマントル課題をやってみてくれないかというので、その場所を教わりやってみたら、離陸が出来ない。低いし、下はハングだから足が良くわからない。教わった足ではせせこましすぎる。力が入らない。直ぐに諦めてしまった。

 先程交通公園のボルダーに行ってみたのだが駐車場がわからなかったとお話したら、ボーリング場のようなところの広い駐車場に入れるのだと教えてくれる。ボーリング場はまずいのではと思って入れなかったのだとお話したら、あそこを使わせてもらって文句を言われたことは無いと教えてくれる。じゃぁ、また行って見るか。

 岩は二つだし、出来そうなところはもう無いし、そろそろお暇しようとしたら、その方もお昼だから帰られるとのことだったので、途中までご一緒する。その方の家は直ぐ近くらしい。

 自動車に戻って、丁度お昼だったので、道の駅で買ってきたお弁当でお昼にした。

 交通公園はこの千鳥橋から川沿いの道を進めば直ぐである。先に迷って走った道を再び走り出す。

 ボーリング場らしい建物の手前のPと書かれた看板のあるところに左折してみたら、交通公園駐車場と書かれた岐阜市の看板が立っている。なんだ、ここが交通公園だったんだ。どうやら市営らしいから、停めても大丈夫の様だ。でも、ゴルフ練習場とボーリング場しか無いのに何で交通公園なんだ。

 支度をしていたら雨が降り出したようだ。やっぱり落ちてきたか。まだパラパラだから傘まではいるまい。

 土手に出てから河原に降り、歩きにくい河川敷を下流方向に少し歩くと岩が見えてくる。

 土手下の要壁の脇にボルダーが幾つか存在する。幾つぐらいあるのだろうか、数としてはそこそこの数である。高いのも有るし、低いのもある。当然そこそこの高さの小生好みのボルダーもある。

 雨が少しだけ強くなったようだ。広げていたトポを身体で覆い隠す。そのトポの写真と岩を見比べるながら、適当に岩を見て廻る。

 下地が砂のボルダーも一つ二つはあるが、やはり基本は下地は岩である。

 荷物を置き、岩も既に雨に濡れ始めているから、本当に易しいところを触ってみることにする。一番手前の、高さが2mちょっとの岩のカンテを触ってみる。ほぼ垂直だが壁はガチガチだし、斜めに寝たカンテに手が届くから、難しくは無い。壁の中のホールド、スタンスはまだ濡れていないがカンテは濡れている。慎重に岩の上に立つ。

 要壁側のガチガチの岩の下が少し被ったカンテを触ってみる。ホールド、スタンスは豊富だから上に難しくは無い。

 奥の岩を見に行ったら、傾斜がそんなに無い、4mくらいのスラブ壁を見つける。上に木が被っているから、まだ濡れてはいない。

 登ってみたいなぁーと思い近づいてみたら、以外に傾斜は緩い。ホールドも結構ありそうである。スタンスも拾えそうだ。苔が生えてはいるが、何とかなりそうだ。真中より少し右寄りでスタートし、ほぼ直上する。

 その他の被った面にぶら下がって何枚かの写真を撮って貰って引き上げた。

 インターネットではこの他に納涼台ボルダーというのが紹介されているのだが、雨も降ってきてしまったし、「マントル好きの篤志家向きか?」とのことなので、そちらは諦めることにした。

 強くは無いが結構雨が降っている。明日は豊田の予定である。どうせ、登るのが目的の旅行でもないから、このまま帰っても良いのだが、でも、一応豊田に移動することにしようか。カーナビを足助町の南山という所にセットして走り出す。この南山とは駐車場が有るらしく、そこではテントが張れるらしいのだが、まだ行った事が無いところなのである。

 再び国道21号に乗り、各務原、多治見、瀬戸等の市を通り、足助町に入る。夕食は豊田でと思っていたのだが、豊田の中心部は通らなかったようだ。

 4時過ぎに南山の駐車場に到着する。山の中の、寂しい、それほど広くは無い駐車場である。それでもトイレと東屋がある。

 駐車場に入ると一台の自動車が停まっている。山の中の駐車場だから、ハイキングなどの為の駐車場だろうから、雨が降っているのに、どうして自動車が停めてあるのだろう。少し不思議に思ったが、余り意に介さず、トイレの前に行ってみる。すると、トイレの前にボルダリング用の人工壁があるではないか。それもコンクリート製の壁である。これは登らなければ。

 といって、雨が降っているから、わざわざ靴を履き替えるのも大変である。運動靴のまま取り付いてみる。

 ホールドの向きがムズイ。掛かる面は皆下を向けてあるのである。被りは余り無いが、それにしてもホールドが悪すぎる。濡れているし、おまけに運動靴だから、なおさらムズイ。何とか右側の方を登って一番上のホールドを触ることが出来た。

 先に停まっていた自動車が動き出し、出て行った。てっきり人は乗っていないと思ったのに。もう少し静かにするのだった。

 相棒が、ここは寂しすぎるから泊まるのはいやだという。小生も何となくそう思っていたから、泊りは以前利用したことのある大滝の駐車場ですることにする。

 足助町には確か日帰り温泉があったはずだと気を付けながら走っていたら、どんぐりの湯という看板が現れた。見ると20何キロかk先だと書いてある。少し遠いなと言ったら、相棒がその横にやがみの湯というのが近くにあるように書いてあったという。たしか、そんななの温泉がそう遠くは無いところに有ったはずだと思っていたから、そちらの看板は見落としてしまったようだ。

 しばらく走ると、かがみの湯の案内が出てきたので、その案内に従って、かがみの湯に行ってみた。

 土曜の雨の夕方だからなのだろうか、駐車場はほぼ満杯である。覗いてみたら、土日は700円らしい。最近は500円が多かったから少し高い気もしたが、折角だからと入ることにした。

 サウナに入ってから体を洗った後、露天風呂に行って見る。

 雨が降っているから寒いのだが、雨が顔や肩に当たって気持ちが良い。

 露天風呂の一角に木で組まれた高い台がある。その台には上る為の広い立派な階段も付けられているから、何だろうと思いながら湯に浸かっていたのだが、大分身体も温まったので、登ってみた。

 その台からは露天風呂を囲っている塀の外側が覗けるようになっているのである。そしえ、その眼下には、物凄く広いプールのようなものが見えるのである。勿論誰もいない。ここはプールもあるから、あれがプールなのかと見ていたら、一人のおじさんが入ってきた。

 再び湯に戻り、充分に温まった。

 1時間程度ということだったので、まだ時間が有るだろうと時計を見るとあと10分程しかない。泡風呂で時間をつぶそうと思っていたのだが、早々に上がらなければ相棒との約束の時間に遅れてしまう。慌てて上がった。

 ここにも食堂があったので、そこで夕食にすることにしてメニューを見ていたら、ここにもドテ飯があった。ここもドテ飯が一番安かったからここでもドテ飯にした。

 大分ゆっくりして、今夜の泊り場である大滝駐車場に行った。相変わらず雨は降っていた。


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作成年月日 平成17年 1月23日
作 成 者 本庄 章