ビルダリング?その2

2003年7月19日記
 以前に紹介した正面玄関の壁は、その後も何回か挑戦してはいたのだが、結局完登することなく、今年の4月に転勤してしまったので、もう取り付くことは出来なくなってしまった。

 以上、一応の報告である。

 ということで今は別の職場にいる訳だが、ここは家から少々遠い。そして、以前よりも頻繁に宿直をしなければならない。

 で、ここでもどこか登れそうなところをと物色していたのだが、最近やっと登れそうな所を見つけて少し登ってみたので、その第一報を送ることにする。

 じつは、ここには前のところのような登れそうな壁は無い。その代わり、取り付け道路の側壁にモルタルを吹き付けたスラブ壁があり、そこが登れそうなのだ。しかし、そこは転勤当初から目をつけてはいたのだが、沁み出しが結構あり、乾くのを待っている間に梅雨になってしまい、ほんの一回だけ僅かに触っただけで、本格的には登ってはいないのである。

 まぁ、そんな状態だったから、その他は積極的には探さなかったのだが、最近ひょんな事から、同じ敷地内にある独身寮の非常階段の裏が登れそうな事を発見し、そして、本日、その可能性を探るべく、掃除をしながら偵察を行ってしまったのだ。

 まず、その階段の状況を説明しよう。

 その建物は2階建てであって、その非常階段は地面から2階の踊り場まで直線で16段で登ってゆく。構造は、1本のH鋼に幅90cm、奥行き28cm、厚さ6cmの3方に鉄板が巻かれたコンクリート板が高さ20cmの間隔で15枚取り付けられている。両側に鋼鉄製の柵と手摺がつけられた非常にシンプルな構造である。従って、階段の裏から、踏み板を持って登る事ができるのである。おまけに下地は草地である。

 踏み板の鉄板の巻かれていない部分を持って登ることになるのだが、ここの部分に苔が生えており、砂がついているので、まずは、この部分を掃除する。もう結構古い建物だから、雨ざらしのこのコンクリート板は表面の風化が進んでおり、ガビガビしている。フリクションは良いのだが、その分痛そうだ。

 踏み板の側面は下から掃除をするから、上から苔の粉や砂が降ってくる。階段の上から掃除をして見たが、踏み板の側面は踏み板が少し重なっているから上からではうまく箒が入らない。仕方が無いからまた下に行って掃除を続ける。

 ここは、寮の非常階段だから、余り人は通らない。この寮自体が辺鄙なところにあるから、余計に人は通らない。非常に環境には恵まれたトレーニング場である。

 掃除も一段落したので、人通りの無いことを良いことに、色々と階段を計測してみることにする。

 まずは傾斜である。簡易な傾斜計を持ち出し、手摺の傾斜を計測する。39度である。したがって、その階段の裏は141度となる筈だ。まぁ、結構被っていることになる。

 その他、メジャーで各寸法を計測する。結果は上記のとおりである。

 140度の壁にガバホールドが並んでいるという感じだから、本当の筋トレ用というところだが、まずは試しに適当な所から上まで登って見る。

 やっぱり踏み板の角がガビガビしているから手が痛い。それを少し我慢しつつ、傾斜が結構あるからど正対ではちときついので、少し体をひねって上まで登る。

 次は一段飛ばしで登って見る。最初は交互に手を出せないから、一度両手持ちしてから次の手を出していたが、足を一段上げてやると、そんなことしなくてもなんてことなくできる事がわかり、次は手を交互に出して一段飛ばしをやってみる。

 続いて、足ブラで登って見る。まぁ、3手か4手行く。でも、手が痛いから途中で飛び降りる。

 下の手をアンダー持ちにして2段飛ばしもやってみる。これはちょっと無謀だったようだ。

 目先を変えてみても単純だからあまり面白くは無い。繰り返しやる気もしない。おまけに昨日はジムで遊んだ日だからと、今回は一応そこで切り上げる。

 とまぁ、そんなところなのだが、今後は宿直でジムに行けない時にでも、色々と工夫をしながら遊んで見ることにしようか。


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作成年月日 平成15年 7月19日
作 成 者 本庄 章