富士川のボルダーに行ってきました

2003年 5月17日記

 何回か行こうと思いながら行けなかった、富士宮山岳会の方のホームページで紹介されている、富士宮の富士川のボルダーにやっと行って来た。何時もの仲間3人と相棒に、今回が初めてと言うジムの仲間1人を加えて、総勢6人である。

 土曜日の朝7時前、兼ねてから気になっていたフロントタイヤの空気圧をゲージで計って見ると、大分減っていたので、自転車と兼用の空気入れで空気を入れようとしたのだが、口金が合わないのか益々空気を減らしてしまった。焦って、早起きの近所の家に尋ねて見たが、自動車用の空気入れを持っている人などそういるはずも無い。

 ガソリンは前夜、近くのガソリンスタンドで満タンにしてしまったし、朝が早いから何時も寄るスタンドは開いていないだろうしと、一瞬不安になったが、待合わせに遅れては不味いと、とにかく出発する。

 そんなドタバタを朝から演じてしまった物だから、昨夜から玄関に出しておいた地図と岩場のトポをすっかり忘れてしまった。家を出て間もなく気が付いたが、既に引き返している時間はない。

 途中、土曜日だった事も有り、何時ものガソリンスタンドが開いていたので、そこでタイヤに空気を入れてもらう事が出来た。先ずは一安心である。

 ジムの最寄りの駅に行くと、既に仲間2人が待っていた。コンビニで買い物を済ませ、程なく全員が集合したので、本日の行き先を検討する。

 一応富士宮と仮決めされていたのだが、若し富士宮に行くとすると先週に続けて2週続けて行く事になると言う仲間の別の所に行きたいとの希望も有って、行く先を多数決で決定する。結局、2対1対1で半ば強引に、当初の目論見通り富士宮に行く事に決まる。

 仲間4人と我々2人の二つに別れ、東名愛鷹パーキングエリアで再度落ち合う事として出発する。

 先ずは我々が先行する。殆ど渋滞の無い首都高から東名に入っても仲間に追い抜かれないからどっかで知らない内に追い抜かれたのだろうと思いながらも、適当に走っていると、厚木の先辺りで7km程の事故渋滞にはまってしまう。

 渋滞を抜け出して、沼津近くを気持ちよく走っていると、後ろから仲間の自動車が追い付いて来た。と言う事は我々も結構快適なスピードで走っていたのだろうか。しかし、我々を追い抜いた彼らに追走するのは結構骨が折れた。やっぱり我々はゆっくりと走っていたようだ。

 愛鷹パーキングで一服し、富士インターで東名を降りる。

 料金所を抜けると、前にいたはずの仲間の車が見えない。あとは一本道だと確か先週来た仲間が言っていたと思ったのだが、いきなりT字の交差点にぶつかり、右折をするが、道案内はどこもかしこも富士なんとかだから、どの道をどう行けば良いかわからない。家で地図を確認している時に、インターからすぐにまた有料道路が有る事だけを覚えていたので、走っている道があまりにも立派すぎる物だから、そのまま行くと有料道路に入ってしまいそうな錯覚に囚われてしまい、富士何とか方面の道にそれてしまう。

 暫くすると国道1号とかの案内が出て来る。これは全く違う。さぁどうしよう。一応相棒が携帯電話を持って来ていたし、そこに仲間の携帯の番号も入っていたので、電話は出来るのだが、こちらの現在地が全くわからないので、電話して見ても意味が無い。適当に走りながら、サービスエリアでくれる高速用の地図を頼りに富士宮方面に行く道を探り、139号が行く事を突き止め、その道の方に行くと思われる道に右折する。全くの勘である。

 幸い途中から国道への案内板が現れる。一度139号と間違えて別の道に曲がってしまったが、すぐに気付いて引き返し、無事139号に乗る事が出来た。後は富士宮の町のジャスコの所を右折すれば良いはずだと少し安心して走り出す。

