自転車
いきなり唐突だが、最近再び自転車に興味が湧き出した。というのも、小生の周りの若い人たちの間に、固定ギアの自転車に乗る人が増えてきたからだ。固定ギアの自転車とは、競輪用の自転車のように、後輪のギアが空回りしない構造になっているので、クランクは車輪が回っている限り回り続ける自転車のことだ。普通の自転車は、後輪のギアが、フリーホイールという構造になっているので、クランクを回さなくとも後輪だけが回ってくれるので、足を動かしてクランクを回さなくとも前に進んでくれるのだが、固定ギアだと、後輪が回っている限り、即ち自転車が動いている限り足を動かさなければならないのだ。
車輪にギアが固定されているということから固定ギアというのかどうかは知らないが、構造的にはシンプルだから、多分自転車の最初の頃は固定ギアだったのだろう。それが不便なので、フリーホイールが発明されたものと思う。つまりは、よりシンプルな自転車ということだ。そのため、速さを追求する、そのために軽さを追求する競技用の自転車では、今でも使われているのだ。ただし、山あり谷ありのロードレースという何百kmもの距離で競技をするロードレーサーと呼ばれる自転車では幾つものギアを備えたフリーホイルギアの自転車が使われている。
では、なぜそんなトラック競技用の自転車が欲しくなったのかというと、実は、小生、若い頃、そのロード競技用の自転車を組み立てたことがある。で、それを組み立てながら、本気で競輪競技をやりたいと思っていたことがあったのだ。しかし、小生が学んだ学校には自転車競技部などという部活はなく、身近に自転車競技をやっている人もいなかったので、その野望はあこがれのまま終わってしまっていたのだ。唯一、競輪愛好会という、競輪選手養成のための組織のようなものがあったのだが、その愛好会の練習日が確か水曜日とかの平日で、すでに社会人となっていた小生には、たとえ加入したとしても活動はできなかったのだ。
まぁ、そんないきさつから、ピスト用の自転車、つまり固定ギアのトラック競技用の自転車をみて、その頃を思い出してしまったのだ。
で、仕事の帰りに、自転車屋に寄ってみたら、そこそこの値段で適当そうな自転車があったので、ますます欲しくなってしまい、いろいろと調べ始めたのである。で、ギア比はどれくらいがよいのかわからないので、その昔の自転車を引っ張り出して、相棒と二人でサイクリングロードを走ってみた。
その自転車はロードレーサーなのだが、どういうわけかフロントの変速機が外されていた。でも乗れないことはないし、ここは埋め立て地だからほとんど坂もないので、大した支障にはならない。それに、ギア比を確認するのが主な目的だからと、フロントを歯数42の小さいほうのギアにして、後ろの歯数を14にして走り出した。ギア比は2.8だ。
十分に乗れた。ただし、少し坂道になると、少しきつかったが。でも、平地をゆっくりと走るにはちょっと物足りなかった。で、帰りには、フロントを52にして後ろを16にして帰ってきた。ギア比は3.25だが、平地のチンタラコギには十分だった。橋などのちょっとした上りも、ドロップハンドルの下を持てばなんとか登れた。後ろを14にしてみた。ギア比は3.71だ。平地をゆっくりこぐには却ってゆったりこげるくらいで、不都合はなかった。人を追い抜いてみた。そこそこ踏めた。
出る前は、ギア比が3を超えるときついと考えていたのだが、平地の場合はギア比が高くとも何とかなるようだ。小生のその固定ギアの自転車の使用目的は、平地のポタリングだ。つまり、平地のチンタラサイクリングだ。つまりは自転車でのチンタラ散歩だ。ということは、少し高めでも何とかなりそうだ。市販の一般的はギア比は2.76前後らしいから、まぁ、踏めないということもないだろうということは分かった。
でも、往復で約3時間だったから、結構走ったようで、お尻が痛くなってしまった。
でも、まだ、車種は絞り込めないでいる。困った困った。