自転車: 2009年5月アーカイブ
話が後先するが、ついに自転車を買ってしまった。
一応固定ギアの自転車、つまり巷間言われているピストバイクがほしいと思っていたのだが、バリバリのピスト即ち競輪用の自転車がほしかったわけではない。街乗りの固定ギアの自転車がほしかったのである。といって、ピストベースの街乗り車ではなく、ポタリングベースの固定車がほしかったのだ。そこで色々と迷ってしまったが、結局、650Cのフリーと固定の両用タイプを買ってしまった。
いま流行っているらしい固定ギアの自転車は、いかにピスト用の自転車を街中で乗るかというコンセプトで組まれた自転車が多いように思う。その為、ブレーキを装備しない自転車もあったりするらしいのだが、小生は、普通の街乗りの自転車に固定ギアをつけたかったのだ。しかし、そんなことを考える人はほとんどいないらしく、そんなコンセプトの完成車は、短い時間内では、見つからなかった。唯一、650Cのシングルスピード自転車のコグをダブルにしたという、一般には何とも中途半端な自転車とみられる自転車を見つけたのだ。で、結局それを買ってしまったというわけだ。
下にも書いたが、クランクについている大きなギアと後輪についている小さなギアとの歯数の比についてもう少し。
今までは、単純にギア比のみを云々していたが、実際には車輪の径も関係する。しかし、例えばロードレーサーでのギア比、トラックレーサー(競輪用自転車)でのギア比では、殆どの車輪が700Cという規格なので、車輪径について考慮する必要がないので、ギア比のみで話されることが殆どである。そのためか、ギア比がどうのこうのという話題が主になっている。
今回、小生が買った、って、ついに新車(シングルスピードつまりSS)を買ってしまったのだが、自転車は、車輪径が650Cという規格だ。それに対し、すでに持っている自転車(ロードレーサー)は700Cという規格だ。その為、そのロードレーサーについている、何枚かのギアの組み合わせを参考にSS車のギアを考える場合、そのままでは参考にならないのだ。つまり、車輪径を加味しなければならないのだ。
そこで、ネットで調べてみたら、あった。つまりクランク1回転による自転車の進む距離で表す方法だ。が、それには車輪の外周の寸法が必要だ。で、その寸法は、タイヤの太さも関係してくるのだ。つまりは、その寸法を調べなければならない。
ロードのタイヤの規格を調べてみた。700×30Cだって。知らなかった。せいぜい25とか28Cだと思っていたのに30Cだったとは。何しろ30年も前に作った自転車だから、そんなことは全く忘れていた。そんなことはどうでもよい。30Cの外周を調べたら、見つからなかった。仕方がないから、28Cと32Cから類推した。
で、結果だ。700Cと650Cでは、小さいほうのギアの歯数が1つ小さい感じと考えてほぼ間違いがなさそうな感じだ。以前どこかで、700Cと650Cとでは歯1枚分の違いという書き込みをみたことがあったが、ほぼそれに間違いはなかったようだ。実際は、フロントのギア数やらタイヤの太さやら、色々とあるようだが、足に感じる違いなんて、数%の違いでは多分わからないだろうと思う。
SSは46×16だから2.88である。これは700Cならば46×17(ギア比2.71)相当になる。街乗りピストの一般的なギア比は700Cの48×16(ギア比3.0)くらいらしいから、小生のSSでそれに相当するのは46×14(ギア比3.29)あたりということになる。
ということで、ロードで試したギア比から、3.25くらいまでは踏めそうだったので、SSの後ろのギアは15あるいは14あたりにまでなら、そんなに苦労なく踏めそうな気がするというのが、今のところの結論だ。
スキッドとかやり始めたらわからないが、初期の目的が固定ポタリング車だから、後ろのギア(コグ)を14位にでもして見ることにするか。
ところで、ロード用に買ったスプロケット外しが使えるのかなぁ。って、そんなことを考えるよりも、固定ギアの自転車にふつうに乗れるようになるのが先かもね。
