大日のボルダーに行ってきました

   南東北ボルダー巡り第三弾その1
2005年 2月20日記
 二月の連休に仲間と三人で南東北のボルダーを巡ってきた。

 木曜日の夜、何時ものジム近くの駅に集合し、出発した。初日は大日ボルダーに行く予定である。

 このボルダリングツアーは、仲間の一人が仙台の知り合いの方に岩場をご案内いただくとのことだったので、小生も便乗させてもらったものである。しかし、ご案内頂けるのは土日の二日間と言うことだったので、金曜日は、以前東北に住んだことのあるもう一人の仲間の案内で、我々のみで大日に行くことになったわけである。

 首都高から東北道に入り、順調に走っていると、那須近くで、フロントグラスになんだが細かいものが僅かに舞うのが見える。まさかと思ったのだが、天気予報はまだ晴れと報じていたし、その後も降水確率は40%以下なので、余り気にせずに走り続けた。

 白河に差し掛かると、フロントグラスに舞うものがなんだか白く見え始める。やっぱり雪なのだろうか。一応那須高原は越えたから、この先雪になってもタイヤチェーンで何とかなるだろうとは思ったが、何となくいやな予感がし始める。

 郡山に入ると、完全に雪になる。高速の情報も福島飯坂から白石までは冬タイヤ規正がしかれているらしいことを報じている。飯坂の手前だからチェーンの出番は無いだろうが、少し心配になり出す。

 二本松のインターを降りる頃は本降りになっており、道路も白くなり始めている。さすが、国道に雪は無いが、道路わきには古い除雪された雪が積もっている。

 今夜は大日岩基部辺りで泊る予定であったのだが、このまま大日岩まで入って、雪でも積もられたら身動きが取れなくなると言うことで、もしかすると強引にテントが張れるかもとの道の駅に行くことにする。

 途中明日のための買い物のためコンビニに寄る。コンビニの駐車場は真っ白であった。

 国道4号を福島方面に進んでいれば、右側に道の駅があるはずなのだが、道の駅の看板がなかなか現れない。前回の東北ツアーの時に利用しているから、見逃すはずは無いのだがと思いながら走っていたら、大日方面に曲がる交差点を通り越し、福島市に入ってしまう。

 なんだかおかしい。やっぱりインターから郡山方面に戻らなければならなかったのだろうか。

 この辺の4号はバイパスだから、中央分離帯があり、なかなかUターンが出来ない。側道で立体交差する下の道に下り、バイパスを潜って反対車線に入る形でUターンする。

 下の道の路面は真っ白だし、脇には結構雪が残っている。やっぱり大日まで入るのはやめて正解だったようだ。

 大日方面に分かれる道を過ぎてしばらく走っていたら、道の駅の看板が現れる。やっぱり方向は間違ってはいなかったのだ。でも、見落としたのかなぁ、と疑問に思っていたら、道の駅が現れた。

 なんと、この「安達道の駅」は上り車線からしか入れないのだ。そんな道の駅があったなんて。高架の中央分離帯のあるバイパスだから、反対車線から道の駅に入るのは無理だったのだろうか。国土交通省だったらそれくらいやってもとも思うのだが。何しろ道の駅にお世話になりっぱなしのわが身とすれば、そう思ってしまった。

 駐車場の一番奥まで行き、どこかテントを建てられそうな場所を探す。舗装された駐車スペースには雪はないが、それ以外の場所はうっすらと雪が載っている。それでも緊急避難という理由を付けて、強引にテントを張ってしまう。

 心なしか、雪はますます強く降りだしたように感じた。

 テントの中で湯を沸かし、適当にあったまって就寝した。

 朝目を覚ますと、雪は上がっている。積雪も昨夜と殆ど変わらない。テントにうっすらと雪が載っているだけである。まぁ、一先ずは安心する。

 朝食を済ませ、またまた一つ先の交差点でUターンしてきて、大日に分かれる交差点まで戻り、大日方面に走り出す。

 周りには意外と雪が残っている。大丈夫なんだろうか。仙台の方も以前東北にいた仲間も、雪さえなければ真冬でも問題ないと言うのだが、雪があるではないか。本当に大丈夫なのだろうか。

