終わりに

2002年 3月 9日記
 第8日目の朝である。今日でアメリカも最後である。

 朝6時少し前に起きる。最後のラーメンを作って食べ、7時にモーテルを出る。

 空港まで道路が渋滞しないかと心配したが、今日は土曜日である。道は空いている。

 途中ガソリンスタンドを見付け、最後の給油をする。ところが、終わって、キャップを締めようとしたところ、キャップが閉まらないのである。回りすぎてしまってかみ合いが合わないのである。そんなことが有るんだ。なんて暢気なことは言ってはいられない。遅れると飛行機に間に合わない。飛行機は10時だから、あと3時間弱。2時間前には空港に行くとすると、あと20分くらいでレンタカー屋に着かなければならない。あと10分かそこらしか余裕は無い。

 3人でああだこうだやっていたらおばさんが両替してくれないかと来る。それどころではない。仕方が無いから、テープを取り出して、ガソリンの入れ口の蓋を止め、そろそろと走ることにする。幸い、営業所までは多分5分とかからないであろう。

 無事レンタカー屋に着き、車を返す。その時に、ガソリンキャップのことを話すと、特に問題とはせずに車を受け取ってくれた。良かった。

 レンタカー屋のバスで空港に向かう。お陰で、2時間前にはカウンターに並ぶことが出来た。

 すでに何人も並んでいる。そして、その列はなかなか進まない。苛立つ程進まない。やっと手続きを終わるのに1時間くらいかかってしまった。まだ後ろにはいっぱい並んでいるのに、そして、恐らくその殆どの人が我々と同じ飛行機だと思うのに。何しろ大韓航空はその日は何本も飛ばないのだから。

 搭乗口へのゲートでのボディーチェックがすごく厳しい。1/3位の人が金属探知機に反応し、個々のボディーチェックを受けている。特にサムソンライオンズとかいう韓国のプロ野球球団の連中は殆どといってよいくらいに引っ掛かっている。団長も個別のボディーチェックを受けている。どうやら隣の音を間違われたらしいのだが。

 お陰で、飛行機に乗り込んだのが9時45分位い。空港での買い物は時間が無く、殆ど出来なかった。

 帰りはジェット気流が使えないから11時間位かかるらしい。時差ぼけを避けるためには飛行機では余り寝ないほうが良と思い、マウンテンショップで買った雑誌や本を眺める。

 ザックにしまった本を取り出してみると、一緒に入れたアップルジュースが洩れてしまって、それが本を濡らしてしまっていた。これは大変だと、一生懸命ティッシュでジュースを拭いた。で、何とかページがくっついてしまうことは免れたが、濡れてしまった紙は皺がよってしまった。折角買った本なのに。

 ボンズのジュースの2リットルのペットボトルなんか持ってくるんじゃなかった。


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作成年月日 平成14年 3月 9日
作 成 者 本庄 章