 段々寂しくなって来る。富士市と富士宮市の区別がはっきりしていなかったから、インターを降りた町のジャスコのところという意識があったから、またまた不安になる。

 左手前方の道路脇に見た事の有るサングラスをかけてお兄さんが立っている。あれ。仲間だ。コンビニの駐車場に止まっている仲間の車も発見したので、その横に車を入れる。助かった。というか、何と偶然な。

 残りの仲間がコンビニから出て来て、小生を見つけ、電話したと言う。そう言えば、途中相棒の携帯に番号非通知の着信があったが、それだったのだろうか。そう話すと、それで繋がらなかったのかと言う事になったが、良く聞くと、相棒の電話ではなく、小生の携帯電話に電話したらしい。小生は普段は携帯電話を持たないし、今回も持っていないから、繋がるはずはない。一応、相棒の電話に、電話をくれた仲間の電話番号を記憶させる。

 安心して、仲間の車にくっついて、富士川の蓬莱橋に向かう。

 蓬莱橋の周りで車を止めるスペースを少し探したが、富士宮側の端の下に駐車スペースを見つけ、車を止める。

 支度をして、富士宮側のボルダーを見に行く。ツルツルのまるでガラスか陶器みたいな表面の岩である。本当にガラスが溶けたか上薬をかけたような表面である。

 メインのエリアは対岸の富士川町側らしいので、そちらに行く事にし、戻ると、なんとなくボルダラーみたいな2人連れが我々の車の横に車を止め、着替え出す。仲間の一人が話し掛けると、その人達はランナーだったらしい。

 河川敷の側壁に掘られた地下通路を使って河川敷に降りる。広くて、日当たりが良く、非常に気持ちの良い所である。

 側壁の岩壁に近付くと、これが、結構高い。一番高い所では6〜7mはあろうかという壁状の岩である。明らかに御岳の忍者返しの岩や小川山のクジラ岩よりも高い。一応、壁から少し離れて、メインウォール、ビギナーエリアと言うらしい壁を撮影する。

 仲間は自分の持って来たトポと岩を見比べ、大体の検討が着いたらしく、岩を触り、登り始める。小生も、その仲間のトポを借りて岩と見比べて見る。

 岩には小さく白い矢印とその課題名が描かれている。しかし、なんとなく判り難い。岩の特徴がはっきりしないのだ。なんか全体的にガチャガチャしているのだ。

 ここの岩は玄武岩というらしのだが、流れに洗われて表面が削られた岩だから、つるつるしていて、スタンスに乏しく、ホールドもパーミング系が主体となる。なんとなく縦の節理が発達しているという感じがするが、使えそうなクラックやリスは殆ど無い。また、下引きのホールドも少なく、横引きのホールドが多いように見える。

 一応先週も来た仲間がおおざっぱに課題を教えてくれたが、どこも難しそうだ。メインウォール、ビギィナーエリアを見て回ったが、易しそうに見える所が無い。メインウォール1のノーマルと呼ばれる初級の課題を見て見たが、とっても登れる気がしない。

 近くのスポーツ店で靴を買った時におまけにくれた液体チョークを使って見る。手に擦り込むと見る見る手が真っ白になる。なんとなく効く気がする。仲間がメインウォール1で登り始めたので、慌ててデジカメを取り出すも、お影でカメラが真っ白になってしまった。

 何時まで写真を撮っていてもしようが無いから、小生も端ッこの方のこの岩の下降路らしい所の横の無茶苦茶易しそうな所を登って見る。なにしろ一応、未だリハビリ中なのだから。

 メインウォール2の方に行って見る。左側は高さも有り少し被っている。ジャッキアップという課題の右の方に初級の課題が幾つか有るらしい。その中で左手の浅いポケット状の凹みと右足の結構大きなスタンスでスタートすれば、あとは結構楽そうな所を見つけて登って見る。