 阿武隈川に掛かる橋の袂まで行き、その手前のいつも使っていたという駐車スペースに入る細い道に曲がったら、真っ白。人の歩く幅だけ除雪されてはいるが、道の脇には除雪された雪が積まれており、自動車が入れる状態ではない。慌ててバックする。

 あるホームページで紹介されていた大日のボルダーエリアの案内図を参照して、そこより少し下流の駐車スペースに行って見ることにする。

 来た道を少し戻り、脇道に入る。その道をグニャグニャと少し走ったら、案内図と同じような道が出てきたので、その道に入る。

 少し高い場所からだらだらと降りる道を進むと、道は右に曲がっている。案内図ではY字路の様に書かれているが、Y字の片方の道だけが舗装されているから、Y字というよりは、左に未舗装路を分けると言う感じになる。

 その道の入り口には関係者以外立ち入り禁止と書かれた看板が有り、鎖のゲートのようなものがあったが、空いていたし、休日だと言うことで、入らせていただき、奥まで進む。

 一番奥には車止めがあり、その脇に2〜3台自動車が置けそうな場所があったので、Uターンの邪魔にならないように、その場所の端っこに自動車を停める。

 支度をして、その車止めの先に進み、その傾斜の急な道で川原に降りてゆく。途中雪が積もっており、硬く締まっていたので、滑りそうで少し怖かった。

 降りた場所の川原は真っ白である。そこから下流部分の川原は少し広くなっており、奥に岩壁が見える。あれが陽だまりエリアなのだろうか。

 上流部は両岸が迫り、細くなっている。対岸の上のほうには多分ボーイスカウトのキャンプ場のものと思われる建物が建っている。そこからでは見えなかったが、その少し上流の対岸に大日岩が有るはずである。

 下流に向かって、雪を被った小さな岩の上を進むと、その先で川は曲がっているから、川原はだんだん広くなってくる。

 川原の一番奥の辺りに少し大き目の岩が見える。「のび太岩」ではと近づいてみたが、どうやら「のび太岩」ではなかったようだ。

 広くなった岩だらけの川原を進むと、その広い場所の真中辺りにまた大きな岩が現れる。これが「のび太岩」か。仲間の一人が案内図の写真と見比べ、「のび太岩」と確認する。

 その先の川原の曲がった所の奥の壁を見に行く。「陽だまりエリア」はどうやら側壁のようなのだ。

 その壁に近づくと、結構高い。おまけに壁の基部が大きな水溜りになっている。果たしてこれが「陽だまりエリア」なのだろうか。ダブルカンテの課題なんか無さそうだし。

 半信半疑で先に進むと、川原の中ほど辺りに、丁度侍浜の「おはようモーニング」の岩のような岩壁が出現する。写真と見比べても間違いがない。これだ。

 川原の中ほどに大きな岩がボコンとあって、その川側が切り立った横に長い適当な高さの壁になっているのである。川原全体が岩という感じだから、当然下地は岩盤である。岸に張り付く大きな岩の側壁の一部だと思ったのだが、川原の岩盤の段差で出来た壁だったのだ。

 そこから少し進むとすごく大きな岩が現れる。その周りには結構大き目の岩が積み重なっている。多分この大きな岩が「満足岩」なのだろう。

 荷物を置いて、周りの岩を見て廻る。

 皆岩は大きいし、下も岩だし、後ろも岩だし、10級ハンターには少々荷の思いエリアの様だ。

 仲間が登りだすから、小生はその姿を岩と共にデジカメに納める。

 一頻りアップも終わったようなので、小生も支度をして、これぞ10級といわんばかりの岩を登ってみる。岩の間にある尖がった岩で、三角の平らな壁を持った岩だが、途中に結構幅の広いバンドが走っているから、出だしだけ頑張ればそのバンドに乗ることができる。ホールドにカンテを使えば難しくはない。と思ったのだが、出だしで躓き、一撃できなかった。