いきなり唐突だが、最近再び自転車に興味が湧き出した。というのも、小生の周りの若い人たちの間に、固定ギアの自転車に乗る人が増えてきたからだ。固定ギアの自転車とは、競輪用の自転車のように、後輪のギアが空回りしない構造になっているので、クランクは車輪が回っている限り回り続ける自転車のことだ。普通の自転車は、後輪のギアが、フリーホイールという構造になっているので、クランクを回さなくとも後輪だけが回ってくれるので、足を動かしてクランクを回さなくとも前に進んでくれるのだが、固定ギアだと、後輪が回っている限り、即ち自転車が動いている限り足を動かさなければならないのだ。
車輪にギアが固定されているということから固定ギアというのかどうかは知らないが、構造的にはシンプルだから、多分自転車の最初の頃は固定ギアだったのだろう。それが不便なので、フリーホイールが発明されたものと思う。つまりは、よりシンプルな自転車ということだ。そのため、速さを追求する、そのために軽さを追求する競技用の自転車では、今でも使われているのだ。ただし、山あり谷ありのロードレースという何百kmもの距離で競技をするロードレーサーと呼ばれる自転車では幾つものギアを備えたフリーホイルギアの自転車が使われている。
では、なぜそんなトラック競技用の自転車が欲しくなったのかというと、実は、小生、若い頃、そのロード競技用の自転車を組み立てたことがある。で、それを組み立てながら、本気で競輪競技をやりたいと思っていたことがあったのだ。しかし、小生が学んだ学校には自転車競技部などという部活はなく、身近に自転車競技をやっている人もいなかったので、その野望はあこがれのまま終わってしまっていたのだ。唯一、競輪愛好会という、競輪選手養成のための組織のようなものがあったのだが、その愛好会の練習日が確か水曜日とかの平日で、すでに社会人となっていた小生には、たとえ加入したとしても活動はできなかったのだ。
まぁ、そんないきさつから、ピスト用の自転車、つまり固定ギアのトラック競技用の自転車をみて、その頃を思い出してしまったのだ。
で、仕事の帰りに、自転車屋に寄ってみたら、そこそこの値段で適当そうな自転車があったので、ますます欲しくなってしまい、いろいろと調べ始めたのである。で、ギア比はどれくらいがよいのかわからないので、その昔の自転車を引っ張り出して、相棒と二人でサイクリングロードを走ってみた。
その自転車はロードレーサーなのだが、どういうわけかフロントの変速機が外されていた。でも乗れないことはないし、ここは埋め立て地だからほとんど坂もないので、大した支障にはならない。それに、ギア比を確認するのが主な目的だからと、フロントを歯数42の小さいほうのギアにして、後ろの歯数を14にして走り出した。ギア比は2.8だ。
十分に乗れた。ただし、少し坂道になると、少しきつかったが。でも、平地をゆっくりと走るにはちょっと物足りなかった。で、帰りには、フロントを52にして後ろを16にして帰ってきた。ギア比は3.25だが、平地のチンタラコギには十分だった。橋などのちょっとした上りも、ドロップハンドルの下を持てばなんとか登れた。後ろを14にしてみた。ギア比は3.71だ。平地をゆっくりこぐには却ってゆったりこげるくらいで、不都合はなかった。人を追い抜いてみた。そこそこ踏めた。
出る前は、ギア比が3を超えるときついと考えていたのだが、平地の場合はギア比が高くとも何とかなるようだ。小生のその固定ギアの自転車の使用目的は、平地のポタリングだ。つまり、平地のチンタラサイクリングだ。つまりは自転車でのチンタラ散歩だ。ということは、少し高めでも何とかなりそうだ。市販の一般的はギア比は2.76前後らしいから、まぁ、踏めないということもないだろうということは分かった。
でも、往復で約3時間だったから、結構走ったようで、お尻が痛くなってしまった。
でも、まだ、車種は絞り込めないでいる。困った困った。