 スタートが少し変なバランスだから、スタートに少し力がいる。ほかよりは少しは低いが、決して低い課題ではない。下地は石が出ているから良くはない。当然マットを敷く。

 途中、ホールドを探しながら、少しつっかえて持ち変えをしたりししながら、何とか抜けぐち直下まで行く。そして、抜け口のリップから一段下がったリップを掴む。あまり良くはない。足を上げたいのだが、ホールドが信頼出来ないし、もう大分登ってしまったから、恐くてその一歩が踏み出せない。腕も腫って来る。飛び降りる訳にも行かない高さだから、慎重にクライムダウンする。ホールドもスタンスも見えなかったりするから、ひやひやしながら、腕の腫りに耐えながら、やっと1mちょっとの高さまで降り、飛び降りる。

 下で休みながら、まっすぐ抜けるよりも左に逃げた方が楽そうだとか、そのためには足を左のあの辺りに出しておかなければとか、色々考えてみる。再び登り始める。手順が最初とちょっと違ったようだ。なんか少しきつい。さっきよりも下からクライムダウンする。

 今度は岩の上に廻り込み、抜け口のリップやその下のホールドを偵察する。リップは持てそうな所が結構有るが、その奥にはホールドとなりそうな所はない。もしかするとマントルが辛いかもしれない。でも、足は悪くは無さそうだから、今の小生でも何とかなるだろう。

 また登って見る。前回よりはスムースに行く。しかし最初ほどは巧くは行かない。なぜなんだろう。

 このことは良く経験する事である。なぜ、2回目3回目の方が、初回の手順より巧くゆかないのだろう。初回の経験が全く活かされないのだ。なぜ活かされないのだろうか。初回の経験を全く覚えていなからなのだろうか。多分そうなのだが、そうだとすれば、それは初回と同じ条件と言う事だから、少なくも初回と同じになっても良さそうな物なのだが。

 冷静に考えると、初回よりも2回目3回目の方がムーブが早いような気がする。確かにパンプ、或は疲れは初回よりも少ない気がする。多分、2回目3回目は初回のように岩を観察しないのだろうか。でいて、初回のムーブは忘れているから、初回よりも不適切なムーブになってしまうのだろうか。多分そんな所からなのかも知れない。

 休み休み、都合4回位は登って降りただろう。もしかすると5回くらいやったかもしれない。全てクライムダウンするから、すごく疲れる。仲間を見学に行ったりして、少し長い目に休んで、ムーブを確認して、気合を入れるような仕草をして、登り始める。もう5回目か6回目だから下の方のムーブはスムーズに行く。

 やっと、初回と同じ高さのホールドまで辿りつく。足を決める。この岩にも少しは慣れて来たのか、ホールドは持てている。左に身体を持って行く。身体が上がる。手が抜け口のホールドに届く。持てる。足を上げる。両手を抜け口のリップに持って行く。慎重に足を選び、手をより良い所に移し、慎重に壁の上に這い上がる。出来た。

 見た目は易しそうだが、ソコソコ高い。多分5mは有るだろう。下地も良くはない。やっと出来た。素直に喜ぶ。

 メインウォールの仲間の所に戻る。地元の人らしい二人組のクライマーがやって来る。そして、ここは難しいからと言いながら上流のビギィナーエリアの方に行く。

 メインウォール1のノーマルと言う所が初級らしいので、そこをやって見る。仲間の登りを見た時も決して易しいとは思えなかったが、改めて見て見ても易しいとは思えない。

 先ず、スタートのホールドを探す。見つからない。しつこく探す。一寸した庇の奥に結構ガバのホールドが見つかる。そこを左手アンダーで持ってスタートする。両足を上げて、右手を右斜め上のスローパーに持って行く。足が上がらない。

 同じ事を何回か繰り返す。持つたびにそのホールドに残るチョークが増えて行く、元々効かないその右手のスローパーの効きが段々悪くなって来るような気がする。

 この壁は諦めて、ビギィナーエリアに行って見る。そこでは、先程の二人組がトップロープで登っている。

 少しお話しをした後、その人達がトップロープで登っていた、大きな窪みの有る傾斜の緩そうな所を登って見る。まぁ、傾斜が余り無いので、何とか一撃する。

 その右側の方を見て見る。下の方がハングしていて、スタンスに乏しいから、離陸が難しそうだ。マットも持って来なかったからと諦めて戻る。

 対岸の長瀞の石畳みたいな所の岩壁の上にラフティングの集団が現れる。そして、岩の上から川の中に飛び込み始める。高さは結構有りそうだ。遠いから良くはわからないが5〜6mは有りそうだ。川の水は少し濁っているが、楽しそうだ。