 荷物を置いた場所の直ぐ上にある、仲間が最初にやったこれぞマントルという感じのところを触ってみたら、リップが意外と持ちにくい。足はリップまで上げねばならない。従って、ぶら下がっただけで諦めた。

 仲間が、ランジッポイ面白い課題があると、もう一人の仲間を誘っている。早速くっついていってみる。

 僅かに被った壁の真中辺りにカチホールドがあって、リップは充分に持てる形状のようなのだが、下地は石ころがゴツゴツだし、スタートホールドも良くはないらしいから、下手に落ちると結構なダメージを受けそうな課題である。下地がよければやってみたかったのだが。

 岩が重なってルーフクラックを形作っている場所がある。仲間の一人が早速もぐっていって、クラックの状態を偵察する。

 クラックと言うか岩と岩の間は丁度人間が入れるほどの幅があり、上のほうは指が入らない程の幅になっているらしい。丁度下に向かってフレアしているクラック、ルーフクラック、というわけである。スタートは奥のほうからSD気味にそのクラックの中に入り、チムニーの如くに手前に這い出てきて、途中からもてるようになるリップというかクラックの淵というかでトラバースし、手前の下がハングしたカンテを登って行くという感じの課題である。そのムーブの殆どは下の無い空中のチムニー内でのムーブになるから、色々と特殊な技術を駆使しなければ出来そうに無いし、下手をすると下にゴロゴロ転がっている石の上に背中から落ちる可能性のある課題である。でも、面白そう。

 結局仲間の一人が登り、もう一人は宿題となってしまった。

 一人が「満足岩」らしき岩の川側のカンテを登り、上に抜けて行く。高いからすごく恐そう。おまけに途中からスラブになるから、そこで落ちたら何メートル落ちるのだろう。勿論下は石ころが累々。見ているだけでも恐くなってきてしまった。

 その仲間が今度はその岩の上流面を登り始める。さっきのカンテは途中にバンドがあり、その上が少し寝たスラブになっていたから、それなりに見ていられたが、今度の壁はほぼ垂直で高さは同じである。

 リップの手前で悪いと言いながら、左の斜めのカンテを乗ッ越して傾斜の寝た壁に逃げ、上に抜ける。で、降りてきて、今度はそのまま直上するラインを登ってしまった。

 もう一人の仲間も左に逃げるラインでそこを登る。できれば登りたいラインでは有るのだが、到底無理なので残念だが諦めるしかない。

 仲間はその他にも幾つかの岩を登って、小生はその後2つ3つの岩を登って、陽だまりエリアに移動する。

 ここには「猫柳」だったかの課題がある。ダブルカンテ云々の課題である。

 ここも低くは無い。小生はその「猫柳」の右の右の方の見るからにやさしそうな凹角を登ってみる。その辺は高さが少しは低くなっているのだが、それでも4mは有るだろうか。

 ガバガバで登る。易しい。

 続いて、その右の壁を触ってみる。

 左側のカンテを使ったから、難しくは無かったのだが、それでも易しいわけではない。特に出だしで少し苦労してしまった。まぁ、それだけ登って面白くはあったが。

 その課題を触ってみて、一手目で飛び降りたときに、小生の写真を撮ってくれようとしていた仲間が、「登ってくださいよぅ、じゃないと写真が撮れませんよぅ。」と声を掛けてくれる。そういわれても登れないのだから仕方が無い。

 まぁ、何とか何回目かで登ることは出来たが。

 仲間が、「猫柳」の右の「陽だまり」とかいう4級とかの課題を登っている。できれば登ろうかと思っていたところだから見ていたら、とっても4級には見えない。もう一人の仲間も登ったが、その仲間も4級ではなさそうだという。小生が見ても4級に見えなかったから、やっぱり取り付くのはやめた。

