会津若松の青木・峰石を探しに行って見ました

2006年 6月 3日記

 本日はこの東北ボルダリング行の最終日である。前回この会津に来たときに行きそびれていた、青木・峰石を探して見ようという魂胆である。

 道の駅で6時頃目を覚ますと、天気予報通り雨が降っていた。雨だろうがなんだろうが、一応見に行って見る積りで、8時過ぎに出発した。

 はっきりした案内がある訳ではなく、火葬場の裏の山の中という情報しかなかったので、一先ず火葬場に行って見た。といって、小生の持参した地図には火葬場の表示は無い。頼みのカーナビにも無い。地名から適当に見当をつけた場所をカーナビにセットして走り出した。

 行って見たら、案内表示があったわけではなかったが、殆ど迷う事なく、火葬場に行き着くことが出来た。

 火葬場は、入り口の手前が駐車場になっていて、手前の2つくらいの場所がバス専用となっていたので、一番入り口に近い駐車スペースに自動車を停めたのだが、なんだか少し離れたほうが良さそうに思えたので、そこから2つくらい手前の駐車スペースに移動した。

 支度をしていたら、火葬場の職員らしい人が二人、そこに停めるとバスが来て出られなくなると言ってきた。近くを散歩したいのだがというと、上の駐車スペースなら自動車を停めても良いと言ってくれたので、再び一つ上の駐車場に移動した。移動するときに良く見たら、入り口にバス専用と書いてあった。しかし、その看板は火葬場の入り口方面から来ると裏になってしまって、その文字は見えなかったのだ。確かに下から来る自動車に見えれば良い訳だから、文句も言えないが。

 幸い雨は上がっていたのだが、一応長靴に傘を持って、その駐車場の脇からりんご畑らしい果樹園の脇を通り、裏山のほうに伸びている道を登っていった。

 なんだか人の家のような所に出てしまった。しかし、人は住んではいなかったようなので、そのままその奥に進み、その先に続く、細い踏み跡に入り、山を登っていった。

 途中、左に踏み跡を分けたが、より踏まれた右の踏み跡を登っていったら、岩屋山観音と書かれた観音様の前に出た。その観音様の前の階段の脇の下の方には、結構大きな岩が幾つか見えた。ここなのだろうか。

 一応、相棒をそこに残し、その先に続く踏み跡を尚も進んで見たが、途中で踏み跡は消え、その先に行く道は無さそうに見えたし、地形もなだらかになってきて、岩が有りそうにも見えなかったので、そこから引き返してきた。

 一番手前に見える岩に行って見た。当然濡れていた。

 その奥の少し高い岩の下に行ってみた。触られた気配は無かった。なんだか違う気もする。

 その奥に見える岩にも行ってみた。そっちの岩はボルダーとしては使えない感じの岩だった。他にも、その付近の岩を幾つか回って見たが、その辺一帯には歩かれた感じの所も無いし、また登る対象とは考えにくい岩でもあった。

 登るのだったら、手前の2つか3つの岩だろうと、少し高い、垂直に近い壁を持った岩の上に回りこんでみた。しかし、上にピンは無かった。高さは4〜5mは有るし、下地も良くは無いから、昔から触られているのなら、上にピンが打たれていてもおかしくないと思ったのだが。

 若しかすると、登り初めて直ぐの、左に分かれた道のほうだったのかもと思ったが、雨も降っていたことだし、どうせまともに登れるわけでも無いからと、その一番手前の2mちょっとの僅かに被ったガチガチの壁を触って見た。

 岩は全面濡れているから、ホールドはガバで無ければもてない。探して見たら、幸いサイドガバが見つかった。それをもって離陸し、リップ付近に手を伸ばして見た。濡れていて持てなかった。今度は、もう一歩足を上げてリップを窺って見た。リップの少し奥にガバがあった。よーし登った。ということで、まぁ、そこそこボルダーチックな所を登ることが出来た。

 今回は雨ということもあって、偵察がその主目的であったから、登れたということは大収穫であった。気をよくして、その他の登れそうな岩の写真を撮ってしまった。

 都合30分も居ただろうか。少しだけ満足して岐路に付いた。

 帰り道に、途中で分かれた道に入って見ようと考えていたのだが、その分かれ道が見つからないままに下の人の家のような所についてしまった。

 その、人の家のような所からは、その、人の家には入らずに真っ直ぐりんご畑だかに下る道が付いていたので、その道を下って見た。すぐに果樹園に入ったのだが、その道は駐車場とは反対の方向に下ってゆく。その道を下ったら、自動車までは相当に遠くなってしまう。仕方なく、再び人の家のようなところの下まで戻り、藪を少し漕いで、その下に続く、来る時に使った少し広い道にでた。

 駐車場まで戻り、一応係りの人にご挨拶をして、11時過ぎに会津若松を出発した。

 そこからは、芦の牧温泉を通り、塩原から国道4号線に出る予定である。

 途中、食堂を見つけたので、その食堂で野菜炒め定食を食べた。

 今回の旅では、今までのようにファミレスチェーン店や牛丼屋には入らず、普通の食堂風の店に入ることが多かった。結局最後の昼食も食堂となった。意識的にそうしたところもあったが、ファミレスや牛丼屋が少なかったことも事実であった。東北が本拠である「○まつ」に期待はしていたのだが。

 途中、「田島」道の駅に寄り、こごみやイナゴを試食したが、やっぱり観光客の多い道の駅は総じて高いことを実感した。

 6時近く、再び「二宮」道の駅に寄り、アイスを買う積りが、イチゴを買ってしまった。このイチゴ、眠気覚ましに非常に有効だった。

 7時ちょっと過ぎに家に到着した。こんなに早い帰還は久しぶりであった。で、結局夕食は家で摂る事となった。

 うーん、やっぱり家がいいや。

 後日談だが、青木・峰石とは、岩雪の記述では、高さ10m、幅30mだとある。とすれば、違うような気がする。しかし、国土地理院の地図を見ると、岩屋観音の所に峰石の記号がある。どっちなのだろうか。なんだか、合っているような、違っているような。また行くしか無いのだろうか。マムシが怖いから、あまり行きたくは無いのだが。

 因に、先人からの注意は、「マムシに注意」だった。


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作成年月日 平成18年 6月 3日
作 成 者 本庄 章