 片手に缶ビールを持ったおじさんが現れる。どうやら地元のクライマーらしい。持って来た荷物を置いて、我々を眺めている。暫くして、なんとなくお話しを始める。やっぱり地元のクライマーだった。

 この方に色々と教わる。なにしろ、この方、我々が参考にしたトポの著者だったのだ。もう十何年も前からここに来ている方らしい。スキーから帰られたばかりだとか。

 ポケットという課題を勧めてくれる。しかし、ポケットは、先週来た仲間も先週勧められて登った所だったので、その仲間ともう一人の仲間は登ってしまっていた。その仲間達はその左のブリッジという課題をやっているところだったのだ。

 このブリッジと言う課題、仲間には絶望的な課題と映っていたらしい。それを、その方のアドバイスで、何回かの試技で何とか登ってしまった。我々にとっては特殊なホールドを特殊なムーブでこなすこの課題は結構面白いらしく、仲間はえらく気に入ってしまったらしい。何しろ、徹頭徹尾ホールドは横引きなのである。立て引きのホールドは途中には出て来ないのである。関東では多分こんな課題はないだろうとのことである。

 小生もそのトライを見物しながら、その方とお話しをしながら、ノーマルという課題に挑戦を繰り返す。

 実はこの課題も一寸したムーブが有り、そのムーブを使うと初級らしい。とは言っても、この初級と言うのが、小川山で言えば、人に因って違うらしいが、6級から3級位にあたるらしいのだから、やはり易しくはないのである。

 絶望的だったスローパーホールドもその少し上を横引きするらしいのだ。確かに言われた所を持って見ると、いくらか持てるのである。そして、取って置きのムーブを使う事に寄って初級になるらしいのだが、既に疲れているから、完登迄は行かなかったが、もう少し元気ならば何とかなりそうな気もして来た。

 上流からラフトが10艇位降りて来た。ここのすぐ上に営業でラフトをやっている所があるらしい。そういえば、ここの下の方に結構大きな瀬が有るはずだ。カヌーのロデオの大会なども行われているはずだ。

 別の今回が外岩デビューという仲間が、この壁の課題を登りきる。高さも6m前後ある場所である。ジムでは結構高難度をこなしている人ではあるが、初回で、易しくはないこんなハイボールを登ってしまうなんてやっぱり、普通ではない。ロッキーと言うジムはどうして普通ではない人が多いのだろうか。関係ない話しでは有るが。

 仲間達はこの壁も適当に登ったし、メインウォール2の方のハング壁をその方が頻りと勧めてくれるので、そちらの方に移る。

 仲間の一人が小生の登った所を登って見てくれる。で、抜け口で詰まり、降りて来る。やっぱりそう簡単では無かったようだ。確かもう一人の仲間も降りて来た。少し嬉しくなってしまった。二人とも2回目にはあっさりと登ってしまった事は言うまでもないことだが。

 いよいよハング壁である。その方は頻りとガバガバで易しいと言うが、その方の基準と小生の基準は違う。仲間に登ってもらって、感想を聞くと、出だし核心だから上では大丈夫だろうとの事で、小生も真似をしてやって見る。

 2手位はそれほどでもないのだが、左手のガバを取りに行く所で、力が足りず、先に行けない。3回くらい挑戦するが結局出来ない。

 その左の課題は少し難しくなるらしいが、これも、離陸出来ればあとは何とかなるらしいとの事で、真似をして見る。

 離陸のムーブを教わって、何とか離陸して、足を上げて、核心である左手を少しブラインド気味のホールドを取りに行った所で僅かにホールドに届かず、頑張っている間に落ちた。