 日が陰ってしまったし、川原の風は冷たいからすごく寒い。再び「のび太岩」を通って川原への降り口に戻った。

 そこから大日岩の対岸のエリアに行くには、雪を被った岩壁を少しへつって行かなければならないように見えたので、自動車で橋の袂まで戻ってから行くことにして自動車まで戻った。

 だいぶ大回りして最初の橋の反対側の袂に自動車を停め、最初に入ろうとした雪道を使って川原に降りる。

 こちらは先程のエリアよりは幅が狭いし、谷が深いという感じだから、岩の上の雪は多めである。

 こちらも側壁側の岩は大きな岩が多く、側壁の岩は高さ10m以上の壁状をなしているものもある。

 このエリアは仲間の一人は何回か来たことがあるようで、もう一人の仲間に色々と説明をしている。小生は写真を撮りながら、且つもたもたしているから、少し遅れ気味で付いて行く。

 幾つもの岩を越え、大日岩の正面辺りまで進むと、ボーイスカウトのキャンプ場らしき建物が斜め前に大きく見える。なんだ、さっきのところから直ぐだったのだ。

 流れの中に突き出した少し大きめの岩が存在する。その岩の岸側の壁が僅かに被った感じのツルツルの壁になっている。その壁の下の流れの中には少し大き目の幅の狭い岩が横たわっている。その岩の上からのスタートする課題があるらしい。ということは、その課題、下手をすれば川ボチャということか。

 仲間の一人が触りだす。

 丁度腰の辺りに水平にリスが走っており、そこからのSDスタートの様だ。

 右手はその少し上の僅かな斜めカチらしい。

 なかなか離陸が出来ないでいる。やっと離陸したかと思うと、右手がすっぽ抜け、落ちてしまう。まだ座った状態に近いから大きくは落ちないから、そのまま岩の上に座り込む。

 しばらく二人で、そのホールドと格闘していたが、一人が、そのホールドを使うことをやめ、左手で正面の縦に走るダイクの上のほうの縦カチを取りに行き、そのホールドで右足を水平リスまで上げてリップを取りに行ったら上に抜けることが出来た。結局最初の右手の悪そうなカチは使わないようだ。

 その仲間が岩の上で、岩の穴で凍った氷の塊を掘り出す。5〜6cmの塊である。やっぱり寒いのだ。

 その仲間のムーブを真似、もう一人の仲間も、なん回かの試技の後にその課題を登る。「弁天」だったかという大日一美しい課題らしい。以前からトライしていた課題らしく、登れて嬉しそうだった。

 そろそろ日も暮れる時間も近いので、帰る事にする。

 途中岸の壁が切れ、なだらかな草付きになっているところがある。雪の岩を戻るのも大変だからといことだろう、仲間がその草付きを登りだす。

 見た目は緩そうに見えた傾斜も、登ってみると、そう楽ではない。とはいえ、平らな草の斜面だから、足を出していさえすれば登れる。

 登りきると、平らな土採場様になっている。少しぬかるみ気味の広場を横切ると神社の脇の車道に出た。

 その道をだらだら下っていったら、最初に自動車を置いた道の近くだった。自動車までの距離は結構有りそうだが、川原を歩くよりはチンタラ歩いてゆける。ということにしておいた。

 明日は何とかという駅の前の駐車場で仙台の人たちと待ち合わせるらしいので、今夜はその駐車場で泊る予定である。

 時間もまだ6時前だから、その前に温泉に行くことにしたのだが、適当な温泉が思い出せない。東北にいたことのある仲間の推薦は土湯温泉らしいのだが、この雪では多分行けないだろう。ということで、結局飯坂温泉に行ってみようということになる。

 運転を、一応元地元ということで、以前東北に住んでいたことのある仲間と代わってもらい、カーナビを飯坂温泉にセットして走り出す。

 飯坂温泉といってもあてがあるわけではない。丁度案内所があったので、その先のスーパーの駐車場に自動車を停め、皆で行って見る。

 案内所のおじさんは、今の時期、旅館は皆忙しく、日帰り入浴客は入れてくれない、という。どこか日帰り温泉施設は無いのかと聞いたら、無いと言う。でも、しつこく、共同浴場は無いかと聞いたら、それでよければ幾つか有ると地図をくれた。なんだ、あるじゃん。最初から教えてくれればいいのに。我々の身なりをどう見たのだろうか。まさかホテルの風呂を希望している客とは見えないはずなのだが。

 共同浴場は幾つかあるらしく、その中の鯖湖湯という、一番由緒のあるところを教えてもらう。

 駐車所はあるかと聞いたら無いと言う。どうすればよいか聞いたら、自動車は一台かと聞くから、そうだと言うと、駅に停めて行けばよいと教えてくれる。

 飯坂温泉駅の狭い駅前の広場の隅っこに自動車を停めて、5分くらい街中を歩いて鯖湖湯に行く。

 手前に仰々しい江戸時代の火の見櫓みたいな櫓の立つ建物に入ると、番台らしきところに入るのだが、物凄く狭い。おまけにその狭い中に自動券売機が置いてある。番台にはおじさんがいるのに。

 そこで、百円の入湯券を買って番台のおじさんの前の箱に入れて玄関を上がる。

 下駄箱は扉など無い、普通の棚である。それでも、一応は隣との仕切りはある。

 中に入って、扉の先に入ったら、湯気が立っている。脱衣場と洗い場との境に仕切りが無いのである。一応段差はあるが、脱衣場の脇は直ぐに浴場なのである。

 広さはどれくらいなのだろうか、余り広くない洗い場の真中に細長い小判形の浴槽があり、その周りで何人かが身体を洗っている。湯は直接浴槽から汲むか、浴槽に注ぐ湯口から汲んでいる。温泉が洗い湯なのである。勿論掛け流しである。源泉掛け流しの温泉の入湯料が百円である。従って当然脱衣場にもロッカーなどは無い。昔の銭湯の脱衣場である。昔懐かしい脱衣籠もあるが、仕切りのついた棚があるから、殆どの人はその棚を使っている。

 服を脱いで湯船に浸かる。熱い。今までどちらかと言うと沸かし湯が多かったからか、殆どが温めの湯だった。唯一秋保温泉のやはり共同浴場が熱かったくらいだ。やはりこういう共同浴場と言うのは昔の銭湯の様に熱いのを我慢して入るものなのだろうか。まぁ、秋保温泉に比べればそれでも幾らか低めではあったが。

 脱衣場の入り口の引き戸に張り紙がしてある。団体湯めぐりツアー客を受け入れるため、これこれの日の午前11時から12時は貸切になるとかの張り紙である。2月3月の予定が書かれているのだが、結構そういう日が何日もある。今はそんなツアーもあるようだ。

 途中、適当な場所が有れば食事でもと、キョロキョロしながら歩いたが、まだ7時前だというのに、幾つかある店の殆どが既に閉まっている。開いている店はすし屋みたいだったり飲み屋みたいだったり、高そうな店ばかりだったから、そのまま自動車に戻った。

 自動車に近づくと、タクシーの運転手のような人が、「ここはタクシー専用だから自動車は停めちゃいけない」と怒られてしまう。案内所のおじさんに言われて停めたのにと、皆でぶつぶつ言いながら自動車に乗り込む。

 飯坂温泉から国道399号を国道4号方面に走るが、食事の出来そうな場所は見当たらない。これから行こうとしている場所は国道4号を突っ切って行くところだから、恐らく食堂は見当たらないだろう。ということで、国道4号を福島方面に走る。