 マットに飛び降りたのだが、右足首を再び少し傷めてしまった。やはり不意落ちをやってはいけないようだ。

 その方がクラックも有ると教えてくれたので、そこにも行って見ることにする。

 このクラック、高さは2m位らしい。でも、クラック好きの仲間がほっとく訳はない。少しだけ上流に行かなければならないが、地元の方何人かも交えて全員で移動する。

 さすが、クラック好きの仲間2人は登ってしまうが、小生を含めた残りの仲間は、一応触りはしたが、離陸する気は無い。と言うより、鼻から離陸が出来ないのだ。でも、こういうクラックが身近に有れば、十分な練習が出来るのにと、少し羨ましくなってしまった。

 そろそろ6時になる。もう十分に遊んだ。色々と教えて頂いた、例の「その方」から、筋や腱に効くと言う、将にクライマーの為のような佐野川温泉という温泉を教えて頂いたので、そこに寄る事にする。

 自動車に戻る手前の蓬莱橋の袂に焼きそば屋があり、仲間の一人が烏にパンを持って行かれてしまった事もあったので、そこで夕食にすることにする。美味しいし、安い事は安かったが、量が少し少な目では有った。

 すっかり暗くなった中を佐野川温泉に向かう。その温泉は、10号線を身延方面に少し行って山梨県に入った所の少し先あたりの細い道を右に少し入った所の山間の一軒宿である。

 外来入浴は7時半位までだったらしいのだが、着いたのは既に7時15分頃。7時45分迄と言う事で、辛うじて入れてもらうことが出来た。因みに一人500円であった。

 風呂場は大きめの湯船が2つ有る。一つは源泉そのまま、もう一つは源泉を加熱したものらしい。外には結構大きな露天風呂が有ったので、先ずは露天風呂に向かう。所が、これが何と冷たいのだ。湯温は30℃らしいから、この先の下部温泉などと同じような感じだ。源泉そのままでは水風呂に感じられてしまうのだ。

 この露天風呂、何と混浴のようだ。仲間が見に行った先は女湯だったとか。

 いきなりの源泉は寒いので、室内の沸し湯に浸かる。足首を少々傷めていたので、湯に浸かりながら足首を少し揉んで見る。心成しか痛みが引いたようだ。そんな即効性が有る訳はないのだが。

 時間が時間だから、我々が入る時に数人の人達が出て行ったので、我々5人の貸し切りである。といっても、時間があまり無かったから、結局はその後露天風呂には入らなかったのだが。

 その後は、高速のインターまでは仲間の車に先導してもらう格好でくっついて行ったが、高速に乗ってからは自然解散的に千葉を目指した。

 途中、全く渋滞も無く、11時前には家に着く事が出来た。

 温泉も堪能し、仲間の登る姿をカメラに納める事も出来たし、最後に少し足を傷めたとはいえ、少しなら飛び降りても何とかなる事もわかった。地元のトポを作ってくれた方にもお会いする事が出来た。それなりのハイボールを登る事もできた。

 最初、ホームページで見せてもらっていた時は、それなりのローカルな岩場かと感じていたが、なんのなんの、先にここを訪れた仲間の言葉通り、非常に素晴らしい岩場であった。岩質が特殊なため、足が使えないと登れないという、今時のジムクライマーには厳しい岩場かもしれないが、他ではなかなか味わえない岩質だし、下地も、特にメインウォール等は、この上無い下地だし、小生にとっては高さが少々有り過ぎると言う点は有るものの、最高のロケーションの岩場であった。

 課題の質も決して低い物ではなく、上級者、或はエキスパートにも十分に楽しめる岩場ではないだろうか。反面、初心者、初級者にはちと厳しいかもしれない。もっとも、我々が訪れたエリアはここのほんの一部のエリアの様だから、初心者、初級者にも楽しい岩は有るのかもしれない。そのうちまたゆっくりと、川遊びも交えて、再訪したい場所である。


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作成年月日 平成15年 5月17日
作 成 者 本庄 章