 カーナビが、しきりにUターンして戻れとしつこく言ってくる。しかし、全て無視してひたすら国道4号を南下する。

 さすが福島市内の国道4号である。店はそこそこある。吉○家は勿論す○屋まである。しかし、福島で牛丼屋でもと先に進む。

 しばらく走って、道路の反対側にラーメン300円ぎょうざ200円との看板が現れる。あんなのがあると皆に伝えたときは既に通り越していた。

 またしばらく走ったが、適当な店が現れない。この先無かったら、あのラーメン屋にでも行くかと話していたら、やはり反対側に和風レストランが現れる。

 普通、和風レストランと言うと、造りに凝っているところが多く、いかにも高そうと言う感じなのだが、そのレストランはファミレス風で、のぼりが沢山立っている。仲間がその幟には、サイコロステーキ880円と書いてあったという。じゃぁそこで決まりだ。

 Uターンしてそのレストランに行く。

 幟をみると、かきセイロご飯定食が880円だった。まぁ、どっちにしても高くは無さそうだからと入ることにする。

 メニューを見ると、すごい。かきフライ定食680円、煮込み牛タンでも680円である。その他詳しくは忘れたが、500円から600円で定食が食べられる。1000円も出せばすごい豪華なメニューが選べる。まさに、東北のジョ○フルである。因みに和風レストラン○まつというらしい。

 結局カツ丼を頼んだのだが、まぁ充分に食べられるカツ丼であった。この店って、ホームページもあるようだし、メニューとかからしても、チェーン店のようだから、今度から定店にすることにしようか。でも、店はどの辺まで有るのだろうか。帰ったら調べることにしよう。

 先程の交差点まで戻り、やっと本来のナビに従って走り出す。なんだかゴチョゴチョ走るのだが、助手席に座っているから、どこをどう走っているか判らない。一応カーナビの地図を見ているのだが、極一部の地図しか表示されないから、位置関係がわからない。

 なんだか廻りの雪の量が増えてきた気がする。少し細い道に入ると、両脇にどけられた雪の量がますます多くなってくる。その雪がちょっとした壁状になっているから、かえって、滑っても道からは落ちないだろうとの安心感が沸くくらいの量になってくる。

 路面の雪も増えてくる。轍になっていて、そこは路面が出ているから、滑りはしないようだが、所々凍った所も出てくるから、ゆっくりと走る。

 目的の駅前に到着する。しかし、駅前と言っても、すれ違いができるかどうかの太さの道だし、回りに人の住む気配はない。駐車場らしきものも見えない。本当にここなのだろうか。尚も先に進むと、雪の量が増えだし、なんだか山道になってしまう感じである。大型車のUターン場とかの看板のある、周りに雪が積まれた本の少し広くなったところで自動車をUターンさせ戻る。

 駅の裏側に回りこむ道は無いか注意をしながら戻ったが、そんな道は見当たらない。駅前を過ぎ、仕方がないからと、来た道を戻りかけたら、右側にブルトーザーの置かれた小さな広場を見つける。あれだろうか。入ってみたら、舗装された路面に殆ど剥げかけた自動車用の白線が引かれている。何となく駐車場の様だが、案内板などは立ってはいない。果たしてここで良いのだろうか。一応そこに自動車を停め、駅の方に歩いて偵察に行って見る。

 駅は線路の向こう側だから、人しか通れないように柵がされた踏切を渡り、駅の裏側を見に行って見る。しかし、駅の裏側には自動車の通れるような道は無く、勿論駐車場などは見当たらない。ただ、訳の判らない建物と自動販売機しか無い。

 やっぱり駐車場はここしかないようだと言うことになり、ブルの反対側の端っこに自動車を寄せ、その陰にテントを張る。

 またしても小雪が舞い始める。夜になると雪が降ってくるようだ。

 暫しの宴会の後、就寝する。


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作成年月日 平成17年 2月20日
作 成 者 本庄 章